【寄稿】イラン核交渉の期限が本日ですが・・・『フォーサイト』にメモを寄稿
- 2014/11/24
- 03:45
昨晩(といってもワシントンDCにいるのでこちらの朝に書いたものですが)、『フォーサイト』の「中東の部屋」欄にイラン核問題交渉の見通しについて寄稿しておきました。池内恵「イラン核問題交渉の期限が迫る」『フォーサイト』2014年11月23日P5+1(安保理常任理事国5カ国+独)あるいはEU3+3(EU英独仏+米露中)とイランとの、イランの核開発をめぐる交渉が、11月24日に最終期限とされてきましたが、今年7月半ばの...
連休にちょっとアメリカへ
- 2014/11/22
- 11:00
アップデートするたびにバグが配信されるウィンドウズ7から脱出し、無理にマックを真似する、なんだか無理して遊ぼうとするイタい東大生みたいなウィンドウズ8もそっと遠ざけ、MacBook Air(アラビア語キーボード)を入手してご機嫌。すっかり乗り換えました。ウィンドウズは公務員じゃなかった文房具としての本分に立ち返ってくれるまで使わないことにしよう。少し前に、たしか日経新聞に「さらば「ウィンドウズ」」というタイ...
【寄稿】「イスラーム国」は2015年の論点の「第70」だという・・・
- 2014/11/16
- 07:00
11月13日に発売の、『文藝春秋オピニオン 2015年の論点100』に寄稿しました。池内恵「「イスラーム国」とグローバル・ジハード」『文藝春秋オピニオン 2015年の論点100』2014年、216-218頁電子版も発売されています。むか~し確か「日本の論点」と呼ばれていた年鑑ムックですね。プレスリリースによると「毎年、その時々に社会的に問題になっている100の事柄を取り上げ、各分野の専門家が、それぞれについて800~1,200字程度の短...
【寄稿】産経新聞の「イスラーム国」解説(下)はグローバル・ジハードの組織論について
- 2014/11/15
- 07:00
今朝の産経新聞に、二回シリーズの「イスラーム国」解説の第二回が掲載されています。池内恵「イスラム国の正体(下) 活動機会得たグローバル聖戦運動」『産経新聞』2014年11月15日朝刊個々の組織よりも、背後にある思想イデオロギーが重要。アル=カーイダは2000年代に「組織からイデオロギーへ」「ヒエラルキー型からネットワーク型へ」「集権的組織からフランチャイズ的組織へ」と変貌していた。アル=カーイダのネットワーク...
【寄稿】産経新聞で「イスラーム国」の思想と組織を解説
- 2014/11/14
- 07:14
おはようございます。今日から週末にかけて開かれるとある国際政治系学会に行って参ります。末端のお役目を果たしながら勉強もさせていただく所存です。本日の産経新聞朝刊に、「イスラーム国」の背景、思想、組織原理についての2回の解説の第1回が掲載されています。池内恵「寄稿・イスラム国の正体(上)存立根拠はローカルな内政対立」『産経新聞』2014年11月14日朝刊今回はローカルな内政対立と社会の深い亀裂構造の中で、特...
【ラジオ】今夜8時55分~9時20分、J-Waveに生出演
- 2014/11/13
- 20:08
J-WaveのJam the Worldという番組内のBreakthroughというコーナーに8時55分ごろから9時20分ごろまで出演します。テーマは緊迫するエルサレム。聞き手は竹田圭吾さん。今日は午前中はじっくりイランに関与した企業人にインタビュー。こちらが聞く側。勉強になりました。もう4回になるヒアリングだが、本当に面白い深い話が出る。午後は数件インタビュー。こちらは聞かれる側。合間に大学のお仕事。細切れでいろいろミスる。さらに夕...
【秘蔵映像】オンリー・イエスタデイ~あの頃みんな若かった:現代の京都学派とは
- 2014/11/12
- 08:43
先日紹介した『文藝春秋』12月号、好評発売中であるようです。こちらは電子書籍でも読めます(【コレ】とか【コレ】とか)。ちゃんと販売期限が切られているのね(この号は来年2月9日まで)。そうでないといけません。『文藝春秋』は海外向け配信もあるんですね。同年代の俊英に出会ったら電子版で読んでくださったとのこと。「この著者らしい無意味に難解な言葉で言いかえれば」をすらっと諳んじて笑ってくださった。なお、ここで...
