viとは? わかりやすく解説

ブイ‐アイ【VI】

読み方:ぶいあい

viscosity index粘度指数潤滑油粘度温度によって変化する割合を示す。

「ブイ‐アイ」に似た言葉

VI   ビジュアル・アイデンティティ


VI

英語 viscosity index

粘度指数の略。温度対する油の粘度変化大きさを表すために、変化少な標準油(パラフィン系ペンシルバニア産)の100°F粘度(セイボルトユニバーサル秒)を100とし、変化大き標準油(ナフテン系カリフォルニア産)を0として、その間どの位置にあるか示した値である。

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

粘度指数

読み方ねんどしすう
【英】: viscosity index
略語: VI

石油粘度温度によって変化し温度高くなるほど小さくなるが、その程度一定ではなく、油の種類によって異なる。この油の粘度特性を示す指数として、現在最も多く利用されているのが粘度指数(VI)である。粘度指数は、粘度温度変化極めて小さペンシルバニア潤滑油100 とし、極めて大きいガルフ・コースト系のものを 0 として定められたもので、値が大きい油ほど粘度変化小さい。粘度指数の計算方法は、日本工業規格JIS)K2283(原油および石油製品動粘度試験方法並びに石油製品粘度指数算出方法)に規定されている。それによれば試料40 における動粘度 (cSt) を U 、100 における動粘度を Y 、100 試料と同粘度の粘度指数 0 および 100石油40 における動粘度を L および H とすれば、粘度指数 VI は次式で表される

L および H は、Y より表または計算式により求めることができる。しかし、最近粘度指数向上剤ポリイソブチレンなど)を添加した潤滑油などでは、粘度指数が 100はるかに超えたものが少なくなく、こうした油には従来指数合理的でないため、これについては別の計算式用いるように改良加えられている。

vi

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/09 14:53 UTC 版)

vi
viで空のファイルを編集中の画面。(チルド記号はファイル中に行がないことを示す。)
開発元 ビル・ジョイ
初版 1976年 (1976)
リポジトリ
種別 テキストエディタ
公式サイト ex-vi.sourceforge.net 
テンプレートを表示

vi(ヴィーアイ)は、Emacsと共にUNIX環境で人気があるテキストエディタビル・ジョイによって開発された。名の由来は「visual editor」ないし「visual interface」とされる[1][2]。後発のUnix系OSに搭載されているviは、上位互換のVimnviであることが多い(viコマンドでvimやnviが起動する)。

創始

Berkeley Software Distribution (BSD) の創始者であるビル・ジョイが、最初のBSDを公開するにあたり開発していたPascalコンパイラを快適に作成するために開発したのが始まりである。当初はそのPascalのソースコードに同封され、その奥底に埋もれていたため、単体のソフトウェアとしての提供は認知されていなかった。この段階ではexと呼ばれるラインエディタであり、まだ現在のようなスクリーンエディタではなかった。

後にカリフォルニア大学バークレイ校にLear Siegler ADM-3A端末装置が導入されたのを機に、ビル・ジョイ自身により更なる改良を加えられたものが、現在のviと呼ばれるエディタである。

特徴

他のテキストエディタと異なる点

  • マウスを使わない(viの開発当時、マウスは発明されていたが普及していなかった)
  • カーソルキーを使わない(開発端末であるADM-3Aには、専用のカーソルキーが設けられていなかった[3]
  • 命令を覚える必要がある(画面上に命令表示領域が無い)

このような特徴は一見欠点にも見えるが、慣れにより素早いカーソルの移動や編集操作ができ、作業効率が上がるようになる。また、マウスカーソルやカーソルキーの使用を強制していないため、それらが利用できないハードウェア上でも利用することが出来る。(Vimのようなviクローンの中にはGUIやIBM-PCの一般化により、使用できるものも存在する。)

設計思想

viはラインエディタのexを祖先に持ち、多くの特徴を受け継いでいる。

ラインエディタでは、目的の行を抽出、編集、更新というサイクルで編集を行う。現在主流のスクリーンエディタと異なり、内容の閲覧/編集はそれぞれ独立した機能であり、インタラクト(対話的)に動作しない。しかしそれだけでは利用が困難なので、exでは「特定のパターンにマッチする行内で内容を置換」「外部コマンドによるフィルタ」などのプログラムインタプリタ的な支援機能が充実している(sedは同様の背景をルールマッチ型にしたフィルタ記述インタプリタである)。

viはexのスーパーセットであり、閲覧・抽出に相当する部分をフルスクリーン/インタラクトに拡張して独立の移動コマンド体系を与えたものである。従って分類上はスクリーンエディタに含まれるが、設計思想はビュワーを伴うラインエディタに近い。

そのような背景から、特にWYSIWYGに慣れたユーザーに対して戸惑いを与えるユニークさが多い。有名なのは、初期状態で、打鍵した文字がテキストとして入力されるのではなく、編集コマンドとして解釈される点である。この理由で「viはモードを持つエディタ」と呼ばれる場合が多い。

viが開発された1976年時点で、ビル・ジョイは300baud~1200baudのモデムを使っていたため、そのような環境において利用されることを想定して設計されている。

exコマンド

viはexのスーパーセットなので、exの編集機能はすべてviでも使用できる。これをexコマンドと呼び、コマンドモードで : に続いて入力されるものが当たる。:の代わりにQとタイプしても ex モードに入り、ex コマンドが利用できる[4]

例えばファイルを保存する :w やエディタを終了する :q など、編集のメタレベルに関わるもの、特定の行番号や正規表現にマッチする行アドレスに対して編集を行うもの、上記のマクロ機能などが含まれる。

