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公式ファンブック5の感想2

ファンブック5あれこれ!

ファンブック5巻の構成は単にバトスト付き説明書や公式ファンブックEXをまとめただけでなく、新要素や再解釈もたっぷりでした。
今回はファンブック5巻を読んで特に印象深かった所について書きます。


まず本になったというだけで嬉しいですね。
2023年10月に40周年コアボックスが発表された時は、具体的な内容物は全く不明でした。
私も他のファンも、中身はいったい何なんだと想像したはずです。
その時の私は、やっぱりファンブック4のその後をユーザーに伝えて欲しいと思って期待しました。


冊子で展開されたその後のストーリー。
しかしマイナーなのだ……。
ちゃんとラストまで作られたのにユーザーに認知されていない。これは何とももどかしい。
40周年コアボックスを機会に是非とも伝えて欲しい。そう思いました。

ですが、なかなか大掛かりな事は難しいだろうなぁとも思っていました。
ファンブックEXなどを「そのまま再印刷」して同梱するだけでもいいかなと思っていたレベルでした。

そしたら一冊の本にまとめると。
新規ジオラマもふんだんに使ってると。
リッツも出てくると。熱すぎる仕様だと。
もう凄い気合。
予想をはるかに超えるサプライズでした。


ファンブック5巻ですが、本としての完成度がとても高い!
その完成度は期待以上でした。
とても良かったのは、「マニアじゃなくても理解できる」造りになっていた事です。
マニアはそれこそ大まかなストーリーを把握しているので、その前提で読めるものです。
いきなりストーリーが始まっても「あぁ、こういうことね」と理解できます。
でもマニアじゃない場合はそれだと面食らうんですよね。
「どういう状況!?」ってなる。

5巻は前書きとして「簡潔にまとめたゾイド戦役のあらすじ」「現在の戦況を整理する」という文章がありました。
これがあるのでマニアじゃないユーザーであっても問題なく読み始める事ができるようになっていました。
こうした姿勢が凄く良いと思いました。

5巻はもちろん熱心なマニア向けの企画だと思うんですが、そこにあぐらをかいていないというか。
一冊の本として完成度の高い造り込みになっていて、気概を感じました。
(だからこそ、どうにか単品発売して欲しいぞ!)


新要素や新解釈も入れてくれて良かったと思います。
おかげで新鮮な気持ちでワクワク読めました。
むろん先の記事で書いた通り、年数を経てからの新要素・新解釈なので違和感を感じる部分もあります。
それでも、そのうえで入れてくれて面白みが大きく増したと思いました。


新要素・新解釈につての見解は順次書いていきます。

とりあえず真っ先に書きたい所はこれ!!
恒例の両軍の部隊編成表があったのですが、共和国軍の編成が私的に「よっしゃー!!」でした。
マッドサンダーがちゃんと載っていたからです!!



マッドサンダーはファンブック4巻の戦いで20機が生産・投入され、OSデスザウラー30機と交戦。
結果としてマッド、デス共に全機が中破・大破し、戦闘不能となったのでした。これ以降の状況は不明。
なので、もしかしてマッドサンダーはこの時に全損してしまい居なくなったのでは……と凄く心配していたのです。マッドサンダー派なのでそこはものすごく気になっていたのです。

それが5巻の編成表で無事が確認できた!!
もちろん数は減らしたでしょうが、中破など比較的破損度が低い機体は修復されたんだろうなぁ。
あと新造機も幾らかはあったかもしれない。
そういう事が分かったので5巻は私的に最高でした。


逆に、個人的にこれはどうなんだろう……という所もありました(私はいくらなんでも荷電粒子砲を弱体化させ過ぎだと思った。詳しくはまた別の記事で……)が、それはまぁ、ファンブック5巻でさえも数ある歴史書の一つとして捉えて自分なりの解釈を導く事も可能だと思います。

「コロコロ連載時の記事」「ファンブックEXやバトスト付き説明書」「電ホビ」「公式ファンブック5巻」などこの時期のストーリーを記した資料も増えました。
今回の公式ファンブック5巻は決定版的な資料ではあるでしょう。
ただ私は、決定版が出たからといって、以前の資料は間違いで価値がないとは決して思いません。

それぞれストーリーは互いに矛盾する所もあります。
けど「だからこそ面白い!」として、研究を進めて、自分なりの捉え方・解釈を探していく事も可能だと思います。

今回の5巻が絶対的な決定版で「それ以外を認めない」としてしまうと、そこでホントに終わっちゃいますからね……。
そうじゃない。これからももっともっとゾイドを楽しみたい。
そんなわけで、5巻の内容は重く受け止めつつも、それ以外の資料も変わらず重要な資料として受け止め、研究を続けていきたい次第です。
こうしていけば無限に楽しんでいけます。

