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今年の「#文学」
note.com/makaibito
定期的に行われるITエンジニアのキャリアパスを巡る議論には、スペシャリストかマネージャーかというテーマがあります。 マネージャーはさておき、スペシャリストコースについてはエンジニアバブルに翻弄された経緯があり、今後の転職市況においてはかなり苦労するリスクがあります。 今回はスペシャリストコースを取り巻く状況について整理していきます。 各社でスペシャリストコースが設定されたありがちな経緯私自身、所属組織の評価制度の切り替えや、企業のITエンジニア評価制度の見直しに関わることが多いですが、見直しのきっかけは大筋で給与制度との兼ね合いです。 スペシャリストコースを後から作成した企業の多くは、以下のような背景を抱えています。 営業職を想定した給与制度だったが、ITエンジニアの売上貢献が説明できず評価が上がらず、給与が上がらない(人月商売は除く) リーダーやマネージャーになると給与が上がるが、自社の
就活生向けにIT業界の各種業態について説明などをさせて頂いていることもあり、就活生からの相談で「経験を積みたいのでSESが良いと思いますがいかがでしょうか」などとご相談を頂くことが定期的にあります。 一方でXでは定期的に盛り上がるSESに関する論争があり、System Engineering Serviceという元々の名称では一括りにできないほど多様化が進んでいます。今回はSESを巡る論争を整理していきたいと思います。 有料設定していますが、最後まで無料でお読みいただけます。もしよければ投げ銭感覚で応援をお願い致します。 SES界隈を整理する結論としては「会社に依る」のですが、ある程度のゾーニングはできると考えています。 SES企業の分類(目安)親会社が大手のSES親会社が大手企業であるSESの場合、しっかりと予算をつけて採用を展開する傾向にあります。人材紹介から未経験を積極採用しているの
採用活動をしていると、よく見掛けるのが1年未満の短期離職を続けるジョブホッパーの方々です。中には10年以上にわたって毎年転職されている方も居ます。 エンジニアバブル後の現在では企業による厳選採用が進み、転職市場での書類の進み方が悪くなってきたために、キャリア相談を頂くことも多いです。 ジョブホッパーに限らず、エンジニアバブル下では「少しでも不満があれば転職をする」という方も居られました。また、スタートアップに思い切って転職するというブームもありました。 なかにはスマホゲームのガチのように良い企業が出るまで転職をしているような方も居られます。採用市場が低迷したことでガチャで例えるところの「リセマラで☆5を出すためにガチャを回し続けたところ、☆4が出たこともあったがスルーしてしまったために、結果的に最後に出た☆2のキャラで戦わなければならなくなった」ような状況の方も居られます。一般的には転職を
様々な業態の会社さんからご相談をいただきますが、ここのところ「これまで掲げていたエンジニアファーストを撤回したい」というご相談を頂くようになりました。 エンジニアファーストとは2010年代中盤から多用された言葉であり、下記のようなものを掲げながらエンジニア中心の組織づくりを目指すものでした。 給与 休み 業務内容 福利厚生 残業0、もしくは1分単位の残業代精算 稼働時間のn%を自由に使って良い 今回はエンジニアファーストの撤回を考える企業の思惑と、今後についてお話していきます。 アベノミクスとコロナ禍での金余り現象に支えられた「エンジニアファースト」2010年代後半にはエンジニアの採用人数を追うことを目的に、候補者の目を引くワードとして多用されていきました。 エンジニア界隈で行くと、2015年のアベノミクスとコロナ禍での金余りの投資先として新規事業やDX関連が存在しており、その向かった先と
