nとは? わかりやすく解説

エヌ【N/n】

読み方:えぬ

英語のアルファベットの第14字。

〈N〉《north》北・北極を示す記号。⇔S。

〈N〉《nitrogen窒素元素記号

n〉《natural number数学で、任意の自然数を示す記号。「—次方程式

〈N〉《newton力の単位ニュートン記号

n〉《normal溶液濃度を表す単位規定記号

〈n〉《nano数の単位ナノ記号


窒素(N)


ニュートン(N)

国際単位系基本単位一つ力の単位記号は(N)。1kgf=9.8N(kgf質量(kg重力加速度g(m/s2)

アミニルラジカル


アミンアニオン

分子式N
その他の名称Amineanion
体系名:アミンアニオン


窒素原子


物質名
窒素
英語名
Nitrogen
元素記号
N
原子番号
7
分子量
14.00674
発見
1772年
原子半径(Å)
0.53
融点(℃)
-209.86
沸点(℃)
-195.8
密度(g/cm3
1.25
比熱(cal/g ℃)
0.247
イオン化エネルギー(eV)
14.534
電子親和力(eV)
0

無色無臭気体窒素分子として空気中の総体積の78.3%を占める。またタンパク質成分として、生体における質量の約15%を占めてもいる。

アスパラギン

英訳・(英)同義/類義語:Asn, asparagine, Asn , N, asparagine

タンパク質を構成するアミノ酸一種で、酸性アミノ酸アスパラギン酸の側鎖カルボキシル基アミドになっている略号Asn, N

窒素

英訳・(英)同義/類義語:N, N2

常温常圧気体典型元素で、空気中では二分子分子として存在し(N2)、その約70%を占める。タンパク質核酸成分として、生体構成する重要な元素である。

N

N → (塩基表記) すべての塩基種 (A/T/G/C)
N → (アミノ酸) アスパラギン, Asp


アスパラギン

Asparagine, Asn, N

非必須アミノ酸一つで、神経や脳組織細胞機能代謝制御関わる。アスパラギン酸とアンモニアからアスパラギンシンテターゼによって生合成される。

最初にアスパラガスから単離されたため、その名にちなんで命名された。

Name L-Asparagine 1)
MeSH 68001216
CAS No.70-47-3
Molecular Formula C4H8N2O3
Molecular Weight 132.118
m.p.233-235
pK1(25)2.10
pK2(25)8.84
N
CC Attribution-Noncommercial-Share Alike 3.0 Unported
Bio Wikiの記事を複製・再配布した「分子生物学用語集」の内容は、特に明示されていない限り、次のライセンスに従います:
CC Attribution-Noncommercial-Share Alike 3.0 Unported


N

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/18 07:25 UTC 版)

Nn Nn
ラテン文字
Aa Bb Cc Dd    
Ee Ff Gg Hh    
Ii Jj Kk Ll Mm Nn
Oo Pp Qq Rr Ss Tt
Uu Vv Ww Xx Yy Zz
  • 太字で表した字は母音である。

Nは、ラテン文字アルファベット)の14番目の文字。小文字nギリシャ文字Ν(ニュー)に由来し、キリル文字Нと同系の文字である。

字形

筆記体
ジュッターリーン体

2つの字形が使われる。

  1. 2本の縦棒と、それを結ぶ左上がりの線から成る。大文字は一般にこの字形による。
  2. 円の上半分の半円の2つの端から下に直線を延ばし、左の直線からさらに上にもまっすぐ延ばした形である。この直線の上端から左にセリフを出したり上端が左に曲がったりすることがある。右下は右に曲がったり、さらに上に折り返すことがある。小文字はこの字形である。大文字筆記体でこの字形を取ることがある。フラクトゥールはいずれもこの字形に基づき、 聞く[ヘルプ/ファイル]
  3. 西: ene(エネ)
  4. : enne(エンネ)
  5. エス:ノー
  6. :エンノ
  7. 音価

