すべら‐ぎ【天=皇】
すめら‐ぎ【天=皇】
すめろ‐ぎ【天=皇】
てん‐こう〔‐クワウ〕【天皇】
てん‐のう〔‐ワウ〕【天皇】
読み方:てんのう
1 日本国憲法で定められた日本国および日本国民統合の象徴。その地位は国民の総意に基づくとされ、一定の国事行為だけを行い、国政に関する権能をもたない。皇位は世襲とされ、男系の男子によって継承される。明治憲法では、国の元首として統治権を総攬(そうらん)する地位にあった。
[補説] もと、中国から取り入れた称号で、古く大和朝廷時代の大王(おおきみ)が用い、「すめらみこと」「すべろぎ」などと訓じた。奈良時代から平安時代にかけて政治・祭祀の頂点として絶大な権力を有したが、摂関政治、院政、武家の台頭により次第に政治的な権能を失う。室町時代には廃絶する宮中祭祀も多く、その地位は著しく低下したが、江戸時代末に尊王論が盛んとなり、王政復古、明治憲法における天皇制へとつながった。
すめら‐みこと【▽皇▽尊/天=皇】
天皇(てんのう)
明治憲法では、天皇は国会の議決を経ることなく法律制定ができた。さらに軍隊の統帥権があって、軍隊を恣意に動かすことができた。
戦後、そういう歴史があったことを重視して、天皇の行為には厳しい制限が加えられた。天皇は形式的・儀礼的な仕事である国事行為だけを行う。天皇が国政にかかわることはできない。
天皇家は行政機関の1つとして、宮内庁の監督を受ける。宮内庁は、1949年の総理府設置法にもとづき、総理府の外局として設置された。2001年からは、内閣府設置法に基づき、宮内庁は内閣府に置かれている。
宮内庁関係の予算は、2000年度では全体で約189億5000万円に上る。うち皇室費が70億6000万円で、宮内庁費が118億9000万円だ。皇室費が皇族の日常費用や国賓接遇、宮家への支出に当てられるのに対し、宮内庁費は宮内庁運営のための人件費や事務費などに当てられる。
現在の天皇家の構成は、天皇陛下、皇后陛下、皇太子殿下、皇太子妃殿下、紀宮殿下の5人だ。その他の宮家には、秋篠宮家、常陸宮家、高松宮家、三笠宮家、仁親王家、桂宮家、高円宮家がある。
(2000.11.08掲載)
てんのう 【天皇】
天皇
天皇
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 15:58 UTC 版)
「天皇」、「象徴天皇制」、「君主制」、「立憲君主制」、「皇室」、「天皇の一覧」、「皇位継承」、「三種の神器」、および「宮内庁」も参照 「天皇」は、日本国憲法第1条に規定された日本国および日本国民統合の象徴たる地位、または当該地位にある個人。現行憲法では「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基づく。」と記載されている。大日本帝国憲法では第4条で「天皇ハ国ノ元首ニシテ統治権ヲ総攬(そうらん)」するとの明記があったが、現行の日本国憲法には天皇を元首とする旨の規定はない。『日本大百科全書』は、天皇には通常の立憲君主の権限は無いとし、『法律用語辞典(第4版)』は、象徴天皇と元首天皇を別としている。また『国史大辞典』は法制上、象徴天皇は君主ではないとしている。 『岩波 日本史辞典』によると、「日本の君主制」は「天皇制」という。戦後に「社会科学用語として定着」したとされる。憲法で天皇を「象徴」と称することから、「象徴天皇制」ともいう。「象徴天皇制は天皇が元首でないので君主制としない説もある」とされる。憲法学者の野中俊彦、中村睦男、高橋和之、高見勝利の共同著作『憲法I』(第5版)によれば、「象徴にすぎなくなった天皇は君主といえるか」という問題は、君主の定義による。民主主義の浸透後は、君主制が維持された国でも、君主権は名目化した。こうなると、君主制か共和制かの区別は無意味に等しい。天皇が君主かどうかは、憲法学上「ほとんど議論の実益のない問題」とされている。 東洋史学者岡田英弘の『倭国』および『日本史の誕生』によると、720年に完成した日本最古の史書『日本書紀』では、「高天原」より日向(宮崎県)の高千穂山に下った(天孫降臨)太陽の女神アマテラスの孫ニニギノミコトの孫の神武天皇を初代とする一つの皇統が、一貫して日本列島を統治し続けてきたとされる。『百科事典マイペディア』によると、神武天皇は「もとより史実ではない」とされている。また、皇統が分裂して、二系統が交互に皇位に就いた「両統迭立」、皇統が分裂抗争した「南北朝時代」という語が存在している。『NEWSポストセブン』では、「現存する世界最古の王室としてギネスブックに登録される日本の皇室」と記述されている。 詳細は「日本神話」、「神武東征」、「両統迭立」、および「南北朝時代」を参照
※この「天皇」の解説は、「日本」の解説の一部です。
「天皇」を含む「日本」の記事については、「日本」の概要を参照ください。
天皇
「天皇」の例文・使い方・用例・文例
- 天皇陛下
- 天皇・皇后両陛下
- 初めて多くの人が天皇の生の声を聞いた
- 私は反フェミニストではないが、女性天皇には反対だ。
- その女性は天皇の直系血族にあたると主張した。
- 今年は明治天皇が死去して100年目の年です。
- 先週開催されたお祭りには天皇陛下が見に来られました。
- 夜のテレビのニュースで私は天皇陛下夫妻がお祭りに来たことを知った。
- 誰であれ天皇陛下を侮辱することは絶対に許されない。
- 天皇陛下を侮辱することは絶対に許されない。
- 私が一番尊敬する人は天皇陛下です。
- こんな歌を残している明治天皇の一面を知っている日本人は少ないのではないだろうか。
- 『カムイの剣』は、1868年の徳川将軍時代の崩壊と、明治天皇下での日本の復興という変革期を舞台にした、一種の侍/忍者物語だ。
- 昭和天皇が靖国神社で75年までに戦後計8回参拝した。
- だが、概ね天皇は世俗権力を追求することなく存続してきたようです。
- 天皇誕生日が日曜日と重なった。
- 天皇は亡くなった方々の霊に祈りを捧げた。
- 天皇は国民の統合の象徴である。
- 天皇は国家の象徴である。
- 天皇[皇后]陛下.
天皇と同じ種類の言葉
- >> 「天皇」を含む用語の索引
- 天皇のページへのリンク