トルコ航空のCM
- 2014/04/30
- 01:43
トルコ航空のCMらしいですが、イラン映画を思わせる芸術作品のような完成度。飛行機が着陸するところで背景に大写しになるのはアララト山でしょうね。飛び飛びの連休ですがお楽しみください。...
【寄稿】読書日記1「本屋本」を読んでみる『エコノミスト』5月6・13日合併号
- 2014/04/28
- 23:51
『週刊エコノミスト』(毎日新聞社)の「読書日記」欄への連載第1回が4月28日(月)に発売されました。池内恵「ネットで買えるのにあえて書店に行く理由」『週刊エコノミスト』2014年5月6・13日合併号、65頁 今回文中で言及した本は、次の二冊でした。福嶋聡『紙の本は、滅びない』(ポプラ新書)内沼晋太郎『本の逆襲』(朝日出版社) 書店員・書店主による「本屋本」を読んでみた中で引っかかってきた本です。 福嶋聡さんは...
NHKクローズアップ現代「復活するアルカイダ」(4月24日)のテキスト
- 2014/04/26
- 00:15
NHKクローズアップ現代「復活するアルカイダ~テロへ向かう世界の若者たち~」(4月24日)のテキストがホームページで公開されています。見逃した方はどうぞ。動画は6分のみ。機械的なテキスト起こしで、私の校閲は経ていないので、「選択肢」が「選択し」になっていたり、「こういう」「そういう」といった普通は記録から削除するような合間のいらん合いの手(自分で自分への)がそのまましつこく記録されていますが、そこは無...
【寄稿】世界情勢を読む10冊『クーリエ』6月号
- 2014/04/25
- 22:09
『クーリエ・ジャポン』6月号の巻末特別付録「知性を鍛える「教養書」100冊ブックガイド」に、国際情勢を読む10冊の本を紹介するコメントを寄稿しました。「激動する世界情勢の「背景」と「未来」を知るための名著」(選者 池内恵)『クーリエ』2014年6月号特別付録、4-5頁 (外国語のものは)翻訳が出ていて、日本で絶版になっていない本、という条件のため制約があるのですが、その枠内で10冊選び、それぞれに短いコメント...
絶版有理~『ウクライナ・ナショナリズム』はカッコいいなあ
- 2014/04/23
- 19:12
これを読んで考えた。「(ニュースの本棚)ウクライナ 「国民統合」の難しさ 末澤恵美」『朝日新聞』2014年4月20日05時00分 この中で、中井和夫『ウクライナ・ナショナリズム 独立のディレンマ』(東京大学出版会、1998年)が取り上げられています。 中井和夫先生、カッコいいなあ。 何がカッコいいかというと。この本、ウクライナがあんなことになってるから、当然、買ってみたいと思うでしょう? もちろんこういった専...
【出演予告】4月24日(木)NHK『クローズアップ現代』で解説
- 2014/04/22
- 23:40
テレビ出演情報です。4月24日(木)のNHK『クローズアップ現代』(夜7:30~7:56;再放送、深夜0:10~0:36)で「広がる“新イスラム国家”の脅威 ~アルカイダの逆襲~」をテーマに、スタジオで解説を行います。映像はNHKの独自取材や各国放送局のものが編集されると思いますが、私の解説の方は、このブログでも紹介した昨年度のいくつかの論文が基礎となります。【参考1】【参考2】...
あれから一年、今年もボストン・マラソンがスタート
- 2014/04/21
- 23:20
先ほど、『ブリタニカ国際年鑑』に、ボストン・マラソン爆破テロ事件やイナメナスの天然ガス・プラント襲撃事件など、2013年のグローバル・ジハードの動向について回顧・解説を書いた旨を書きましたが、忘れていましたがつい先ほど、ボストン・マラソンがスタートを切ったようです。"Nearly 36,000 runners ready for first Boston Marathon since bomb attack," Reuters, April 21, 2014.ロイターの実況ツイート"Boston Maratho...
