人をはぐくめば心恩愛につかはる
袴田事件再審公判
静岡地裁で始まりましたが、検察側から、再び死刑の求刑がなされました。まだやる気なの?という感じです。再審決定自体が、「無罪を言い渡すべき明らかな証拠があった場合」にのみ認められるので、今さら検察が有罪を主張するのは、理解に苦しみます。再審決定がなされた時点で、裁判の勝負は決しているはずです。むしろ、証拠捏造の疑いがある5点の衣類(1年2か月後に発見)に関して、刑事事件の捜査への信頼を取り戻すために、検察として捏造の事実関係をもう一度調べたらどうでしょうか?再審公判は、検察側が新たな証拠を提出できない以上、早く終わらせるべきでしょう。今さら状況証拠だけで有罪立証が可能だとは思えません。先輩たちがやったことを否定できない重苦しい文化があるのでしょうか?そういうマインドで道を誤った組織はたくさんあります。司法におけるゲームに負けて、負けを認めず、ルールに従わないなら、刑事裁判自体を壊すことになりませんか?検察に誇りがあるなら、トランプの弟子にだけは、ならないでほしいと思います。
休場しない力士の育成方法
幕内・十両で、休場が多いのが、5月場所の特徴です。興味深い取り組みが減るだけでなく、番付が無意味化しているとの批判があります。原因については、諸説あるでしょうが、私は、力士の体重が増え過ぎていること、相撲というスポーツの運動に必要な筋力が不足していること、土俵周辺の安全対策が不十分であること、巡業を含めて力士が怪我を癒す時間が不足していること、怪我に対して相撲界の感覚が時代錯誤であることなどの複合的なものだと考えています。対策としては、まず、身長に対する適正な体重の範囲を逸脱している力士は、土俵に上がらせないくらいの措置が必要だと感じます。幕下以下で200キロを超えているような力士は全員アウトです。筋力に関しては、個人個人に体調管理のアプリを導入して、その力士に合った筋力アップの稽古(筋トレ等を含む)のプログラムを作って、合理的に行う必要があると思います。伝統的な稽古は否定しませんが、稽古で体にどのような効果が出ているのか、きちんと数値で把握すべきだと思います。例えば、四股を毎日何回踏む必要があるのか、真実を探求すべきです。栄養やサプリの取り方なども、専門家の指導を受けるべきでしょう。土俵周辺に関しては、体操競技などで用いられている衝撃を吸収する素材を敷きつめて、力士を守るべきだと思います。国技館では、砂被りの前の2列には観客を入れなくするのが良いと思います。その代わりに、クッション材を厚く設置すれば、力士にかかる衝撃も減らすことができるでしょう。観客をかばって、大怪我をすることもなくなります。力士が怪我を癒す時間が無くなっている問題については、やはり適切な公傷制度の復活が必要です。相撲協会が委託した医療機関で診察を行って、医師の指示に従って治療とリハビリを行うようにすべきです。怪我をおして出場している力士もあり、それはそれで、天晴だとは思いますが、プロスポーツ選手として直すべきものは直して最高のパフォーマンスを見せるのが本筋です。今は、休場すれば、番付が急落するので、一番でも勝ちたいから出てきているのです。見ていて気の毒です。更に怪我を悪化させる恐れもあります。最後に、休場が多いことは稽古不足だと単純化する人もいますが、一種の根性論に過ぎません。野球でも、かつては、不合理な投げ込みなどで、選手生命を縮めていた時期もありました。今は、適切な指導法が確立して、そうした悲劇も減りました。相撲も、スポーツとして、科学的な知識に基づく指導法を構築すべきです。宮城野親方(元白鵬)は、部屋の経営から外れているので、歴代最強横綱だった彼の知識を中心に、大学の研究者たちに加わってもらって、相撲に勝つために必要な心技体のすべて(メンタルヘルス、技術・戦術、栄養・睡眠、筋トレなど)を網羅した、スポーツとしての相撲の総合的な指導書を作ったらどうでしょうか?自己流の指導法しかないスポーツには、子どもたちは、入門してこないと思います。
マイナンバー保険証
現行の保険証は、この12月に終了し、マイナンバー保険証に移行します。既に、人口の5割以上がマイナンバー保険証を使える状態になっていますが、実際に利用した人は、6%に過ぎません。私も、未利用者の一人ですが、そもそもマイナンバーカードを持ち歩くのは危険だと感じています。紛失した場合に、他人に、自分の番号を知られて、悪用される恐れがあります。マイナンバーカードの偽造事件が起こっているので、本物の番号を知られれば、なりすましが可能になるかも知れません。紛失後の再発行も面倒です。保険証をマイナンバーカードに代替することによるメリットも感じている人がいれば、お目にかかりたいものです。私は、確定申告の行列に並ぶことを避ける意味で、以前にカードを作りましたが、そうした必要がなければ、国の費用でポイントを付与されたために、新たにカードを作ったという人が多いでしょう。結局、12月以降、国民がマイナンバーカードを医療機関で使用することで、それまでと、どのような違いがあるのか、誰も説明できていない状況ではないでしょうか?野党の立場からは、与党がごり押ししているマイナンバー保険証の強制は一旦やめることを争点にして、選挙をやるのが賢明だと思います。
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