(厳密にはiやaなどのインサートモードへ移行するコマンドもexコマンドの略記と見なされる)

その他の特徴

viはコンパクトで負荷が小さいため、作業中にテキストファイルの一部を書き換えたり、通信速度の遅いネットワークの先にあるマシンで編集したりといった作業に向いている。 また、コンパクトで負荷が小さいという利点から、最低限のUNIX環境でも含まれている事が多く、スマートフォン、無線LANルータ、液晶テレビなど、コアシステムとしてLinuxを採用しているハードウェアの多くにviもしくはvi互換のエディタが搭載されている。

vi互換エディタ

PC-UNIXにおいては現在はオリジナルのviが使われることはあまり一般的ではなく、模倣して作られたvi互換エディタ(クローン)の利用が一般的である。一般的なディストリビューションではviのシンボリックリンクがviの本来のパスに置かれ、互換エディタにリンクしている。また、オープンソースプロジェクトによる開発が多いため、UNIXの1つであるmacOS、AndroidなどのLinuxはもとより、本来互換性のない独自環境であるMS-DOSWindowsといった他のプラットフォーム上で実行可能な互換エディタも存在する。

  • nvi: nex/nviは、4.4BSDにおいてex/viの代替としてカリフォルニア大学バークレー校がオリジナルに配布した。BSDライセンスで提供され本家viの動作とのバグも含めた互換性がある。
  • Vim: viを改善した、高度にさまざまな設定が可能なエディタ。多くのLinuxディストリビューションmacOSに標準搭載されており、その場合のviコマンドはVimのviモードへのシンボリックリンクになっている。
  • elvis: Steve Kirkendallにより書かれた強力なex/viクローン。
  • WinVi: Windows用の軽量なviエディタ。(同名の海外作者版もあるが、それとは別の国産エディタ)
  • POSIX標準: viはその原型であるexと共にPOSIXで標準化されている[5]

関連項目

脚注

  1. ^ 大木敦雄監修 小島範幸・北浦訓行著 『はじめてのvi&Vim』 技術評論社、2009年、23頁。「viの名前の由来は、VIsual Editorです。」
  2. ^ Jargon file vi”. 2009年11月27日閲覧。 - ジャーゴンファイルのviの項で [from ‘Visual Interface’] と明記されている。
  3. ^ ADM-3Aの全景”. 2009年5月24日閲覧。ADM-3Aのキーボード部分”. 2009年5月31日閲覧。 および キーボードレイアウト図 - ADM-3Aのキーh、j、k、lの上に、カーソルを示す刻印が設けられている。
  4. ^ 村井純、井上尚司、砂原秀樹『プロフェッショナルUNIX』株式会社アスキー、1986年1月15日、164頁。ISBN 4-87148-184-0 
  5. ^ vi”. IEEE 及び The Open Group (2013年). 2018年1月21日閲覧。 - viの手引き (POSIX標準)
    ex”. IEEE 及び The Open Group (2013年). 2018年1月21日閲覧。 - exの手引き (POSIX標準)

参考文献

外部リンク


.vi

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/17 05:33 UTC 版)

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.vi
施行 1995年
TLDの種類 国別コードトップレベルドメイン
現在の状態 利用可
管理団体 Virgin Islands Public Telecommunication System
後援組織 Virgin Islands Public Telecommunication System
利用地域 アメリカ領ヴァージン諸島に関連のある団体
ウェブサイト nic.vi
テンプレートを表示

.viアメリカ領ヴァージン諸島に割り当てられている国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)。

第2レベルドメインは、米領ヴァージン諸島に関連のある団体にのみ許可されるが、第3レベルドメインに関しては、ほぼ制限がない。

外部リンク


V.I

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/05 08:05 UTC 版)

V.I
基本情報
出生名
  • イ・スンヒョン
  • 이승현
  • 李昇炫
  • Lee Seunghyun
別名 SEUNGRI
生誕 (1990-12-12) 1990年12月12日(34歳)
出身地 韓国 光州広域市
ジャンル K-POP
職業 歌手
担当楽器 ボーカル
活動期間 2006年 - 2019年

V.I(ブイ アイ、1990年12月12日[1] - )は、韓国の元歌手、元俳優ボーイズグループBIGBANGの元メンバー[2][3]。V.Iは日本での活動名であり、韓国での活動名はSEUNGRI(スンリ、:승리)。本名は、イ・スンヒョン(韓:이승현 漢:李昇炫 英:Lee Seunghyun)。

来歴

デビュー前、アマチュアダンスグループ「エピソード」に所属していた。

2006年、サバイバルオーディション番組「BIGBANG The Beginning」に出演。最終選考でチャン・ヒョンスン(元・BEASTのメンバー)と共に落選したが、復活オーディションに合格し、BIGBANGのメンバーとなった。

2006年、BIGBANGとして韓国デビュー。

2008年、BIGBANGの日本デビューに合わせ、日本での活動名を「V.I」とした。韓国での活動名「スンリ(SEUNGRI)」が、「勝利=VICTORY」を意味することに由来[4]

2011年、アルバム「VVIP」でソロデビュー。ソロ活動においては、大半の曲を自身で作詞作曲した。

2018年6月4日、ダンサー専門の芸能事務所「YGX」の代表となった。

2018年6月より、公式モバイルサイト『BIGBANG☆WORLD』にてブログ「スンちゃんの日記 リターンズ」を開始。

2018年11月、バーニング・サン事件発覚。

2019年3月13日、所属事務所からV.Iの専属契約終了を発表。

2021年8月12日、当事件により懲役3年の実刑判決が言い渡された[5]。二審で懲役1年6月に減刑され、2022年5月26日、大法院がV.Iの上告を棄却し二審の判決が確定した[6]

