お知らせ:新ブログに移行しました
- 2015/06/03
- 10:52
6月から、当ブログ「中東・イスラーム学の風姿花伝」はリニューアルして新しい場所に移りました。FC2ブログの方は今後は更新されません。今後は下記をどうぞ。タイトルも変わらず、過去の記事も全て読めます。新しいコンテンツも加えました。たくさんつけていただいたFacebookの「いいね」が移管できないことだけが残念。「中東・イスラーム学の風姿花伝」新URLhttp://ikeuchisatoshi.com/引き続きどうぞよろしくお願いします。...
『イスラーム国の衝撃』が東大生協で依然として売れてます
- 2015/05/30
- 08:00
『イスラーム国の衝撃』の受容のされ方の一面を示すデータ。『イスラーム国の衝撃』が2月・3月の二ヶ月連続で、東大生協の書籍部(本郷)のベストセラー1位を記録。【「大学生協が3月のブックベスト10…東大2か月連続1位「イスラーム国の衝撃」」2015年4月27日】うれしいね。元データは全国大学生活協同組合のホームページ。各大学の毎月のベストセラー10位までを発表している。2015年2月2015年3月授業のない2月・...
人質事件の検証委員会報告への反応を目にして
- 2015/05/27
- 23:04
5月21日に発表された、シリアでの2名の邦人人質殺害事件についての政府の検証委員会報告書の作成に、外部の有識者として参加した。報告書は全文をダウンロードできる。一般公開の報告書に載せられなかったのは次のような情報だ。ご遺族あるいは関係者のプライバシーに関わる情報。外国の政府機関から秘密を前提に提供された情報。これについては、各官庁はプライバシーや秘密の範囲を厳密に広く取ろうとするのに対し、外部委員...
先端研のキャンパス公開(6月5日〜6日)
- 2015/05/24
- 16:39
今年も東大・先端研のキャンパス公開が行われます。6月5・6日。金曜日と土曜日です。私は6月6日(土)午前の、御厨・牧原先生のイベントにちょこっと出演する予定。詳細は先端研ウェブサイトの特設ページで順次更新されていきます。(関係ないが、関西圏で「先端研」とグーグル検索すると立命館の方が出てくるのね)...
ブログも本も完成途上
- 2015/05/23
- 16:25
刊行を遅らせている本の構成を思いっきり改造中。ブログも改造中です(こちらはエンジニアに任せてあります)。余談ですが、偶然録画が取れていた「情熱大陸 山口晃」を逃避して見てしまった。個展に未完成の来迎図が展示されて、個展の開催終了まで描き続けても終わっていない(笑)。しかし大作が完成してスポットライトを浴びて例の音楽が流れて大団円、なんてことは実際の画家の生活にはないのだろうから、情熱大陸のカメラの...
『中東戦記』のアマゾン注文が再開 ブログもリニューアルを思案中
- 2015/05/17
- 18:14
数日ごぶさたしておりました。週末に原稿書きで取り込んでおりました。ああもう夕暮れ。ジル・ケペル著『中東戦記 ポスト9・11時代への政治的ガイドブック』(池内恵訳、講談社選書メチエ)の少部数の増刷について以前に通知したところ(「『中東戦記』が少部数のみ増刷に」2015年4月20日)アマゾンでは連休中に在庫数より多くの注文が多く入ったため自動的に注文も不能な状態になっていましたが、回復したとのことで...
【寄稿】『中東協力センターニュース』連載のリニューアル
- 2015/05/13
- 07:00
『中東協力センターニュース』に寄稿しました。池内恵「中東情勢を読み解く7つのベクトル」《中東 混沌の中の秩序(1)》『中東協力センターニュース』2015年4月号、8−16頁【ココをクリックすると直接ダウンロードされます】『中東協力センターニュース』には2012年以来連載を続けてきています。前回までは「『アラブの春』後の中東政治」という連載タイトルにしていましたが、前回の寄稿で告知したように、このタ...
