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    「朝鮮外務省スポークスマン日本軍性奴隷被害は全朝鮮的に解決しなければならないと強調」 (2015年11月5日 「朝鮮中央通信」)

    5日、「朝鮮中央通信」が日韓首脳会談で「従軍慰安婦問題」について話し合われたことと関連し、北朝鮮外務省スポークスマンが「朝鮮中央通信」記者の質問に回答したとして次のように伝えた。

    ****************
    報道によれば、11月初め、ソウルで開かれた日本と南朝鮮首脳会談で「日本軍慰安婦」問題を早急に解決するための協議を「継続することにした」という。

    世界に知られているように、日帝の朝鮮占領と第二次世界大戦期、日本国家により組織的に行われた日本軍性奴隷犯罪は、余生の尊厳と情緒、肉体を丸ごと蹂躙した時効不適用の極悪な特大人権蹂躙犯罪であり、日本が必ず清算しなければならない罪悪の一つである。

    日本は、過去40年間の朝鮮占領期間、我々人民に、840万人の強制連行、100万人の虐殺、20万人の女性に対する性奴隷化、「創氏改名」、生体実験のような全体未聞の犯罪を犯したにもかかわらず、それに対する清算を敗亡後70年過ぎた今日に至るまで回避してきた。

    最も残虐で醜悪な犯罪行為は、加害者が被害者の片方にとだけ、誤魔化して解決するような問題ではない。

    日本軍性奴隷被害者は、朝鮮半島の南にだけいるのではなく、北にもいるので、全体朝鮮民族が被った被害を全朝鮮的に解決しない限り、この問題は終局的に解決されない。

    日本は、日本軍性奴隷犯罪を含む朝鮮人民に犯した全ての特大反人類犯罪と被害に対する国家的責任を認め、一日も早く全体朝鮮民族が納得できるよう賠償しなければならない。

    *******************************

    朝鮮半島北半部(北朝鮮)に対する日本の植民地支配を清算できていないのは事実である。だからこそ、小泉-金正日会談で「日朝平壌宣言」が出されたのである。北朝鮮が求める「性奴隷問題」も含む全ての植民地時代の懸案(あるいは「特大反人類犯罪」)を解決する方途は、今のところ「日朝平壌宣言」に依拠して進めていく以外に方法はない。

    お父さん(金正日)が「一部の不届き者」をきちんと統制し、日本人を拉致するなどという「特大反人類犯罪」を犯させなければ、北朝鮮の日本に対する主張はもっと強くできたであろう。一方、お父さんがそれを事実だと認め、謝罪したことは大変勇気のある行動だったと思う。しかし、だから「解決済み」と一方的に主張しても相手は納得しない。これは、日本側が「性奴隷などいなかった」と一方的に主張しても北朝鮮が納得しないのと構造的には同じである。

    「被害者の片方」とは、ある意味、この問題を曖昧にしたまま今日に至ってしまったので、問題がより複雑になり、解決が非常に困難な状況になっている。北朝鮮外務省スポークスマンも、もう少し日本の報道をきちんと読んでいれば、それが「早急に(年内に)解決できそうにない」状況にあることなど分かるはずだ。

    とにかく、拉致問題解決のためのボールは北朝鮮のコートにあるのだから、納得できるボールを早急に日本側に投げ返さなければならない。それがなければ、「性奴隷」問題解決に繋がるキャッチボールは続けられないのだから。

    <追記>
    これと関連し、6日、「朝鮮日本軍性奴隷及び強制連行被害者問題対策委員会」も談話を出した。詳細は追って。(「朝鮮中央通信」と「朝鮮中央TV」で確認)。

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    2021年1月11日から「総秘書同志」
    「首領様」=金日成主席
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