.mcとは？ わかりやすく解説

別表記：エムシー

｢MC｣とは、パーティーやバラエティー番組･ライブなどで話をまとめ進行する役割を担う人のことを意味する表現。

｢MC｣とは･｢MC｣の意味

｢MC｣とは｢Master Of Ceremony(マスター･オブ･セレモニー)｣の名称である。｢Main Caster(メインキャスター)｣の略語と間違われる場合もあるが、正しくは｢Master Of Ceremony｣の略である。パーティーやテレビ番組などにおいて進行役として話すこと、または進行役を務める人を指す言葉である。司会と同じような意味合いで使われることが多いが、台本やマニュアルの型通りでは無く、周りとコミュニケーションを取りながら全体を盛り上げ進行する役割を担っている。具体的にどのような仕事があるかというと、結婚式場でのブライダルMC、キャラクターショーのMC、モーターショーなどのショーレースにおけるレース進行や表彰式でのMCなど様々な形式のものがある。

ヒップホップミュージックにおけるラッパーのことを｢MC｣と呼ぶ場合もある。ソウルミュージックを流すブロックパーティーが大流行し、ヒップホップは大衆に広まったとされる。ヒップホップの黎明期になるとパーティーを盛り上げる進行役が登場し、のちにラップを披露するようになった。パーティーの盛り上げ役、進行役がMCの役割を担い、のちにラップを披露するようになったことから、ラッパーのことを指し｢MC｣というようになった。司会者と区別して｢microphone controller(マイク･コントローラー)｣の略語とされる場合もある。また、ライブやコンサートで曲と曲の間にはさむトークのことを｢MC｣と呼ぶこともあり、和製英語の｢マイク･コメント｣の略称であるとされる。

医療現場における｢MC｣の意味

医療現場で使われる言葉、｢メディカル･コントロール｣は略して｢MC｣と呼ばれることもある。｢メディカルコントロール｣とは、傷病患者を救急現場から医療機関に搬送する間に救急救命士が行う医療行為に対して、その質を保証するために医師の指示･指導･助言および事後検証を行うことである。直接的MC(オンラインMC)と間接的MC(オフラインMC)があり、直接的MCでは救急現場や搬送途中の救急隊員と医師が電話や無線で直接医療情報を交換し合い、医師が処置などに対する具体的な指示を行う。間接的MCでは、救急隊員の資格取得後の再教育として医療機関において定期的に病院実習が行われる。

IT業界における｢MC｣の意味

｢Media Converter(メディアコンバーター)｣も略して｢MC｣と呼ばれる場合がある。｢メディアコンバーター｣とは、銅線や光ファイバーなど二種の異なる伝送媒体(メディア)を接続する際に、間につなぐことにより信号交換を行い相互の通信を可能にする機器のこと。回線の一方が光ファイバーである場合｢光メディアコンバーター｣という。

ビジネス業界における｢MC｣の意味

｢Marketing Communication(マーケティング･コミュニケーション)｣も｢MC｣と略される。企業が製品･サービスを顧客に伝えるための販促活動を意味する。主に広告宣伝(新聞、雑誌、ホームページ、テレビなど)、販売促進(ダイレクトメール、クーポン、カタログなど)、営業活動(在宅訪問、直接的な営業)、広報(プレスリリースなど)、ソーシャルメディア(SNS、ブログ、動画など)の方法で行われる。

｢MC｣の読み方

｢MC｣は｢エムシー｣と読む。

｢MC｣の熟語･言い回し

｢MC｣の言い回しとしては、｢番組の新MCが発表された｣｢今回このパーティーのMCを務めさせていただきます｣｢曲が終わり次の曲に移る前にMCが始まった｣｢好きなラッパーのMCバトルを見て盛り上がる｣などの使い方ができる。

パチンコMCとは

パチンコイベントが開催される際にイベントの司会進行を務める人を指す。コンパニオンと呼ばれることもある。

バトルMCとは

MC同士で行われるラップバトルのこと。DJの流すビートに合わせ即興でラップを行う。判定は観客または審査員が行う場合が多く、内容･ディス･韻･フロウなどを判定基準に勝者を決める。

ライブMCとは

ミュージシャンのライブやコンサートで曲と曲の繋ぎのために話すこと、またはその時間のこと。英語では雑談する、ふざけ合うという意味を持つ｢stage banter｣で表現されることが多い。

読み方：エムシー

クレジットカードを意味するネットスラング。MCの「M」は魔法（Magic）、「C」はカードのこと。手持ちがなくてもショッピングできる魔法のカードが由来。