2023年2月10日、1年6か月の刑期を終え出所[7]

人物

  • 日本語が堪能で、BIGBANGの日本活動時にはバラエティ番組にも多く露出していた。2012年、他のメンバーが日本でのスケジュールを終えて帰国する中、7月頃から9月末頃まで1人で残って活動していたこともある。
  • BIGBANGデビュー時に高校を中退したが、2009年4月、高卒検定試験に合格。2010年度生として中央大学校演劇映画学部に入学した。
  • 2007年ライブ中、演出用の火薬の破片が目に当たる怪我が起こった。幸い白目だったため、大きな怪我はなかったという。
  • 2007年の年末、疲労がピークに達したメンバーが「So Fresh So Cool」(ビール)のCM撮影中に脱走を計画。そのとき未成年だったので一緒にいなかったV.Iを誘うも、V.Iがヤン社長に報告。これにより脱走計画がバレて失敗に終わったが、その結果社長よりすべてのスケジュールをキャンセルして二ヶ月の休暇がプレゼントされた。
  • 柔術を習っており、2017年に日本ブラジリアン柔術連盟が主催する第1回西日本柔術新人選手権に「リチャード・リー」という偽名で出場してアダルト白帯オープンクラスで準優勝、アダルト白帯フェザー級で3位に入賞した[8][9]
  • BIGBANGのメンバーだった頃から、副業にも力を入れていた。韓国内外に35店舗を有するラーメン屋「アオリの神隠し」のプロデュース[10]、クラブ経営、有名ダンススクール「JOY DANCE PLUG IN MUSIC ACADEMY」(通称スンリアカデミー)の経営[11]など多岐に渡る。「ダウンタウンなう」に出演した際、本業よりも収入が多いと告白していた[12]。なお前述のラーメン屋は日本に2店舗あったが、現在はいずれも閉店している。六本木店(2018年9月30日閉店)[13]・大阪店(2018年1月31日閉店)[14]

ディスコグラフィー

アルバム

韓国

  • VVIP(2011年)
  • LET'S TALK ABOUT LOVE(2013年)
  • THE GREAT SEUNGRI(2018年)

日本

  • LET'S TALK ABOUT LOVE(2013年)
  • THE GREAT SEUNGRI(2018年)

フィルモグラフィー

アルバム

  • 2009 - Nineteen
  • 2009 - Why Did You Come to My House?
  • 2016 - Big Bang Made
  • 2016 - High & Low: The Movie
  • 2018 - Love Only

テレビドラマ

  • "The Next Day" (Seungri solo) (2008)
  • "Strong Baby" featuring G-Dragon (2009)
  • "What Can I Do" (2011)
  • "VVIP" (2011)
  • "Let's talk about Love" (2013)
  • "Gotta talk to u" (2013)
  • "1,2,3" (2018) solo

脚注

  1. ^ Mark Russell (April 29, 2014). K-Pop Now!: The Korean Music Revolution. Tuttle Publishing. p. 34. ISBN 978-1-4629-1411-1. https://books.google.com/books?id=etDZAwAAQBAJ 
  2. ^ [속보승리, 연예계 은퇴 전격 선언…"YG·빅뱅 명예 위해"[전문]]” (朝鮮語). entertain.naver.com. 2019年3月11日閲覧。
  3. ^ “소시 서현·유리-빅뱅 승리 동국대 연영과 수시 최종합격”. Newsen. (2009年11月5日). http://www.newsen.com/news_view.php?uid=200911051749081001 22 January 2010閲覧。 
  4. ^ “BIGBANGメンバーの名前の由来や読み方まとめ”. K-channel. (2006年12月6日). https://korean-channel.com/bigbang-member-name/ 2023年1月4日閲覧。 
  5. ^ “元BIGBANGのV.I、懲役3年の実刑判決…法廷拘束へ”. Kstyle. (2021年8月12日). https://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2174518 2021年8月12日閲覧。 
  6. ^ “韓国元アイドルの実刑確定 最高裁が上告棄却”. 共同通信. (2022年5月26日). https://web.archive.org/web/20220527121408/https://nordot.app/902544103535935488?c=39546741839462401 2022年5月27日閲覧。 
  7. ^ “元ビッグバンV.Iが出所 刑期満了で=韓国”. ソウル聯合ニュース. (2023年2月10日). https://jp.yna.co.kr/view/AJP20230209004800882?section=society-culture/index 2023年2月10日閲覧。 
  8. ^ 【公式結果】第1回西日本柔術新人選手権一般社団法人 日本ブラジリアン柔術連盟 2017年7月19日
  9. ^ BIGBANG・V.I、西日本柔術新人選手権で銅メダル 偽名で出場モデルプレス 2018年8月19日
  10. ^ BIGBANGスンリがプロデュース!!ラーメン店「アオリの神隠し」をご紹介☆”. モウダ (2017年9月22日更新). 2018年2月20日閲覧。
  11. ^ “「BIGBANG」V.Iの弟子?!V.Iが運営するアカデミー出身のアイドル達☆”. ワウコリア. (2016年3月9日). https://kt.wowkorea.jp/news-read/4548.html 2023年1月4日閲覧。 
  12. ^ “BIGBANGのV.Iが驚きの告白!本業より稼ぐ副業とは⁈”. matomake. (2018年10月7日). https://matomake.com/I0014898 2023年1月4日閲覧。 
  13. ^ アオリ中華楼
  14. ^ アオリの神隠し (2018年1月5日2時25分). “ツイート内容”. Twitter. 2018年2月20日閲覧。[リンク切れ]

