2010.07.20
ドラゴンハート
![]() | ドラゴンハート [DVD] (2006/04/19) デニス・クエイドショーン・コネリー 商品詳細を見る |
ちょっと古いアメリカ映画なのですが、以前 友人に勧められていて、たまたま今日 ケーブルで放送があったため運よく視聴する事ができました。
勧めてくれた友人は「B級ファンタジーだけど…泣ける!」と言っていました。
話を聞いている限りでは結構シリアスな話の様な気がしていたのですが、実際観てみると、そんなにシリアスでも…ない。
逆に少々コミカルでもあり、途中何度もクスッとさせられる場面がありました。
B級と言ってしまえばそれまでですが、そんなコミカルなシーンがあるからこそラストシーンがちょっとグッときちゃうのかもしれません。
あらすじは…
ある国の王子が命を失いかけた時、ドラゴンに頼んで命を救ってもらう。
命を救うというのは、ドラゴンの心臓の半分を王子に与えるというものでした。
先代王は大変な暴君であり、民は大変苦しんでおりました。
しかし、先代王が亡くなり、この王子が王となるわけですが、心臓を半分分け与えるときにドラゴンはある約束をさせました。
騎士の掟に従い、民の為の王となる…と。
しかし、王子の心はもともと悪にむしばまれており、先代よりひどい暴君となってしまいます。
子供の頃、王子の教育をしていた騎士は、ドラゴンの心臓をもらったばかりに王子がこんな性格になってしまったのだと思い込み、ドラゴンスレイヤーとして名を馳せました。
しかし、世界最後のドラゴンと出会ったとき…彼らに不思議な友情が生まれます。
その世界最後のドラゴンこそ、王子に心臓を分け与えたドラゴンなのでした。
そして騎士は知る事になります…王子の心は元から悪に染まっていたという事を。
彼は民の為に立ちあがり、王を倒す決意をします。
もちろんドラゴンと共に…。
決戦の時…王の胸に矢が刺さると同時に、城を攻めて居たドラゴンが急に苦しみだし落下してしまうのです。
ドラゴンは城に捕らえられてしまいます。
ドラゴンを奪還すべく騎士と仲間数人は城にもぐりこみます。
そしてドラゴンから告白されるのです。
王を倒すにはその心臓の根源である自分を倒さなくてはいけないのだ…と。
ドラゴンを倒さないかぎり王は永遠に生きる…という事なのです。
騎士は友人であるドラゴンを倒すことはできません。
しかしドラゴンはそんな騎士を見て彼に襲いかかります。
それでも決心がつかない騎士…しかし、王の圧政を考えると…と、そこでやっと決意したように騎士はドラゴンめがけて斧を投げます。
斧はドラゴンが自らめくりあげた鱗の中の心臓に突き刺さり、ドラゴンは倒れてしまいます。
その傍らで王も息絶えます。
騎士はドラゴンに欠けより泣き崩れます…が、ドラゴンはあたたかい光となり天に向かいます。
ざっとこんな感じなのですが、途中 金を稼ぐためドラゴンと騎士がグルになって村を襲いドラゴンをやっつける…という芝居を打ちます。
そのあたりが結構コミカルで、ドラゴンがとってもいいヤツという印象を強く与えます。
そしてラスト…
王とドラゴンの命はつながっている…という悲しい現実に直面した時の騎士の心の揺れ具合…。
本当に全体的にB級だな…とは思います。
話の展開も早いし、ちょっと安直な感じもしなくもありません。
しかし、単純で面白く、最後はちょっとだけホロっとするので、娯楽映画としてはとてもいい作品だと思いました。
子供が観ても楽しめるのではないでしょうか?
この世界に魔法はありませんが、ドラゴンが実在する世界…そしてアーサー王まで話に出てくるある意味もりだくさんな映画でした。
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