今回は2024年のITエンジニア動向予測についてお話ししていきます。noteの週間投稿が途切れないようにしたいとの一念で投稿は大晦日です。 有料設定していますが、最後まで無料でお読みいただけます。もしよければ投げ銭感覚で応援をお願い致します。 企業が採用できない理由引き続き有効求人倍率は高いと見ていますが、実際に採用成功に至っている企業は限定的です。 スキルレベル別にエンジニアを下記のように分類した際、それぞれの層が採用できない理由は下図のように分類されます。 新卒 第二新卒 ミドル層:中堅、即戦力人材 シニア層:難易度の高い業務ができる レベル別 企業がエンジニアを採用できない理由第二新卒やジュニア層については人材紹介経由で採用ハードルの低い大量採用SESに流れているので活況に見えますが、ミドル層・シニア層については下記のような背景で採用できていません。 要件を求めすぎ 必須要件が多すぎ
今年もITエンジニアの動向を振り返っていきます。 有料設定していますが、最後まで無料でお読みいただけます。もしよければ投げ銭感覚で応援をお願い致します。 IT人材 2023年トレンド予測:景気後退と人流に注意 年始に投稿したトレンド予測です。ネガティブな予測をしていましたが、大筋で当たっている結果となりました。ただ個人的に意外だったのは人材紹介周りのトレンドです。 予測では人材紹介の高級化について予測していました。実際、年収レンジが800万円以上の人材について60%以上の高い人材紹介フィーを求める紹介は確認されており、局所的に残っています。 一方でこれまで500-800万円の中堅層プログラマが企業側の採用ハードルの高まりや、提示給与の不振による現職残留で決まらなくなりました。結果、年収レンジ400-500万円の人材を採用ハードルの低いSESに大量に決めるフローも存在しています。過去を振り返
フリーランス面談の中で気になったことについてX投稿したところ大きな反響を頂きました。前提として人月単価は90-100万円のフリーランスであることを念頭にしてください。 フリーランス面談で「実装上の課題に遭遇した時にどうやって解決しますか?」という問いに対して 「ChatGPTに聞きます!」 とだけ回答する人と連続で会ってる。 https://t.co/p3X5RBTDa9 — 久松剛 レンタルEM (@makaibito) December 11, 2023 今回はChatGPTに対する位置付けと、これからより発注者に問われていくであろう「プログラマへの価値」の感じどころについてお話ししていきます。有料設定していますが、最後まで無料でお読みいただけます。もしよければ投げ銭感覚で応援をお願い致します。 頂いた反応この投稿対し、同意頂ける反応が多かった一方で、下記のような反応が見られました。
「契約したフリーランスの単価がスキル見合いしない」というご相談を多くいただくようになっています。私自身も顧客先で業務を任せられるフリーランスを探しているのですが、どうにも違和感が確認されましたので整理していきます。 月単価が80-100万円程度と高単価な一方、自分一人ではプログラミング上の問題解決をできない(自走できない)フリーランスエンジニアが多数見受けられます。実装上で詰まった際の解決方法として「MENTAを利用」と話す方も居られます。入場後のトラブルとなり、1-3ヶ月の短期退場に繋がっています。そのため、スキルシートが経験年数の割に非常に長い傾向があります。 ご質問ありがとうございます。 どこにもn数がないお話なので私の観測範囲などになりますが予めご了承ください。 結論として居なくはないですが、生き残りの条件はあるようです。 プログラミングスクールのピー… (残り757字)#quer
エンジニアバブルの終焉についてお話したものが2023年5月28日。あれから半年が経ち明確に転職時の給与についても影響が現れ始めました。スカウト媒体や人材紹介の状況を踏まえつつお話していきます。企業、候補者、そしてその間にある人材事業の事情と思惑を整理していきます。 有料設定していますが、最後まで無料でお読みいただけます。もしよければ投げ銭感覚で応援をお願い致します。 伸び悩む給与提示2022年以前であれば積極採用企業が複数集まることで競りのような現象が起き、現年収に対し1.25倍以上の提示が見られました。これは「社内で出世するより転職した方が年収が上がる」という言説に繋がって行きました。 現在では現年収据え置き、もしくは+50万円程度が相場になっています。給与が大きく上がる場合は現職の待遇が相場より悪く、そのまま入社すると自社の給与水準より低くなる場合や、新卒より低くなるためといった背景が