VI

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/14 05:39 UTC 版)

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VI, vi

vi

V.I

  • V.I - 韓国の元アーティスト、イ・スンヒョンの活動名

ローマ数字

(vi から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/13 08:06 UTC 版)

ローマ数字(ローマすうじ)は、を表す記号の一種である。ラテン文字の一部を用い、例えばアラビア数字における 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10 をそれぞれ I, II, III, IV, V, VI, VII, VIII, IX, X のように表記する。I, V, X, L, C, D, Mはそれぞれ 1, 5, 10, 50, 100, 500, 1000 を表す。i, v, x などと小文字で書くこともある。現代の一般的な表記法では、1以上4000未満の数を表すことができる。

ローマ数字のことをギリシャ数字と呼ぶ例が見られるが、これは誤りである。

表記法

古代ローマにおいて成立し、中世後期までヨーロッパで一般的に用いられていた表記法。ただしこれを規定する公式な、あるいは広く知られた標準となる表記法は存在していない[注 1]。 16世紀頃からはアラビア数字での表記が一般的になったが、特定の場面においては現代でも用いられている。

十進法に基づいている。 数を10の冪ごとに、つまり 1000の位の量 + 100の位の量 + 10の位の量 + 1の位の量 と分解し、左からこの順番に書き下す。この際、空位の0は書かれることはない。位ごとに異なる記号が用いられるが、記号の組み合わせのパターンは共通である。

ローマ数字の表記方法
ローマ数字 I V X L C D M
アラビア数字 1 5 10 50 100 500 1000

それぞれの位の量は更に上記の数字の和に分解され、大きい順に並べて書かれる。5未満はIの繰り返しで表され、5以上はVIをいくつか加える形で表される。(画線法

また、小さい数を大きい数の左に書くこともあり、この場合右から左を減ずることを意味する。これを減算則という。

ローマ数字の表記方法(減算則)
ローマ数字 IV IX XL XC CD CM
アラビア数字 4 9 40 90 400 900

これらの数は減算則を使わず表現することも可能(例:4 を「IIII」、9を「VIIII」)だが、通常は減算則を用いて表記する。なお、減算則が用いられるのは4 (40, 400) と9 (90, 900) を短く表記する場合だけであり、それ以外で使うことは通常行われない(例外は#異表記を参照のこと)。つまり、8を「IIX」と表記したり、位ごとの分離を破って45を「VL」、999を「IM」と表記することは基本的でない書き方とされる。

以上を踏まえると、1 から 9 とその 10 倍と 100 倍、および1000、2000、3000は以下のような表記となる。

表記法の表
×1 ×10 ×100 ×1000
1 I X C M
2 II XX CC MM
3 III XXX CCC MMM
4 IV XL CD [注 2]
5 V L D
6 VI LX DC
7 VII LXX DCC
8 VIII LXXX DCCC
9 IX XC CM

これらを組み合わせることで、1 から 3999 の値が表現できる。だが言い換えれば、(パターンを守ろうとすると)4000以上の数値を表すことは不可能である。また、0 を表す記号は存在しない。このため、 0 の値が入る桁の数値は表記せず、そのまま空位とする。

また、整数小数が一貫しておらず、整数が十進法(二五進法)である一方、小数には十二進法が適用され、1/12や1/144の小数が作られている。

小数は、3/12 (= 1/4)が「点3つ」、6/12 (= 1/2)が「S」、9/12 (= 3/4)が「Sに点3つ」として、で一旦繰り上がる方法で表記されている。

ローマ数字の並べ方の例

12 = 10 × 1 + 1 × 2
  = X + II
  = XII

24 = 10 × 2 + (−1 + 5)
  = XX + IV
  = XXIV

42 = (−10 + 50) + 1 × 2
  = XL + II
  = XLII

49 = (−10 + 50) + (−1 + 10)
  = XL + IX
  = XLIX

89 = 50 + 10 × 3 + (−1 + 10)
  = L + XXX + IX
  = LXXXIX

299 = 100 × 2 + (−10 + 100) + (−1 + 10)
  = CC + XC + IX
  = CCXCIX

302 = 100 × 3 + (10 × 0) + 1 × 2
  = CCC + + II
  = CCCII

493 = (−100 + 500) + (−10 + 100) + 1 × 3
  = CD + XC + III
  = CDXCIII

1960 = 1000 × 1 + (−100 + 1000) + 50 + 10 + (1 × 0)
  = M + CM + L + X
  = MCMLX

3999 = 1000 × 3 + (−100 + 1000) + (−10 + 100) + (−1 + 10)
  = MMM + CM + XC + IX
  = MMMCMXCIX

なお、手書きでは、大文字のローマ数字は上下のセリフをつなげて書くことが多い。「V」は上部のセリフをつなぎ、逆三角形(▽)のようになる。小文字ではセリフを書かない。

時計の文字盤での表記

時計の文字盤は伝統的に4時を「IIII」と表記することが多い。その由来には下記のように様々な説が唱えられているが定説はない。なお、9時は通常表記の「IX」の場合が多い。また、4時を通常表記の「IV」と表記している時計も存在しており、この表記方法は絶対的な物ではない(同様に、9時を「VIIII」と表記している時計も存在する)。

