プロ野球2015とは、日本プロ野球の2015年の動向である。
プロ野球2015 | ||
優勝球団 | ||
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セ・パ交流戦 | 福岡ソフトバンクホークス | |
セ | 東京ヤクルトスワローズ | |
パ | 福岡ソフトバンクホークス | |
クライマックスシリーズ | セ | 東京ヤクルトスワローズ |
パ | 福岡ソフトバンクホークス | |
日本シリーズ | 福岡ソフトバンクホークス | |
プロ野球 ←2014 | 2016→ |
2月 | 1日 | キャンプイン |
3月 | 27日 | レギュラーシーズン開幕 |
5月 | 26日 | セ・パ交流戦開幕 |
6月 | 10日 | 【移籍】日本ハムの北篤、矢貫俊之と巨人の須永英輝、矢野謙次がトレード |
23日 | セ・リーグ全球団が貯金なしとなる。 詳細はセ界の終わりを参照 |
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7月 | 17日 | オールスター第1戦が東京ドームで開催 |
18日 | オールスター第2戦がMATSUDA Zoom-Zoom スタジアム広島で開催 | |
9月 | 17日 | 【ソフトバンク】2年連続19回目のリーグ優勝 |
10月 | 2日 | 【ヤクルト】14年ぶり7回目のリーグ優勝 |
6月 | パ・リーグ全日程終了。柳田悠岐がトリプルスリー達成。 | |
7日 | セ・リーグ全日程終了。山田哲人がトリプルスリー達成。上記の柳田との複数人達成は65年ぶり。 | |
10日 | クライマックスシリーズ開幕 | |
12日 | 【巨人】クライマックスシリーズファイナルステージ進出 【ロッテ】クライマックスシリーズファイナルステージ進出 |
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16日 | 【ソフトバンク】日本シリーズ進出 | |
17日 | 【ヤクルト】日本シリーズ進出 | |
24日 | 日本シリーズ開幕。ヤクルト対ソフトバンクは初の組み合わせとなる | |
29日 | 【ソフトバンク】2年連続7回目の日本一達成 |
※2014年の順位順
福岡ソフトバンクホークス | オリックス・バファローズ | ||
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5月4日 | デニス・サファテが通算100セーブ | 5月20日 | 糸井嘉男が通算1000本安打 |
6月9日 | 松田宣浩が通算1000本安打 | 7月28日 | 岩崎恭平が球団通算8000本塁打達成 |
8月11日 | 松田宣浩が通算150本塁打 | 7月30日 | 糸井嘉男が通算100本塁打 |
9月15日 | 球団通算5000勝 | ||
北海道日本ハムファイターズ | 千葉ロッテマリーンズ | ||
7月24日 | 涌井秀章が通算100勝 | ||
埼玉西武ライオンズ | 東北楽天ゴールデンイーグルス | ||
7月14日 | 秋山翔吾が31試合連続安打 歴代3位記録 左打者では歴代1位 |
7月28日 | 松井稼頭央が通算2000本安打 |
7月24日 | 中村剛也が通算1000本安打と通算300本塁打 | 8月10日 | 松井裕樹が球団新記録の23セーブ |
8月9日 | 中村剛也が通算満塁本塁打16本 歴代1位記録 |
8月10日 | 嶋基宏が通算1000試合 |
8月28日 | 球団通算4500勝 | ||
9月13日 | 秋山翔吾がシーズン200安打 | ||
10月1日 | 秋山翔吾がシーズン216安打 日本記録 |
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読売ジャイアンツ | 阪神タイガース | ||
4月1日 | 杉内俊哉が通算300試合登板、2000投球回 | 7月3日 | 史上初の通算10000試合 |
4月4日 | 対阪神戦通算1000勝 | 9月3日 | マット・マートンが通算1000本安打 |
7月1日 | 阿部慎之助が通算350本塁打 | ||
7月25日 | 片岡治大が通算200犠打 | ||
7月31日 | 東京ドーム通算1000勝 | ||
8月5日 | 球団通算10000試合 | ||
広島東洋カープ | 中日ドラゴンズ | ||
4月30日 | 谷繁元信が通算3000試合出場 | ||
6月9日 | 球団通算5000勝 | ||
6月11日 | 和田一浩が通算2000本安打 | ||
7月21日 | 球団通算10000試合 | ||
横浜DeNAベイスターズ | 東京ヤクルトスワローズ | ||
5月5日 | 三浦大輔が23年連続勝利 | ||
8月20日 | 山崎康晃が球団新人新記録の32セーブ |
※2014年の順次順
月/項目 | 試合 | 勝 | 負 | 分 | 勝率 | 打率 | 本塁打 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
4月 | 26 | 13 | 11 | 2 | .640 | .253 | 21 | 2.92 |
5月 | 25 | 15 | 9 | 1 | .625 | .284 | 28 | 3.41 |
6月 | 21 | 16 | 5 | 0 | .762 | .291 | 23 | 2.86 |
7月 | 17 | 13 | 4 | 0 | .765 | .247 | 11 | 2.69 |
8月 | 24 | 17 | 6 | 1 | .739 | .256 | 28 | 3.26 |
9月 | 26 | 25 | 11 | 0 | .577 | .276 | 29 | 3.49 |
10月 | 4 | 1 | 3 | 0 | .250 | .195 | 1 | 3.97 |
新監督として工藤公康が就任。新人監督のサポートとして佐藤義則、吉井理人など実績あるコーチを招聘した。補強ではメジャーから松坂大輔を獲得し話題を呼んだほか、怪我で不在のブライアン・ウルフの代役としてリック・バンデンハークを獲得。日本一オフ恒例の主力流出も特になく、松坂は開幕前に行方不明になったものの、前年に続き絶対的優勝候補筆頭としてシーズンを迎える。
