アキネ会の日常

ライトノベルコミュニティー「ラノベdeアキネイター」の参加メンバーが“共同運営”するライトノベルレビューブログ

2013年05月

4
アキネ会の日常5月のPICK UP作品。

ピンチなスルガシステムにおいて、
工兵がプロジェクトリーダーに就任。
立華と梢とチームを組み、新たなサービスを生み出し会社の立て直しを図る―。

相変わらず専門用語は意味不明だけど、相変わらず痛快な展開の作品ですな。
社長の無茶振り→工兵が四苦八苦しながらも起死回生の一手を思いついて解決という流れはいつも通りなんだけど、しかも専門的過ぎてその詳細は理解しきれないんだけど、それでも楽しめるというのはすごい。

今回は犬猿の仲である立華と梢が共に仕事をするというのが見もの
2巻のメールでのやり合いはいまだに忘れられないなw
それでも、いがみ合っていながらも、お互いの仕事の腕は認めている立華と梢。
成功のために、プライドを捨てて相手に頼み込む様は真のプライドを感じる。

そして何より工兵ね!
毎回思ってるけど、どんな新人だよ、あいつw
自分が新人の頃を考えると、まぶしくて素直に見れない…。
次はどんなひどい目にあうのか。そこからどう抜け出すのか。
楽しみです。


レビュー:しゅん

なれる!SE (9) ラクして儲かる?サービス開発 (電撃文庫)なれる!SE (9) ラクして儲かる?サービス開発 (電撃文庫) [文庫]
著者:夏海公司
出版:アスキー・メディアワークス
(2013-05-10)
 
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3
富士見ファンタジア文庫の伝統の短編集。意外なことに作者初めての短編になるんですね。前作のカルマとかすごい短編書きやすそうな話だったのに……(本編のノリが短編っぽかったせいかもしれませんけどw)


というわけで、美九を除く攻略済みの精霊+折紙、合わせて6話の短編からなる1冊です。


で、読んだ感想は


こ れ は ひ ど い


もちろん誉め言葉ですよ?


具体的に言うと、十香の全裸写真撮影だったり、公衆の面前で折紙をスク水+犬耳&尻尾+首輪装備で四つん這いにさせたり、四糸乃におしりぺんぺんしたり、琴里と一緒にトイレとお風呂に入ったり、八舞姉妹が罰ゲームで脱衣したり(しかも下着から!)、狂三と結婚したりしてました。


ちなみに四糸乃のやつは、担当編集の提案だそうでして……



い い ぞ も っ と や れ !


いやぁ、こういう悪のりは大好きですw


話の内容は、まあ真面目な話になるわけないですよねw

どのヒロインの話もおもしろかったんですけど、個人的に1番好きなのは琴里バースデー。

なんと! あの琴里の妹モードが!

いやぁ、これはすごかった。本編では日常パートでもほとんど司令モードなのですごく新鮮ですね。
そしてその上破壊力がスゴいw

やはり短編の魅力は本編では見られない、キャラの新しい部分を見ることが出来ることだと思うんです。
そういう意味では今回の琴里、あと狂三の話はとても良かったと思います。

もし短編の2巻がでるなら、美九やマナの話も読めるのかな? 楽しみです。


レビュー:ぼくだ
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さて、そろそろ「6月のPICK UP!」の時期ですが……その前に!

各レビュアーが選ぶマイベスト妹決定戦「この妹がすごい!」特集をやりたいと思います!

世は全盛、もはやが出ないライトノベルの方が珍しいという大・妹時代

その中でも特にキラリと光る、心に残った妹達をご紹介します。

テーマはこの妹がどんなにすごいか、作品の中でどんな活躍をするのか、この妹がいなかったらどうなっていたか、この妹をどれだけ愛しているかなどなどなんでもあり!

記事担当はKOU、tartarous、僕だ、しゅん、yuu_beの5名を予定。

6月の電撃文庫発売日(6/7)までには出そろう予定ですので妹好きの方はどうぞお見逃しなく!

さあ、どんな妹が登場しますやら?