【寄稿】『文藝春秋』12月号にて「イスラーム国」をめぐる日本思想の問題を
- 2014/11/10
- 07:00
今日発売の月刊『文藝春秋』12月号に、「イスラーム国」をめぐる日本のメディアや思想界の問題を批判的に検討する論稿を寄稿しました。池内恵「若者はなぜイスラム国を目指すのか」『文藝春秋』2014年12月号(11月10日発売)、第92巻第14号、204-215頁なお、タイトルは編集部がつけるものなので、今初めてこういうタイトルだと知りました。内容的には、もちろん各国の「若者」の一部がなぜ「イスラーム国」に入るのかについて考察...
【寄稿】山形浩生さんと「イスラーム国」について対談(『公研』10月号)
- 2014/11/09
- 16:36
「イスラーム国」関連の解説仕事の刊行情報をまとめていく作業の続き。そういえば『公研』に対談を出していた。池内恵・山形浩生(対談)「「イスラーム国」に集まる人々」『公研』2014年10月号(第52巻第10号・通巻614号)、36-54頁『公研』の発行元は公益産業研究調査会という電力系の団体。『公研』は会員企業とメディアなどの決まった配布先にのみ流通している、一般には手に入りにくい媒体だが、政治経済や国際関係について...
【寄稿】『中東協力センターニュース』に寄稿
- 2014/11/08
- 12:00
溜まっている掲載記事の紹介を続けます。『中東協力センターニュース』10/11月号に、連載「「アラブの春」後の中東政治」の第8回が掲載され、ウェブ上でも公開されました。池内恵「中東新秩序の萌芽はどこにあるのか—「アラブの春」が一巡した後に(連載「アラブの春」後の中東政治 第8回)」『中東協力センターニュース』2014年10/11月号、46-51頁今回の注にも記しましたが、「「アラブの春」後の中東政治」という連載タイト...
【寄稿】『ウェッジ』11月号に、グローバル・ジハードの組織理論と、世代的変化について
- 2014/11/07
- 23:59
「イスラーム国」のイラクでの伸長(6月)、米国の軍事介入(8月イラク、9月シリア)、そして日本人参加未遂(10月)で爆発的に、雪崩的に日本のメディアの関心が高まって、次々に設定される〆切に対応せざるを得なくなっていましたが、それらが順次刊行されています。今日は『ウェッジ』11月号への寄稿を紹介します。池内恵「「アル=カーイダ3.0」世代と変わるグローバル・ジハード」『ウェッジ』2014年11月号(10月20日...
【寄稿】週刊エコノミストの「イスラーム国」特集(読書日記は「ゾンビ襲来」で)
- 2014/11/05
- 22:26
クアラルンプール/セランゴールより帰国。会議終了後に、復路の夜便の出発まで若干時間があったので、伊勢丹やイオンが入っているモールの中を2時間ほどひたすら歩いた。撮った写真などを整理したらここで載せてみたい。それはともかく、早朝に成田に戻ってからコラム×1、発表原稿(英語)×1、校正×2をメールやFAXで送信したので休む暇がない。「イスラーム国」がらみで集中した原稿依頼に応えられるものは応えて、先月末ま...
今日のアンワル
- 2014/11/04
- 02:59
さて、昨日から参加しているマレーシアでの会議なんだが、今日がメインの講演などが行われる日。しかしホスト役のアンワル・イブラヒムをめぐる政治的裁判のウォッチングが主たる関心事になりかけている。アンワルは朝に最高裁に出頭しなければならなくなったので会議のスケジュールも大いに乱れた。会議が行われているのはクアラルンプールの西に隣接したセランゴール県のペタリン・ジャヤ(Petaling Jaya)という新興住宅地のよ...
アンワルどうなる
- 2014/11/03
- 02:40
「イスラーム国」日本人渡航計画騒ぎで10月のスケジュールは壊滅。ひと月で原稿を4万字ぐらい書きました。時間的にも体力的にも墜落寸前まで行きましたが、ぎりぎりで大方終え、連休は会議のため日本脱出。少し休ませていただきます。マレーシア・クアラルンプール行き。ASEANシフトの一環です。恐れと憎しみが向かい合う欧米・中東を逃れて希望のアジアへ(ドミニク・モイジ『感情の地政学』の受け売り。クーリエでの国際政...