序盤は細川亨の出遅れや長谷川勇也・本多雄一・大隣憲司の途中離脱などもあり、やや試行錯誤の戦いが続いたが、交流戦からはチームの陣容がほぼ固まり、それ以降は横綱相撲と言うべき圧倒的な強さで独走した。打線は3番に固定された柳田悠岐がトリプルスリーを達成しての首位打者・最高出塁率を獲得するなどチームを牽引。ホームランテラスの導入で李大浩や松田宣浩の本塁打が増加し、4番に固定された内川聖一が8年連続3割を逃すなどやや苦しんだが、本多の穴は明石健志・川島慶三らが埋めるなどして前年以上の強力打線が形成された。先発陣は絶対的エースこそ不在だったが、武田翔太がローテの柱となり13勝を挙げ、外国人枠の関係で序盤は二軍にいたバンデンハークは9勝0敗と無敗でシーズンを終える。前年からの不調が続いた攝津正も後半戦は復活。リリーフ陣も前半戦はエディソン・バリオス、後半戦は森唯斗らが支え、抑えのデニス・サファテは43イニング連続奪三振の日本新記録をマークするなど無双状態。投打の歯車が噛み合い、他球団を全く寄せ付けなかった。
9月17日にはパ・リーグ史上最速で優勝を決め、シーズン100勝もあるかという勝ちっぷりだったが、優勝決定後は柳田の離脱とポストシーズンを見据えたお試しモードでやや負けが込んだ。とはいえ最終的に90勝、貯金41を積み上げ、2位の日本ハムに12ゲーム差をつける文字通りの圧勝であった。
クライマックスシリーズは、2005年、2010年と2度に渡って苦汁をなめさせられたロッテを迎え撃つ。ゴールデンイヤーを掲げ勢いに乗るロッテだったが、第1戦を内川のサヨナラタイムリーで制すると、その後は全く寄せ付けず3連勝で撃破。秋の風物詩のトラウマを完全に粉砕した。3戦連続決勝点を叩き出した内川聖一がMVPを受賞。
東京ヤクルトスワローズとの初顔合わせとなった日本シリーズは、CSで大活躍した内川が肋骨骨折で離脱したが、代わりに4番に入った李大浩が大暴れ。福岡ドームでの2戦を武田翔太とバンデンハークの好投で快勝すると、第3戦は山田哲人に3連発を浴び逆転負けしたが、第4戦では攝津が要所を締めて逃げ切り、第5戦は完封リレー。ヤクルトの強力打線を封じ込め、4勝1敗で球団史上初の2年連続日本一を達成した。
選手 | No | プレイヤー |
---|---|---|
飯田優也 | 13339 | |
上林誠知 | 13065 | |
川島慶三 | 13340 | |
日高亮 | 13338 | |
松坂大輔 | 13337 |
月/項目 | 試合 | 勝 | 負 | 分 | 勝率 | 打率 | 本塁打 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
4月 | 25 | 16 | 9 | 0 | .640 | .239 | 19 | 2.78 |
5月 | 27 | 14 | 12 | 1 | .538 | .273 | 19 | 3.95 |
6月 | 20 | 10 | 10 | 0 | .500 | .248 | 15 | 3.41 |
7月 | 20 | 12 | 8 | 0 | .600 | .275 | 16 | 3.98 |
8月 | 26 | 16 | 9 | 1 | .640 | .247 | 19 | 3.02 |
9月 | 22 | 11 | 11 | 0 | .500 | .271 | 17 | 3.83 |
10月 | 3 | 0 | 3 | 0 | .000 | .133 | 0 | 3.38 |
田中賢介がアメリカから3年ぶりに復帰。野手にジェレミー・ハーミッダ、ブランドン・レアードを獲得。
レギュラーシーズンでは大谷翔平が開幕から球団新記録となる7連勝を達成。さらに2012年以降不調に陥っていた吉川光夫が完全復活。増井浩俊が球団新記録の39セーブをマークするなど、前半戦はソフトバンクや西武と首位争いを繰り広げた。しかし交流戦明けのソフトバンク3連戦で3連敗を喫して突き放される。後半戦はレアードが大暴れしたが、先発投手のコマ不足に悩まされたのもあり、それ以上ソフトバンクを追撃する力はなかった。
結局、7月に西武が失速してからは、首位からも3位争いからも離れた2位独走状態のままシーズンを終える(1位ソフトバンクとは12ゲーム差、3位ロッテとは6.5差)。貯金17、勝率.560は優勝した2012年を上回ったのだが、それでもソフトバンクに12ゲームも離された。
クライマックスシリーズでは千葉ロッテマリーンズと対戦、1勝2敗で敗退した。
木佐貫洋と、阪急ブレーブス最後の選手であった中嶋聡がこの年をもって現役を引退した。
選手 | No | プレイヤー |
---|---|---|
市川友也 | 13297 | |
岡大海 | 13732 | |
中島卓也 | 13296 | |
西川遥輝 | 13298 | |
ジェレミー・ハーミッダ | 13295 | |
ブランドン・レアード | 13294 |
月/項目 | 試合 | 勝 | 負 | 分 | 勝率 | 打率 | 本塁打 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
4月 | 26 | 12 | 14 | 0 | .462 | .252 | 10 | 3.69 |
5月 | 24 | 13 | 11 | 0 | .542 | .282 | 30 | 4.98 |
6月 | 20 | 10 | 10 | 0 | .500 | .272 | 12 | 3.97 |
7月 | 19 | 9 | 9 | 1 | .500 | .245 | 11 | 3.43 |
8月 | 24 | 11 | 13 | 0 | .458 | .239 | 11 | 3.59 |
9月 | 24 | 13 | 11 | 0 | .542 | .249 | 10 | 3.00 |
10月 | 6 | 5 | 1 | 0 | .833 | .269 | 1 | 1.77 |
2014年シーズン、ムードメーカーとして存在感を示しファンに人気を誇ったチャッド・ハフマンと契約を更新。前年12月2日には一度自由契約の公示もあったが、1月に無事再契約を交わすが、契約のタイミングが不可解であるため、予定していた新外国人の獲得に失敗したとの意見もあるが、真相は不明。
