4月27日に「元帥様」、文の「非核化は1年以内にしよう」に対し、「はい」とボルトン (2018年8月19日 「ABC NEWS」)
19日、ボルトンがABC NEWSのインタビュー番組に出演し、ポムペオの訪朝が間もなくあるだろう、彼と「元帥様」との会談があることに期待していると述べた。以下、記者との応答。
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質問:「北朝鮮は、非核化に真剣に取り組んでいるのか?」
ボルトン:「北朝鮮が真剣さを示すことが重要だ。トランプ大統領は、それを強く信じており、しばしば北朝鮮は弾道ミサイル実験も核実験もしておらず、最近、50人以上の米兵の遺骨を返還したと言っている。我々は、今、彼らが誰かを確認しているところである。ポムペオが、間もなく4回目の平壌訪問に向かうと思うし・・」
質問:「金正恩と直接話すのか?」
ボルトン:「我々はそれに期待している。そして、それがいつなのかは国務省が適切な時期に発表するだろう。これは、金正恩がシンガポールで約束したこと、そしてそれ以前に韓国に対して約束したことを履行するためであり、そして我々の最優先課題である非核化プロセスを進めていく・・」
質問:「首脳会談前、トランプ政権は、ゴールは急速な非核化だと言っていた。ポムペオ国務長官は、『最終的な非核化のタイムラインは、少なくともその一部について金委員長により決定され、我々は今、忍耐強い外交を行っている』と言っている。オバマ政権と同じように聞こえるが」
ボルトン:「我々が、オバマ政権の北朝鮮政策などを続けてるという考えは、トランプ大統領が彼らの政策が失敗したと繰り返しているように間違っている。」
質問:「でも、ポムペオはこういっているが」
ボルトン:「いえ、金正恩はこう言っている」
ボルトン:「金正恩が言っていることは、非常に興味深いと思う。4月27日、金正恩は板門店で韓国の文在寅大統領と会った。その会談について文大統領が我々に次のように報告した。北朝鮮がより早く非核化をすればするほど、日本や韓国など外国からの国際援助や海外からの投資の扉が開き、より早く利益を得ることが出来るとした上で、文大統領は『1年以内にこれを実現しましょう』と言ったところ・・・」
質問:「それが、タイムフレームなのか?」
ボルトン:「・・・そして、金正恩は『はい』と言った。」
ボルトン:「我々が言っている1年という期限というのは、北朝鮮が非核化をするという戦略的決断をしたときからのものであり、北南で既に合意されたものであるということが重要だ。トランプ大統領は、金正恩に対してその扉を開けてやるために前に進んだ。それがシンガポール会談の意味だ。」
質問:「しかし、あなたは北朝鮮に対して非核化という戦略決断を実行する時間をどれほど与えたのか?彼らはそのことを理解しているのか、そしてそのことが記された文書はあるのか?」
ボルトン:「彼らがそれを理解していないとは到底考えられない。ポムペオ長官は、シンガポール会談をフォローアップするための素晴らしい外交を展開しており、そしてそれは近く再開されるであろう。もちろん、北朝鮮にトランプ大統領が目指している非核化を説得することは、大変な仕事であることは間違いないが、彼はそれを強い姿勢で臨んでいる。」
質問:「では、忍耐はどのぐらい続けるのか?」
ボルトン:「我々は、北朝鮮が約束を守ることを信じている」
Source: ABC NEWS, YouTube, 2018/08/19
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数日前の記事で紹介したように、北朝鮮に反トランプ的だと指摘された「補佐官」がテレビに登場して発言をしている。文在寅からの伝言の形を取っているが、「元帥様」が文在寅の「1年以内の非核化提案」に対して「はい」と言っているところが興味深い。しかしこれは、シンガポール会談で米国に対して「1年以内」を明確に約束していないことの裏返しでもある。ボルトンは、北朝鮮が「非核化の戦略的決断をしたときから」、「北南間で合意したときから」、この「1年以内」ということは北朝鮮の既定路線であるかのように言っているが、記者も「北朝鮮はそれが分かっているのか」という疑問が当然出てくる。ボルトンは「信じている」と言っているが、第4回のポムペオ訪朝で、「元帥様」の口からはっきりと言わせる、可能であれば非公開文書でも構わないので、文書化するということが非常に重要になってくる。
