ツァラトゥストラへの階段2
あらすじ
課せられた、次なる “ゲーム” は……!?
「このゲームはチェスをモチーフにしています。 ピースは二種類を使用します。
King:男性プレイヤーが受け持ちます。 Queen:女性プレイヤーが受け持ちます。」
パルスに感染したことで一変した福原駿介の人生。
“兵士タイプ” “英雄タイプ” “指揮官タイプ” “魔法使いタイプ” の4つの中から “魔法使いタイプ” と診断された彼のパルス能力とは果たして……?
読み出したら止まらない! ノンストップストーリー・第2弾!
レビュー
「見えない」部分の描写が絶妙。
今回はチェスをモチーフにした囚人ゲーム。
ルールがややこしい訳ではない、ややこしいのは人間の心理。
駒(Queen)とのやりとりから、他Kingとの交渉まで全てが勝敗に影響するファクターとなる。
パワーバランスを読み間違えればあっという間に蹴落とされる厳しいゲーム。
その緊迫感がひしひしと伝わってくる。
そして読者をさらに緊迫させるのは、著者による「見えない部分」の演出。
この見えない=わかりえない部分の表現が読者の不安を誘ってくる。
次第に分かってくる全容とゲームの進行具合のバランスがこれまた見事なバランス。
しかも今回は(も?)女の戦いが非常に熱い。
カレンが見事な腹黒さを発揮することでドロドロの戦いが勃発。
女性は怖い。。。
1巻の時ほど一回の爆発力は無いものの、物語の緻密さは変わらない。
読み応え抜群のシリーズ、今回も健在。
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