【寄稿】ブリタニカ国際年鑑2014「イスラム教」の項目
- 2014/04/21
- 23:03
『ブリタニカ国際年鑑』2014年版に解説を寄稿しました。池内恵「イスラム教」『ブリタニカ国際年鑑』2014年版、2014年4月、247-248頁短いものですが、2013年のイスラム教と国際政治を、三つの事件・事象から解説しました。1月16日の「アルジェリア人質事件」、4月15日の「ボストン・マラソン爆破テロ事件」、そしてこの昨年を通じて進んだ、シリアやエジプトやイエメンなど「アラブの春」後に治安が乱れた諸国にグローバル・ジハ...
サウジとカタール和解か?
- 2014/04/18
- 23:59
世界のエネルギー安全保障に重大な影響を与えるGCC諸国だが、その内紛が激化して心配されていた。 最近の経緯はこんな感じ。3月4日 GCC外相会議⇒カタールとサウジの対立激化。カタールのムスリム同胞団への支援と、アル=ジャジーラの批判的報道にサウジ・バーレーン・UAEが反発3月5日 サウジ・バーレーン・UAEがカタールから大使召還を発表3月25・26日 アラブ連盟首脳会議(クウェート)⇒歩み寄り見られず3月28...
京都へ
- 2014/04/16
- 14:07
久しぶりの京都出張。 10年前、京都に就職して東京を離れた頃、この曲が流れていました。 JR東海CMの曲だったので、TOKIOが京都で新幹線のぞみで、とまったくそのまんまですが。 正面からストレートにぶつかることがいい時もあります。SMAP全盛時代のTOKIOは挑戦者でしたね。 いつまでも挑戦者でいよう。...
『エコノミスト』読書日記の第1回の発売日は4月28日(5月6日号)
- 2014/04/16
- 00:21
月一回の読書日記を始めます、と告知したのですが(読書日記の連載を始めます(週刊『エコノミスト』)2014年4月1日)、第1回の掲載号の発売日を誤って4月21日(月)としていました。 今気づいたら実際には4月28日(月)発売の5月6日号に掲載でした。すでに原稿は出してあるので、お待ちください。 今更ながら、書いてからタイムラグがあるんですね。 2011年の「アラブの春」以来、ウェブ媒体への寄稿に力を入れていましたの...
科学と政治とナショナリズム──あるいはエジプト化する日本
- 2014/04/11
- 22:58
いろいろとやることが多くてブログに時間が割けないのですが、なんだか世間は無用に騒がしいらしい。だがテレビを見ていないのでよく分からない。何となく関係しているかなーと思う過去のエントリを二本再掲します。皆さん、頭を冷やしましょう。そうすると、背筋も寒くなってきます。エイズとC型肝炎にも勝利したエジプト軍(2014年2月26日) エジプトの軍医学研究所が「C型肝炎もエイズも探知して治癒する装置を開発」と発...
カタール・ドーハの国営モスク
- 2014/04/09
- 23:59
今日はあまりに忙しく、ブログに文章を書く時間なし。代わりに3月末に行ったカタールの写真を何枚かアップしましょう。ムハンマド・アブドルワッハーブ・モスクの中庭。大雨の後で、水面に回廊が反射して幻想的です。ミナレット。湾岸らしい、おなかおっきいお兄さんとミナレット。キブラ(カアバ神殿の方向)を示すキブラ(壁の窪み)に向かって礼拝オイル・マネー(正確にはガス・マネーか)の精粋というべき巨大建築物でした。...
実はNHKBS1はすごいインテリジェンス情報の塊
- 2014/04/08
- 23:59
春の番組改編で、NHKBS1の国際ニュース番組もいろいろ変わった。NHKBS1の各種の国際ニュース番組は、国際情勢を見る上で必須のツール。 時間はスポーツなどで変わることがあるけれど(←やめてほしいです。ニュース・チャンネルとスポーツ・チャンネルは分けてください、NHKさん。特に、オリンピックやワールドカップがある期間には国際ニュース番組がぐっと減るというのは困ります。まさにその陰で毎回世界で大...
【論文】ジハード論の系譜学『国際政治』175号
- 2014/04/07
- 23:08
やっと出ました。池内恵「近代ジハード論の系譜学」日本国際政治学会編『国際政治』第175号、有斐閣、2014年3月、115-129頁「やっと」というのは、私が書くのが遅れたという以外の意味は一切含んでおりません。完成が遅れて、お世話になった皆さんには大変にお手数・ご迷惑・ご心労をおかけいたしました。また、先に論文を完成させて提出させ、刊行を待っていた多くの執筆者の皆様にお詫びいたします。さて、これで2013年度の棚卸...
