北森瓦版 - Northwood Blog (Author : 北森八雲. Since July 10, 2006.)
No NVIDIA GeForce GTX 780 before March 2013, Maxwell Only in 2014?(VR-Zone)
Nvidia GK110 comes to desktop PCs not before March 2013?(ComputerBase.de / ドイツ語)
Nvidia's GPU Roadmap Slips by One Year Due to Manufacturing Nodes - Report.(X-bit labs)

“Kepler”は最初の予定では2011年に予定されており、続く“Maxwell”は2013年予定であった。しかし“Maxwell”は20nmプロセスの開発と強く結びついており、20nmプロセスの時期がずれれば“Maxwell”の時期がずれてのは何ら驚く話ではないだろう。

「製造プロセスの戦いはまだ続いている」
数週前にVR-Zoneに情報を提供してくれた筋の話を一言でまとめるとこうなる。現在の製造ファウンドリはどこも平坦な道を進むことはできず、Intelですらも22nm Lowe Power nodeを2013年に遅らせたほどだ。
 
NVIDIAはその製品のイールドの向上と非常に強い結びつきを有するメーカーである。“Kepler”ではNVIDIAは新ダイ投入の戦略を変えている。GK106というチップの存在が噂されているものの、現在NVIDIAが有している“Kepler”のダイは3種類で、パフォーマンス向けのGK104、Mobileとエントリーレベルデスクトップ向けのGK107、演算や仮想化用途といったハイエンドユースのGK110である。
GK104はGeForce GTX 690 / 680 / 670 / 660 TiあるいはQuadro K5500, Tesla K10に使用されている。GK107はMobile向けGPUやデスクトップのエントリーレベル向けで使用されている。GK110は公式にお目見えするのは12月で、Tesla K20として登場する予定だ。Tesla K20のビデオメモリの容量は明かされていないが、VR-Zoneで得た情報ではNVIDIAは12GBまでのGDDR5メモリを搭載できるよう異なるパッケージを開発しようとしているという。ちなみに試作品は6GBであった。


次世代GeForceについての動きはまだ確定したものでは当然無いが、“Kepler”の次の“Maxwell”はGM1xxとなるが、その“Maxwell”の登場は2014年上半期になるという。それまでのGeForceやQuadroはリフレッシュされたGK104 / GK107 / GK110が担うことになる。このうちGK110はQuadro K6000 6GBとして投入することが計画されている。

これには疑念もあるかもしれないが、“Maxwell”は20nmプロセスで予定されているが、製造はGlobalFoundries, IBM, Samsung, TSMCといった20nm Gate-Last HKMGを製造できるファウンドリになるという。TSMCとCommon Platform allianceの間で20nm Gate-Last HKMGの平準化が行われるが、NVIDIAやQualcommはこの実現を待てないかもしれない。

GeForce 700 seriesは2013年上半期になり、ラインナップもGeForce 600 seriesとよく似たような構成になるという。しかしながら、このリフレッシュ版は周波数の向上がなされ、25~30%程の性能向上あるいは電力効率向上がなされるという。
“Maxwell”は2014年となるが、この2014年はNVIDIAにとって大事な年となる。“Maxwell”はtop-to-bottomで展開され、TegraやTeslaにも展開される。また“Maxwell”はGPUとしては初めて64-bit ARMコアである“Projecto Denver”を内蔵する。GPUに内蔵されるARMコアへの内蔵バスは1.5TB/sとなり、ゲームプレイ環境を激変させることになるだろう。また“Maxwell”はOSをブートすることも可能なものとなる。


今後のNVIDIAの新GPUの話で、まず時系列的な話をすると、2013年は“Kepler refresh”と呼ぶべきものがNVIDIAのGPUを担い、GeForce GTX 780に相当するものは2013年3月頃になると言われています。明言はされていませんがおそらくこの世代は28nmプロセスとなるでしょう。

次の新アーキテクチャとなる“Maxwell”は20nmプロセスで2014年上半期予定です。“Maxwell”世代のコードネームはGM1xxとなります。“Tesla”世代がGTxxx、“Fermi”世代がGFxxx、“Kepler”世代がGKxxxと、コードネームの2文字目はアーキテクチャの最初の文字(“Fermi”なら“F”、“Kepler”なら“K”)をとっています。

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