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質問:「北朝鮮は、非核化に真剣に取り組んでいるのか?」
ボルトン:「北朝鮮が真剣さを示すことが重要だ。トランプ大統領は、それを強く信じており、しばしば北朝鮮は弾道ミサイル実験も核実験もしておらず、最近、50人以上の米兵の遺骨を返還したと言っている。我々は、今、彼らが誰かを確認しているところである。ポムペオが、間もなく4回目の平壌訪問に向かうと思うし・・」
質問:「金正恩と直接話すのか?」
ボルトン:「我々はそれに期待している。そして、それがいつなのかは国務省が適切な時期に発表するだろう。これは、金正恩がシンガポールで約束したこと、そしてそれ以前に韓国に対して約束したことを履行するためであり、そして我々の最優先課題である非核化プロセスを進めていく・・」
質問:「首脳会談前、トランプ政権は、ゴールは急速な非核化だと言っていた。ポムペオ国務長官は、『最終的な非核化のタイムラインは、少なくともその一部について金委員長により決定され、我々は今、忍耐強い外交を行っている』と言っている。オバマ政権と同じように聞こえるが」
ボルトン:「我々が、オバマ政権の北朝鮮政策などを続けてるという考えは、トランプ大統領が彼らの政策が失敗したと繰り返しているように間違っている。」
質問:「でも、ポムペオはこういっているが」
ボルトン:「いえ、金正恩はこう言っている」
ボルトン:「金正恩が言っていることは、非常に興味深いと思う。4月27日、金正恩は板門店で韓国の文在寅大統領と会った。その会談について文大統領が我々に次のように報告した。北朝鮮がより早く非核化をすればするほど、日本や韓国など外国からの国際援助や海外からの投資の扉が開き、より早く利益を得ることが出来るとした上で、文大統領は『1年以内にこれを実現しましょう』と言ったところ・・・」
質問:「それが、タイムフレームなのか?」
ボルトン:「・・・そして、金正恩は『はい』と言った。」
ボルトン:「我々が言っている1年という期限というのは、北朝鮮が非核化をするという戦略的決断をしたときからのものであり、北南で既に合意されたものであるということが重要だ。トランプ大統領は、金正恩に対してその扉を開けてやるために前に進んだ。それがシンガポール会談の意味だ。」
質問:「しかし、あなたは北朝鮮に対して非核化という戦略決断を実行する時間をどれほど与えたのか?彼らはそのことを理解しているのか、そしてそのことが記された文書はあるのか?」
ボルトン:「彼らがそれを理解していないとは到底考えられない。ポムペオ長官は、シンガポール会談をフォローアップするための素晴らしい外交を展開しており、そしてそれは近く再開されるであろう。もちろん、北朝鮮にトランプ大統領が目指している非核化を説得することは、大変な仕事であることは間違いないが、彼はそれを強い姿勢で臨んでいる。」
質問:「では、忍耐はどのぐらい続けるのか?」
ボルトン:「我々は、北朝鮮が約束を守ることを信じている」
Source: ABC NEWS, YouTube, 2018/08/19
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数日前の記事で紹介したように、北朝鮮に反トランプ的だと指摘された「補佐官」がテレビに登場して発言をしている。文在寅からの伝言の形を取っているが、「元帥様」が文在寅の「1年以内の非核化提案」に対して「はい」と言っているところが興味深い。しかしこれは、シンガポール会談で米国に対して「1年以内」を明確に約束していないことの裏返しでもある。ボルトンは、北朝鮮が「非核化の戦略的決断をしたときから」、「北南間で合意したときから」、この「1年以内」ということは北朝鮮の既定路線であるかのように言っているが、記者も「北朝鮮はそれが分かっているのか」という疑問が当然出てくる。ボルトンは「信じている」と言っているが、第4回のポムペオ訪朝で、「元帥様」の口からはっきりと言わせる、可能であれば非公開文書でも構わないので、文書化するということが非常に重要になってくる。