  • ローマ神話の最高神・ユピテル (IVPITER) の最初の2文字と重なるのを避けるため。
  • 4を「IV」と書くと「VI」と見分けにくいため。
  • IIII」ならば「I」という刻印を4回押せば文字盤の文字が作れるが、「IV」だと専用の型が必要になる。
  • 専用の文字を使うのは、ちょうど間が4時間おきになる VX だけのほうがいい。
  • IIII」にすれば左側の「VIII」と文字数が釣り合い、見栄えがよい。
  • 特定の有力なローマの時計製造者が「IIII」と書いた時計を作ったため、他の製造者もそれに倣った。
  • ルイ14世が、文字盤に「IV」を用いることを禁じた。
  • シャルル4世が、「IV」を用いることを禁じた。

異表記

古代ローマのセミスコイン。12を表す S の文字が刻印されている。
  • 減算の文字を複数並べる。(例)8 = IIX,80 = XXC
  • 500 に「D」を使わない。(例)1611 = MCCCCCCXI
  • 減算を行わない。(例)1495 = MCCCCLXXXXV
  • 任意の自然数 n に対し、10n を表す文字の前に、5m10n − 2 (m = 0, 1) 以下を表す文字を使う。(例)490 = -10 + 500 = XD
  • 簡略表記。Microsoft Excel の ROMAN 関数で「書式4」を使用。(例)999 = IM

ローマ数字はもともと厳密な規則が定義されたものではなく、特に減算則に関しては様々な異表記が見られる。当初は減算則が存在しなかったため、4 を「IIII」、9 を「VIIII」と書いていた。「The Forme of Cury」(14世紀の著名な英語の料理解説書)は 4 = IIII、9 = IXと表記している一方で「IV」と表記した箇所もある。

ほかに、80 = R、2000 = Zとする異表記もある。また、12 = S112 = などとする分数の記号もあった。

4000以上の大きな数字

前述の通り、4000以上の数値の表記は、パターンに従った通常の方法では不可能であり、1 から 3999 の数値までしか表記できない。現代ではあまり使用されないが、4000以上の表記は下記の方法によって行う。

重ね表記

1000 を表すのに「M」ではなく「」または「CIↃ」を用いる場合もある。5000 を「」または「IↃↃ」、10000 を「」または「CCIↃↃ」で表した例もある。同様にして 50000 は「」または「IↃↃↃ」、100000 は「」または「CCCIↃↃↃ」となる。

基本数字 C|Ɔ (M) = 1,000 CC|ƆƆ = 10,000 CCC|ƆƆƆ = 100,000
+ |Ɔ (D) = 00500 C|Ɔ|Ɔ (MD) = 1,500 CC|ƆƆ|Ɔ = 10,500 CCC|ƆƆƆ|Ɔ = 100,500
+ |ƆƆ = 05,000 - CC|ƆƆ|ƆƆ = 15,000 CCC|ƆƆƆ|ƆƆ = 105,000
+ |ƆƆƆ = 50,000 - - CCC|ƆƆƆ|ƆƆƆ = 150,000
つなぎ表記
通常のローマ数字に上線を付加することで、1,000 倍を表現する。また二重上線では 1,000,000 倍となる。すなわちn重の上線は 1,000n (1,000のn)倍を表す。
  • 4,000 = IV = MV
  • 5,300 = VCCC
  • 6,723 = VIDCCXXIII = VMDCCXXIII
  • 9,999 = IXCMXCIX = MXCMXCIX
  • 51,200 = LICC
  • 99,999 = XCIXCMXCIX
  • 500,000 = DI
  • 921,600 = CIXXIDC
  • 3,000,000 = III
  • 9,125,334 = IXCCXXVCCCXXXIV
  • 91,200,937 = XCICCCMXXXVII
  • 235,002,011 = CCXXXVIIXI
前後に縦線を付加することで、さらに 100 倍(都合 100,000 倍)を表す。
  • 800,000 = |VIII|
  • 1,040,000 = |X|XL (= 10 × 1,000 × 100 + (-10 + 50) × 1,000) = IXL (= 1 × 1,000,000 + (-10 + 50) × 1,000)

用途

東京競馬場ターフビジョン

現在、ローマ数字は序数、章番号、ページ番号、文章の脚注番号などに使うことが多いが、酸化銅(II)など一部例外がある[2]

ローマ数字の歴史

古代ローマ人は元々農耕民族だった。の数を数えるのにに刻み目を入れた。から1匹ずつヤギが出て行くたびに刻み目を1つずつ増やしていった。3匹目のヤギが出て行くと「III」と表し、4匹目のヤギが出て行くと3本の刻み目の横にもう1本刻み目を増やして「IIII」とした。5匹目のヤギが出て行くと、4本目の刻み目の右にこのときだけ「V」と刻んだ(∧と刻んだ羊飼いもいた)。このときの棒についた刻み目は「IIIIV」となる。6匹目のヤギが出て行くと、刻み目の模様は「IIIIVI」、7匹目が出て行くと「IIIIVII」となる。9匹目の次のヤギが出て行くと「IIIIVIIII」の右に「X」という印を刻んだ。棒の模様は「IIIIVIIIIX」となる。31匹のヤギは「IIIIVIIIIXIIIIVIIIIXIIIIVIIIIXI」と表す。このように刻んだのは、夕方にヤギが1匹ずつ戻ってきたときに記号の1つ1つがヤギ1匹ずつに対応していたほうが便利だったためである。ヤギが戻ると、記号を指で端から1個1個たどっていった。最後のヤギが戻るときに指先が最後の記号にふれていれば、ヤギは全部無事に戻ったことになる。50匹目のヤギはN、+または⊥で表した。100匹目は*で表した。これらの記号はローマのそばのエトルリア人も使った。エトルリアのほうが文明が栄えていたので、そちらからローマに伝わった可能性もある。1000は○の中に十を入れた記号で表した。

