西勇輝(にし ゆうき、1990年11月10日-)とは、三重県出身のプロ野球選手(投手)である。現在は阪神タイガースに所属。
阪神タイガース #16 | |
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西勇輝 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 三重県菰野町 |
生年月日 | 1990年11月10日 |
身長 体重 |
180cm 80kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 右投右打 |
守備位置 | 投手 |
プロ入り | 2008年ドラフト3位 |
経歴 | |
国際大会 | |
代表チーム | 日本 |
日米野球 | 2014年 |
プレミア12 | 2015年 |
プロ野球選手テンプレート |
地元の県立菰野高校でエースとして3年夏の甲子園に出場したが、1回戦で仙台育英に敗れた。2008年のドラフト会議にてオリックス・バファローズに3位で指名されて入団。背番号63。
2009年から二軍でまずまずの成績を残し、シーズン終盤に一軍初登板を果たす。オリックス・バファローズになってから高卒ルーキーが一軍登板を果たしたのは西が初。登板は3試合のみだったが4回を無安打1四球と好結果を残した。
2010年は主にビハインドの中継ぎとして登板し、8月12日の福岡ソフトバンクホークス戦でプロ入り初先発。4回まで0点に抑えていたが、5回をツーアウトまでこぎつけたところから残り1アウトが取れずに5失点し、初勝利を逃した。その後顔面神経性麻痺を発症して戦線離脱するが、先輩の伊藤光の支えもあって9月には一軍に復帰し、ロングリリーフを努めて最終的には18試合で防御率3.41とまずまずの数字を残した。
2011年は早くから開幕ローテーション入りを確約され、開幕6試合目となる4月17日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦に先発。前述の伊藤とバッテリーを組み、7回を3安打1失点に抑える好投を見せてプロ初勝利を挙げた。どんな状況でもニコニコと笑顔を浮かべながら投げる姿がこの時から一部で注目される。さらにその後も好投を続け、5月8日の千葉ロッテマリーンズ戦まで開幕から4戦4勝を記録し注目を集めた。ところが6月に体調不良で登板を回避したのが岡田監督の怒りにふれ二軍落ち。7月に復帰した後は、先発とリリーフを行ったり来たりする状況が続いたが、10月13日のロッテ戦に勝利して二桁勝利に到達。最終的に規定投球回数には届かず、リーグワーストの16死球を喫した。25試合に登板(先発18試合)で10勝7敗1セーブ(先発では9勝5敗)、防御率3.03の数字を残し、飛躍のシーズンとなった。
2012年からは背番号を21に変更。開幕から先発ローテーションを守って投げ続けていたが、8月9日に右肩痛で戦線離脱。9月に復帰すると、シーズン最終戦となる10月8日のソフトバンク戦で1四球のみの準完全試合となるノーヒットノーランを達成した(ちなみにプロ初完封でもあった)。球団としては1995年の佐藤義則以来、パ・リーグでも2000年のナルシソ・エルビラ以来で21世紀最初の達成者となった。シーズン成績は19試合に登板し、チーム最多の8勝(3敗)を挙げ、防御率2.79だった。
2013年はシーズンを通して先発ローテーションを守る。夏場に調子を崩して負けが込んだりもしたが、初めて規定投球回数に到達。28試合に先発して9勝8敗、防御率3.63の成績を挙げた。しかしリーグ最多の14死球を喫した。
2014年は開幕から8連勝したが後半戦から調子を崩し、12勝目を挙げた後は5連敗を喫した。オフに日米野球に出場した。
2015年は前半戦から勝ち星に恵まれずに苦戦したが、最終的に10勝を挙げ、防御率はリーグ2位の2.38をマークした。オフにWBSCプレミア12の日本代表に選出された。
2016年は開幕3連敗と悪いスタートを切ったが、5月31日の読売ジャイアンツ戦で最速の7敗を喫した。最終的に3年連続で10勝を挙げたが、12敗を喫して初めて負け越した。10月に一般女性と結婚した。
2017年は不振に陥り、5月に3連敗を喫した後に二軍に降格し、6月に一軍復帰した。8月22日の北海道日本ハムファイターズ戦で負傷して戦線離脱したため、この年は17試合に留まった。
2018年は初めて開幕投手を務めたが、0-2で敗戦。チームで唯一1年間先発ローテーションを守ったが、10勝13敗と負け越した。オフにFA宣言。
残留を求めるオリックスのほか、阪神タイガース、ソフトバンク、横浜DeNAベイスターズが獲得に乗り出したが、2018年12月7日に阪神への移籍を表明した。背番号は16。糸井嘉男と再びチームメイトになった。
2019年は前半戦は援護に恵まれず、7回自責0で負け投手になったりして約2ヶ月勝ち星から遠ざかるなど、防御率2点台にも関わらず3勝7敗と負けが先行。しかし後半戦はそれが一転、9月は4戦4勝を挙げるなどして7勝1敗と大きく勝ち越した。終わってみれば2年連続の2桁勝利で4年ぶりに貯金も作り、チームのクライマックスシリーズ進出に貢献した。
2020年は開幕投手を務め、開幕戦でプロ初本塁打を記録。シーズンを通して非常に安定したピッチングを見せ、QS率81%、QS17回は最多勝の菅野智之や最優秀防御率の大野雄大を上回ってセ・リーグ1位を記録した。投手タイトルは逃したが、11勝5敗、防御率2.26というキャリアハイの成績を残し、エースとしてチームを牽引した。
2021年9月10日の広島東洋カープ戦で通算100勝を達成した。24試合の登板で6勝9敗と負け越した。
2022年は開幕から9連敗を喫していたチームの連敗を止める完封勝利を挙げた。23試合の登板で9勝9敗だった。
2023年はセ・パ交流戦で古巣オリックス相手に勝利投手となり、12球団勝利を達成。一方で夏場に調子を落とし、二軍落ちも経験した。最終的に8勝5敗となった。
日本シリーズでは2戦目に投げるも打ちこまれ敗戦投手となる。6戦目にリリーフ登板した。
最速149km/hの直球、スライダー、カーブ、チェンジアップ、シュートを投げる。
2019年に阪神からドラフト1位指名された西純矢は遠縁の親戚である。(本人達は純矢のプロ入りまで面識はなかった)