【海外の新聞を読んでみる】ヘーゲル国防長官訪日を世界はこう見る
- 2014/04/06
- 23:59
米国のヘーゲル国防長官が4月4日に来日し、昨日(4月5日)夕方には安倍首相と会談した。国際的にはかなり注目されている訪日なのだけれども、肝心の日本での報道は、全部見たわけではないけれども、低調。例えば毎日は、「安倍首相:アジア重視堅持歓迎 米国防長官に」『毎日新聞』2014年04月06日東京朝刊 この記事では、首相側から「中国の海洋進出や北朝鮮の核・ミサイル開発などを念頭に『米国がアジア太平洋重視政策(リバ...
先端研の桜
- 2014/04/04
- 16:02
先端研の桜。今日ではなく一昨日(4月2日)の撮影。その前日がたぶん一番満開だったようですが、その日はカメラもiPadも忘れていたので、翌日にあわてて撮っておきました。今日はいろいろ新しいテーマをめぐってばたばたして結論が出ないので、いくつか写真でもアップしておきます。先端研へ続く道。通りすがりの桜の半アーチ。高級そうなマンション。キャンパスの片隅にも。桜のアーケード。子供が遊んでる。背景は先端研の新し...
【連載】今年も続きます『中東協力センターニュース』
- 2014/04/03
- 18:00
ここのところ年度末・年初ということもあって、研究プロジェクトを閉じたり開いたりの事務書類のやり取りや、各種連絡に追われている。本をまとめる作業も複数進行中。 ついでに自分の書いてきた原稿も整理中。どこに何を書いたかがだんだん分からなくなってくるからね。 今回リストアップしてみるのは、『中東協力センターニュース』で行っている連載「『アラブの春』後の中東政治」です。 中東協力センターというのは、経済...
「危機の震源」がだんだん近づいてきますね
- 2014/04/02
- 16:39
ウクライナ危機の陰で進んでいた、台湾の学生を中心とした、台中サービス貿易協定締結強行に反対する、反政府抗議行動の高まり。 思考実験として、そして将来への現実的な備えとして考えておかなければならないのは、もしこの抗議行動が激化して、一部に武装集団なども現れ、大規模な騒乱状態になった場合、あるいは馬英九政権が倒れるような事態になった場合、どうなるか、ということ。 中国との貿易協定で「中国の植民地に...
『外交』に連載した英語書籍の書評リスト
- 2014/04/01
- 18:52
先ほど、『書物の運命』以来書評は書いていない、と記しましたけれども、例外的に、外務省発行の『外交』にだけは書評連載を一年半ほど持っていました。 この時も、ご依頼に対して条件を付けた逆提案をしたところ、それを呑んでくれたので連載に至りました。 ご依頼では、ごく通常の雑誌書評、ただし『外交』なので国際政治・安全保障や、私なら中東ものを中心に、というご要望でしたが、私の方のモチベーションや読書習慣から...
読書日記の連載を始めます(週刊『エコノミスト』)
- 2014/04/01
- 17:56
そうそう、すぐ近くにあるけどめったに行かない東大教養学部まで歩いたのは、桜を見るのが目的ではありませんでした。大学生協の書店に行ったのでした。先端研のある駒場Ⅱキャンパス(駒場リサーチキャンパス)は、学部がなく、理工系の研究所だけなので、生協はあるが本がほとんどない。それでは教養学部の生協まで行って買うかというと、歩いて10分もしないのだけれども、それすら時間のロスがもったいないほど忙しく、しかも...
先端研の春
- 2014/04/01
- 16:58
新学期ですね。いろいろ棚卸し、在庫整理的なことをして終日研究室にて過ごす。 桜も満開。まだつぼみばかりの枝もあり、とうぶん目を休めてくれそう。 教養学部の生協の書店まで歩く。先端研のある代々木上原(番地は駒場だが)と、東大教養学部がある駒場にかけての一円にこんなに桜の木が多いなんて、学生の時にも、先端研に就職してからも、気にしたことがなかった。 おそらく学生時代はそんなことにかまっている心の余...