2024-12-04

最近ゲーマーは「ゲームを遊ぶよりプレイ動画を見ている時間の方が長い」との調査報告。“ゲーム動画で楽しむ習慣”定着か

https://automaton-media.com/articles/newsjp/game-playing-watching-20241203-320326/

これは個人的にはよくわかる。「プレイ動画」と言うとやや異なるが。

自分がやっている原神/スタレ/ゼンゼロでは、キャラスキル説明文を読むだけではどういう性能なのかがよく分からず、実際に触ってみてもなんとなくしかからない。

どういう意図でどういう組み合わせで使われることを想定して作られたキャラなのかを把握するには、全キャラクターの仕様精通した人が批評してくれないと深く理解するところまで行けない。

から色々な人が解説動画をあげて、このキャラをどうビルドすべきか、どういう編成で光る可能性があるのか、立ち回りのコツや動作仕様tipsさらには内部的な数値や計算式を考慮にいれるとこう差別化されているだとか、今後こういうキャラが来たら化ける、という未来予測に至るまで、考えるべきことが多岐にわたっている。

それが悪いとか不満という話ではなく、複雑に作り込まれいるからこうなっていて奥深さの核でもあるということは実感しているのでいいのだが、それはそれとして。

キャラ取得を悩む人で慎重にスルーするか否かを判断したい人は、これらの情報に向き合うことになる。

月に数千円くらいまでの課金の人は全キャラ取得・育成は難しいはずなので、一般的プレイヤーのほとんどはこのような情報収集に割く時間必要になるはずだ。

公式側でも非常に念入りな実戦紹介動画や推奨育成方針提示はあるものの、「ぶっちゃけどうなの」に踏み込めるのはユーザーによる解説に分がある。

もちろん性能を気にせず好みだけで引くという考え方もあるが、好みで引いたキャラの性能を万全に発揮できるような手持ちがないとビミョーだ。

好みのキャラだけ引いたり凸したりしても、適した手持ちを揃えている場合と比べて活躍させるための費用対効果が悪すぎるので、ある程度戦略的に取得計画を練っていくのもゲームのうちだと思う。

それを運営側もよく分かっているので、次verや次々verに登場するキャラ情報をある程度早めに段階的に公開してくれる。

また、インフルエンサーテストサーバーに招かれて、先行プレイによって検証行為をしやすいように環境を整えてくれているので、それなりの余裕をもって解説動画をつくれるようになったようだ。

こういった攻略動画はもはやゲームと不可分のもので、コミュニティにしっかり組み込まれていると感じる。

また、シナリオも何度も見返したいくらい魅力あふれる作りになっているので、自分で1回プレイしたあとで、実況者がプレイしているものを何名分か見たくなる。

そうすると特に詳しい人によるコメントの助けで見落としがちなネタなどを拾い上げてくれていたりして、見るたびに気づきも得やすい。

もちろんそういった側面を抜きにしても、劇場でいうところの応援上映を見ているかのような楽しみ方もできる。

なので、自分ゲームを触っている時間よりも動画サイト上で過ごす時間の方が何かと長くなりがちなのだ

これは決して、ゲームをやらずに動画で満足しているというわけではない。automatonのデータでも実プレイが7.4hに大して動画試聴が8.5hという割合だそうだ。

記事はどちらかというとF2Pの対戦FPSのような実況動画花形、対戦ゲームジャンルを想定しているようだが、RPG系でもその傾向は大いにあるだろう。

というか、ある程度の開発規模で定期的にアップデートの入るF2Pゲームすべてが、動画ネタ供給されるという面で動画寄りになる可能性がある。

その点ではむしろRPGのような育成ゲームこそ動画コミュニティの扱い方が重要になってくると考えられる。

ここも日本ゲーム企業が苦手とする分野だ。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん