レジンキャストミルク 8
あらすじ
欠落と虚無の物語、ここに完結!
大きな犠牲を払った末、ようやく森町芹菜と敷戸良司へ接触した晶。
しかし、変わり果ててしまった芹菜に対し、晶は大きな決断を迫られる!
一方、標的を芹菜と君子へ絞った 【無限回廊】 たちもまた、行動を起こし始めていた。
最後の戦いを前に、晶と硝子たちは束の間の平穏、日常を送る。
もう一度ここへ戻ってこようと誓う者。
もう二度と戻らない覚悟を決める者。
一抹の不安を抱えたまま、それでも笑って過ごす者。
それぞれが思惑を胸に秘めたまま、そして決戦の時は訪れ――。
ほのぼの×ダークな学園アクション、堂々の完結編!
レビュー
堂々の完結。
しっかりと話をまとめきったほのぼの×ダークアクション最終巻。
対樹戦の終わらせ方だけは如何ともしがたいもやもや感が残るものだったが、
それを除く部分ではしっかりとシリーズを締めくくっている。
ただ、7巻でぐっと盛り上げた勢いがそのまま8巻には来ていなかったように感じられたのが一つ残念。
最終決戦までの描写が長すぎたのかもしれない。その描写が無駄かと言われるとそうでも無いので難しいところだが。
他にもツッコみたい部分もいくつかあるが、それは些事ということで。
折角綺麗に終わっているのに水を差すこともあるまい。
全部読み終わったあとに最初のカラー漫画を読むと威力倍増で襲いかかられるので注意。
総括として、当シリーズは所々難しい概念が飛び出すもののその謳い文句「ほのぼの×ダーク」を貫いた良作だったと思う。
藤原先生の前作「ルナティック・ムーン」を楽しめた方はこちらも読んでみて欲しい。
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