ホームカミングデー(卒業生が大学に集まる日)の後、在学中、何度、その縄のれんをくぐったかわからない創業100周年の源兵衛という居酒屋さんで夕食です。
ホームカミングデーの式典に一緒に行った女友達と一緒。彼女とは、中学・高校は違うのですが、早稲田に入るために一浪し、河合塾の池袋校の頃からの仲ですから、30年来の付き合い!
満席だったんですが、せっかく来たのだからと40分ほど、外で待ちました。
彼女はビールの中ジョッキ、あたしは烏龍茶で久々の再会に乾杯です。
芋焼酎を飲むほど、イケる口の彼女。ダンナさん共々、県庁にお勤めで、お子さんが二人(女の子と男の子)がいるのですが、今日はいかほど飲むのでしょう(笑)。
「あのボーイッシュだった○○ちゃんが、キップリングのショッキングピンクのバッグねぇ。結婚が決まると変わるもんねぇ」としょっぱなからから、かわれてしまいました(笑)。
源兵衛の店内。大学生の頃は、名物女将がいたのですが、いまはご高齢のため、引退。
いまは3代目のお父さん(厨房をあずかる)と4代目の女将、男の子と女の子のアルバイトの4人でお店を切り盛りしています。
まず、玉子焼(だし巻き玉子・750円)が来る。分厚いので焼くのに時間がかかるので、いつもは出てくるのが遅いのですが、この日は一品目。
大根おろしにお醤油ちょろりでいただく。う〜ん、この味、この味! なつかしい!!
二品目は、揚げたてのフレンチポテト ガーリック味。これまた、おいしい。竹串で刺していただくのも変わらず。
「ダンナさん共々、県庁勤めだと、忙しいでしょうね。お子さんも二人いるし」とあたし。
「公務員は毎朝、8時半に出勤よ! 家事代行を頼んでるの。もう、仕事が忙しくて、家がグチャグチャ(笑)」。
「そりゃ、大変! 8時半に職場に行くなんて、ちゃらんぽらんなフリーランスには考えられん!」。
三品目は、朝締めの鳥わさ(850円)。あたしの大好物。もうユッケは食べられないけど、生肉が大好きなの!
「長女がね、中学2年生なんだけど、あたしに似て、天然パーマだから、せっかく作った朝ごはんも食べずに前髪にドライヤーをかけるのに余念がないの。そう言うお年頃なのよ」。
「えぇー、あの元気いっぱい、やんちゃだった女の子が中学2年! きゃー、あたし達も年を取るわけだ(笑)」。
「下の子の保育園代が大変。月8万円もかかるのよ!」。「さすが、W公務員だからなせるワザなのよ」。
酒場詩人の吉田類(よしだ・るい)の「酒場放浪記」というテレビで紹介された名物の自家製シュウマイ。
竹の子の粗みじんがアクセントになり、おいしいと賞賛された。これを食べなきゃ、源兵衛に来た意味がない!
ビールの中ジョッキを2杯飲んだ女友達は、「もう少し飲んでもいかしら」と言って、那須塩原に酒蔵がある辛口の天鷹(てんたか)という日本酒の熱燗を飲む。
アテは、おしんこう(450円)。古漬けのおナスがおいしい! 「かなりの酒豪だった○○ちゃんだけど、もうお酒を飲まなくなって何年?」。
「30歳の時に過労で倒れて、眠剤を飲むようになり、お酒を止めたんだけど、かれこれ、20年ね。もうお酒を飲まなくても、問題ナッシング!」。「そのギャグ、古いぞ(笑)」。
せっかく来たのだから、食べたいものはたくさんある。でも、あたしたちも、もうアラフィフ。
肉豆腐(750円)も食べたかったなぁ。フツー、肉豆腐と言ったら、お肉にお豆腐なんだけど、源兵衛のは、山椒のかかった麻婆豆腐なの。
これ、おいしいのよ! 源兵衛のお料理にハズレなし。注文しなかったので、他の方のをパチリ(笑)。
何も食べずに家で待つ母へのお土産にオムライスを頼む。
「あたしたちさぁ、いろいろ食べた後に銀のトレーに乗った3倍オムライスを仲間3人でたいらげてたよねぇ」とは女友達。
「若かったよねぇ。いまじゃ、目は食べたいのにお腹がいっぱい!」とあたし。
「ポテト娘」の母にフレンチポテトとシュウマイのお土産も頼む。「汁物以外でしたら、何でも、お持ち帰りになれますから」とは女将さん。
ムロアジのクサヤを母に頼まれていたんだけど、あいにく、この日はトビウオだけ。残念!