◆櫃内夜月/きみとぼくの壊れた世界 by yuu_be

◆にもうと/嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん by tartarous

◆槍水茉莉花/ベン・トー by yuu_be

◆パシフィカ・カスール/スクラップド・プリンセス by しゅん

◆アリエル・アルバス/とある飛空士への恋歌 by ぼくだ

◆浅羽夕子/イリヤの空、UFOの夏 by KOU


※追記:5/30本日、5月の月間PV数が10000PVを超えました!初の10000越えです!
皆様、本当にありがとうございます☆ 

4

「理由は一つだよ。貴方は、諦めろ、と言ったんだ」

桜ノ杜文庫より刊行された18禁PCゲームのノベライズです。
普段ノベライズとか滅多に読まないんですが、これに関してはシナリオ・絵とともに原作そのまま+書き下ろしのオリジナルストーリーということで原作ファンとしては読まずにはいられませんでして。
ファン大歓喜な上に重大なネタバレは避けてるから原作ノータッチの方にも薦められるいい1冊でした。
ゲームからしてキャラの魅力溢れる作品でしたが、ノベライズでもそれは一切損なわれておらず。
正々堂々と卑怯な智ちんはみんなに愛される主人公にしてメインヒロインだし、その他同盟の面々も好き勝手やってるし、設定的に出てこないだろうなーと思ってたあの娘らも登場するしで大満足。
インパクトあった場面としてはるいVSフランシスの戦闘シーン。
呪いの代償の力で常人を遥かに上回る身体能力を持ったるいと、特別な力を持たない人間ながら磨き続けられた技量でそれに並ぶステージに立ったフランシス。
ここまで熱いバトルシーン久々に読みましたよー。
レーベルもマイナーだしエロゲに触れてない層の方が触れる可能性が少ないのが残念ですが、読んで損はしないと言い切れる良作でした。
布教活動でもしようかな・・・?

るいは智を呼ぶPLUS -魔女たちと太平洋の星-(桜ノ杜ぶんこ)るいは智を呼ぶPLUS -魔女たちと太平洋の星-(桜ノ杜ぶんこ) [文庫]
著者:日野 亘
出版:一二三書房
(2013-05-05)

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3
サブタイトルと巻数表記が分かりづらすぎないか……

「飛べない蝶と空の鯱」がメインタイトルなのはいい。前巻までの「~たゆたう島の郵便箱~」はてっきり1巻だけのサブタイトルだと思ったら2巻、3巻にも同じのがついてきて、じゃあそれも含めてのタイトルかと思ったら今回から変わってるし……しかもナンバリングもリセット、表記も算用数字からローマ数字に。いったい何がしたいのでしょう。

タイトルも改め新章突入!って煽られていたけど、普通に4巻で十分です。
工夫するところが間違っていると思う。


批判から入ってみましたが、内容はだいぶ良くなってきました。

見果てぬ蒼海への夢、共に飛ぶパートナーとの愛情と信頼、時を超えて伝えられる想いと、それを込めた『封書』。読者がこの物語に求めている(であろう)ものがきっちり詰められた1冊でした。特にウィルとジェシカのイチャイチャっぷりは、眺めていて羨ましくも微笑ましくて、こういうのは嫌いじゃない。

「飛ぶぞ、ジェシカ」

「飛んで、ウィル」

何度も交わしてきたこのやり取り、4巻ともなればもうお約束。空に挑むのはいつだって命懸けで、パートナーの死は自分の死に直結する。それでもジェシカはウィルに翼船の手綱を託し、ウィルはジェシカに背中を預ける。数を重ねれば重ねるほど強まる二人の絆を確かめるようなこのやりとりは、何度読んでもその度に背筋が震えます。

ただ一方で、大して上手くない叙述トリックとか興ざめな魔法バトルとか、無駄が目立つんですよねー。今回も、結局最後は地上でのバトルで終わってしまったし。前述の通り、その部分も含めて前巻よりは読みごたえがあるようにはなっていますが、そもそもこの物語にそういう要素は求めていないのです。

