「Flashゲーム型広告についてのメモ」という記事からの派生。これもメモ的な記事。
どこからどうサイトへ人を引っ張ってくるか?というのは永遠の課題だ。検索から、というのが主だろうが他にもサイトの種類によって様々ある。
昨今はクチコミを狙う向きもあるが、これはコントローラビリティが低い。
そこで、クチコミと広告といった従来的な手法との中間として、ブログパーツが注目されるようになった。
これにはブログパーツ自体をクチコミの具としてもらう方向性と、バナーの代わりにブログへ貼ってもらうという方向性とがある。従来的なバナーは「美観を損ねる」「面白みがない」「広告的すぎる」などの理由から、個人のブログにアフィリエイト抜きで貼ってもらえる公算が低かった。しかし、ブログパーツならそれよりは、ユーザのブログに貼ってもらえる可能性が高い。デキのよいものなら、それ自体がクチコミ効果を生む。
また、ブログパーツは制作費こそ従来的なバナーより割高なものの、出稿料が不要なので、上手くすれば広告バナーを作って出稿するより低いコストで同程度の誘導が得られる。ただ、現状では平均して広告出稿に比べてブログパーツの方が効果的だというところまでは行ってないと推測される。
なぜなら、ブログパーツは配布している(たいていはPR元の)サイトへユーザが訪れ、なおかつそれをユーザが自ブログへ貼ってくれないといけないからだ。これでは広告出稿のように、人の集まる場所で不特定多数にアピールするほどの効果が安定して生まれるのは難しいだろう。
ただし、ソースは忘れたが一度貼られたブログパーツは意外とそのままになるらしいので、誘導経路としての長期的なランニングコストはブログパーツのほうが安い。
おそれく、ブログパーツが増えている背景には「ブログを持つユーザの増加」「ブログパーツの認知度向上」「制作ノウハウ蓄積によるコストダウン」などがあるだろう。前にも書いたが、ちょっとしたものならガワの換装だけでできるケースも増えているはずだ。一方で、1-click Awardのブログパーツのように、手の込んだ見せ方もできる。
ブログパーツを作成・配布する場合、まず重要なのがサイズ。大きいサイズだとサイドバーではなく、メインエリアに貼ってもらう想定となる。大きいとその分1画面でいろいろな要素を盛り込めるし、画像を大きく見せられる。しかしその一方で、そのパーツを貼っている記事を読んでもらわないと訪問者の目に入らない。なので長期的な誘導経路として考える場合は幅160px以内にして、ブログのサイドの貼ってもらえるようにする必要がある。ただ、小さくなれば大きいときのメリットは失われる。
あるいは、フッタエリアの直上に貼ってもらうことを前提とした横800pxくらいのブログパーツを配布するという手は何かあるかもしれない。ヘッダエリアの直下でもいいが、そのほうがブロガーの導入に対する抵抗感は大きい気がする。
ブログパーツには二つの方向性がある
・実用
・装飾用
実用は便利なので使ってもらえるもの。「あわせて読みたい」とかはそうだろう。「Sports@niftyプロ野球速報」とかも。カレンダーや天気予報、時計などはツールだけれど、たいしてブログに貼ってあってもさほど便利ではないので、装飾としての魅力がないと厳しい。スライドショーもブロガーが表示画像を設定できるのなら、実用といえるだろう。
その装飾用だが、「ビジュアルで魅せる」か「演出で魅せる」かでないと厳しい。先に書いた1-click Awardのブログパーツなどはビジュアルの面白さと演出の巧みさを兼ねているし、ユニクロックなんかもそうだろう。あれだって時計としての利便性はどうだっていい。
人気キャラを利用したブログパーツなんかはもう時計だろうがなんだろうが、そのキャラが好きな人にはキャライラストだけで充分に魅力があるだろう。正味な話、キャライラスト以外はなんだっていいというかブログパーツであるための体裁でしかない。他にもイラストが主眼でそれ以外は体裁でしかないブログパーツは多いと思う。
