「北南宗教人の集い金剛山で開催」:朝鮮カトリック協会 (2015年11月10日 「朝鮮中央通信」)
10日、「朝鮮中央通信」が、金剛山で9日と10日に「北南宗教人の集い」が開催されたと伝えた。
北朝鮮側からは、「朝鮮宗教人協議会会長であるカン・ジヨン朝鮮カトリック協会(ママ)中央委員会委員長」を団長とする宗教団体委員長を含む代表団、南側からは「韓国宗教人平和会議」代表会長李キョンシク、仏教チョゲ宗総務院長などが参加したとしている。
離散家族再会に続けて、南北関係が依然として動き続けていることの証拠で、望ましい状況であることは間違いない。
気になるのは、「朝鮮カトリック協会」なる団体である。「NK朝鮮」によると、この団体は「北朝鮮で最も遅く結成された宗教団体」で、「1987年10月に準備委員会」が結成されて、9ヶ月後の「1988年6月30日」に結成され、当時の名称は「朝鮮天主教人協会」、「1996年6月に「朝鮮カトリック協会」に改称されたという。
「NK朝鮮」は、1988年7月2日の「平壌放送」の報道を引用しながら、「過去、北朝鮮に天主教人の団体がなかったので、天主教人を代弁する問題と各国の天主教人及び団体と連帯し、親善関係を発展させることに制約があるから」団体を結成したと伝えたとしている。
2013年10月29日の「NK朝鮮」の記事では、「朝鮮カトリック協会」会長は チャン・チェオン<장재언(장재철)>とされているので、2年ほどの間にカン・ジヨンと交代したことになる。
「NK朝鮮」が引用している「平壌放送」報道が述べているように、「朝鮮カトリック協会」は、海外宗教家との「連帯・親善」団体であり、北朝鮮における信教の自由を証明するために設立された団体であろう。しかし、北朝鮮映画『盾』に関する記事の中でも示したように、「聖書」が「反動出版物」とされている状況で、キリスト教が「反動宗教」ではないと言い難い状況であることは容易に想像できる。「主体キリスト教」や「主体聖書」のようなものが存在すれば、キリスト教系宗教団体という扱いはできるのかもしれないが。
『NK朝鮮』、「 카톨릭교 - 조선카톨릭교협회」、http://nk.chosun.com/bbs/list.html?table=bbs_27&idxno=3305&page=10&total=214&sc_area=&sc_word=
北朝鮮側からは、「朝鮮宗教人協議会会長であるカン・ジヨン朝鮮カトリック協会(ママ)中央委員会委員長」を団長とする宗教団体委員長を含む代表団、南側からは「韓国宗教人平和会議」代表会長李キョンシク、仏教チョゲ宗総務院長などが参加したとしている。
離散家族再会に続けて、南北関係が依然として動き続けていることの証拠で、望ましい状況であることは間違いない。
気になるのは、「朝鮮カトリック協会」なる団体である。「NK朝鮮」によると、この団体は「北朝鮮で最も遅く結成された宗教団体」で、「1987年10月に準備委員会」が結成されて、9ヶ月後の「1988年6月30日」に結成され、当時の名称は「朝鮮天主教人協会」、「1996年6月に「朝鮮カトリック協会」に改称されたという。
「NK朝鮮」は、1988年7月2日の「平壌放送」の報道を引用しながら、「過去、北朝鮮に天主教人の団体がなかったので、天主教人を代弁する問題と各国の天主教人及び団体と連帯し、親善関係を発展させることに制約があるから」団体を結成したと伝えたとしている。
2013年10月29日の「NK朝鮮」の記事では、「朝鮮カトリック協会」会長は チャン・チェオン<장재언(장재철)>とされているので、2年ほどの間にカン・ジヨンと交代したことになる。
「NK朝鮮」が引用している「平壌放送」報道が述べているように、「朝鮮カトリック協会」は、海外宗教家との「連帯・親善」団体であり、北朝鮮における信教の自由を証明するために設立された団体であろう。しかし、北朝鮮映画『盾』に関する記事の中でも示したように、「聖書」が「反動出版物」とされている状況で、キリスト教が「反動宗教」ではないと言い難い状況であることは容易に想像できる。「主体キリスト教」や「主体聖書」のようなものが存在すれば、キリスト教系宗教団体という扱いはできるのかもしれないが。
『NK朝鮮』、「 카톨릭교 - 조선카톨릭교협회」、http://nk.chosun.com/bbs/list.html?table=bbs_27&idxno=3305&page=10&total=214&sc_area=&sc_word=