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スペクトラム『SUNRISE』を聴こう

[ 2015/03/25 ]
かつてはプロレスファンだったので、プロレスラーのテーマソングも取り上げましょうかね。
バラエティ番組でもよく使われますが、スタン・ハンセンの入場テーマ。



全日本プロレスの入場テーマ曲集は持っていたので、この曲のオリジナルのアーティストがスペクトラムであるということは知っていました。
ですが、実際にハンセンの入場時に流れるのも、CDに収録されていたのも、バラエティ番組で流れるのもインストバージョンだったので、YOUTUBEで初めてオリジナルを視聴した時はちょっとした違和感がありましたね。すぐにこっちも好きになりましたが。
スペクトラムって全然リアルタイムじゃないんで、どういう存在だったのかってよくわからないんだけど、YOUTUBEには往時を知る人々の熱いコメントがたくさん並んでて、微笑ましかったです。もっと知られていいバンドなんでしょうね。

入場時にしても、バラエティ番組にしても、流れるのは主にイントロだけで、後半部分は聴いたことがないという人も多いと思うのですが、後半もなかなかスリリングな展開でかっこいいです。
ブラス・ロックってそれほど隆盛しなかったし、私自身、聴きこんでいるジャンルではないんですが、この曲のブラスセクションはほんとにかっこいい。
生のブラスが入ると往々にしてスカとかジャズとかファンクとか、ブラック寄りの音が多いけど、この曲はロック色が強くて、私なんかには聴きやすいです。
あと、ベースラインもセンスを感じさせる演奏で、ベース聴いてるだけでも楽しいです。

ついでにインストヴァージョンがフルで流れる、有志が作ったハンセンのPVも



個人的には四天王と死闘を繰り広げていた時期の印象が強いですが、日本人の三沢や小橋、川田、田上より、ハンセンに肩入れして見てました。
結構、そういうプロレスファンは多かったんじゃないかな。
'99年の世界タッグを抜きにしても。

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[ 2015/03/25 ] 音楽 | TB(0) | CM(-)

日本人のコスト

[ 2015/03/23 ]
当たり前の話なんだけど、なんとなく確認用に。

成熟した近代国家の国民ってコストが高いです。
って書くと人件費の話かってなりそうですが。
こそさらコスト、というと人件費にばかり話題が集中しがちなんだけど、人間のコストって会社が支払う給与ばかりじゃないですよね。

うちのブログではよく少子化対策を書いていますが、少子化が進行している原因の一つとして子育て費用の増加、というのも大きいと思います。
近代以前だと子供は7歳8歳から奉公に出されたり、農作業の手伝いに駆り出されたりして、投資対象としては現代社会よりローリスクハイリターンだったと思うのだけれども、先進諸国ではどこも児童労働には厳しい制限がかかりますし、義務教育の期間は長いし、高校くらいはいっとかないといろいろ苦労しますね。
明治時代に義務教育を導入したら、義務教育反対一揆が全国各地で起こったくらいなんで、子供を労働から切り離す、というのはそれなりにリスクがあったということでしょう。
近代国家の構成員になるにはけっこうなコストがかかります。

それから福祉
医療インフラが拡充したことで長生きできるようになったんだけど、自然のままにまかせていたら死んでいるはずの人間を生かす、ということはそれだけ余計にコストがかかります。

インフラや防災や防犯
当たり前すぎて普段はあまり意識しないことですが、社会が便利で安全あるということは国民一人あたりに投じられているコストがそれだけ高いということで。

で、それだけコストがかけられている日本人を企業が雇おうと思ったら、それなりにコストもかかる、はずであると。一般論として。
途上国の人件費が安い、というのは途上国の人たちの人生にかけられているコストがそれだけ安いからですね。

人間の生涯にかかるコストというと
生活費、出産、教育、防災、防犯、福祉、娯楽あたりかな。
これらのコストを家庭と国と自治体と企業と社会で分担しているわけですが、少子化だの不況だの過疎だのというのはここらへんのコスト配分がうまくいってないからでしょう。
どの項目を誰がどの程度の配分で分担するか、というのをトータルで考える人はもう少し増えてくれてもいいような気がします。
それは金銭だけじゃなくて、時間や空間的な部分でも。


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[ 2015/03/23 ] 考察 | TB(0) | CM(-)

優秀な人間が優秀であるには

[ 2015/03/17 ]
お久しぶりです。
更新再開です。

教育改革って人間の生き死ににそれほど切実に関わってこない問題であるにも関わらず、頻繁に政治課題として取り上げられるケースが多いのですが、日本が抱えている諸問題の中では比較的優先順位は低いと思います。
社会のあらゆる制度は常にメンテナンスが必要で、教育制度も常にその成果や内実が問われてしかるべきではあるんですけどね。

教育ってもちろん大事で、個々人の人生がどのようなものになるのかは教育に負うところが大きいです。
だから、人の親として、自分の子供に対してよい教育を受けさせたいと思うのは当然でしょう。
「優秀さ」というのは相対的なもので、他の優秀でない人たちとの対比でもって優秀認定されるわけだから、その種の"抜け駆け"は極めて有効です。

ただ、個人レベルの教育ではなく、制度として教育内容をどれだけ充実させても、その投資に見合った収益はあがるとは思えない。
優秀な国民が量産されるとは思えない。

日本はどんどん衰退していってる最中なので、中流以下の大学を出てもよい職につけるとは限らない状況です。
奨学金の未払いも社会問題化してますしね。
教育という投資を回収しきれていない。
一方で、偏差値エリートの巣窟である中央省庁に勤務しても凄まじいサビ残を強要される。
そして偏差値エリートが凄まじいサビ残で国家を運営しても財政赤字が膨らんでいくだけで、国の未来はかなり不透明です。
教育によってどんなに能力を磨き上げても、その「優秀な人達」を受け入れる社会制度そのものが変わらない限り、現行の教育を云々してもはかばかしい成果はあがらないのではないか。
優秀な人間が優秀な人間であるためには、本人の能力の問題とは別にして、優秀な能力を発揮できる環境がなければいけない。

近代国家の構成員たる能力はあまねくすべての国民が備えてしかるべきではあるけれども、それだけだったら現行の教育内容をそれほど大きく変える必要はないはずです。
戦後の教育だって個人レベルではそれなりに有用な人材は輩出しているわけだから。
まあ、無償化は進めるべきだとは思うけどカリキュラム内容に関してしょっちゅう手を突っ込むのはどうなのかな、と

また、一般レベルはともかくとして、エリート教育の重要性を説く人たちもけっこういるんだけど、そのエリートたちがどれだけ個人的な資質を高めても、制度の前ではほとんど無力です。
エリートであることによってその人個人の人生は豊かになる確率は高まるでしょうが、世の中がそれでよくなるかはまったくの別問題。
教育内容をいじることによって世の中を変えたい、と考えるのは自分たちの責任を後の世代に先送りしたい、と言ってるのと等しいです。
若い人たちをどうこうしようとするんじゃなくて、まずは自分たちから変わらないとどうしようもないでしょう。


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[ 2015/03/17 ] 考察 | TB(0) | CM(-)
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