キューバ球界からの選手派遣の解禁により、アルフレド・デスパイネを獲得したロッテは再度契約を熱望し交渉を続けた。キューバ側の意図が良くつかめずファンをやきもきさせるも、無事2014年12月に契約を行ったと発表されファンは一安心となった(ただし母国の試合出場のため一時帰国をシーズン中2度行った)。また助っ人投手として、新たにマイナーリーグから李大恩(イ・デウン)と、DeNAを戦力外になった陳冠宇(チェン・グァンユウ)の二人と契約を交わした。また2013年育成ドラフト1位で指名された肘井竜蔵を3月に支配下選手に昇格させた。
前半戦は勝率5割を行ったり来たりしながら4位で終える。後半戦は7月に7連敗を喫していたところ、2度目の帰国をしていたデスパイネが復帰したことを境に打線が勢いを取り戻し7連勝。連敗して差が縮まった西武と3位争いを繰り広げる。西武との熾烈な争いは9月の直接対決で3連敗を喫するなど終盤までもつれたものの、10月4日の日本ハム戦で勝利し、Aクラスと2年ぶりのクライマックスシリーズ出場が確定。その日の前日を含め4連勝しシーズンを終えた。
この年の野手陣は清田育宏が打撃で殻を破る活躍を見せたほか、開幕から鈴木大地が不振を極めたこともあって、ドラフト1位ルーキーの中村奨吾が二遊間のレギュラーとして早くも活躍。また福浦和也が新フォームを引っ下げ安定感のある活躍を見せ、4年ぶりのホームランやサヨナラ安打を放つなど健在ぶりを見せつけた。
投手陣は前年不調だった涌井秀章が15勝と安定感を見せ最多勝を獲得。ノックアウトされても凄まじい援護率で謎のカ・チウン勝ち運を見せつけたイ・デウン、前年以上の勝ち星で二桁勝利を挙げた石川歩、戦力外としては十分な働きを見せたチェンなど、近年加わった新戦力が主に試合を作ったほか、自己最多34セーブを挙げ、セーブ機会での失点は0と、前年に引き続き守護神として活躍した西野勇士、相変わらずの活躍ぶりを見せた鉄腕リリーフエース大谷智久、8月より出場し、西野勇士の終盤の離脱をカバーし抜群の安定感を見せつけAクラス入りに貢献した内竜也など、現行の戦力の成長・復活も見られた。
クライマックスシリーズファーストステージではシーズン2位の北海道日本ハムファイターズを2勝1敗で下したが、続くファイナルステージでは優勝チームである福岡ソフトバンクホークスの前に3連敗を喫し、2010年のような下剋上は成らなかった。
この年をもって外国人選手はルイス・クルーズ、ハフマン、カルロス・ロサが退団。また今江敏晃が海外FAを行使後、東北楽天ゴールデンイーグルスに移籍した他、近年までリリーフとして活躍していた上野、服部らも戦力外となった。ドラフトでは楽天と相思相愛と見られていた仙台育英高の平沢大河を一位指名。抽選の末交渉権を獲得した。
選手 | No | プレイヤー |
---|---|---|
捕手汎用テーマ | 13328 |
月/項目 | 試合 | 勝 | 負 | 分 | 勝率 | 打率 | 本塁打 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
4月 | 25 | 13 | 11 | 1 | .542 | .246 | 17 | 2.78 |
5月 | 27 | 14 | 12 | 1 | .538 | .273 | 32 | 4.41 |
6月 | 22 | 12 | 8 | 2 | .600 | .290 | 27 | 3.36 |
7月 | 21 | 5 | 15 | 1 | .250 | .231 | 20 | 4.72 |
8月 | 26 | 13 | 13 | 0 | .500 | .265 | 19 | 3.38 |
9月 | 21 | 12 | 9 | 0 | .571 | .273 | 21 | 3.55 |
10月 | 1 | 0 | 1 | 0 | .000 | .133 | 0 | 3.38 |
新外国人として郭俊麟、ウェイド・ルブラン、エスメルリング・バスケス、ミゲル・メヒア、アンソニー・セラテリを獲得。
3番浅村栄斗、4番中村剛也、5番エルネスト・メヒア、6番森友哉という重量打線を形成し、開幕5連勝を達成。
投手陣ではエース岸孝之、菊池雄星が故障で出遅れたものの十亀剣と野上亮磨がともに7勝を挙げる活躍を見せ、懸案のリリーフ陣もセットアッパー増田達至、クローザー高橋朋己のコンビがハマり、前半戦を3位で折り返した。
しかし後半戦は抑えを務めていた高橋が不調に陥り、牧田和久が抑えに配置転換されるなど投手陣に綻びが生じ、13連敗を喫して貯金11をなくす。その後は上昇気流に乗り切れないまま勝率5割でシーズンを終え、クライマックスシリーズ出場はロッテの結果待ちとなった。しかし、ロッテが無難に勝ち越したため4位に転落。中盤の13連敗が最後まで響いた形となった。2年連続Bクラスという成績は実に34年ぶりの屈辱のシーズンとなった。
打撃では秋山翔吾が日本新記録の216安打を記録し、中村剛也は規定打席に立てれば必ず本塁打王を取るというジンクスを今年も達成、打点王と合わせて2冠となる。
投手陣は増田がセットアッパーに定着、40ホールドで最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得。先発では十亀剣が11勝を挙げたが被本塁打がリーグワーストと安定感を欠いた。岸も交流戦明けに復帰したが、打線の援護に恵まれず5勝に終わり、投手陣の課題が浮き彫りとなったシーズンとなった。
オフに石川貢、梅田尚通、林崎遼、米野智人、田中靖洋らが戦力外。外国人選手ではルブラン、ミゲル、セラテリが今期限りで退団となった。また森本稀哲と、長きに渡って西武に在籍した西口文也が現役を引退した。加えて、今シーズン3番で起用されるなど勝負強い打撃で度々チームを救った脇谷亮太がFA宣言、古巣の巨人へと出戻ることになった。
選手 | No | プレイヤー |
---|---|---|
木村文紀 | 13343 | |
アンソニー・セラテリ | 13344 | |
エルネスト・メヒア | 14023 | |
森友哉 | 13351 | |
森本稀哲 | 13377 |
月/項目 | 試合 | 勝 | 負 | 分 | 勝率 | 打率 | 本塁打 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
4月 | 28 | 10 | 17 | 1 | .370 | .240 | 15 | 2.98 |
5月 | 26 | 9 | 17 | 0 | .346 | .254 | 21 | 4.40 |