不安定な世界情勢と相まって、サイバー攻撃の類が増加しています。先だって出ていたランサムウェアに関するニュースでも、急がれるセキュリティ人材育成について言及されていました。 すでに短期の民間セキュリティ人材育成スクールも散見されますが、プログラマと同様に「これからはセキュリティエンジニアの時代だ」と一斉に合唱するシナリオはあり得るでしょう。 私もセキュリティ専業の会社さんの採用支援に1年以上関わっていますが、セキュリティ人材の不足はもっともな一方で、コアを担える人材の適性は他の領域と比べても明確であり、量産は不可能な分野ではないかと考えています。今回はこうしたセキュリティ人材の育成と、課題についてお話しします。 有料設定していますが、最後まで無料でお読みいただけます。もしよければ投げ銭感覚で応援をお願い致します。 基本要件はセキュリティへのギークな強い興味と実践セキュリティ人材採用には新卒も
ここのところ様々な企業から「内定承諾後辞退の上で、現職残留を決める人が居る」というご相談を多く頂きます。 2023年現在では厳選採用の動きがあることから、選考フローも多いですし、採用ハードルも上がっていることから内定そのものが出にくくなっています。その上で他社決定ではなく自社残留を選ばれるということで、採用企業側の落胆が色濃く感じられます。採用に関する時間や、媒体などへのコスト投下を考えると現職残留の一報を受けて「なんで転職活動をしていたんだ?」と憤る方も居られます。今回はこうした現職残留を選ぶ方の増加背景についてお話します。 有料設定していますが、最後まで無料でお読みいただけます。もしよければ投げ銭感覚で応援をお願い致します。 現職残留を選ぶシナリオ回収できた現職残留シナリオについていくつかピックアップしていきます。 給与理由エンジニアバブル下では外資IT、コンサル、VCからの調達に成功
有料設定していますが、最後まで無料でお読みいただけます。もしよければ投げ銭感覚で応援をお願い致します。 事業共感を候補者に求めにくかったエンジニアバブル下2015年から2022年までのエンジニアバブルでは、採用手法・採用市場都合で事業共感を強く求められない傾向が見られました。その背景について3つ取り上げてお話していきます。 カジュアル面談の一般化本来、シニア層やCxOの採用ではどうにかして自社のことを気に入ってもらい、入社して貰うかというオモテナシベースの採用が行われていました。 スカウト媒体の活況に伴い、メンバー層だろうが新卒だろうが「弊社とお話しませんか」とナンパから始まるカジュアル面談が一般化していきました。カジュアル面談は企業側から声を掛けている状態ですが、いざ選考フェーズになると「弊社のどこが好きなの?」と切り替えることになります。意向上げに失敗したり、手順を間違えると「こちらか
先立って下記のようなIT業界への転職が活況である旨のニュースが流れていました。 特にリモートで働きやすいIT業界への関心が高まっている。プログラミング講座を提供する人材会社ポテパン(東京)の宮崎大地社長は「飲食、営業、介護など様々な業種の人がITエンジニアへの転職を望んでいる」と話す。 ITエンジニアを志望する方が増えるのは結構なことだとは思いますが、専門職の一角なので数ヶ月の勉強でなんとかなるものではありません。 一方、転職希望者の約87%は1年後に転職していないという調査もあります。 総務省「労働力調査」によると、2021年の転職希望者数は889万人である(図表1)。時系列推移をみると、1968年から2000年初頭までおおむね年々増加している。その後約10年は横ばい推移であり、2011年の東日本大震災以降、約200万人増えた。2015年以降はわずかではあるが増加傾向にあることがわかる。
私自身、2012年に学術からビジネス領域に移ってきてからというもの、合計3社の社員数50-1000名規模のベンチャーを渡り歩き、今でも開発組織構築のお手伝いなどをしているため、だいぶスタートアップ寄りの人生です。 ここに来て、スタートアップが若い人たちに人気だという話がありました。 スタートアップへの転職に関する質問では「条件次第ではしたい」が58%と最多。「積極的にしたい」も9%だった。「どちらかといえばしたくない」は22%、「したくない」は7%だった。 エン・ジャパン調査 スタートアップそのものは日本政府も後押しするように、新しい産業を作るという点では結構なことだと感じています。しかし手放しで誰にでもお勧めできるかというと違うなというのが個人的な見解です。今回はスタートアップをキャリア選択に入れるという点でアンチパターンや適性についてお話しします。 有料設定していますが、最後まで無料で