【寄稿】『週刊エコノミスト』の読書日記(11)は「新しい中世」を読む2冊
- 2015/05/12
- 07:00
『週刊エコノミスト』の読書日記第11回は、田中明彦『新しい中世』(日本経済新聞社、1996年)、そしてヘドリー・ブル『国際社会論―アナーキカル・ソサイエティ』(岩波書店、2000年)を取り上げました。読みどころの引用なども。池内恵「混沌の国際社会に秩序を見出す古典」『週刊エコノミスト』2015年5月19日号(5月11日発売)、55頁今回も、電子書籍版には掲載されていません。この書評連載の全体の趣旨...
【寄稿】『ブリタニカ国際年鑑』2015年版「イスラム教」の項目を執筆しました
- 2015/05/11
- 07:00
『ブリタニカ国際年鑑』2015年版の「イスラム教」の項目を執筆しました。「宗教」の中の「イスラム教」を構成する、下記の三つの項目を執筆しました。池内恵「「イスラム国」による領域支配」「ローンウルフ型テロの続発」「日本人イスラム国渡航計画事件」『ブリタニカ国際年鑑』2015年版、ブリタニカ・ジャパン株式会社、2015年4月、235−236頁『ブリタニカ国際年鑑』は昨年に続いての執筆です。(昨年につい...
チュニジアの風景(20)空港でもう一度呑む
- 2015/05/10
- 07:00
やれやれ長かったチュニジア滞在も終わり。帰るぞ。空港で、搭乗ゲートに近づくにつれて値段が高くなるので、パスポートコントロールを抜けてすぐのところのデリで何かチュニジア産品の写真を、と思って立ち寄ったら、ランチの時間終わったので食事はないよ、あっちいったら食事あるから行け行け、と店員たちがやたらと追い出そうとする。こちらはチュニジア製のワインなどの写真を撮りたいだけなので、いろいろ取り揃えてあるこっ...
チュニジアの風景(19)裏窓
- 2015/05/09
- 09:55
チュニジア連載も終わりに近づいてきました。今回は、のどかで綺麗なだけではないチュニジア社会の一面を・・・・チュニジアでの滞在先の一つ、中心部のとある部屋の裏窓から見える光景。大通りから細道に入ったところにある小さな広場。駐車場みたいになっています。そこの奥の店なのかガレージなのか曖昧な場所でしばしば人がたむろして何やら相談している様子。これは何かあるなーと思って暇なときにちらちら見ておりました。そ...
チュニジアの風景(18)露天市場
- 2015/05/08
- 00:00
旧市街の観光客向けのスークや、目抜き通りの店で、庶民が買い物をしていることはあまりない。旧市街の奥深く、横道を歩いて行った先にぽっかりと広がる空き地に、露天市が立つ。粗末な板や段ボールの上に商品を置いている。庶民はこういうところで買い物するわけですね。露天市場の周りの店は問屋のようで、入るとこんな感じの陳列の仕方。もちろん新市街ではこういったスーパーマーケットがあって、こっちで多くの人たちが買い物...
チュニジアの風景(17)スークでお買い物
- 2015/05/07
- 07:00
こちらは地元向けの店。女性用のブーツ屋さんですね。私はあんまり観光客向けの店に近寄らないしカメラを向けないので写真がありませんが、チュニジアで土産物を買おうとすると、革製品ではスリッパをよく売っている。ただ、旧市街のスークでふっかけられたり値切ったりしても、本当に良いものを買えるかどうかわからない。そんな時、とある隠れ家のような場所に行くと、最高級のこれはというものを飾ってあります。値段はスークの...