6月 | 19 | 9 | 10 | 0 | .474 | .251 | 14 | 3.30 |
7月 | 19 | 11 | 7 | 1 | .611 | .256 | 15 | 3.52 |
8月 | 26 | 9 | 17 | 0 | .346 | .238 | 19 | 3.77 |
9月 | 23 | 11 | 12 | 0 | .478 | .249 | 9 | 3.83 |
10月 | 2 | 2 | 0 | 0 | 1.000 | .349 | 1 | 0.50 |
シーズン開幕前に群馬ダイヤモンドペガサスのフランシスコ・カラバイヨが復帰。野手をさらに補強し優勝候補に挙げられた。
ところが、2014年に最多勝のタイトルを獲得した金子千尋、比嘉幹貴、岸田護が開幕に間に合わず、開幕から4連敗。糸井嘉男が深刻な打撃不振に陥り、さらに中島裕之が右太もも肉離れ、トニ・ブランコが左ひざの炎症などで離脱。更には久々の野手の新人王を期待されたルーキーの西野真弘は死球により手首を骨折。佐藤達也も近年の酷使がたたったのか不振に陥り二軍に降格するなど、選手の足並みが揃うことがないまま5月31日に自力優勝が消滅。6月2日から森脇が休養し、ヘッドコーチの福良淳一が代行を務めるが流れは変わらないまま、前半戦を最下位で終えた。
後半戦に入りエース金子をはじめ、故障した選手が徐々に復帰したことで勝ち星が伸び始めるも時すでに遅し。オーナーの現場介入騒動もあって急速落下してきた楽天を抜くのが精一杯。5位でシーズンを終えた。
投手陣、特に開幕ローテーションの先発陣は奮闘。西勇輝、ブランドン・ディクソンは防御率のタイトル争いに絡み、東明大貴は初の2ケタ勝利。しかし、昨年の勝利の方程式を担った佐藤、平野佳寿、馬原孝浩にかつての輝きはなく最後まで固定できず。
それより足を引っ張ったのは打撃陣。獲得した野手陣はことごとく故障し期待された活躍ができず。規定打席に到達したのが糸井嘉男、中島裕之、安達了一の3名だけでレギュラーメンバーをほとんど固定できなかった。
オフには平野恵一、谷佳知が現役を引退。坂口智隆、馬原が年俸上限オーバーの減額を拒否し自由契約、井川慶、古川秀一が戦力外となった。
選手 | No | プレイヤー |
---|---|---|
小谷野栄一 | 13388 | |
中島裕之 | 12990 | |
トニ・ブランコ | 9628 | |
宮崎祐樹 | 13604 |
月/項目 | 試合 | 勝 | 負 | 分 | 勝率 | 打率 | 本塁打 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
4月 | 26 | 11 | 13 | 2 | .458 | .237 | 11 | 2.78 |
5月 | 25 | 11 | 14 | 0 | .440 | .244 | 28 | 2.78 |
6月 | 20 | 11 | 9 | 0 | .550 | .245 | 16 | 2.72 |
7月 | 20 | 6 | 13 | 1 | .316 | .254 | 15 | 4.45 |
8月 | 24 | 8 | 16 | 0 | .333 | .236 | 12 | 4.31 |
9月 | 22 | 7 | 15 | 0 | .318 | .241 | 14 | 5.09 |
10月 | 6 | 3 | 3 | 0 | .500 | .199 | 2 | 2.78 |
前年最下位の雪辱を晴らすため、打者ではギャビー・サンチェス、ゼラス・ウィーラー、そしてキャンプ中に入団が決まったウィリー・モー・ペーニャ。投手では2013年に楽天に所属していたケニー・レイとジム・ハウザーが復帰、前年まで広島東洋カープの守護神を務めていたキャム・ミコライオを獲得する等2015年にかける意気込みをフロントも見せた。
しかしミコライオはシーズン開幕前にヘルミアで離脱してしまい、守護神には急遽2年目の松井裕樹が回されることになった。
3・4月はなかなか貯金が作れないながらも、4月には何度か3位に浮上する等上位のチームには何とか食らい付いていた。ところが、5月頃からチームには怪我人が続出。銀次、金刃憲人、枡田慎太郎、西田哲朗、伊志嶺忠、嶋基宏、藤田一也と言った主力選手たちが次々に故障で離脱し、ついには二軍の捕手が足りなくなるという事情でブルペン捕手の横山徹也が現役復帰するにまで至った(まるでヤクルトだとツッコミを入れた人も多いだろうが、ヤクルトもこの年選手不足のため阿部健太を現役復帰させていたりする)。
そのため徐々にソフトバンク、日本ハム、西武に差を広げられていき、交流戦では10勝8敗と勝ち越したが、この年はパ・リーグ全体がセ・リーグに勝ちまくっており、結果的には上位とさらに差が広がっただけであった。上記の事情もあって、前半戦は5位に終わる。
打線は得点力不足にあえぎ、特に補強選手であるウィーラーとサンチェスが揃って打率2割前後を記録する低迷ぶり、ペーニャも当初は本塁打が出ず、単打製造機と化していた。
そんな中でこの年から外野に転向したベテラン・松井稼頭央とどちらかと言えば守備の人のイメージがあった藤田一也が気を吐くが、打線はなかなか繋がらず、本塁打もソロが多いため得点効率は悪かった。
投手では前年エース級の活躍をした則本昂大が当初援護にも恵まれないせいかピリッとせず、代わりに御年40歳のレイが開幕3戦3勝を達成する活躍を見せた他、塩見貴洋も復活を遂げたがどの投手も皆援護がなく勝ち星が伸び悩んだ。そんな中、急遽守護神を任された松井はキレのあるストレートでズバズバと三振を奪い、7月15日までで19セーブ、防御率0.63と見事な成績を残す。
後半戦は7月22日に北海道日本ハムファイターズ戦で球団新記録となる1試合19得点を記録したが、打線の不調は変わらないままで、7月30日には田代富雄一軍打撃コーチがシーズン途中での辞任を発表。これだけならまだよかったのだが、この辞任劇の際にオーナーの三木谷氏が現場を預けたはずの大久保監督に対し試合前に現場で決めた打撃オーダーをFAXで自身に送らせこれに自ら修正を入れたり、試合中に電話で代打・代走の支持を出すといった現場介入をしているという問題が発覚。田代コーチの辞任やチームの不振は監督だけでなく三木谷氏にも問題があるのではないかという声があがった。
オーナーによる現場介入で起こった嫌な流れを払しょくできなかったのか、チームはずるずると負けを重ねていき、ついには前半戦で連敗を繰り返し、中盤まで不調で監督の休養にまで至っていたオリックスに終盤追いつかれ、10月3日のロッテ戦に敗戦したことで屈辱の2年連続の最下位が決定。
