news:東京都の瓦礫処理受け入れ
この点に関する限り、石原慎太郎知事は評価できる。
石原知事は「がれきから放射能が、がんがん出ているものを持ってくるのではない。(放射線量を)測って何でもないから持ってきている。東京だってばかじゃありませんよ」と話した。
真の問題は放射性物質に汚染された瓦礫の処理方法なのだが、東京都の今回の瓦礫受け入れは上記の通り、放射性廃棄物ではないものに限っている。
それでも放射能が怖いというのが苦情を述べる人々の意識なのかもしれない。
そうなると、もうこういうしかない。放射性物質に多少なりとも汚染されたモノが東北地方にはたくさんある(東北だけじゃないけど)(そももそ放射性物質に汚染されたモノじゃないという反論がきそうだが、安全性をいくら言っても聞く耳持たない人を念頭に置いた話なので、その点はご容赦)。その迷惑物質は、日本中が広く薄く負担するか、どこか一箇所を犠牲にしてまとめるしかない。そのいずれもせずに現状維持とするなら、東北(とその周辺)を広く厚く犠牲にして他の地域は知らん顔することになる。
一箇所にまとめるのが効率的だとは思うが、立候補する所がない限り、どこかに押し付けることはできなかろう。
だとすれば、日本中が広く薄く、引き受けるしかない。
別の言い方をするなら、放射性物質の後始末は、原子力エネルギーの恩恵を被った人や企業・自治体が、その恩恵の度合に応じて負担するのが正義・公平というものだ。だとすると、エネルギー消費量に比例して責任が重くなるだろうから、東京とか大阪とかのエネルギー大消費地の人・企業・自治体が引き受けるべきだ。
沖縄の基地問題とも類似する構図だ。
ただし、石原知事が「日本人がダメになった証拠だ」というのには賛成できない。
お上の言いなりとなって戦争に突き進んだ日本人とか、水銀など垂れ流しても企業活動の方が大事と思っていた日本人たちより、身近な環境問題に敏感になって中央政府や地方政府に文句をいう日本人の方が数段マシだ。
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