2022年までは「どうやって採用するか」というご相談が多かったのですが、2023年春頃からはエンジニア評価に関するご相談を多くいただいています。 ELTV(Employment Lifetime Value)などと呼ばれますが、入社してから退職するまでの期間における成果が注目されています。ELTVを伸ばすためには下記の2点が必要な要素となります。 在籍期間を延ばす バリューを高める 営業職であれば後者のバリューは売上なので明快ですが、エンジニアの場合は非常に分かりにくいです。開発生産性の話題もありますが、下記のOffersの調査でも開発生産性の計測をしている組織は15.5%に留まっています。また、計測しているとしている組織であっても「売上や粗利金額」が一番の指標に置かれています。エンジニアの売り上げ貢献は人月ビジネスであれば稼働率から単純計算できますが、自社サービスであれば営業職やマーケタ
少子化に伴い人手不足が業界を問わずに叫ばれています。しかしまとまった数の正社員希望者がいるにも関わらず、企業からほぼ見向きもされていないのが就職氷河期世代です。就職氷河期世代は1975年から1985年に産まれた人が該当すると言われています。正社員ポジションの募集に恵まれなかった時期です。
今回はエンジニアバブルの背景を整理することで、また大なり小なり起きるであろうバブルに備えることを目的としてまとめます。 有料設定していますが、最後まで無料でお読みいただけます。もしよければ投げ銭感覚で応援をお願い致します。 エンジニアバブルとは何かIT業界では新興の業界ということもあり、大小のバブルが発生しやすい特徴があります。この20数年の日本国内を振り返っても下記のようなものがありました。 ITバブル(1999-2000年) クラウドバブル(2010年前後) ソーシャルゲームバブル(2010年代前半) AIバブル(現在) このコンテンツで言うエンジニアバブルとは、プログラマを中心としたエンジニアが売り手市場となり、待遇が右肩上がりで提示されやすい状況を指します。エンジニアバブルでは求人倍率が上昇し、即戦力採用が活発化しました。提示年収が現年収比 1.25倍を超えたりすることも多々ありま
有料設定していますが、最後まで無料でお読みいただけます。もしよければ投げ銭感覚で応援をお願い致します。 テレワーク実施率は、コロナが始まった2020年5月は31.5%だったものの、2023年1月は16.8%と減少。しかし、コロナ収束後もテレワークを希望する人は2020年5月の62.7%に対し、2023年1月は84.9%と増加しています。 リモートワークと出社…双方メリット・デメリットあるなかで、これからの働き方は? 東京MX+ リモートワークの課題これまでもリモートワークについて本noteでも取り上げてきましたが、今回は現状の課題を整理しつつ現状の落とし所について言及していきます。 未経験者のリモート教育2020年4月から数えると4回目の新卒受け入れの年となりますが、こと新卒や未経験者の教育となるとフルリモートでの教育は難しいのでは無いかと感じています。 オフラインで目が届くところに居てく
ChatGPT4の発表と、その上である程度のプログラムが書かれ始めたことにより、「プログラマが不要になるのか?」という物騒なお話が拡がっています。競合製品も含め、こうしたAIの進化はインターネット登場以来の衝撃とも言われています。 ただ、インターネット登場以来というのは違うように思います。大きなパラダイムシフトではあるものの、インターオペラビリティが設計思想であるために作る側として参加ができるインターネットに対し、ChatGPTはあくまでOpenAI社のプロダクトなので、エンドユーザー(もしくは教育者としての情報提供)にしかならない、なれないという点について注意が必要です。この点において、後述する2010年代中盤におけるAWSなどのパブリッククラウドによるインフラエンジニア不要論に近しいもののように感じます。 有料設定していますが、最後まで無料でお読みいただけます。もしよければ投げ銭感覚で