    この文字が表す音素は、「歯茎鼻音/n/ ないしその類似音である。

    鼻音を代表する子音字として用いられることも多く、後続の子音に同化した同器官的鼻音になりやすい。

    フランス語では、同じ単語内の直前に母音があり、直後が母音(発音しない e は除く)か n でなければ、直前の母音を同化鼻母音にする。このとき、/n/ は発音しない。

    ただしリエゾン(「母音+n(語境界)母音」)の場合、/n/ は発音され、鼻母音化も保たれる。

    「母音+nn+母音」で鼻母音化が起こるかどうかは語による。

    これらの振る舞いは m と同様である。

    英語では、軟口蓋音(k・g)に先行する場合、同化され [ŋ] となる。ただし ng は二重音字として2文字で [ŋ] を表すこともある。

    日本語のローマ字表記では、な行の子音の他、「」の表記に用いる。日本語の「ん」には、後続する音によって[m], [n], [ŋ]などいくつかあるが、訓令式では全てnに統一、ヘボン式では[m]と発音されるもの(b、m、pの前)以外をnで表す。

    朝鮮語のローマ字表記では、文化観光部2000年式、マッキューン=ライシャワー式共に初声、終声両方の「」に用いられる。また、ngで終声の「」を表す。

    二重音字

Nの意味

大文字・小文字


N'

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/08/14 23:28 UTC 版)

N'
田村直美スタジオ・アルバム
リリース 1995年6月1日
ジャンル ポップス
時間 57分20秒
レーベル ユニバーサルミュージック
プロデュース 月光恵亮
Joey Carbone
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 1995年度年間67位(オリコン)
田村直美 年表
Excellent
1994年
WORLD GROOVE
(1995年)
MONSTER OF POP
1996年
N'収録のシングル
  1. ゆずれない願い
    リリース: 1994年11月9日
  2. STAIRWAY
    リリース: 1995年2月22日
  3. 地上に舞い降りた天使達
    リリース: 1995年5月10日
テンプレートを表示

N' 』(エヌ)は、日本の女性ロック歌手・田村直美の2枚目のアルバムである。1995年6月1日発売。

概要

田村直美のアルバムでは初めてオリコンチャート週間1位を記録した。

4枚目~6枚目のシングルを収録。ただし、4枚目「ゆずれない願い」のB面収録曲「あの日の二人はもういない」と6枚目「地上に舞い降りた天使達」のB面収録曲「Let me spirit more you.」は本作には収録されなかった。

収録曲

全作詞:田村直美

  1. CARRY ON (4:57)
    作曲:田村直美、石川寛門 編曲:ジョーイ・カーボーン井上龍仁鷹羽仁
  2. ゆずれない願い (3:51)
    作曲:田村直美、石川寛門 編曲:井上龍仁、鷹羽仁
  3. NAKED LOVE (5:02)
    作曲:田村直美、石川寛門 編曲:ジョーイ・カーボーン、井上龍仁、鷹羽仁
  4. ママの恋人 (5:08)
    作曲:田村直美、石川寛門 編曲:ジョーイ・カーボーン、井上龍仁、鷹羽仁
  5. ONE (4:58)
    作曲:デニス・ベルフィールド、ジョーイ・カーボーン 編曲:ジョーイ・カーボーン、井上龍仁、鷹羽仁
  6. すべての未来に光りあれ (4:14)
    作曲:田村直美、石川寛門 編曲:ジョーイ・カーボーン、井上龍仁、鷹羽仁
  7. 地上に舞い降りた天使達 (4:10)
    作曲:田村直美、石川寛門 編曲:ジョーイ・カーボーン、井上龍仁、鷹羽仁
  8. AGAIN (5:32)
    作曲:田村直美、石川寛門 編曲:ジョーイ・カーボーン、井上龍仁、鷹羽仁
  9. SILVER SPOON (4:54)
    作曲:田村直美 編曲:ジョーイ・カーボーン、井上龍仁、鷹羽仁
  10. STAIRWAY (Complete Version) (5:04)
    作曲:田村直美、石川寛門 編曲:井上龍仁、鷹羽仁
    5枚目のシングルのアルバムバージョン。1枚目のベストアルバム『Thanx a Million』にもこのバージョンが収録されている。
  11. Beatlesも戦争も知らないけれど (4:03)
    作曲:田村直美、石川寛門 編曲:ジョーイ・カーボーン、井上龍仁、鷹羽仁
  12. 千の祈り (5:25)
    作曲:田村直美、石川寛門 編曲:井上龍仁、鷹羽仁
    • 5枚目のシングル「STAIRWAY」のB面収録曲。「TVおじゃマンボウ」エンディング・テーマ。