よく言われる「X」は「V」を2つ重ねて書いたもの、あるいは「V」は「X」の上半分という説は、誤りとは言い切れないが確たる根拠もないようである。

やがて時代が下り、羊以外のものも数えるようになると、31は単に「XXXI」と書くようになった。5はしばらく「V」と「∧」が混在して使われた。50は当初NИKΨ、などと書き、しばらく「⊥」かそれに似た模様を使ったが、アルファベットが伝わると混同して「L」となった。100は*だけでなくЖHなどと書いたが、*がしだいに離れて「>|<」や「⊃|⊂」になり、よく使う数なので簡略になり、「C」や「⊃」と書きそのまま残った(ラテン語の"centum=100"が起源という説もある)。500は最初、1000を表す「⊂|⊃」から左の⊂を外し、「|⊃」と書いた。やがて2つの記号がくっつき、「D」となった。「D」の真ん中に横棒がついて「D」や「Ð」とも書いた。1000は○に十の記号が省略されて「⊂|⊃」となった。「∞」と書いた例もある。これが全部くっついたのが「Φ」に似た記号である。これが別の変形をし上だけがくっついて「m」に似た形になり、アルファベットが伝わると自然と「M」と書かれるようにもなった(ラテン語の"mille=1000"からも考慮されている)。そのため、1000は今でも2つの表記法が混在している。

5000以上の数は100と1000の字体の差から自然に決まった。ただし、「」を上下逆に書いた形(X)で1000000 (100万)を表したこともある。

古代ローマ共和国時代の算盤では、記号の上に横棒を引いて1000倍を表したものもある。この方法では、10000は「X」の上に横棒を1本引いたもので表される。100000 (10万) や1000000 (100万) は「C」や「M」の上に横棒を1本を引いて表した。たとえば10000は「X」となる。

例:CCX[注 3] = 210000 (21万)

数字の上部分に「 ̄」・左右に「|」をそれぞれつけて10万倍を表すこともあった(上と左右の線をくっつけて表記することも多い)。たとえば10(X)を10万倍した数=1000000 (100万) は、「X」と表記する。

例:

  • |MCLII| XXXVII CCXXXII[注 4] = 115237232 (1億1523万7232)
  • |MMCCCXXII| LXXI CCXXXVIII[注 5] = 232271238 (2億3227万1238)

その後、他の文明との接触により変わった表記法が現れた。1世紀プリニウスは著書『博物誌』で83000を「LXXXIII.M[注 6]」と表記した。83.1000 (83の1000倍) という書き方である。同じ文書中に、XCII.M [注 7](92000)、VM [注 8](5000) という表記もある。この乗算則はしばらく使われたようである。1299年に作成された『王フィリップ4世の財宝帳簿』では、5316を「VmIIIcXVI[注 9]」と表した。漢数字の書き方によく似ている。ただしこれらの乗算則は現在は使われない。

1000を超える数の表記法に混乱があるのは一般人は巨大な数を扱う機会がなかったためと考えられる。

その他

  • Microsoft ExcelROMANという関数は 0 から 3999 までの数をローマ数字に変換する。範囲外の数ではエラー値「#VALUE!」が表示される。なお、0の場合はエラー値でなく空文字列を返す。
  • 英語で100 ドル札を「C-bill」や「C-note」と呼ぶのはローマ数字の C に由来する[要出典]

文字コードにおけるローマ数字

基本的には通常のラテン文字を並べてローマ数字を表現する。Unicode 以前から欧米で一般的に使用されている ISO/IEC 8859 などの文字コードは、ローマ数字専用の符号を持っていない。

JIS規格

日本で用いられる文字コードとしても、JIS X 0208 にはローマ数字専用の符号は定義されていない。これを拡張した Microsoftコードページ932 (CP932) や MacJapanese などにおいて、いわゆる機種依存文字として定義されており、追って JIS X 0213 にも取り入れられた。CP932 にあるのは大文字 I から X と小文字 i から x の合成済み 20 字 (1 から 10 に相当)、MacJapanese にあるのは 大文字 I から XV と小文字 i から xv の合成済み 30 字 (1 から 15 に相当)、JIS X 0213 は大文字 I から XII と小文字 i から xii の合成済み 24 字 (1 から 12 に相当) である。これらは縦書きの組版の際に縦中横を容易に実現するために用いられ(一般の組版ルールでローマ数字は縦中横である)、多くのフォントで全角文字としてデザインされる。

Unicode

Unicode は、JIS X 0213 などとの互換性のために上述の合成済みローマ数字を収録した上、その延長として Ⅼ, Ⅽ, Ⅾ, Ⅿ, ⅼ, ⅽ, ⅾ, ⅿ[注 10]、また通常のラテン文字にない Ↄ, ↄ, ↀ, ↁ, ↂ, ↇ, ↈ, ↅ, ↆ [注 11]も定義している。これらは U+2160 から U+2188 までの符号位置を割り当てられている。(Unicode 7.0.0 時点)〈登録領域〉Number Form(数字に準じるもの)

機械処理の注意点

ラテン文字と共通の符号を用いるため、「I」「V」「X」「L」「C」「D」「M」が機械処理の際にアルファベットそのものを表しているのか、数字の「1」「5」「10」「50」「100」「500」「1000」を表しているのか解釈を誤る場合がある。