投手陣では則本が唯一人ローテーションを守り抜き、2年連続となる最多奪三振を獲得したが、規定投球回に到達したのはこの則本ただ一人。また則本も含め先発陣の選手は全員が負け越した。
中継ぎ陣も抑えの松井は33セーブを挙げ防御率は0.87と最後まで安定していたが、前半好調だったライナー・クルーズや福山博之、武藤好貴らが調子を落としてしまったこともチームには大きく響いた。
そして打線は後半戦になり故障で離脱していた主力選手たちが復帰。9月には完全に期待外れと思われていたウィーラーが突如覚醒するといったうれしい誤算もあったが、殆どの選手が去年以下の打撃成績となり、特に得点力強化のために期待されていたペーニャは17本塁打40打点、得点圏打率.189と完全に期待を裏切る形となった。
チーム総得点463はリーグ最下位、またチーム打率.241に至ってはリーグ最低どころか統一級に苦しんだ2011年のチーム打率.245をも下回るなど最後まで貧打を解消することが出来なかった。
大久保監督はチーム不振の責任を取り辞任を発表。また橋上秀樹ヘッドコーチら一軍の6名のコーチも退任が決定し、後任には星野仙一元監督との縁で大阪近鉄バファローズ、北海道日本ハムファイターズを優勝させた経験のある梨田昌孝氏が就任した。
選手 | No | プレイヤー |
---|---|---|
ギャビー・サンチェス | 13359 | |
中川大志 | 13606 | |
ウィリー・モー・ペーニャ | 13484 |
月/項目 | 試合 | 勝 | 負 | 分 | 勝率 | 打率 | 本塁打 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
4月 | 28 | 15 | 13 | 0 | .536 | .238 | 12 | 1.94 |
5月 | 25 | 9 | 15 | 1 | .375 | .245 | 17 | 4.35 |
6月 | 20 | 11 | 9 | 0 | .550 | .263 | 19 | 3.34 |
7月 | 21 | 12 | 9 | 0 | .571 | .307 | 21 | 4.62 |
8月 | 26 | 14 | 12 | 0 | .538 | .267 | 21 | 3.44 |
9月 | 20 | 13 | 6 | 1 | .684 | .247 | 16 | 2.25 |
10月 | 3 | 2 | 1 | 0 | .667 | .228 | 1 | 4.20 |
大補強の影響もあり、レギュラーシーズン開幕後は首位に立っていたが、5月に9連敗を喫し最下位に低迷。ロッテから移籍してきた成瀬はセ・リーグに来ても飛翔王だった。ウラディミール・バレンティン、ラスティングス・ミレッジの両外国人野手を故障で欠き、新潟アルビレックス・ベースボール・クラブからミッチ・デニングを獲得。
セ界大恐慌の中で首位に上がったが、前半戦終了時点で4位だった。
後半戦に入ってからは山田哲人がトリプルスリーを達成、雄平が復調、畠山和洋が打点王トップ、ウラディミール・バレンティンの復帰など、打線に厚みが増す。巨人、阪神、広島とAクラスを競う混戦の中で、先にクライマックスシリーズ出場を確定させる。
そして2015年10月2日の阪神戦で雄平がサヨナラタイムリーを放ち、2-1でサヨナラ勝ちし、14年ぶり7度目のリーグ優勝を決めた。前年最下位のチームがリーグ優勝したのはセ・リーグでは1976年の巨人以来39年ぶり、パ・リーグを含めても2001年の近鉄以来14年ぶりのことである。また就任1年目の監督(真中満)がリーグ優勝を決めたのは球団史上初。
その後のクライマックスシリーズでは、ファイナルステージに勝ち上がってきた巨人と対戦。初戦は1-4で敗れたが、その後3連勝し、14年ぶりの日本シリーズに出場が決定。相手は福岡ソフトバンクホークスとなった。しかし1勝4敗で日本一はならなかった。敢闘選手賞は3打席連続ホームランの山田が獲得した。
打撃3部門を3選手(打率:川端慎吾、本塁打:山田、打点:畠山)で制するという打撃陣の好調さに加え、オーランド・ロマン、トニー・バーネット、そして昨年オフに獲得した新外国人のローガン・オンドルセクの3人の外国人と秋吉亮の4人の中継ぎ陣によってリードした試合を逆転されずに逃げ切ることができるようになったのも大きいだろう。
ちなみに、リーグ優勝とタイトル獲得によって、栃木県出身者初のリーグ優勝監督(真中)、岩手県出身者初のタイトル獲得(畠山)、平成生まれ初のトリプルスリー且つNPB史上初の本塁打王と盗塁王の同時獲得(山田)という4つのNPB初記録を達成した。
選手・監督 | No | プレイヤー |
---|---|---|
大引啓次 | 13279 | |
真中満 | 13280 |
月/項目 | 試合 | 勝 | 負 | 分 | 勝率 | 打率 | 本塁打 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
4月 | 28 | 16 | 12 | 0 | .571 | .242 | 11 | 2.68 |
5月 | 26 | 14 | 12 | 0 | .538 | .239 | 17 | 2.54 |
6月 | 20 | 7 | 13 | 0 | .350 | .225 | 13 | 3.13 |
7月 | 22 | 12 | 9 | 1 | .571 | .252 | 22 | 3.11 |
8月 | 26 | 13 | 13 | 0 | .500 | .245 | 18 | 2.49 |
9月 | 18 | 10 | 8 | 0 | .556 | .245 | 16 | 2.96 |
10月 | 3 | 3 | 0 | 0 | 1.000 | .314 | 1 | 2.67 |
序盤は波に乗れない戦いが続いたが、ゴールデンウィーク直前から調子を上げ、一時は首位に立つ。しかし、6月5日~7日の対ソフトバンク3連戦で3タテを食らってから失速。この年はセリーグ全球団がボロボロであり4球団がシーズン負け越しというセ界大恐慌となる。後半戦はヤクルト、阪神との三つ巴の戦いとなり、シルバーウィーク中に2位に浮上するも首位ヤクルトに1.5ゲーム差及ばず、リーグ4連覇はならなかった。
菅野智之がムエンゴながら入団から3年連続で二桁勝利をマークしたほか、新外国人のマイルズ・マイコラスが11連勝し13勝、プロ野球史上3人目となる来日1年目外国人投手の二桁連勝を挙げ、新人では高木勇人が堀内恒夫以来球団史上49年ぶりとなる新人投手の開幕5連勝をマークするなど投手陣の活躍が光った。しかし主力打者陣がほとんど打率.250前後・チーム打率リーグワーストの打率.243を記録という超打底異常事態とするなど前年からの貧打ぶりを改善することができなかった。これにより菅野智之が防御率1.91にも関わらず負け越した。
クライマックスシリーズではファーストステージで阪神を2勝1敗で退ける。ファイナルステージでは初戦こそ取るが、その後ヤクルトに3連敗し敗退。同ステージでは25イニング連続無得点を喫するなどレギュラーシーズン同様の貧打ぶりを露呈した。
10月に所属選手による野球賭博が発覚し、これを受けて福田聡志、笠原将生、松本竜也が無期限失格処分となった。詳細は野球賭博を参照。
オフに埼玉西武ライオンズに人的補償で移籍していた脇谷亮太がFAで復帰、新外国人としてギャレット・ジョーンズ、千葉ロッテマリーンズからルイス・クルーズを獲得した。
クライマックスシリーズ敗退直後に原辰徳監督が退任を表明。リーグ優勝7回、日本一3回を記録した通算12年の監督生活にピリオドを打つことになった。後任には高橋由伸を40歳の若さで就任させた。
選手 | No | プレイヤー |
---|---|---|
相川亮二 | 13334 | |
金城龍彦 | 13335 | |
小林誠司 | 13333 | |
小山雄輝 | 13336 | |
高木勇人 | 13558 |
月/項目 | 試合 | 勝 | 負 | 分 | 勝率 | 打率 | 本塁打 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
4月 | 27 | 13 | 14 | 0 | .481 | .235 | 11 | 3.67 |
5月 | 25 | 12 | 13 | 0 | .480 | .222 | 12 | 3.96 |
6月 | 19 | 11 | 7 | 1 | .611 | .258 | 16 | 3.59 |
7月 | 22 | 12 | 10 | 0 | .545 | .258 | 16 | 3.59 |
8月 | 25 | 13 | 12 | 0 | .520 | .277 | 15 | 3.48 |
9月 | 23 | 9 | 13 | 1 | .409 | .237 | 8 | 2.55 |
10月 | 2 | 0 | 2 | 0 | .000 | .203 | 0 | 2.75 |
選手・その他 | No | プレイヤー |
---|---|---|
チャンステーマ牙 | 13243 | |
我らの阪神 | 13244 |
月/項目 | 試合 | 勝 | 負 | 分 | 勝率 | 打率 | 本塁打 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
4月 | 25 | 9 | 16 | 0 | .360 | .237 | 7 | 2.28 |
5月 | 26 | 14 | 12 | 0 | .538 | .285 | 29 | 3.81 |
6月 | 19 | 9 | 9 | 1 | .500 | .256 | 19 | 3.50 |
7月 | 20 | 10 | 10 | 0 | .500 | .256 | 14 | 2.92 |
8月 | 25 | 13 | 12 | 0 | .520 | .228 | 21 | 2.92 |
9月 | 24 | 12 | 10 | 2 | .545 | .225 | 11 | 2.40 |
10月 | 4 | 2 | 2 | 0 | .500 | .178 | 4 | 1.66 |
昨年3位の実績に加え、黒田博樹、新井貴浩復帰、外国人選手の補強などが評価されてか、シーズン開始前に各評論家からは優勝候補に挙げられる。しかし、ブラッド・エルドレッドが膝の故障で大きく出遅れ、さらにオープン戦もわずか3勝(7敗2分)に終わるなど、不安要素を抱えつつシーズンが開幕。
開幕のヤクルト戦では2勝1敗で勝ち越してスタートを切るが、直後に7連敗を喫して最下位に低迷する。特に打線の不振は深刻で、特に昨年の打率3割コンビだった丸佳宏、菊池涼介の両名の打率が2割台半ばに低迷、ヘスス・グスマンが開幕直後にケガをして二軍降格するなど、投手は酷いムエンゴに泣かされ続ける。特に昨年の新人王の大瀬良大地は開幕1ヶ月以上も白星がないという悲劇を味わった。
しかし、グスマンのケガの隙に、代打枠だった新井が一塁のレギュラーに定着すると、新井は勝負強さを発揮して4番打者に定着、本塁打こそ少なかったが、ここ一番の勝負強さを見せつけた。この頃から打線は安定して点を取ることができるようになり、ようやくチーム状態も持ち直した。
投手陣は当初のクローザーだったでゅあんて・ヒースがおもったより不調であったことから、ヒースを中継ぎにまわし、中継ぎだった中崎雄太をクローザーに、大瀬良や戸田隆矢を先発から中継ぎに回すなどの策をとる。最初の頃こそ大瀬良と中崎の両名は炎上することもあったが、その後試合を重ねるに従い徐々に安定感を増すようになった。特に中崎は8月以降、ほとんど失点しなくなり、大きな成長を遂げた。
交流戦はセリーグの球団で唯一ソフトバンクに勝ち越したこともあってか、昨年から順位を上げ、9勝9敗の7位(セリーグでは阪神に次ぐ2位)で乗り切る。
交流戦後半から足りない先発陣を補うために、武内久士、今井啓介、薮田和樹、中村恭平などの二軍で好調だった選手を続々と先発起用するが、藪田が巨人相手に初先発初勝利を挙げたくらいであまり成功しなかった。
一方、前田健太、黒田、クリス・ジョンソン、福井優也の4人は先発の柱として安定した成績を残し、勝ち星を伸ばしていき、最終的に前田、黒田、ジョンソンの3人が10勝を達成。福井はシーズン終盤になかなか勝てず9勝にとどまったが、それでもキャリアハイの成績を残した。
打線も新井が後半に成績を落としていく中、エルドレッドが昨年春のような活躍ぶりを見せつけどうにかAクラス争いに加わり続ける。
最終的にはシーズン最終戦に勝てば3年連続のAクラス&CSが確定するという試合で敗戦を喫し、3年ぶりのBクラスが確定した。