20代後半から40代前半までの経験者エンジニアが転職市場で見当たらないというご相談を多く頂きます。以前下記のようなコンテンツを出しましたが、それから時勢なども変わりましたので、2023年1月現在の状況を整理します。 2022年11月までのITエンジニア提示年収バブルは何だったのか?外資IT、国内ユニコーン企業等を中心に提示年収が激しかった企業を中心に2022年11月以降ではレイオフが起きています。各社実情を語る記事などをチェックしていますが、大筋で「(現在アサインするタスクはないが)取りあえず将来のために確保をした。しかし不景気になり、優先度をつけた結果レイオフをした」という内容です。 ベンチャー界隈で採用・マネジメントをしてきた一人としては、一時的にお金を持っていた企業の気まぐれに付き合わされていたのかと思うと居たたまれないところです。 その点、コンサル各社は採用市場に戻ってきました。外
大学でキャリアセミナー講師をする機会を頂くようになりました。 私自身はというと、2012年当時は研究職の道が絶たれて完全に路頭に迷っていました。オーバードクターを(特に問題意識の無いまま)やらかした結果、ビジネス領域への転身が30歳だったため、非常に苦戦していました。現在はそこから一転して採用やチームビルディングを担当・監修するようになったわけですが、どうもこのあたりを開示すると需要があるらしいということに気づき、自己開示全開で発信し始めた今日この頃です。 今回は下記のような属性の方を念頭に、中長期的に効くキャリア対策についてお話をしていきます。 非情報系新卒(学士、修士、博士) 既卒・第二新卒(情報系を含む学士、修士、博士) 未経験からのITエンジニアへのキャリアチェンジ 本コンテンツの目的今回のnoteの目的は、中長期的に見てITエンジニアとして優位に振る舞うにはどうするかという観点で
早いもので2022年も残り少なくなってきました。年末らしく振り返りをしたいと思いますが、一つ試みとして年初に実施したトレンド予測がどうだったのかという話もしたいと思います。年末のお手隙な際にお読み頂くのも一興かと存じます。 2022年年初のトレンド予測 答え合わせ 年初に寄稿した上記記事ですが、いくつか興味深いポイントをピックアップしたいと思います。 スタートアップスタートアップ界隈は非常に激動だった一年でした。2022年末に振り返ってみると年内に資金調達ができ、着金できたかどうかで顔色が違う印象です。
35歳ITエンジニア定年説は2000年代中盤に言われていたものですが、それは既に過去のものになりました。2022年現在では40代での転職は問題なくできる企業が増えています。2010年代はまだ「年齢は35歳以下まで、転職回数は次で3回まで、一社当たり在籍年数は1年以上」という隠れ要件を持っていた企業が多かったのですが、人手不足やスキル要件の高まりによりここ数年で大幅に緩和されました。 2010年代中盤、まだ世間を席巻していた35歳ITエンジニア定年説を信じ、「これを最後の転職だと思って来ました」と語るミドルには当時の職場で何名かお会いしました。しかし2022年に振り返るとその全員が40歳を越えて新天地に転職しました。 候補者目線で言うと、現在も尚30代以下に拘っている企業は、年齢ベースの偏見が強いと思って良いでしょうし、無理に入ったとしてツラい思いをすることが予想されるため、「先に変な会社に
ありがたいことに本をきっかけに色々なお声がけやご質問を頂くのですが、先日ある人事コミュニティにて「人材の流動化は悪いことなんですか?良いことではないんですか?」という実にド直球なご質問を頂きました。ありがとうございます。 「人材の流動化をすべきだ」という議論が国内で広く起きていますが、ことITエンジニアについては既に起きています。人材の流動化をどう捉えるべきなのかについてお話していきます。 人材流動化発生の背景一度転職すると前職という比較対象ができるため、明確に「合う」「合わない」が分かるようになってきます。SESのような客先常駐の場合、現場を渡り歩くことで現場間の比較ができるようになります。 新卒採用であれば、ある程度柔軟なカルチャーマッチが図れます。しかし新卒であっても就業型インターンを実施していれば比較対象ができるため、「合う」「合わない」が分かるようになります。 実際に流動化が全く