昔は、壁に貼られた手書きのメニューだけだったのに、いまは、こんなきれいメニューが作られてた。時の流れを感じます(笑)。
「最後に梅酒割りも飲んでいい?」。「どうぞ、どうぞ!」。お酒の飲み過ぎで、血流がよくなり、彼女の両手はアトピーで真っ赤!
「イタリアンのレストランの厨房で、皿洗いのバイトしてたよねぇ」とあたし。
「そうそう、そこの台所洗剤が合わなくて、アトピーがひどくなっちゃってさ(笑)」と彼女。「あのお店のアイスは絶品だった! 何度、食べに行ったか!!」とあたし。
「ちょっと早いお誕生日プレゼント! いよいよ、あたしと同じ、大台ね。浜松のアトリエやまこのハロウィン クッキーよ。お子さんたちと召し上がってね」。
「きゃー、ありがとう。じつはあたしもプレゼントがあるのよ!」。
「結婚のお祝いよ。漆器(しっき)の山田平安堂のお味噌汁茶碗。ご主人と仲良く使ってね」。
「えー、ありがとう!! 宮内庁御用達の山田平安堂のものがいただけるなんて! もう、高かったでしょう?」。
「いいのよ、いいのよ。○○ちゃんの結婚のお祝いなんだから。2つ違いの妹が未婚なんだけど、49歳で結婚が決まったって話したら、希望の星だって言ってたわよ(笑)」。「あはは!」。
いやー、ひさびさの再会。話した、話した。楽しくて、時間があっという間。家族が待つ彼女、あたしも家で母が待っている。
学生の頃なら、二次会、三次会と行くところだけど、お店を出て、それぞれの我が家へ。
高田馬場から山手線に乗り、池袋で名残惜しいけど別れた。また、会おうね!
ホームカミングデーのダンナへのお土産は、早稲田ベアの描かれたゴルフボール。
ゴルフ歴30年だったかなぁ。他大学だから、早稲田のをもらっても、かなりビミョーよね(笑)。
でも、一応、一流ゴルファーも使う、SRIXON(スリクソン)なのよ。100を切るようにお願いしといたからね。
六大学野球の優勝をかけ、神宮球場で戦う早慶戦のチケットも1000円で買った。6季ぶりの優勝なるか!?
学生時代、ボーイッシュだったので、ショートヘアによくネクタイを締めるのが好きだった。ひさびさにカルバン・クラインのブラウスに締めてみる。
早稲田のスクールカラーのエンジ色にペイズリー柄。絹100%。日本製。ネクタイピンは在学中に買ったもの。べっ甲風の作りに大隈講堂が描かれている。
ダンナにLINEで写真を送ると、「まじめな会社員のような印象ですね」と笑われる。また、ショートヘアにしようかしら。ダンナはロングヘアが大好き。切らないから、安心してね!
家に帰って、山田平安堂のお味噌汁茶碗の箱を開けてみる。母と一緒に眺めて、「うわー、さすが宮内庁御用達。漆器が軽くて、使いやすいわね」。
ダンナに報告すると、「そんなお高い味噌汁茶碗じゃ、もったいなくて使えないよな。飾っておこうよ」。そうね、そうしましょうか。
ホームカミングデー編、終わり。
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