チュニジアの風景(16)旧市街を歩く
- 2015/05/06
- 07:00
私はあまりアラブ諸国の旧市街のスークを歩いたりしないのだけれども(観光客向けだから)、チュニスの場合は旧市街を通らないと用事が済まないことも多く、急ぎ足で何度も歩いた。旧市街の東西主要な道は二本ありまして、一本は観光客向けの店が多い。常に各国からの客でごった返しています。混雑してくると列を作ってノロノロ歩かないといけないことも。一方、地元の人向けの店が並ぶ道もある。日中の荷物の運搬もこっちの方が激...
チュニジアの風景(15)旧市街に向かう
- 2015/05/05
- 07:00
旧市街を歩いてみよう。ブルギバ通りの西の端からもう少し行くと、フランス門がある。ここが旧市街への入り口。渋滞する車の間をすり抜けていく。欧米語でフランス門と呼ばれているが、アラビア語ではバーブル・バハル(海の門)。海の門をくぐると・・・噴水のある広場へ。楽しそう。旧市街に卵の配達か。こんな感じの店が、これから入る路地に並んでいる。さあ旧市街に踏み込んでみよう。...
チュニジアの風景(14)フランス風レストランでの朝食
- 2015/05/04
- 07:00
高級なホテルで朝食。19世紀のパリをそのまま残したようだ。オレンジジュースを絞ってもらった。天井がきれい。この日は商談している人たちもいた。...
チュニジアの風景(13)ミントティーに松の実を
- 2015/05/03
- 07:00
チュニジアではミントティーに松の実(ピニョン)を入れます。普通のミントティーが「ナアナーア」ですが、「ピニョン」と頼むと入れてくれます。高くなりますが、一風変わって美味しいですよ。...
チュニジアの風景(12)魚が旨い
- 2015/05/02
- 07:00
チュニジアはアラブ世界で例外的に魚が美味しい。スズキでしょうか。さっとグリルした新鮮な魚がうまい。やはり焼きサラダが添えられている。こっちも同じ魚かな。いろいろ魚介ミックスグリル。お高い店でイカのグリル。別の店で、魚のクスクスを頼んだら、タイが綺麗な姿煮でやってきて感動したのだが写真を撮り逃がした。...
チュニジアの風景(10)前菜はハリッサ
- 2015/04/30
- 07:00
チュニジアで飲む(その2)どこのレストランでも飲み屋でも、前菜というとこのハリッサという赤いディップみたいな前菜が出てくる。唐辛子が効いている。辛さは店によってまちまち。たいていは上にツナが載っている。オリーブの実が添えられていたり、オリーブ・オイルに浸してあったりする。高級レストランの前菜にもやはりハリッサがちょびっと(スィーディー・ブーサイードの「アブー・ザッルーク」)。前菜によく添えられてい...
チュニジアの風景(9)酒が飲めるぞ
- 2015/04/29
- 07:00
チュニジアは酒が飲めます。薄暗い酒場で地元ワインをいただく。シャトー・モルナーグのロゼマゴンの赤思い思いにくつろぐ。夜更けの飲み屋街。そろそろどこも閉店。ブルギバ通りの横道。...
チュニジアの風景(8)色鮮やかな扉
- 2015/04/28
- 07:00
チュニジアといえば、色鮮やかな、風合い豊かな、ドアで有名。絵葉書とかでも様々に売っています。いくつか写真を撮ってみました。あくまでも偶然通りかかったところだけ。...
チュニジアの風景(7)雨に打たれるイブン・ハルドゥーン像
- 2015/04/27
- 07:00
イブン・ハルドゥーン像について書きかけて、『歴史序説』日本語訳が文庫でまで絶版(なんのための文庫なんだろう)と知って絶望してしまったが、気を取り直してチュニジア報告。ブルギバ広場のイブン・ハルドゥーン像。ちょっと別のアングルで見てみましょう。正面から、少し引いたところから。ん?有刺鉄線が写っていますね。実は、ここのところ、ブルギバ広場のイブン・ハルドゥーン像は、こうして有刺鉄線で囲まれてしまってい...