符号位置

Unicodeに存在しないMacJapaneseのローマ数字 (XIII, XIV, XV, xiii, xiv, xv) は、Unicodeの私用領域Appleが独自に定義した制御文字の後ろに組文字を構成する文字を続けることで表される[3]

JIS X 0213Microsoftコードページ932・MacJapanese・Unicodeにあるローマ数字
大文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 小文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 備考
U+2160 1-13-21 &#x2160;
&#8544;
U+2170 1-12-21 &#x2170;
&#8560;
ローマ数字1
U+2161 1-13-22 &#x2161;
&#8545;
U+2171 1-12-22 &#x2171;
&#8561;
ローマ数字2
U+2162 1-13-23 &#x2162;
&#8546;
U+2172 1-12-23 &#x2172;
&#8562;
ローマ数字3
U+2163 1-13-24 &#x2163;
&#8547;
U+2173 1-12-24 &#x2173;
&#8563;
ローマ数字4
U+2164 1-13-25 &#x2164;
&#8548;
U+2174 1-12-25 &#x2174;
&#8564;
ローマ数字5
U+2165 1-13-26 &#x2165;
&#8549;
U+2175 1-12-26 &#x2175;
&#8565;
ローマ数字6
U+2166 1-13-27 &#x2166;
&#8550;
U+2176 1-12-27 &#x2176;
&#8566;
ローマ数字7
U+2167 1-13-28 &#x2167;
&#8551;
U+2177 1-12-28 &#x2177;
&#8567;
ローマ数字8
U+2168 1-13-29 &#x2168;
&#8552;
U+2178 1-12-29 &#x2178;
&#8568;
ローマ数字9
U+2169 1-13-30 &#x2169;
&#8553;
U+2179 1-12-30 &#x2179;
&#8569;
ローマ数字10
JIS X 0213やMacJapanese・Unicodeにあるローマ数字
大文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 小文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 備考
U+216A 1-13-31 &#x216A;
&#8554;
U+217A 1-12-31 &#x217A;
&#8570;
ローマ数字11
U+216B 1-13-55 &#x216B;
&#8555;
U+217B 1-12-32 &#x217B;
&#8571;
ローマ数字12
Unicodeにあるローマ数字
大文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 小文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 備考
U+216C &#x216C;
&#8556;
U+217C &#x217C;
&#8572;
ローマ数字50
U+216D &#x216D;
&#8557;
U+217D &#x217D;
&#8573;
ローマ数字100
U+216E &#x216E;
&#8558;
U+217E &#x217E;
&#8574;
ローマ数字500
U+216F &#x216F;
&#8559;
U+217F &#x217F;
&#8575;
ローマ数字1000
U+2183 &#x2183;
&#8579;
U+2184 &#x2184;
&#8580;
ローマ数字逆100
記号 Unicode JIS X 0213 文字参照 名称
U+2180 &#x2180;
&#8576;
ローマ数字1000 C D
U+2181 &#x2181;
&#8577;
ローマ数字5000
U+2182 &#x2182;
&#8578;
ローマ数字10000
U+2187 &#x2187;
&#8583;
ローマ数字50000
U+2188 &#x2188;
&#8584;
ローマ数字100000
U+2185 &#x2185;
&#8581;
ローマ数字6 LATE FORM
U+2186 &#x2186;
&#8582;
ローマ数字50 EARLY FORM
Unicodeにないが、MacJapaneseにあるローマ数字
記号の再現 MacJapanese 記号の再現 MacJapanese 名称
XIII 0x85AB xiii 0x85BF ローマ数字13
XIV 0x85AC xiv 0x85C0 ローマ数字14
XV 0x85AD xv 0x85C1 ローマ数字15

脚注

注釈

  1. ^ 書き方ではなく読み方については以下の事例が参考になる――著作権法 (アメリカ合衆国)においてローマ数字による発行年表示が有効なものであるとされていて、不正なローマ数字は著作権表示を無効化しうる[1]。この際、下記のような書き方ルールに合致しているかどうかは問題とされない。
  2. ^ 詳しくは#4000以上の大きな数字を参照。
  3. ^ = [{(100 × 2) + 10} × 1000] = 210 × 1000 = 210000 (21万)
  4. ^ = [{1000 + 100 + 50 + (1 × 2)} × 100000] + [{(10 × 3) + 5 + (1 × 2)} × 1000] + {(100 × 2) + (10 × 3) + (1 × 2)} = 1152 × 100000 + 37 × 1000 + 232 = 115200000 (1億1520万) + 37000 + 232 = 115237232 (1億1523万7232)
  5. ^ = [{(1000 × 2) + (100 × 3) + (10 × 2) + (1 × 2)} × 100000] + (((50 + (10 × 2)) + 1) × 1000) + [(100 × 2) + (10 × 3) + {5 + (1 × 3)}] = 2322 × 100000 + 71 × 1000 + 238 = 232200000 (2億3220万) + 71000 + 238 = 232271238 (2億3227万1238)
  6. ^ = [{50 + (10 × 3)} × 1000] = 83 × 1000 = 83000
  7. ^ = [{(100 − 10) + 2} × 1000] = 92 × 1000 = 92000
  8. ^ = 5 × 1000 = 5000
  9. ^ = [(5 × 1000) + {(1 × 3) × 100} + (10 + 5 + 1)] = 5000 + 300 + 16 = 5316
  10. ^ 〔大文字〕U+216C, 216D, 216E, 216F〔小文字〕U+217C, 217D, 217E, 217F
  11. ^ (左から順に) U+2183, 2184, 2180, 2181, 2182, 2187, 2188, 2185, 2186

