レジンキャストミルク 7
あらすじ
重なり合う虚(フェイク)と実(リアル)。 物語はいよいよクライマックスへ!
全ての【虚軸(キャスト)】を消滅させて世界の統合を図ろうとする城島樹。その計画の核となった城島鏡と無限回廊(エターナル・アイドル)。
彼らの企みを阻止するため、そして連れ去られた芹菜を奪還するため、ついに晶と硝子は反撃を開始する。しかし、偽物の晶という存在を憎悪する無限回廊は、既に次の一手を打っていた。
無限回廊が待つ場所へ攻め込む晶と硝子。
ふたりの留守をつき学校を襲う、新たな敵。それを迎え撃つ蜜や殊子たち――。
二箇所で繰り広げられる戦いの中、思惑と策略が交差するその先に待ち受けるものは……!?
レビュー
ついに始まったバトルロワイヤル。
藤原先生お得意の誰が死んでもおかしくない全面戦争勃発。
一冊を通して殆どバトル展開。
晶チームと樹チームの手に汗握る攻防が熱い。
といっても全容の掴めない樹チームに押されがちなのは相変わらず。
6巻で良くないフラグが立っていたあの人に異変が。
まさかとは思っていたけど、一番なさそうだと思っていただけに衝撃は大きい。
そして開かれる蜜の虚界渦。
そいや登場人物でこの子だけ開いてなかったな。
どのキャラでもそうだけど、虚界渦を開いた時の重苦しくて、ざわっと来る描写は秀逸。
一つの世界が開く音がするようで非常に素晴らしいと思う。
激しい戦いの末に訪れる悲しい結末には思わずほろりと来るシーンもあり、シリーズ中最高の盛り上がりを見せている。
7巻は物語の起伏が激しく、最終的には沈む終わり方。
だからこそ最終巻への繋ぎとしては最高と言える。
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