レコーディング参加


n/

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/04 02:36 UTC 版)

n/
ジャンル エレクトロニカアンビエント
活動期間 2005年 -
公式サイト https://www.create-n.net/
メンバー 田中直樹沼井雅之

n/とは、田中直樹沼井雅之を核とする、不特定多数のメンバーによる音楽ユニットである。

ユニット名の「n」は整数。自然数とゼロ、及び自然数にマイナスを付けた負数の全体を指す。変幻自在の音楽、ユニット自体のフレキシビリティを示唆している[1]。読み方は「エヌ」が通称で、特に決まりはない。

2005年、本格的に始動。全く特徴の異なる、二人のハーモニーを武器としたポップなウタモノから、マニアックなインストゥルメンタルまで、ジャンルにとらわれない幅広い楽曲を制作。また、音楽だけにとらわれず、絵画や文筆発表も行う。

音楽ジャンルは、エレクトロニカアンビエント。近年[いつ?]スカなどの要素も取り入れている。

ライブの参加メンバーは、2018年現在、小野圭三、渡辺陽一、川畑大城。

過去のライブに参加していたメンバーは、中野周一、黒田アーサー中西圭三小南数麿ミズノマリ、山本一、元井信、鈴木正則、榊原長紀、中村修司、玉木 正昭、黒須洋壬舘形比呂一、當間里美、柴一平、PACHANGAなどがいる。

来歴

※ライブに関しては後述'
2005年、中野周一(有限会社BBA:Black Box Arrangement)が指揮を取り当初は田中直樹が自身の表現活動の名義として、BBA制作によるアルバム「co.eternal-RETURN」を発表。その後、田中、沼井の3人でn/(エヌ)をスタートする。
2007年、絵画と執筆した文章で田中が短編絵本「イルカとクジラ」発表。沼井が音楽監督を務めるサウンドトラック「Philosophy」を封入CDとしてリリースその後は配信のみ。前述のBBAよりマネジメントを株式会社メガウェルネス(音楽事業部)に移籍。配信で「月のうた」リリース。
2008年、マキシシングル「月のうた/akekure」、配信限定シングル「Bland New/信じる力」リリース。
2009年、ファッションイベントJapan Fashion Week in Tokyo 2009(第9回JFW)キービジュアルの音楽を担当。ファッションTVVOGUE特集ページメイキング映像(モデル:土屋アンナ)のBGMに「GATE」(「co.eternal-CREATE」収録曲)が使用される。
2011年、新曲「ハッピーバースデイ」を公式YouTubeチャンネルに投稿。
2012年、ミニアルバム「Garden」リリース。今村ねずみ初のソロ公演「Nez Channel vol.1」にn/として音楽制作、出演。DANCE SPACE WING20周年記念公演「After Dark」(新国立劇場・中劇場)にて音源制作。同公演に演奏で出演(田中直樹、沼井雅之、小南数麿、元井信)。
2013年、マネジメントをnuclearness合同会社に移籍。シングル「moshimo/君に会えたらいいな」、活動10周年のセレクトアルバム「I LIKE」同時リリース。
2014年、シングル「ツナガルミライ」リリース。THE CONVOY「The Convoy Night & The Convoy Party」(グランドプリンスホテル新高輪飛天)音源制作。
2015年、THE CONVOY「The Convoy show vol.30 1960」(天王洲銀河劇場)音楽、歌唱指導。
2016年、n/活動10周年を記念し「n/ history book」を刊行。アルバム「colors」リリース。THE CONVOY「The Convoy show vol.31 1960」(天王洲 銀河劇場、他全国公演)音楽、歌唱指導。
2017年、シングル「HAPPINESS II」リリース。THE CONVOY「The Convoy show vol.32 asiapan」(赤坂ACTシアター)「The Convoy show vol.33 星屑バンプ」(博品館劇場)「The Convoy show vol.34 asiapan」(赤坂ACTシアター、他全国公演)音楽・歌唱指導。
2018年、THE CONVOY「The Convoy show vol.35星屑バンプ」(博品館劇場、他全国公演)「The Convoy show vol.36ONE!」(赤坂ACTシアター)音楽、歌唱指導。公式サイトリニューアル開設。アルバム「スーベニール」リリース(10月先行販売、12/1全国流通開始)。

