金剛山の標高は1,125mで、登山者が入れる山頂広場はもう少し下に位置する。
メインの登山道である「千早本道」起点の高度が530m。
高低差は標高のおよそ半分の約600mだ。
実質600mの山登りということになる。
ちなみに標高3,778mの富士山では5合目の2,000mからのスタートだ。
日本アルプスはやっぱり厳しい。
それに対応できるために高低差1,000mの登山道が金剛山に整備されたという。
これまで、金剛登山でもっとも所要時間のかかる長い!と思ったルートを思い起こすと
まっさきに思い浮かぶのは「
坊領(ぼうりょう)ルート」か「
水分道」だ。
<過去の実績>
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坊領ルート(2009年8月30日) あ~ちんと登る
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水分道・坊領ルート(2010年12月18日) 中村さんと登る
ちなみに森屋バス停の標高は109mなので、ふつうに考えると、
森屋バス停から水分道、あるいは坊領ルートへと接続させて金剛山山頂へ至るルートが
標高差1,000mのルートということになる。
このいずれでもないルートがあるとすればビッグサプライズだ。
日本アルプス登竜門に「日帰り金剛山」名乗り 千早赤阪村有志ら2012/02/27 産経新聞 大阪夕刊 11ページより引用 ■高低差1000メートル登山道整備
大阪に日本アルプスの槍(やり)ケ岳など本格的な登山へ挑戦する“登竜門”をつくろうと、
大阪、奈良の両府県境にある金剛山(標高1125メートル)に、
高低差約千メートルの「登山道」が整備されることになった。
山麓の大阪府千早赤阪村の村民有志が中心となって手がける。
千メートル級の高低差がある登山道は近畿では数が少ないうえ、
これまで金剛山の登山道は高低差600メートルにとどまっていた。
3月24日の登山会で披露されるという。
発起人は同村二河原辺(にがらべ)の西野敏彦さん(67)ら。
整備される登山道は、村役場近くの森屋バス停(同村森屋)から山頂までの全長約8・5キロで、
15年前までの地図に記載されていた山道(やまみち)を探し出して整備し、高低差千メートルを確保した。
現在は道として地図に記載されていないが、再び地図に記載してもらうよう国土地理院に働きかける。
高低差にこだわるのは、日本アルプスに登るには、高低差千メートルの登山道を1日で歩けることが、
上級の登山者にとって体力面などからの目安とされているためだ。
ちなみに、槍ケ岳では登山口から山頂までの約1680メートルを、1泊2日で登るのが一般的とされる。
金剛山は標高千メートル超だが、登山口の標高も高く、
主要な登山道である「千早本道」(全長約3・5キロ)でも、高低差は約600メートルにすぎなかった。
このため、上級者は近畿では、滋賀県の伊吹山(高低差約1100メートル)や
奈良県の八経ケ岳(同約1310メートル)の登山道に流れていた。
登山愛好家としてプロジェクトに協力している辰巳晃さん(65)は「高低差千メートルの登山道は、
多くがアクセスの悪い場所にあり、宿泊しなければならない。
だが、金剛山は都市部からも近く、日帰りができて便利だ」と話す。
西野さんらは昨年11月、登山道を再整備するため「金剛登山千早赤阪倶楽部」(会員68人)を結成し、
それぞれが資金を持ち寄り、同月下旬から、整備作業を開始。安全に登れるよう標識約50本も設置した。
「山ガール」という言葉も生まれ、登山ブームの昨今。登山客を誘致したい同村も歓迎しており、
松本昌親村長は「今後、村で登山マップを新調する際はこの道も盛り込みたい」と語る。
辰巳さんは「登山ブームを一過性に終わらせたくない。
気軽に訓練を積んで、名山にチャレンジし、感動を味わってもらいたい」と話している。
たぶん、水分道か坊領道のどちらかのことだと思いますよ。
いまさら金剛山に新しい登山道なんて、あり得ないでしょう?
・・とか言いながら、まったく新しいルートを密かに期待してますが・・