2015年9月24日に、母と町田市(最寄り駅は、小田急線鶴川)にある旧・白洲邸の武相荘(ぶあいそう)を訪れました。
伊勢谷友介が主演のNHKドラマスペシャル『白洲次郎』を見て以来、一度行ってみたかった場所です。武相荘の名は、武蔵と相模の境にあることと、無愛想をかけて、次郎が名付けたと言います。
「昭和十八年(1943)に鶴川に引っ越して来ました。六十年近く一度も引っ越しはせず、よりよくする以外、現状を変えたくない、前だけ見て暮らしたいという母親(白洲正子)の性格のせいか、武相荘はそれを取りまく環境を含めて、ほとんど変わっておりません」と館長を務める、娘さんの牧山桂子さんは、ホームページの「ごあいさつ」に書いています。
武相荘の中は、撮影ができなかったんですが、住んでいた頃と変わらないという、膨大な蔵書がある正子の書斎や囲炉裏のある座敷などを見てきました。ここで、次郎と正子が暮らしていたと思うと息づかいが聞こえてきそうで、感慨深かったです。
写真は、ドラマのためにイギリスから輸入したという、次郎が初めて乗ったアメリカ車の同型車、1916年型のペイジSix-38。神戸一中に在学していた、当時17歳の次郎は、こんな車に乗っていたんですね。
武相荘の母屋の隣には、白洲家でお馴染みだったお料理が食べられる、レストラン&カフェもありました。2015年にリニューアルオープン。二階まで吹き抜けにした、天上の高いお部屋で、お食事をいただいてきました。
これは母が食べた「武相荘の海老カレー」、2100円也。正子の兄がシンガポールに行った際に友人の家でごちそうされ、レシピを聞いてきたものだとか。次郎と正子も気に入り、白洲家の定番のカレーになったそう。
じつは次郎、大の野菜嫌いだったみたい。カレーの付け合わせにキャベツの千切りが添えられるようになって、野菜を食べるようになったとか。強面の一面がある次郎ですが、かわいいところもあるもんですね。
こちらは私が食べた「次郎の親子丼」、2100円也。親子丼が好きだった次郎がよく食べたものだと言います。カレーに親子丼、白洲家の普段の食卓をちょっぴり垣間見た昼食でした。
「武相荘のどら焼き」、1000円也。「わくわく で 日本を元気に!」というアベマリアージュさんのサイトから画像を拝借しました。大きなどら焼きに小さく「武相荘」と焼き印が押されています。
これもアベマリアージュさんのサイトから。たっぷりの黒蜜味のあんこと塩キャラメル風味の大きなアイスがはさまっています。ナイフとフォークでいただくとか。
どんなものかわからなかったので、頼まなかったんですが、メニューに掲載されてたんだから、食べてくれば、よかった! おいしそう!!
この画像は、「暮らし方の小さなテーマパーク」の齋藤久嗣さんのサイトから。
「武相荘のどら焼き」の器は、民芸調の落ち着いた趣が素敵な角皿です。陶芸家としても活動されている、館長の娘さんの牧山桂子の夫・牧山圭男(まきやま・よしお)さんが自宅裏の電気釜で焼いているものだとか。
『白洲家の日々 娘婿が見た次郎と正子』(牧山圭男・著/新潮文庫)という面白い本があるんですが、牧山圭男さんのプロフィールを見ると、ヤナセから西武百貨店に転職、六本木のWAVEやLOFTの開設に参画したとあります。
その後は、常務取締役を経て、大沢商会常務取締役に就任したとか。華々しい経歴ですね。武相荘の運営にも、たずさわっておられるそうです。
これは、次郎お手製の新聞受け。器用だったんですね。
武相荘に咲いていたセイジの仲間。
■武相荘
東京都町田市能ヶ谷(のうがや)7丁目3番2号
TEL : 042-735-5732
小田急線鶴川駅 北口下車、徒歩15分(鶴川駅からバスも2本出ています)
7月17日(土)のアボカドくん。観葉植物らしくなってきた。
1.4キロ増えて、55.1キロになった。甘い物の食べ過ぎ(泣)。
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