ライブ

  • 2005年
    • イベント 2DAYS「テーマ・海」(渋谷PLUG)
    • イベント 3DAYS「テーマ・扉」(渋谷PLUG)
  • 2006年
    • イベント 4DAYS「テーマ・波」(渋谷PLUG&大阪Vi-Code)
    • イベント 3DAYS「テーマ・壁」(渋谷PLUG)
  • 2007年
    • ディナー 2DAYS「NEW YEARS DAY」(代官山CANDY)
    • イベント 3DAYS「テーマ・空」(代官山CANDY)
  • 2008年
    • 「静かな月夜のおはなし」(SPUMA)
    • セッション「歌謡パラダイス」(東京JIROKICHI)(札幌アフターダーク)(大阪雲州堂)
    • フラワーデザイナー・本間裕子と「BLOOMUSICART「キレイな嘘」(目黒雅叙園
  • 2009年
    • 通常ライブ(Tribeca原宿)
    • 「理想的な直線」(JZ Brat)
  • 2010年
    • 山本一セッション「Naked Songs」に参加、ミズノマリと競演(JZ Brat)
    • 「幾何学的な曲線」(JZ Brat)
    • 「哲学的な光彩」(JZ Brat)
  • 2011年
    • 「Happy Birthday NAOKI」(JZ Brat)
    • 「Happy Birthday Numachan」(JZ Brat)
  • 2012年
    • 2DAYS「Night moves」(JZ Brat)ゲスト:黒須洋壬、舘形比呂一、當間里美
    • 2DAYS「stillness and motion」(JZ Brat・フラミンゴジアルーシャ)黒須・當間と競演。
  • 2013年
    • 春ライブ 2DAYS「Lights」(JZ Brat)
    • 夏ライブ「オンガクの日」(JZ Brat)
    • 秋ライブ 「Lights" &"Everlasting」(2DAYS・JZ Brat)(フラミンゴジアルーシャ)
    • 冬ライブ(上越Sakura de la Noche)(名古屋Sand pit)
  • 2014年
    • 春ライブ「オンガクの日」(JZ Brat)
    • 埼玉県秩父市秩父ミューズパーク音楽堂で行われたチャリティーLIVE「第11回子どもの放課後を豊かにする会チャリティコンサート」(主催:子どもの放課後を豊かにする会(社会福祉法人 くわの実会、障害者活動センター・キックオフ))参加
    • 秋ライブ「オンガクの日」(JZ Brat)
  • 2015年
    • 春ライブ「オンガクの日」(JZ Brat)
  • 2016年
    • 春ライブ(二子玉川KIWA)
    • 秋ライブ(二子玉川KIWA・OSAKA ALWAYS)
  • 2017年
    • 春ライブ(二子玉川KIWA)
    • nuclearnessLLC.presents クリフェス参加(渋谷STAR LOUNGE)
    • 秋ライブ2DAYS(二子玉川KIWA・フラミンゴジアルーシャ)
  • 2018年
    • 春ライブ(二子玉川KIWA)(2DAYS・フラミンゴジアルーシャ)
    • 山本一セッション「Naked Songs feat.ミズノマリ」(高円寺JIROKICHI)にゲスト参加
    • 秋ライブ2DAYS(六本木BIRD LAND・フラミンゴジアルーシャ)
  • 2019年
    • 春ライブ2DAYS(六本木BIRD LAND・フラミンゴジアルーシャ)