ここのところWeb3(以下、Web3.0)がTwitterのトレンドにちらほらと上がっています。残念なことにポジティブな観点ではなく、炎上でして下記の本がきっかけになっていました。博士の時はこれらの始祖にあたるP2Pをテーマに修了したのでそれなりに思い入れがある領域であるため、思うところを書きたいと思います。 大筋では下記のようなものが争点になっています。 技術的な解説が誤っている箇所が多い TCP/IP, SMTP, HTTPがGoogleやAmazonに独占されている ブロックチェーンでOSを作る OSとしてはイーサリアムのほうが適している(???) インターネット界隈では歴史あるメディアであるインプレスから出ていることについての不信感 事態は刊行しているインプレスの目にもとまり、7/23夜の段階では下記のような声明が出ています。 https://book.impress.co.jp/
13,025本 日経COMEMOは、様々な分野から厳選した新しい時代のリーダーたちが、社会に思うこと、専門領域の知見などを投稿するサービスです。 【noteで投稿されている方へ】 #COMEMOがついた投稿を日々COMEMOスタッフが巡回し、COMEMOマガジンや日経電子版でご紹介させていただきます。「書けば、つながる」をスローガンに、より多くのビジネスパーソンが発信し、つながり、ビジネスシーンを活性化する世界を創っていきたいと思います。 https://bit.ly/2EbuxaF
定期的に「インフラエンジニアになろう」という話がTwitterで出てきます。 先日AWS学習サービスの代表の方が「インフラエンジニアはブルーオーシャン。バックエンドとフロントエンドエンジニアはレッドオーシャン。インフラエンジニアは人が居ないのでお勧めです。」と発言されており、情報商材らしい立ち位置も含めて物議を醸し出して居ました。 私自身、ITインフラの研究職から上がってきたのでインフラエンジニアの友人知人も多く、自身でも今でもAWSで動いているサービスの立て直しや、SRE採用支援も手掛けています。今回はインフラエンジニアの歴史や動向を振り返りつつ、整理してお話します。 インフラエンジニアがブルーオーシャンという話が流れてきたのでこちらを。プログラマがレッドオーシャンだからと言って流れるものではないですね。 インフラエンジニアになる:未経験プログラマの受け口となるのか?|久松剛/IT百物語
今でこそ独立したのですが、起業への模索と並行して転職活動も並行していました。現在も継続してミドル・シニアの採用に関わっているため、自身の経験と合わせ従来のコンテンツから更に踏み込んで見えてきた事柄についてお話していきます。本コンテンツでは40代以上をミドル・シニアと位置づけます。 追い上げてくる若手3月末に新卒・第二新卒を巡る市場感についてお話をしました。このコンテンツでは上位層における突出した人材とそれに対する待遇について言及しています。 先立ってレバテックの新卒エンジニア紹介事業であるレバテックルーキーが企業に対して「新卒エンジニアに求められるプログラミングスキルに関する調査結果」を発表しています。抑えておくべきポイントは下記かと思います。 「ITパスポートや基本情報技術者試験等の資格取得」を求める 43.6% 「授業以外での成果物作成経験」27.0% 「プログラミング経験年数 1年以
疫病に加えての戦争で物価の上昇が止まりません。そんな中気になるのは未経験/微経験エンジニア・未経験/微経験フリーランス界隈の動向です。 スカウト媒体を見ていると経歴1年未満のフリーランスの方々がポートフォリオを引っ提げて転職希望で名前を連ねており、アクティブにログインしている状態です。年収レンジは300万円未満、稀に400万円台以下。スキルセットはコーダーに近いHTML/CSS/WordPress/他フロントエンド少々といった具合です。 年収300万台で楽しく生きる、の崩壊Amazonで「年収300万 豊か」「年収200万 豊か」などと検索すると色々な方の書籍が出てきます。節約術だったり、地方移住だったり、自給自足の半農生活などが出てきます。「年収300万でFIRE」は個人的には理解が及んでいません。 ギリギリの生活と引き換えにストレスを避けて暮らすスタイルの崩壊私自身、Twitterで数
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