チュニジアの風景(6)イブン・ハルドゥーン像
- 2015/04/26
- 07:00
チュニジア生まれのイブン・ハルドゥーン。言わずと知れた、不朽の名著『歴史序説』の著者。ブルギバ広場の、時計塔とは逆の端に、銅像が建っています。『歴史序説』は歴史学者(東大寺管長でもあった)の森本公誠氏による名訳が岩波文庫に入っている・・・・と書いたところで調べたら、なんと、品切れ・・・・いくらなんでもひどいんじゃないかと思いますよ。岩波ブックサーチャーでもはっきり品切れと出ています。絶版かどうかは...
チュニジアの風景(5)ブルギバ通りの内務省ビル向かいにてお茶
- 2015/04/25
- 07:00
チュニス・ブルギバ通りのランドマークの時計塔が見えるカフェに座って新聞でも読んでみようか。朝ごはんの直後ですので、長い影が差しています。ん?なんだかいかつい黒服の人が多いような。実はここは内務省ビルの向かいなのです。右手に黒い門があって、金色で内務省と書いてありました。内務省ビル前は有刺鉄線が張ってあって通行人が近づきにくくしてある。新聞の一面トップは、「内務省爆破を計画した32名の過激派を拘束」...
チュニジアの風景(4)ブルギバ通りの眺望
- 2015/04/24
- 07:00
チュニスといえばブルギバ通り(広場)。2011年1月14日にベン・アリー政権を崩壊させた大規模デモも、ここに集まりました。「アラブの春」の導火線となった事件です。ブルギバ通りの端にある、ランドマークの時計塔。上から見るとこんな感じ。写真の中央部に写っているの無表情なビルが内務省。大規模デモはここを目指した。向かいは与党立憲民主連合(RCD)の本部でした。この大通り・広場を群衆が埋め尽くしたのですね。...
チュニジアの風景(3)スィーディー・ブーサイードはこんなところ
- 2015/04/23
- 07:00
昨日は、チュニス近郊スィーディー・ブーサイードへの行き帰りの電車の中の親子の写真だけを紹介しましたが、スィーディー・ブーサイードそのものの写真を載せていませんでしたね。日曜日に、ふと思い立って、チュニジアの一般人の休日の過ごし方を写真に撮りに行ったのでした。昼前に出かけて昼過ぎには帰ってきました。たいして時間はかかりません。チュニスのど真ん中のブルギバ広場の端から少し行ったところにあるチュニス・マ...
チュニジアの風景(2)スィーディー・ブーサイードの休日
- 2015/04/22
- 07:00
チュニジアの休日。チュニスの休日の過ごし方の定番は、近郊の景勝地スィーディー・ブーサイードへの遠足。地元の人たちと一緒に電車に揺られて行ってみた。混んでます。ユースフ君(3歳)くれました〜。もうあげないよ。あー全部取られるところだった。もう降りる。帰路は、ヌールちゃん(1歳)と。まだしゃべれません。...
チュニジアの風景(1)ザイトゥーナ・モスク
- 2015/04/21
- 07:00
〜原稿が佳境に入っているため、ブログ更新は風景画像に切り替わりました〜チュニジア、チュニスのザイトゥーナ・モスクザイトゥーナ・モスクから見下ろす...
『中東戦記』が少部数のみ増刷に
- 2015/04/20
- 07:00
ほぼ品切れで、店頭に残ったもののみになっていた『中東戦記 ポスト9.11時代への政治的ガイド (講談社選書メチエ)』が、600部という少部数で増刷が決まりました。4月27日には店頭に出回る予定です。中東戦記 ポスト9.11時代への政治的ガイド (講談社選書メチエ)邦訳で副題につけたように、中東の政治・社会を読み解くための、最高度の専門家の目を通した不滅の「ガイドブック」です。「ジル・ケペル『中東戦記』を、市場から...