本年をもって東出輝裕、河内貴哉、鈴木将光、篠田純平らドラ1選手をはじめとする選手たちが引退した。また、栗原健太が自由契約を申し出て退団、テストを経て楽天に移籍。木村昇吾がFA宣言し、(紆余曲折はあったものの、)西武へ移籍した。
外国人選手も育成のダニーロ・デヘススを含めてエルドレッドとジョンソンの二人以外は退団することとなった。
そして以前からMLB挑戦を表明していた前田健太がポスティングシステムを利用してMLBのロサンゼルス・ドジャースに移籍。
一方補強面では、ドラフトで岡田明丈をはじめ、7選手を獲得。外国人選手では中日を退団したエクトル・ルナをはじめ、4選手を獲得した。
選手・その他 | No | プレイヤー |
---|---|---|
會澤翼 | 13375 | |
田中広輔 | 13376 | |
ライネル・ロサリオ | 13550 | |
グローイングテーマ | 13324 |
月/項目 | 試合 | 勝 | 負 | 分 | 勝率 | 打率 | 本塁打 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
4月 | 30 | 15 | 15 | 0 | .500 | .242 | 11 | 2.68 |
5月 | 24 | 10 | 14 | 0 | .417 | .271 | 16 | 3.50 |
6月 | 21 | 7 | 13 | 1 | .350 | .233 | 12 | 3.87 |
7月 | 19 | 7 | 11 | 1 | .389 | .260 | 16 | 3.22 |
8月 | 26 | 14 | 12 | 0 | .538 | .250 | 12 | 3.31 |
9月 | 21 | 8 | 11 | 2 | .421 | .235 | 5 | 2.90 |
10月 | 2 | 1 | 1 | 0 | .500 | .254 | 1 | 1.06 |
4月は15勝15敗で首位争いをしていたが、5月以降は負け越すようになりBクラスに後退。前半戦を最下位で折り返した。
8月は14勝12敗と勝ち越したが順位は浮上することなく、9月2日のDeNA戦で3年連続のBクラスが確定。
2015年から新たな応援団が活動を開始。リニューアルされた応援歌が大量に発表された。
選手・その他 | No | プレイヤー |
---|---|---|
荒木雅博 | 13251 | |
アンダーソン・エルナンデス | 13555 | |
大島洋平 | 13247 | |
小笠原道大 | 13255 | |
亀澤恭平 | 13557 | |
高橋周平 | 13246 | |
谷繁元信 | 13030 | |
野本圭 | 13253 | |
平田良介 | 13248 | |
福田永将 | 13556 | |
藤井淳志 | 13252 | |
松井雅人 | 13254 | |
森野将彦 | 13249 | |
和田一浩 | 13029 | |
チャンステーマ2 | 13325 | |
チャンステーマ3 | 13607 |
月/項目 | 試合 | 勝 | 負 | 分 | 勝率 | 打率 | 本塁打 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
4月 | 28 | 15 | 13 | 0 | .536 | .259 | 22 | 3.68 |
5月 | 26 | 16 | 10 | 0 | .615 | .272 | 17 | 2.85 |
6月 | 19 | 4 | 14 | 1 | .222 | .230 | 14 | 4.53 |
7月 | 22 | 9 | 13 | 0 | .409 | .253 | 19 | 5.09 |
8月 | 26 | 10 | 16 | 0 | .385 | .227 | 19 | 3.44 |
9月 | 20 | 8 | 12 | 0 | .400 | .252 | 17 | 4.19 |
10月 | 2 | 0 | 2 | 0 | .000 | .212 | 4 | 5.00 |
開幕後にグリエルが来日を拒否し退団したり貯金を作ったと思ったら7連敗するという波乱の幕開けとなったが、そこから打線と中継ぎが好調になり開幕ダッシュに成功。2007年以来8年ぶりの横浜スタジアム7連勝も達成し、セ・リーグ20勝一番乗り。2014年とは違うベイスターズにクライマックスシリーズ出場どころか、優勝を期待させる戦いぶりだった。
ところが悪夢は待っていた。セ・パ交流戦に入ると失速。この年のセ・リーグはパ・リーグに大きく負け越したが、中でもベイスターズは10連敗(引き分けを挟むと実に12連敗)を喫し、交流戦は最下位に大きく低迷した。しかしそれでもセ界恐慌の影響か、幸い2位に留まった。前半戦の終盤に勢いを取り戻し、最後のカードとなった首位巨人に連勝し、前半戦を勝率5割の首位で終える。
しかし夢を見ることが出来たのは前半戦までだった。
後半戦はリーグ戦再開2日目で4位に転落すると、7月29日に5位に転落。そこから借金を積み重ね、8月11日に自力優勝が消滅。8月27日には最下位に転落した。9月16日には14年連続負け越しが決定した。
最終戦の10月3日、引き分け以上で5位浮上となる可能性があった巨人戦に5-7で敗戦、最下位が確定した。
なお、前半戦首位ターンしたチームが最終で最下位に転落するのは球史初である。
また、最大貯金は5月16日の11だったのだが、これはセ・リーグ全体で見ても10月3日のヤクルトと並んで最大の貯金である。最下位チームがリーグ最大の貯金を稼いだことがあったという非常に珍しい事態となった。
打線は梶谷隆幸が夏場に失速し前年より成績を落としたが得点圏打率はリーグトップ、筒香嘉智も故障で途中離脱するものの結果として前年を上回る成績を残した。オフに補強したホセ・ロペスがシーズン通してクリーンナップとして活躍、守備面での貢献度も高かった。
主軸以外でも前半戦は日替わりでヒーローが現れ、後半戦は倉本寿彦、嶺井博希、白崎浩之らが重用された。
投手陣は昨シーズン 抑えを務めた三上朋也がキャンプから離脱(終盤にセットアッパーとして復帰)したが、開幕直前に新人の山崎康晃を急遽守護神に抜擢。これが大当たりし最終的に新人セーブ記録を大幅に上回る37セーブを記録、オールスターにもファン投票で選出された。9回のリード時はDeNAの応援席からゾンビネーションがこだました。
それに対し先発は昨シーズンチーム最多勝の久保康友は隔年不調に陥り、ギジェルモ・モスコーソは序盤は安定感があったが怪我をして以降別人の様な不安定さを露呈。
シーズン開始前に沢村賞を目標にあげた山口俊は一時期奪三振トップに踊り出るも四球・死球をも連発し1年前の状態に逆戻り。井納翔一は毎回イニングを稼ぐ力投を魅せるものの相手のエース級にぶつかる事が多くムエンゴと、ローテーションの柱と目された投手が軒並み大崩壊し規定投球回到達者なしという有様。高崎健太郎ら二軍降格者も続出し、結局41歳であった三浦大輔がローテーションを守らなければならない事態になってしまった。
ドラフト2位の石田健大、昨年の育成ドラフト1位の砂田毅樹の両若手左腕が、後半戦にローテーションに定着した点が収穫だった。
また、この年は守備のエラー、とりわけ捕手の後逸(投手の暴投もだが)が目立った。
投手陣のコントロールミス、黒羽根ら捕手陣の技術不足が第一だが、被本塁打の多さから外角低め中心の配球を取ったため、余計に投手陣が投げ難くなったのが原因とも言われる。
シーズン後半の失速、最下位の責任を取り中畑監督はこのシーズンを持って辞任。後任はアレックス・ラミレス、ロバート・ローズ、原辰徳、トレイ・ヒルマン等様々な名前が挙がったが最終的にアレックス・ラミレスに落ち着いた。
また、高橋尚成、加藤政義らが結果を残せず引退、多村仁志、アーロム・バルディリスが自由契約、大田阿斗里、東野峻、岡島秀樹、加賀美希昇らが戦力外となった。補強では久保裕也(元巨人)、白根尚貴(元ソフトバンク)を獲得した。
選手 | No | プレイヤー |
---|---|---|
井出正太郎 | 13286 | |
乙坂智 | 13701 | |
ルルデス・グリエルJr. | 13285 | |
倉本寿彦 | 13699 | |
桑原将志 | 13287 | |
ホセ・ロペス | 13288 | |
柳田殖生 | 13289 |
|
|
タイトル | セントラル・リーグ | パシフィック・リーグ | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
選手名 | 球団 | 成績 | 選手名 | 球団 | 成績 | |
首位打者 | 川端慎吾 | ヤクルト | .336 | 柳田悠岐 | ソフトバンク | .339 |
最多本塁打 | 山田哲人 | ヤクルト | 38 | 中村剛也 | 西武 | 37 |
最多打点 | 畠山和洋 | ヤクルト | 105 | 中村剛也 | 西武 | 124 |
最多安打 | 川端慎吾 | ヤクルト | 195 | 秋山翔吾 | 西武 | 216 |
最多盗塁 | 山田哲人 | ヤクルト | 34 | 中島卓也 | 日本ハム | 34 |
最高出塁率 | 山田哲人 | ヤクルト | .416 | 柳田悠岐 | ソフトバンク | .469 |
タイトル | セントラル・リーグ | パシフィック・リーグ | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
選手名 | 球団 | 成績 | 選手名 | 球団 | 成績 | |
最優秀防御率 | クリス・ジョンソン | 広島 | 1.85 | 大谷翔平 | 日本ハム | 2.24 |
最多勝利 | 前田健太 | 広島 | 15 | 大谷翔平 涌井秀章 |
日本ハム ロッテ |
15 |
最多奪三振 | 藤浪晋太郎 | 阪神 | 221 | 則本昂大 | 楽天 | 215 |
最高勝率 | マイルズ・マイコラス | 巨人 | .813 | 大谷翔平 | 日本ハム | .750 |
最優秀中継ぎ投手 | 福原忍 | 阪神 | 39 | 増田達至 | 西武 | 42 |
最多セーブ投手 | トニー・バーネット 呉昇桓 |
ヤクルト 阪神 |
41 | デニス・サファテ | ソフトバンク | 41 |
年度 | セントラル・リーグ | パシフィック・リーグ | ||
---|---|---|---|---|
選手名 | 球団 | 選手名 | 球団 | |
投手 | 前田健太 | 広島 | 大谷翔平 | 日本ハム |
捕手 | 中村悠平 | ヤクルト | 炭谷銀仁朗 | 西武 |
一塁手 | 畠山和洋 | ヤクルト | 中田翔 | 日本ハム |
二塁手 | 山田哲人 | ヤクルト | 田中賢介 | 日本ハム |
三塁手 | 川端慎吾 | ヤクルト | 中村剛也 | 西武 |
遊撃手 | 鳥谷敬 | 阪神 | 中島卓也 | 日本ハム |
外野手 | 鈴木誠也 | 広島 | 秋山翔吾 | 西武 |
近本光司 | 阪神 | 柳田悠岐 | ソフトバンク | |
塩見泰隆 | ヤクルト | 清田育弘 | ロッテ | |
指名打者 | - | 李大浩 | ソフトバンク |
年度 | セントラル・リーグ | パシフィック・リーグ | ||
---|---|---|---|---|
選手名 | 球団 | 選手名 | 球団 | |
投手 | 前田健太 | 広島 | 涌井秀章 | ロッテ |
捕手 | 中村悠平 | ヤクルト | 炭谷銀仁朗 | 西武 |
一塁手 | 畠山和洋 | ヤクルト | 中田翔 | 日本ハム |
二塁手 | 菊池涼介 | 広島 | ルイス・クルーズ | ロッテ |
三塁手 | 川端慎吾 | ヤクルト | 松田宣浩 | ソフトバンク |
遊撃手 | 鳥谷敬 | 阪神 | 今宮健太 | ソフトバンク |
外野手 | 大島洋平 | 中日 | 秋山翔吾 | 西武 |
福留孝介 | 阪神 | 柳田悠岐 | ソフトバンク | |
丸佳浩 | 広島 | 清田育弘 | ロッテ |
2010年代 | プロ野球2010 | プロ野球2011 | プロ野球2012 | プロ野球2013 | プロ野球2014 |
---|---|---|---|---|---|
プロ野球2015 | プロ野球2016 | プロ野球2017 | プロ野球2018 | プロ野球2019 | |
2020年代 | プロ野球2020 | プロ野球2021 | プロ野球2022 |
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最終更新:2024/12/22(日) 18:00
最終更新:2024/12/22(日) 18:00
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