ディスコグラフィ

  • Naoki Tanaka名義
    • 「Back of the conductor」(2003年・BBA)
  • n/
    • BBA
      • 「co-eternal CREATE」(2005年)
      • 「co-eternal RETURN」(2005年)
      • 「Philosophy(絵本「イルカとクジラ」封入CD)」(2007年)
    • MegaWellness
      • 「月のうた」(2008年)※配信限定
      • 「月のうた/akekure」(2008年
      • 「BlandNew/信じる力」(2008年)
      • 「Sleeping Sheep」(2010年)
      • 「Garden」(2012年)
    • nuclearness Records
      • 「moshimo/君に会えたらいいな」(2013年)
      • 「I LIKE」(2013年)
      • 「ツナガルミライ」(2014年)
      • 「colors」(2016年)
      • 「HAPPINESS II」(2017年)
      • 「スーベニール」(2018年)

脚注

出典

  1. ^ クリエイターユニットn/”. www.facebook.com. 2018年8月10日閲覧。

外部リンク


Ñ

(n から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/20 01:09 UTC 版)

Ññ Ññ

Ñ, ñは、Nチルダを付した文字である。スペイン語アルファベットの15番目(N と O の間)の文字として使われるほか、ガリシア語でも用いられる。硬口蓋鼻音 [ɲ] を表し、フランス語イタリア語の gn、カタルーニャ語の nyに相当する。日本語では「にゃ」「にぃ」「にゅ」「にぇ」「にょ」の子音がこれに近い。

呼称

起源

キーボード上の Ñ

中世において、イベリア半島の中部から西部にかけての地域において書かれた文書で、n の字の上に小さな n を書いたのが起源である。その後ポルトガルでは硬口蓋鼻音を表す文字として、オック語より、nh を導入。また、カタルーニャでは、この文字は中世においても採用されることはなかった。

表現

符号位置

大文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 小文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 備考
Ñ U+00D1 1-9-40 Ñ
Ñ
Ñ
ñ U+00F1 1-9-71 ñ
ñ
ñ



改行コード

(n から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/06 03:33 UTC 版)

改行コード(かいぎょうコード)とは、ワードプロセッサ(ワープロ専用機)やコンピュータなどで、改行を表す制御文字である。日本では「改行コード」と総称する事が一般的なため、本項目では、キャリッジリターン (CR) とラインフィード (LF) の両方について記載する。

概要

改行コード(広義)は以下の2種類であり、システム(ソフトウェア)により片方または両方が使用される。

  • キャリッジリターン: carriage returnCR、復帰)
  • ラインフィード(: line feedLF狭義の改行)またはニューライン(newline、line break または end-of-lineEOL

これらの用語はタイプライターが由来である。タイプライターでは印字装置は固定され、紙の方が上下左右に移動することで、文字送りや行送りが行われる。英語などの左横書きにおける「キャリッジリターン」とは、紙を固定して移動する装置(キャリッジ)を元の位置に戻す(リターン、つまり紙の左端に印字装置が来る)ことである。「ラインフィード」とは紙を必要な行(ライン)だけ上に送る(フィード、つまり下の行に印字装置が来る)ことである。