あとまあ、コンテンツ拡張用というのがある。ミニゲームや占いなど、ブロガーからすればブログの拡張コンテンツとなるようなものだ。スライドショーなんかはこの分類にも含まれるし、上記の2タイプとは若干レイヤーが違う。
あと方向性として、ブログパーツ提供元のコンテンツを切り出して配信というのがある。livedoorの「デイリー4コマ」ブログパーツなんかはそうだろう。コンテンツ拡張用でもある。
配布方法は基本的に配布元のサーバから読み込んでもらう形。ブロガーにとって設置が楽だし、配布元としても被リンク数が自然な形で集まるからだろう。あと無料のブログサービスだとswfをアップできなかったりして、「ダウンロードして使って」だと設置可能なブロガーの間口が狭くなるとか。内容の更新や追加、削除といったコントロールの絡みもあるか。
そういえば、ブログパーツを配布したら思いのほか大人気でサーバが落ちたという話は寡聞にして知らない。そんなに大層なトラフィックじゃないからだろうか。
ただ人気のブログパーツ、デキのいいブログパーツが貼ってもらえるとは限らない。あるブログパーツについて存在を知ったユーザがそのサンプルを見るなり触るなりして、気に入りつつもそこで満足して帰ってしまうケースがあるんじゃないか。けっきょくそれではブログパーツが「ブログに貼るもの」ではなく「コンテンツとして消費するもの」になってしまっているわけだ。
一方で、ブログパーツは実際の挙動をサイト上で見せるのが一般的なので、たとえば静止画像でイメージを見せるだけだと不満に思われる。
けっきょく、貼ってもらえずともそれで広告宣伝効果やビジター数の増加があれば、それはそれで儲けものだとするしかないのだろう。
長くなったのでこの辺にしておくが、ともかくブログパーツはまだまだ工夫の余地が大きい。ブログパーツを1000とか作って実績を誇っている制作会社もないし、「100本ポップ」じゃないけれど「100本ブログパーツ」ってのをしてみるのも一興かと。
どこからどうサイトへ人を引っ張ってくるか?というのは永遠の課題だ。検索から、というのが主だろうが他にもサイトの種類によって様々ある。
昨今はクチコミを狙う向きもあるが、これはコントローラビリティが低い。
そこで、クチコミと広告といった従来的な手法との中間として、ブログパーツが注目されるようになった。
これにはブログパーツ自体をクチコミの具としてもらう方向性と、バナーの代わりにブログへ貼ってもらうという方向性とがある。従来的なバナーは「美観を損ねる」「面白みがない」「広告的すぎる」などの理由から、個人のブログにアフィリエイト抜きで貼ってもらえる公算が低かった。しかし、ブログパーツならそれよりは、ユーザのブログに貼ってもらえる可能性が高い。デキのよいものなら、それ自体がクチコミ効果を生む。
また、ブログパーツは制作費こそ従来的なバナーより割高なものの、出稿料が不要なので、上手くすれば広告バナーを作って出稿するより低いコストで同程度の誘導が得られる。ただ、現状では平均して広告出稿に比べてブログパーツの方が効果的だというところまでは行ってないと推測される。
なぜなら、ブログパーツは配布している(たいていはPR元の)サイトへユーザが訪れ、なおかつそれをユーザが自ブログへ貼ってくれないといけないからだ。これでは広告出稿のように、人の集まる場所で不特定多数にアピールするほどの効果が安定して生まれるのは難しいだろう。
ただし、ソースは忘れたが一度貼られたブログパーツは意外とそのままになるらしいので、誘導経路としての長期的なランニングコストはブログパーツのほうが安い。
おそれく、ブログパーツが増えている背景には「ブログを持つユーザの増加」「ブログパーツの認知度向上」「制作ノウハウ蓄積によるコストダウン」などがあるだろう。前にも書いたが、ちょっとしたものならガワの換装だけでできるケースも増えているはずだ。一方で、1-click Awardのブログパーツのように、手の込んだ見せ方もできる。
