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回答(1件)
>耐圧試験を 行う際には トランス2次にB種 設置の必要があることはわかります この文面から、多分本当の意味をご存知でないと思います。 完成検査として変圧器二次側にB種接地は必要ですが、絶縁耐力試験という事に限定すれば、Trの二次側に必要なのはB種接地に限定している訳ではありません。 そこを勘違いされています。 電気主任技術者の方々で、実際のところかなりの方々で認識されていないのが絶縁耐力試験の電流経路です。 ほとんどの方々は、高圧電路と大地間だけで電圧は印加されていると思われています。 しかし、この高圧電路と大地間には、直接的なもの以外に別の経路が存在します。 それはTr二次巻線回路です。 印加電圧は高圧電路と大地間と並列に、 「高圧電路 - Tr一次巻線 - 絶縁体 - Tr二次巻線 - 絶縁体 - 大地」 の回路があるのです。 印加電圧は静電容量(絶縁体)で分圧されますので、「Tr一次 - Tr二次間の絶縁体」、「Tr二次 - 大地間の絶縁体」で分圧されます。 印加電圧は10350Vですから、両静電容量で分圧され、最悪は低圧回路に高電圧が誘起される事になります。 つまり低圧回路には、絶縁破壊が発生する可能性があるという事であり、Tr2次回路を保護するためには、接地が必要なのです。 通常絶縁耐力試験は三相一括で行うので、Tr二次側には相間電圧を誘起せず、対地電圧が一定となりますし、キュービクルの完成形としてB種接地が接続されているので、一相接地でも通常問題は発生しません。 しかし制作不良で相間に断線があった場合には、二次側にインピーダンスの差が生じ、低圧回路に電圧が誘起してしまいます。 つまり、危険な状態となってしまうので、相間短絡も必要となるのです。 試験時の充電電流以上に電流は流れませんから、数A流せる程度の線径であれば問題ありません。 またこれは直流試験ではなく、交流試験です。 直流試験は「高圧ケーブルのみ」にしか実施できませんので、開閉器等と分離する作業が必要です。
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