コンピュータでは、同じ文字コードを使用していても、改行コードは異なる場合があるため、異なるシステム間でのデータの際には、改行が正確に反映されない場合がある。

改行の数値表現

多くのシステムでは、改行コードを1つまたは連続する2つの特殊文字で表している。

  • ASCII文字コードに基づくシステムでは、CR(復帰、0D(16進))、LF(改行、0A(16進))、またはCR+LFで表している。
  • Unicodeでは、CR (U+000D) とLF (U+000A) に加えて、「次の行」 (next line) を示すNEL (U+0085)、行区切り文字 (line separator) を示すLS (U+2028)、段落区切り文字 (paragraph separator) を示すPS (U+2029) が提供される。
  • EBCDICシステム
IBMメインフレームシステムでは主にNEL(Next Line、15(16進))を改行コードとして使う。EBCDICはCRとLFと呼ばれる制御文字も持つが、これらはASCIIにおけるCRとLFとは値が異なる。また、NELに対して異なる値を割り当てたEBCDICの亜種も存在する。なお固定長のデータセットでは、通常は改行コード自体が不要なため使用されない。
  • OpenVMSはレコードベースのファイルシステムを使用しており、テキストファイルの各行を1レコードとして保存する。保存する際は改行コードは記録されないが、アプリケーションから読み込まれる際に自動的に行終端記号を付加する機能がある。

インターネット上で用いられる、テキストによって情報をやりとりする通信プロトコルの多く(HTTPSMTPFTPIRCなど)はプロトコルレベルでCR+LFコードを用いるよう要求しているが、アプリケーションはLFコードにも対応することが推奨されている。これは初期のインターネットサーバの多くがDEC機によって構成されていた名残である。

歴史

テレックスに用いられていたITA2では、「改行」の動作をCR (08(16進)) + LF (02(16進)) によって実現していた。すなわち、プリンタヘッドを新しい行の先頭に移動するという「改行」の動作を、現在行の先頭に移動するCR(キャリッジリターン→横移動)の動作と、新しい行に移動するLF(ラインフィード→縦移動)という2つの動作に分割し、それぞれ独立して制御するよう設計されていた。そのため、例えば行の途中でLFを伴わない単独のCRを送り、そのまま通常文字を出力することで、先に出力した文字に重ね書きすることや、CRを伴わない単独のLFを用いて新しい行の途中から文字を出力することも可能だった。

ASCIIコードは、ISOASAANSIの前身)によって並行して開発されていた。1963年 - 1968年、ISOの草案はCR+LFとLFの両方を改行コードとしてサポートしていたが、ASAの草案ではCR+LFのみがサポートされていた。1964年から開発が開始されたMulticsオペレーティングシステムはLFを改行コードとして採用し、UNIXやUNIXに続くシステムもそれにならってLFを採用した。

当時のシステムでは、テキストはテレタイプ端末との互換性を考慮して構成される必要があった。アプリケーションからハードウェアの詳細を隠蔽するデバイスドライバという概念がまだ発展していなかったため、アプリケーションはテレタイプ端末と直接やりとりをし、テレタイプ端末の慣習に従う必要があったためである。このシステムでは、プリンタヘッドが右端から復帰するのに1文字の時間では間に合わなかった。これがCRが先に送られた理由である。実際には、プリンタヘッドが停止するのを待つためにCR+LF+NUL(最後に「何もしない」という命令を送る)やCR+CR+LF(CRを2度送る)というシーケンスを送らなければいけないこともあった。このようなシステムが消滅してからはCR+LFのような2文字の改行コードは技術的な意味を持たないが、現在も一部のシステムで存続している。

86-DOSマイクロソフトが買収し、MS-DOSと改名した)がCR+LFを採用したのは、CP/Mの実装を真似たためだと考えられている。更に、CP/MがCR+LFを採用した理由はいくつかの説が考えられている。1つは、CP/MはUNIXをモデルとしていたため、UNIXの著作権を侵害したとしてAT&T/ベル研究所から訴えられる可能性を軽減しようとしたという説、もう1つは、CP/MはRT-11のようなDECオペレーティングシステムをモデルとしており、DECはもともとテレタイプ端末としての使用を想定して設計されていたという説である。

この慣習は、後のWindowsに継承されている。

プログラミングにおける改行コード

複数のオペレーティングシステムに対応できるプログラムを記述するために、プログラミング言語は異なる改行コードを扱うためにある程度の抽象性を提供している。

C言語では'\n'(改行)と'\r'(復帰)の2つのエスケープシーケンスを提供している。言語処理系はこれらのエスケープシーケンスをそれぞれ異なった環境依存のchar型に収まる範囲のバイト列に変換する。例えばUNIXやWindows上の一般的な処理系ではそれぞれ、0A(16進)0D(16進)である。