今の時代、自分なりの解釈や研究結果を発信する事も容易になっています。
ファン同士の交流も行いやすいでしょう。
5巻をきっかけに、ファンの間での解釈、交流等が活発になり、その結果として「やっぱりゾイドワールドって面白いな!!」という雰囲気が盛り上がれば良いなと思います。
そんな動きにも期待したいです。


一方、逆に残念だった・・・というか、「これを入れて欲しかった」という要素もありました。
仕方がない事ではありますが、5巻はそれ以前の巻に比べてページ数が少なめです。
贅沢を言い過ぎではありますが、もう少しページ数があれば良かったなぁ。
具体的に言うと2要素欲しかったですね。

一つ目は「戦力比較表」です。
新世紀公式ファンブックでは2巻にしか載ってないんですよね……。
5巻で全ゾイドそろい踏みの超豪華戦力比較表が欲しかったよ。。
まぁ、これやっちゃうとそれはそれで危険な気もするんですが(ユーザーが納得する形での表って不可能だと思うし……)、うーん。
でも欲しかったですね!
マッドサンダーVSセイスモサウルスとか、知りたかったなー。
ゴジュラスギガの勝敗とマッドサンダーの勝敗を比較して両機が戦ったらどっちが優勢かを妄想したりもしたかった!
残念。
まぁ、無かったからこそ妄想ワクワクでもあるんですが。


もう一つは三匹のトラですね。


公式ファンブックEXのvol.9~12で展開。
レイとヴォルフの最終決戦から100年ほどたった時代、伝説の三匹の古代トラ型ゾイドが活躍するストーリーもあるんじゃよ……。
これがまるっとスルーされていたのは悲しかったなぁー。
まぁレイとヴォルフの最終決戦で綺麗にまとめたかったんだとは思いますけどね、、、。
それでも寂しかった。


私がブラストルタイガー大好きっていうのもあって、けっこうこれは強い想いです。
まぁ、三匹のトラまで新規ジオラマで造り込めっていうのは酷だと思います。
制作労力が過度に上がってしまうでしょう、、。
でも、それこそ三匹のトラに関しては「公式ファンブックEXからのまるまるコピペ」でも良いから入れれなかったのかなぁ。

公式ファンブックはストーリーの後にゾイドを紹介するページがあるのが恒例です。
5巻にはそのページが無かった……。
これは4巻の時点でゴジュラスギガ、セイスモサウルス、エナジーライガー等の「5巻で登場している新鋭機を紹介していた」からですね。
必要なしと判断されたのでしょう。
いやしかし、このページを使って三匹のトラを紹介する位は出来たんじゃないかなぁ。

これがあれば更に完璧な5巻になったと思います。
そこはちょっと惜しかったです。

さて今日の記事はこの辺で。
まだまださわりの部分です。どんどん見ていきたい!!!

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コメント

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3匹のトラ伝説は…まあ仕方なかったかなぁと思います。
機体デザインはとても好きなんですが。
そもそもがフューザーズバトルストーリーみたいな面があり、シナリオそのままにゲームでもメインシナリオとして扱われることもあり…
大陸間戦争とは全く別の話ですので無理もないかなと。

もちろん地続きの世界であり(フューザーズが一番バトストに近い世界である根拠でもあります)、考察もオリジナルストーリーも捗るのですが、むしろ「ゾイドフューザーズ外伝」のような形で単行本としてまとめなおすようなものかと思います。
ジェネレイションズとかバトルエンジェルも入れて、平成後期アニメ外伝として一冊にまとめて欲しいなーと思ってます。

悪くいえばアンチのような人が多くて難しそうな気もしますが…いやでも、今のゾイドなら売上次第でやってくれるかも!?という期待もしたい…!
せっかくならリアライズかazで3匹のトラのリメイクも込みでしてほしいですねー。

マッドサンダーは無事だったのが嬉しかったですね。
 ガンダムとかと違って、極端な話しゾイドの場合はパイロットが死んだり機体が大破してもコアが無事なら別のボディに移植して、新しいパイロットを用意すれば良いだけというある意味、ブラックな事情もある訳ですし…。
 そういえば、マッド以外にもウルトラザウルスもノーマル装備でホエールキングやホバーカーゴやハンマーヘッドと一緒にクック要塞に入港しようとしてましたね。
 この時、キャリア装備じゃなかったのは、共和国の懐事情とランニングコストの問題でキャリア部分を撤去せざるを得なかったからだと考えています。
 まぁ、メタ的な事を言ったらキャリア装備を用意出来なかったor再現出来なかったからという可能性も無きにしも非ずですが…。この辺りはネオ・タートルシップも同じ事情でしょうね…。
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