前述の通り2018年オフにオリックスからFA宣言した際には、所属していたオリックスの他、阪神・ソフトバンク・DeNAが獲得を表明する争奪戦となった。その中で11月28日にサンケイスポーツが他紙に先駆けて「FA西、阪神入り決断!」という記事を掲載。これに対して西は数時間後に公式ブログで「まだ何も決めていない」と即否定した。
これだけなら単なるサンスポの飛ばし記事だったのだが、翌日からサンスポは連日「阪神入りを決断している西勇輝投手(28)」という枕詞をつけて西の動向を報道、数日間にわたって「阪神入りを決断している西、阪神からの連絡なし」という意味不明な記事が連発されるに至り、野球ファンの多くが困惑した。
結局西はサンスポの初報から9日後に正式に阪神入りを表明し誤報ではなくなったのだが、本人に即否定されても訂正するでもないサンスポの執拗な阪神入り報道は絶対の確証があってのものだったのか、それとも単なる願望だったのかは結局謎のままである。
2020年7月、緊急事態宣言中の5月に不倫デートをしていた疑惑が報じられ、後に事実と判明。ファンからはチームメイトの名前を捩った「西不純矢」なる蔑称を与えられてしまった。
年度 | 球団 | 登板 | 先発 | 完投 | 完封 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 勝率 | 投球回 | 与四球 | 奪三振 | 失点 | 自責点 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2009年 | オリックス | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .--- | 4.0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0.00 |
2010年 | 18 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | .--- | 31.2 | 14 | 31 | 12 | 12 | 3.41 | |
2011年 | 25 | 18 | 1 | 0 | 10 | 7 | 1 | 0 | .588 | 130.2 | 26 | 106 | 49 | 44 | 3.03 | |
2012年 | 19 | 19 | 2 | 1 | 8 | 3 | 0 | 0 | .727 | 123.0 | 33 | 87 | 41 | 38 | 2.78 | |
2013年 | 28 | 28 | 3 | 0 | 9 | 8 | 0 | 0 | .529 | 166.0 | 42 | 137 | 74 | 67 | 3.63 | |
2014年 | 24 | 24 | 3 | 1 | 12 | 10 | 0 | 0 | .545 | 156.0 | 35 | 119 | 65 | 57 | 3.29 | |
2015年 | 24 | 24 | 3 | 2 | 10 | 6 | 0 | 0 | .625 | 162.2 | 43 | 143 | 46 | 43 | 2.38 | |
2016年 | 26 | 26 | 2 | 1 | 10 | 12 | 0 | 0 | .455 | 165.1 | 48 | 108 | 80 | 76 | 4.14 | |
2017年 | 17 | 17 | 3 | 1 | 5 | 6 | 0 | 0 | .455 | 117.2 | 29 | 88 | 46 | 45 | 3.44 | |
2018年 | 25 | 25 | 0 | 0 | 10 | 13 | 0 | 0 | .435 | 162.1 | 36 | 119 | 66 | 65 | 3.60 | |
2019年 | 阪神 | 26 | 26 | 1 | 1 | 10 | 8 | 0 | 0 | .556 | 172.1 | 36 | 112 | 60 | 56 | 2.92 |
2020年 | 21 | 21 | 4 | 2 | 11 | 5 | 0 | 0 | .688 | 147.2 | 28 | 115 | 44 | 37 | 2.26 | |
2021年 | 24 | 24 | 2 | 0 | 6 | 9 | 0 | 0 | .400 | 143.2 | 40 | 95 | 68 | 60 | 3.76 | |
2022年 | 23 | 23 | 2 | 2 | 9 | 9 | 0 | 0 | .500 | 148.1 | 26 | 93 | 40 | 36 | 2.18 | |
2023年 | 18 | 18 | 2 | 1 | 8 | 5 | 0 | 0 | .615 | 108.1 | 24 | 56 | 47 | 43 | 3.57 | |
NPB:15年 | 321 | 294 | 28 | 12 | 118 | 101 | 1 | 1 | .539 | 1939.2 | 461 | 1411 | 738 | 679 | 3.15 |
年度 | 代表 | 大会 | 登板 | 先発 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | 投球回 | 与四球 | 奪三振 | 失点 | 自責点 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015年 | 日本 | プレミア12 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 5.0 | 2 | 3 | 4 | 4 | 7.20 |
表彰 | ||
---|---|---|
月間MVP | 2回 | 2014年3・4月、2019年9月 |
ゴールデングラブ賞 | 1回 | 2019年 |
その他 | ||
オールスターゲーム出場 | 3回 | 2012年、2014年、2015年 |
ノーヒットノーラン | 1回 | 2012年10月8日 |
開幕投手 | 2回 | 2018年(オリックス)、2020年(阪神) |
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最終更新:2024/12/23(月) 15:00
最終更新:2024/12/23(月) 15:00
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