ただし、I/O用のライブラリ中で'\n'に相当する数値(上記の例では0A(16進))が特殊な値として処理されるシステムもある。これらの出力関数ではテキストモードで開かれたファイルにデータを出力する時、'\n'の部分がシステムで使用されている改行コード列に変換された文字列がファイルに出力される。例えば、UNIXでは、改行コード列は「0A(16進)」であり、Windowsでは「0D 0A(16進)」、Macintoshでは「0D(16進)」である。また、入力関数fgetsfreadreadはテキストモードで開かれたファイルからデータを読み込む場合、ファイル中にシステム依存の改行コード列があれば、その部分を'\n'に対応する数値に変換したものを変数に格納する。ファイルがバイナリモードで開かれている場合には、どの入出力関数も数値を変換をせずそのままの値として読み書きする。

これらの関数は、「0D 0A(16進)」の使用を要求する通信プロトコルを使ってテキストをやりとりする場合に問題になる。そのようなストリームに対し、printf関数などを使い'\n'を出力すると、Windowsシステムでは期待通り「0D 0A(16進)」が送信されるが、UNIXでは「0A(16進)」しか送信されないため、問題となる。解決策として、バイナリモードを使って目的の数値(0D(16進) 0A(16進))を直接送るとどのような場合も正しく動作する。

Java言語でも'\n'(改行)、'\r'(復帰)の2つのエスケープシーケンスを提供している。言語処理系はこれらのエスケープシーケンスを、それぞれ、16ビットの数値000A(16進)000D(16進)に変換する。

よく使われるjava.io.PrintStreamクラスのprintメソッドやprintlnメソッド、printfメソッドは、C言語のprintf関数とは異なり、これらの数値を特別扱いせず、環境依存の改行コードに変換しない。ただし、printfメソッドで使われる書式文字列中では「改行」を表現するための特殊な表記として「%n」を使える。printfメソッドはこの部分を実行環境依存の改行コードに置換した文字列を出力する。また、いずれのメソッドでも、出力されるバイト数、バイト順については設定された文字符号化方式に依存する。

関連項目

外部リンク


階乗

(n から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/26 00:29 UTC 版)

数学において自然数 n の階乗(かいじょう、: factorialn! とは、1 から n までの全ての整数ののことである[1]。例えば、

この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。 出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。このテンプレートの使い方
出典検索?"階乗" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL
(2013年5月)

階乗を含む公式は数学の多くの分野に現れるが、階乗のおおもとの出自は組合せ論にある。相異なる n 個の対象の順列k-順列)の総数は n! 通りである。

階乗はしばしば「順番を無視する」という事実を反映するものとして分母に現れる。古典的な例としては n 個の元から k 個の元を選ぶ組合せk-組合せ)の総数が挙げられる。このような組合せは順列から得ることができる。実際、k-順列の総数

この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。 出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。このテンプレートの使い方
出典検索?"階乗" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL
(2013年5月)

階乗は数論にも多くの応用を持つ。特に n !n 以下の全ての素数で整除されねばならない。このことの帰結として、n ≥ 5合成数となる必要十分条件

階乗の自然対数 f(n) = log(n!) のグラフをプロットしたもの。このグラフは一見して適当に選び出した n に対する一次函数で近似できそうにも思えるが、そのような直観は誤りである。

n が増えるにつれて、階乗 n !n を変数とする任意の多項式函数あるいは指数函数よりも早く増加する(ただし、二重指数関数よりは遅い)。

n ! の近似式の多くは自然対数

階乗函数は負の整数を除く任意の実数に対するものに一般化することができる。例えば * 0! = 1! = 1, * (−1/2)! = π, * (1/2)! = π/2.