何にせよ、この物語は空を目指す物語なので、そこだけは見失わないでほしい。

レビュー:tartarous

飛べない蝶と空の鯱 ~蒼の彼方より、最果てへ~1 (ガガガ文庫)飛べない蝶と空の鯱 ~蒼の彼方より、最果てへ~1 (ガガガ文庫) [文庫]
著者:手島 史詞
出版:小学館
(2013-05-17)

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4
「私が新しい魔王軍の筆頭悪魔大元帥になって、真奥さんを賭けて遊佐さんと決闘します」

ちーちゃん・・・w


現代日本ではたらく魔王と勇者の物語第4弾。
今回は真奥のバイト先の改装と魔王城の修繕で宿無し仕事無しになった真奥たちが、住み込みで海の家で働くお話。
今までももちろんそうだったけど、今回が一番タイトル通りという感じがしたね。
寂れた海の家に客を集めるため、様々なアイデアを出して実行に移す真奥。
こんな上司の下で働きたいわー。 
ここら辺は作者の実体験に基づいていたりするのかな?
アイデアの数々やその合理性なんかには素直に感心した。
その後の花火大会含め、どこか文化祭前夜っぽくて微笑ましかったな。

また、相変わらずの「魔王と勇者」という設定を使った小ネタにもにやけが収まらなかった。
特に海の家オープンにあたり真奥の指示通り動く恵美を見た芦屋の

「勇者が…あの勇者エミリアが、全ての悪魔の敵が!魔王様からにじみ出る王者の威厳に触れて、こうべを垂れて魔王様の命に従っているのです!それを見て…私は…私はもう胸がいっぱいでっ!これは一人の悪魔としては小さな一歩かもしれませんが、魔界にとっては大きな飛躍です…!」

ねw
アームストロング船長に謝れw

そして何よりちーちゃん。
バイト先にやってきたサリエルを上手く手玉にとっていて、真奥と共に「強くなったなちーちゃん…」と思っていたところに、冒頭のセリフである。
成長しすぎだろw

ラストの方でエンテ・イスラや魔界天界に関わるゴダゴダや天祢の正体などシリアスな部分も出てきたけど、基本的には終始コミカルなノリであった第4巻。
堪能させていただきました。


レビュー:しゅん

3巻感想
2巻感想
1巻感想 

はたらく魔王さま!〈4〉 (電撃文庫)はたらく魔王さま!〈4〉 (電撃文庫) [文庫]
著者:和ヶ原 聡司
出版:アスキーメディアワークス
(2012-02-10)
 
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3
※前巻の感想はこちら。
http://blog.livedoor.jp/akinator/archives/26447089.html

「ストーンコールド」から「スーサイドクラッチ」へと続く第二巻「スピットファイア」。
いやー、江波さん自由に書いてますねー。なんといいますか、敢えてテーマ性を排してとにかく無軌道なキャラを描きたいという思いが強く伝わってきますねー。ガガガ文庫の「鳥葬」読んだばっかりだから余計にそう思えるのかも。

今回は異常な悪ガキ二人組が異常な悪さをやり通すお話。それだけといえばそれだけ。その悪さに前巻で登場した魔術師スカンクはもちろん、お馴染みの面々が絡んできます。
しかし時系列的には前巻より前のお話。
ということは、三巻はそれより前の話だったりするのかな……?
一巻にも二巻にも関係している重要人物がまだ出てきていないので、三巻はその重要人物とスカンクの話になるのかなーと思ったりしてます。

そして面白かったかどうかと聞かれれば………む、難しい。
江波さんの書きたかったものがきっちりと書けているのが分かるだけに、なんとも難しい評価です。
どうもキャラ造形が某きのこさんに似てるんだよなーと思ってしまったのも関係あるのかも。
ともかく、この二巻で深まったシリーズ世界観が次に繋がることを楽しみにしつつ、最終巻を待ちたいと思います。

レビュー:yuu_be

 
スピットファイア 魔術師スカンクシリーズ 2 (星海社FICTIONS)スピットファイア 魔術師スカンクシリーズ 2 (星海社FICTIONS)
江波 光則 中央東口