出典

  1. ^ Hayes, David P.. “Guide to Roman Numerals”. Copyright Registration and Renewal Information Chart and Web Site. 2021年11月29日閲覧。
  2. ^ 比留間直和 (2012年10月1日). “いつ使う?ローマ数字 - ことばマガジン”. 朝日新聞デジタル. 朝日新聞社. 2021年11月29日閲覧。
  3. ^ UnicodeコンソーシアムにあるMac OS Japaneseとの変換テーブル

関連項目


*Vi (*Vy)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 04:07 UTC 版)

日琉祖語」の記事における「*Vi (*Vy)」の解説

アマ/アメ2()、ウハ/ウヘ2(上)、サカ/サケ2(酒)、マ/メ2(目)というふうに、上代日本語には複合語中で現れる形(被覆形)と単独現れる形(露出形)というふたつの形を持った単語多数あることが明らかになっていた。この被覆形—露出交替起こすイ乙・エ乙の起源として、*ai/*ui/*əi という三つ母音連結再構する立場はその当時から、また現在ではさらに *oi をも再構するのが一般的である。 これらは下降二重母音であった解釈され一部研究者(*y はアレクサンダー・ヴォヴィンなど、*j はジョン・ホイットマンなど)に *ay/*uy/*əy/*oy あるいは *aj/*uj/*əj/*oj と書かれることがあるが、これらの母音連結は以下の音韻変化経験した考えられる被覆形・露出形の起源日琉祖語上代日本語真上東国語遠駿語語語末*ai (*ay)…a… …e₂ o₂ o₂ *ui (*uy)…u… …i₂ u u *oi (*oy)…o₁… …i₂ 不明 u *əi (*əy)…o₂… …i₂ ~ …e₂ o₂ o語例サケ₂(酒) ~ サカヅキ₁(盃) < *sakai メ₂(目) ~ マヘ₁(前) < *mai ミ2(身) ~ ムカハリ(身代り) < *mui ツキ₂(月) ~ ツクヨ₁(月夜) < *tukui (Thorpe の琉球祖語によれば *tukoi) ツキ₂(調「貢ぎ物」) ~ ツク-ナフ(償う) < *tukui ツキ₂() ~ ツク-ユミ(槻弓) < *tukui クキ₂() ~ ククタチ(アブラナなどの野菜[の])< *kukui(Thorpe の琉球祖語によれば *kukoi) キ2(木) ~ コ2ノ2ハ(木の葉) < *kəiヨミ₂(黄泉) ~ ヨモ₂- < *jəməi ミ₂ル ~ モ₂ト₂ホ(₂)ル/EMJ モドル < *məi-? ヒ₂(火) ~ ホノ₂ホ(炎) < *poi これらの音法則は以下のような内的再構からも支持することができる。 ワキ₂ラツコ₁ 「菟道稚郎子」< *waku-iratuko₁ 「若-郎子タケ₂チ「高市皇子」< *taka-iti「高-市」 オヒ₂シ「大石」< *əpə-isi大-石EMJ ヱヌ「仔犬」< pre-OWJ *we₂nu < *wə-inu小-犬」 ト₂ネリ舍人」< *tənə-iri「殿-入り」 *ai、*əi、*oi、*uiが再建される被覆形—露出形の対応の多くは接辞*-iの添加によるとする説が一般的であったが、一方で、*…i が語末子音由来であるとの見解が服部四郎や村山七郎などのころからあり、被覆形の由来はその語の後に子音で始まる形態素が結合した場合に語末子音が脱落したものとする説がある。この語末子音は、周辺言語との借用の検討や内的再構からより古い段階の *…r に由来するとする説がある。また、一部の研究者は pJ *mum> WOJ mi₂「身」のような変化朝鮮語族との比較から再構する場合もある。 名詞における被覆形—露出交替同一母音交替(こちらもしばしば被覆形—露出形とよばれる)は、二段活用動詞連用形でも見られる。たとえば下二段活用動詞連用形語尾e2であるが、多くの語が アケ2/アカ(明・赤) アレ/アラ(荒) カレ/カラ() アゲ2/アガル(上) アテ/アタル(当) などのように、aで終わる語根密接な関係を持つ。従って下二段活用動詞連用形語尾古形は*ai再構することができる。また上二段活用動詞連用形語尾はi2であるが オキ2/オコ2ル・オコ2ス(起) オチ2/オト2ル・オト2ス(落・劣) オヒ₂(育つ)/オホス(育てる) ヨキ₂(避)/ヨ₂コ₂ス(讒) アミ₂/アムス(浴) ツキ2/ツクス(尽) ワビ₂/ワブシ(侘) ナギ₂(凪ぐ)/ナグサム(心が静まる)/ナゴヤカ(和) コ₁ヒ₂/コ₁ホシ(恋) などのようにo₁/₂ またはuで終わる語根密接な関係を持つから、上二段活用動詞連用形語尾古形は *əi または *ui/*oi内的再構することも可能である。(ただし「尽」の場合上代日本語からは内的に*tukuiが再建されることになるが、Pellard 2013では琉球祖語考慮した比較により*tukoiに修正されている)

※この「*Vi (*Vy)」の解説は、「日琉祖語」の解説の一部です。
「*Vi (*Vy)」を含む「日琉祖語」の記事については、「日琉祖語」の概要を参照ください。

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