ブログパーツを作成・配布する場合、まず重要なのがサイズ。大きいサイズだとサイドバーではなく、メインエリアに貼ってもらう想定となる。大きいとその分1画面でいろいろな要素を盛り込めるし、画像を大きく見せられる。しかしその一方で、そのパーツを貼っている記事を読んでもらわないと訪問者の目に入らない。なので長期的な誘導経路として考える場合は幅160px以内にして、ブログのサイドの貼ってもらえるようにする必要がある。ただ、小さくなれば大きいときのメリットは失われる。
あるいは、フッタエリアの直上に貼ってもらうことを前提とした横800pxくらいのブログパーツを配布するという手は何かあるかもしれない。ヘッダエリアの直下でもいいが、そのほうがブロガーの導入に対する抵抗感は大きい気がする。
ブログパーツには二つの方向性がある
・実用
・装飾用
実用は便利なので使ってもらえるもの。「あわせて読みたい」とかはそうだろう。「Sports@niftyプロ野球速報」とかも。カレンダーや天気予報、時計などはツールだけれど、たいしてブログに貼ってあってもさほど便利ではないので、装飾としての魅力がないと厳しい。スライドショーもブロガーが表示画像を設定できるのなら、実用といえるだろう。
その装飾用だが、「ビジュアルで魅せる」か「演出で魅せる」かでないと厳しい。先に書いた1-click Awardのブログパーツなどはビジュアルの面白さと演出の巧みさを兼ねているし、ユニクロックなんかもそうだろう。あれだって時計としての利便性はどうだっていい。
人気キャラを利用したブログパーツなんかはもう時計だろうがなんだろうが、そのキャラが好きな人にはキャライラストだけで充分に魅力があるだろう。正味な話、キャライラスト以外はなんだっていいというかブログパーツであるための体裁でしかない。他にもイラストが主眼でそれ以外は体裁でしかないブログパーツは多いと思う。
あとまあ、コンテンツ拡張用というのがある。ミニゲームや占いなど、ブロガーからすればブログの拡張コンテンツとなるようなものだ。スライドショーなんかはこの分類にも含まれるし、上記の2タイプとは若干レイヤーが違う。
あと方向性として、ブログパーツ提供元のコンテンツを切り出して配信というのがある。livedoorの「デイリー4コマ」ブログパーツなんかはそうだろう。コンテンツ拡張用でもある。
配布方法は基本的に配布元のサーバから読み込んでもらう形。ブロガーにとって設置が楽だし、配布元としても被リンク数が自然な形で集まるからだろう。あと無料のブログサービスだとswfをアップできなかったりして、「ダウンロードして使って」だと設置可能なブロガーの間口が狭くなるとか。内容の更新や追加、削除といったコントロールの絡みもあるか。
そういえば、ブログパーツを配布したら思いのほか大人気でサーバが落ちたという話は寡聞にして知らない。そんなに大層なトラフィックじゃないからだろうか。
ただ人気のブログパーツ、デキのいいブログパーツが貼ってもらえるとは限らない。あるブログパーツについて存在を知ったユーザがそのサンプルを見るなり触るなりして、気に入りつつもそこで満足して帰ってしまうケースがあるんじゃないか。けっきょくそれではブログパーツが「ブログに貼るもの」ではなく「コンテンツとして消費するもの」になってしまっているわけだ。
一方で、ブログパーツは実際の挙動をサイト上で見せるのが一般的なので、たとえば静止画像でイメージを見せるだけだと不満に思われる。
けっきょく、貼ってもらえずともそれで広告宣伝効果やビジター数の増加があれば、それはそれで儲けものだとするしかないのだろう。
長くなったのでこの辺にしておくが、ともかくブログパーツはまだまだ工夫の余地が大きい。ブログパーツを1000とか作って実績を誇っている制作会社もないし、「100本ポップ」じゃないけれど「100本ブログパーツ」ってのをしてみるのも一興かと。
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