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3
両親の離婚後母親と二人で暮らしていた上総は、その母親の死後叔父に引き取られ高校生活を送っていた。
ある日実の父親から上総を引き取りたいという申し出があり、叔父にこれ以上迷惑をかけたくないという思いから上総はこれに応じる。
引き取られた実家には一つ上の姉の天音がいた。
母を捨て葬式にも来なかった父と姉に複雑な感情を抱いている上総。
天野もまた素直に上総を受け入れられない。
こうして久々に実家に戻った上総の、ぎこちない家族生活が始まる―。

こうしてあらすじを書けば、その後のストーリーはなんとなく思い浮かぶでしょう。

初めは反発しあいながらも日常生活を重ねていくうちに段々と打ち解け、風呂場でばったりといったお約束イベントなんかをこなしながらも重大な事件が発覚、それをなんとか乗り越えて絆を深め穏やかながら楽しい日常が広がっていく―。

ラノベ的にはこんなところか。
電撃やGAあたりから出ていたらまさにその通りだったでしょう。
しかしここはもう少し大人向けのレーベル、メディアワークス文庫。
派手なドタバタや変な癖は無く、マイルドな仕上がりになっております。

テーマは家族の絆。
両親の離婚というのは子どもにとってほんと重大なことだよなぁ。
父と別れた上総と、母と別れた天音。
この件においてはどちらも被害者なんだ。

そんな姉弟が、お互いを理解しながら歩み寄っていく。
特に上総は等身大の高校生といった感じで、おそらく自分も高校生時代にこのような状況になったら同じように考え同じような行動をするだろうなと、とても共感できたな。
そこに父の考えや亡き母の思いも絡んできて、とても優しい一冊となっております。

惜しむらくは音楽の扱いか。
テーマはあくまで家族の絆で、音楽はBGM程度。
本人たちにとってはとても大切なものなのだけれど、作品としてはそれがダンスだろうがスポーツだろうがなんでも成り立ってしまうのがな・・・
偉大な音楽ラノベであるさよならピアノソナタやドラフィルと比べるのは酷かもしれないけど、音楽を扱うのなら、ましてタイトルに持ってくるのならもっと音楽に力を入れてほしかったな。
さすがにあとがきでまったく触れないのはどうかと。


悪く言えば無難な、良く言えば癖が無く万人に薦められる、そんな作品。
心温まる家族の物語を読みたい方はぜひ。


レビュー:しゅん

天上の音楽 (メディアワークス文庫)天上の音楽 (メディアワークス文庫) [文庫]
著者:木崎 咲季
出版:アスキーメディアワークス
(2013-03-23)

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3,4月と休んでいたので一発企画だろ?とか思われてそうですが、今月は頑張って書きます。
ちなみに3月は新シリーズ物がなかったのでスルー、4月は純粋にモチベなかった感じで書きませんでした(ぉぃ

5月に発売された一迅社文庫は以下の通り。
・千の魔剣と盾の乙女 10巻
・俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件 6巻
・剣刻の銀乙女 3巻
・満月の人狼と半月の吸血姫
・辻堂さんの純愛ロード 2巻

の計5冊ですが、ノベライズものは元のゲームをプレイしていないのもあるしおススメするってのもなんかアレな感じがするので今回に限らず以降も基本的には触れない形にしたいと思います。
というわけで紹介するのは4冊となります。

■タイトル
☆×1~5でオススメ度
感想とかレビューっぽい文
で表記します。

シリーズものから。

■千の魔剣と盾の乙女 10巻
☆☆☆☆
ついに二桁巻へ突入、作者も初だそうでめでたいですね。
今回は折れた魔剣ホルプを蘇らすために竜の墓場へと行く話。
竜の墓場とか前回出てきていたワードだし、最近の巻ではちょくちょく星図詠のリーナとの関連性が出てきていますが、今回もその辺で少しずつ繋がりを感じられるような話が出てきています。
星図詠が好きだった人にとってはここまで来ると感じるものがあると思います。