負の整数を除けば、階乗関数は非整数の値に対しても定義することができるが、そのためには解析学の道具立てが必要である。そのように階乗の値を「補間」して得られるものの一つがガンマ函数 Γ(z) である(ただし引数が 1 だけずれる)。これは負の整数を除く任意の複素数 z に対して定義される。z の実部が正である場合には

複素変数に対する階乗の絶対値と偏角を、単位長さ間隔で −3 ≤ x ≤ 3, −2 ≤ y ≤ 2 の範囲で描いた等高線。太くなぞった等高線は φ = ±π である。

複素変数の階乗の値をガンマ函数による表現を通して評価することができる。絶対値 ρ と偏角 φ を用いて


鼻腔開放

(n から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/26 14:16 UTC 版)

鼻腔開放(びこうかいほう)とは、破裂口音の閉鎖の開放を鼻腔から行うものをいう。

破裂音は閉鎖の形成・閉鎖の持続・閉鎖の開放という過程をもつが、最後の段階において口腔内の閉鎖は維持しながら口蓋帆を下げて鼻腔へ空気が開放されるようにすることである。破裂音の次に同じ調音位置鼻音がつづく場合に起こりやすい。

国際音声記号では補助記号として[  ⁿ ]が鼻腔開放に当てられており、[dⁿ]のように記述される。


ウィキペディアウィキペディア

n(n)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 04:15 UTC 版)

ナンバーナイン (ファッションブランド)」の記事における「n(n)」の解説

デニム・カットソーを中心としたベーシックライン、2007年春夏より展開。

※この「n(n)」の解説は、「ナンバーナイン (ファッションブランド)」の解説の一部です。
「n(n)」を含む「ナンバーナイン (ファッションブランド)」の記事については、「ナンバーナイン (ファッションブランド)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「n」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

辞典・百科事典の検索サービス - Weblio辞書辞典・百科事典の検索サービス - Weblio辞書

「n」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



nと同じ種類の言葉

字に関連する言葉M  MU  N  NU  O
記号に関連する言葉MeV    N  Oe  PA

固有名詞の分類

田村直美のアルバム ツキノカガヤキ ホシノマタタキ  CRISIS  N''  Pearly Gate  Excellent

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

「n」に関係したコラム

辞書ショートカット

カテゴリ一覧

','','','','','','','','','','','','','','','','','',''];function getDictCodeItems(a){return dictCodeList[a]};

すべての辞書の索引
























記号

Weblioのサービス

「n」の関連用語

1
54% |||||


nのお隣キーワード
検索ランキング
';function getSideRankTable(){return sideRankTable};

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



nのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
実用日本語表現辞典実用日本語表現辞典
Copyright © 2025実用日本語表現辞典 All Rights Reserved.
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
丸ヱム製作所丸ヱム製作所
© 1998-2025 Maruemu Works Co,. Ltd. All rights reserved.
発泡スチロール協会発泡スチロール協会
Copyright (c) 2025 Japan Expanded Polystyrene Association All rights reserved.
独立行政法人科学技術振興機構独立行政法人科学技術振興機構
All Rights Reserved, Copyright © Japan Science and Technology Agency
JabionJabion
Copyright (C) 2025 NII,NIG,TUS. All Rights Reserved.
Bio WikiBio Wiki
Bio Wikiの記事を複製・再配布した「分子生物学用語集」の内容は、特に明示されていない限り、次のライセンスに従います:
CC Attribution-Noncommercial-Share Alike 3.0 Unported
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのN (改訂履歴)、N' (改訂履歴)、n/ (改訂履歴)、Ñ (改訂履歴)、改行コード (改訂履歴)、階乗 (改訂履歴)、鼻腔開放 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのナンバーナイン (ファッションブランド) (改訂履歴)、TNM分類 (改訂履歴)、サンダークロスII (改訂履歴)、惑星連邦 (改訂履歴)、E・HERO ネオス (改訂履歴)、おんな鉄道ひとり旅 (改訂履歴)、悪の組織・勢力 (ポケットモンスターSPECIAL) (改訂履歴)、サンダークロス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS