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2005/02/02

テスト・ビルドプロセスの重要性

 最近のシステム開発の傾向を眺めると、テストやビルドプロセスを重視しているのが分かる。

 ウォーターフォールモデルでは設計や実装を重視するが、アジャイルやMSの開発フレームワークはテストやビルドを重視している。
 そのような傾向が生じた理由は、開発のボトルネックが、コンピュータ・リソースではなく、いかに変化に対応できる環境を作るか、へ移ってきたからだろう。
 そうなると、作ったシステムの正当性を保障するテストプロセスや、作ったシステムを安定稼動させるビルドプロセスがおのずから重要になってくる。いくら設計や実装をしても、早く実際に動かしてみなければ無意味になる状況が多くなってきたのだろう。

 更に理由の一つとして、テスト・ビルドの技術が面白く、実装と同じレベルのプロセスに組み込めるから、開発者でもテスト・ビルドプロセスに関心を持つ方向へ誘導できるのではないか?
 開発者の視点から眺めると、最近のテストプロセスやビルドプロセスは技術的に面白い。
 テスト駆動の技術としては、モックオブジェクト、プロキシ、リフレクション等の高等技術がふんだんに使われている。
 ビルドプロセスなら、AntやMavenなどがあげられるだろう。特にMavenは、プロジェクトが一つのコンポーネントに対応している特徴があるが、それはオブジェクト指向の再利用性の話につながる。
 
 Mavenの根底にある思想は、プロジェクト管理につながるように感じる。
 Mavenについては、もう少し調査してみたいと思う。

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