ホルプが壊れてから割と不完全燃焼だったロックも活躍の機会があったりと今回は読みどころも多くて面白かったですね。

しかし、星図詠のリーナは打ち切り補正入っていたとはいえいい感じに終わったのに、何がどうなってこんな世界になってしまったのか…一端は語られてますが…ぐぬぬ。

■俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件 6巻
☆☆☆
あらすじにも書いてありますが、みゆきさんデレ巻です。
今までツンツンだった分の余波が一気に…来るかは割と人次第だと思います、えぇ。
デレはしていたけど、意外と平常運転だった印象。
完全な萌えコメ物ですが、主人公の過去に触れ始めたりもしました。
割とシリアスオーラは出ているんですが、素直にシリアス展開になるかは蓋を開けないとわからないのは萌えコメ物として楽しめる部分なのかもしれません。

■剣刻の銀乙女 3巻
☆☆☆
前回はざっくり噛み砕くと味方にチートがいるんでそれを緩和させようっていう話。
というわけでチート分がなくなったお陰で、話もハラハラできる部分も生まれるようになって起伏を感じやすくなったように思います。
今回の話は割とベタなオチだしわかりやすいと思うんですが、こういう話は意外と好きでしてね…直球なファンタジー作品だし王道的な展開は割とありだと思いました。

話自体は面白いんですが、なぜかどうも燃え切らない感じがあるんですよね…、すごく個人的な部分なんですが。
この辺が解消されると化けるんですが…次巻以降に期待したいですね。

■満月の人狼と半月の吸血姫
☆☆
第3回一迅社文庫大賞・奨励賞を受賞した作品。
いつもの当たらなかった一迅社文庫作品といった感じでして…なんか目立ったものがないんですよね。
学園物で異能バトルもあるというありがちなジャンルで、学園自体も実は異種族がひそかに多く通っている学園といった設定。
割と、異種族の設定を生かしての学園パートはそこそこ楽しめたんですけど、無理に異能バトル要素を入れなくても良かったんじゃないのかな…。

このタイトルだけは結構お気に入りかもしれない、良いと思いますこのタイトル。


■まとめ
というわけで以上4作品でした。
まとめて書くせいでどうも、感想自体が短くなりすぎるのが難点ですね。
前回すごい頑張って書いた感じもしますが…読んだ作品の勢いにも影響を受けているんだと思います。

書き手:翹揺@毒舌タイツ姫

3
もっと強くなりたい。物語に出てくるような英雄になりたい。

そんな純粋な想い、真っ直ぐな闘志が全てを燃え上がらせる熱い1冊でした。

どんなにステータスが上がっても、どんなスキルを身に着けても、怖いものは怖い。かつて一人で潜ったダンジョンで遭遇した凶悪な猛牛、ミノタウロス。殺されかけたときの恐怖は体に染みついている。第一級の冒険者から見たら弱いモンスターかもしれないけれど、今の自分にとっては何よりも恐ろしい、最強のラスボス。戦えばどうなるか、力量の差が分からないほど未熟でもない。助けを請えば応えてくれる大人も側にいる。
そしてそれでも、少年には、一人で立ち上がって前に進まなければならない時がある。

そうして壁を乗り越えて、一つ大きくなって、でも先に立つ憧れのあの人の背中はまだまだ遠くて。もっと強く、もっと高みへ、冒険者ベル・クラネルの物語は、次のページへ進んでいく……

・:*:・゜☆,。・:*:・゜☆,。・:*:・゜☆,。・:*:・゜☆,。

うーんこう書くとベタ褒めになってしまいますね。

確かにクライマックスの一部分はそんな感じで良かったのですけど、そこに至るまでの過程があまりに予定調和というか、お膳立てされたルートをただ進んでいく感じで、今回の試練も誰かに用意してもらったものをクリアしましたみたいな……初見のRPGを攻略本を見ながら進めているような物足りなさがある。

ただ、たとえ主人公の強さがチート級でも、それでも上には上がいる。
そうである限り、この作品がつまらなくなることはないかなと思いました。

レビュー:tartarous

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 3 (GA文庫)ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 3 (GA文庫) [文庫]
著者:大森 藤ノ
出版:ソフトバンククリエイティブ
(2013-05-16)
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