玉茶
「酔い醒めの水は甘露の味」とはよくいったものだ。
頭をクラクラさせながらもう少し寝ていたいところ喉の渇きに負けて無理して起き上がり、蛇口から水を注ぎ、一気飲みしたときの水の旨さったらない。
でもこれは、作り置きのお茶を切らしている時の事であり、オイの場合は「酔い醒めの緑茶は甘露の味」ということになる。
毎日緑茶をいれて2リットルのポリ容器にため、冷やしておく。 これがアルコール以外でのオイの主な飲み物である。
呑みすぎた翌日の、冷たく濃い緑茶の旨さといえば他に並ぶものがない。 一時期水出しにも凝ったが、やはり湯でいれたもののほうが早く煮出せて生活のリズムに合う。
ホームセンターで鎖のついたメッシュの丸いボールを見かけたので何かと思えば、お茶やらを煮出すときに用いるものだという説明書きがあった。 ボールの中に茶葉を入れて、湯の中に吊るしておけば、お茶がでるというしくみ。 便利そうだし試しに購入。
お茶を出した後ボールを開いてみると、茶葉が膨張してまるで酒林のように丸くなっていた。 酒林は酒屋の店先に吊ってある丸い杉の玉で、酒林が吊ってあるということは、そこは酒屋だ。 日本における看板の元祖だという。
個人的に、この酒林が何故か好きで、酒屋でもないくせに、是非玄関に吊るしたいと思っている。 東急ハンズでも見たことはないし、やはり市販されていないのだろうか。
お茶の話だったのにまた酒に行ってしまった。 明朝美味しいお茶を飲むために、今宵も酒を飲もうかなあ。