アキネ会の日常

ライトノベルコミュニティー「ラノベdeアキネイター」の参加メンバーが“共同運営”するライトノベルレビューブログ

2012年12月

それでは今年も書きましょう、1年間のラノベ振り返り。

今年の新刊や新作について、語りたいだけ語ります。 

・:*:・゜☆,。・:*:・゜☆,。

(1)作品部門

○魔法少女育成計画 restart
このラノ投票対象外で、敬意を表する機会が無いのでこの場で大絶賛しておきます。
無印だけでも「大好きな作品」として挙げるに足る評価Aランクなのですが、restartはもうね。感想記事でも書いたけど、何一つ非の打ちどころのない最高のエンターテイメントでした。
可愛らしいイラストやポップな文体、それに反して過酷で凄惨なストーリー。ゲームとしても作り込まれていて面白かったし、異能バトルとしても側面も高く評価できる。
何より無印との違いは、キャラに感情移入できたこと。次は誰が死ぬんだろう……というワクワクではなく、心の底から、もう誰も死んでほしくない、 と思いました。強かったあの子が、頑張っていたあの子が、理不尽に殺されていく。しかも敵は仲間の中に潜んでいて。そんな悲惨な結末でありながら、恨みを ぶつける先がない。
この良い意味での読後感の悪さで右に出る作品は、ちょっと他に思いつかない。

もう1冊くらい、finalとか出ないかなと、期待しています。

○灼眼のシャナSⅢ
俺のラノベに対する考え方、読み方の軸となった作品が、シャナです。
ライトノベルと出逢って6年。3,4年前に、俺のラノベ史上の区切りとなるだろうと予想していた出来事が2つあって、一つがハルヒ驚愕が出ること。そしてもう一つが、シャナが完結すること。本編の完結は去年だけど、今年の短編で本当の本当に最後になってしまいました。

内乱を描いた最初の話が良かったね。人間と紅世の徒という、本来は喰い喰われる関係の二人。両者の願いが一致するときに「宝具」は作られる……。 味方であるはずのフレイムヘイズを殺したいと願った少年。そんな稀有な人間と出逢った紅世の王。そうして完成した宝具が、まさに本編1巻で王自身の破滅の 引鉄となるというのだから、因果というのはわからないですね。
それともちろん、フューチャー&ホープ。残された人間たちの、新しい時代の象徴が三悠で、革新を求めて新世界へ渡り来た徒やフレイムヘイズたちの希望が[両界の嗣子]たるユストゥスなのかと考えると、なかなかに感慨深いものがあります。

このラノ2013では1位投票。コメントも掲載されたぜヒャッホー!……ですがめっちゃ端折られてしまったので、ここで披露しますw
――それぞれの想いと想い、願いと願いがぶつかり合う、人間、紅世の徒、フレイムヘイズ達の生き様を描いた愛と友情の物語。灼眼のシャナ、終幕です。

○なれる!SE7&8
1巻~6巻で描かれるブラック企業のブラックっぷりって、SE業界の抱える構造的な問題が根本にあったと思うんです。正直、ゆとり公務員の俺としては想像を絶する世界で、あー大変そうだなーと完全に他人事で楽しんでました。
が、今年の7巻8巻は違いましたね。製品やサービスの質だとか営業の手腕を飛び越えた、政治の世界。7巻は、大企業のそういうゴタゴタに巻き込まれて劣悪な環境で戦わされる主人公を描き、8巻では自分たちがその土俵で勝負をかける。

やっていることの本質は7巻も8巻も似た様なものなのに、読んで抱く感想が真逆なのは、登場人物の人間性が違うからですよね。7巻のあの責任者 (?)の小物な悪党っぷりも、キツネ女の抜け目のなさも、正直気分が悪い。一方8巻、先輩も上司も良い奴だし、ライバル企業の尖兵もボスもギリギリのとこ ろでフェアプレーだし。
結局仕事って、何をやるかも大事だけど、誰とやるかも大事だよなーと再認識した次第です。

○はたらく魔王さま!6
こちらもお仕事ラノベ。
「大人だって、夢を思い描くんだ」という店長の台詞。それに影響されたかされないでか、新たな形の「世界征服」を考え始める魔王、勇者、人間。若 干説教くさいというか、堅苦しい感じもしましたが、そこはそれ、この作品のいいところだと思いまする。誇大妄想も大言壮語も、なんか素敵な仲間がいればか なっちゃいそうじゃない?っていう、ある意味真っ直ぐな展開も好感度高いです。
エンテイスラ、魔界、天界をとりまくゴタゴタも、現実世界の複雑なそれを分かりやすくまとめた感じで、読んでいて楽しいです。この辺は巻数がここまでこなければ描かれなかったはずだし、シリーズものの醍醐味のひとつですね。

今後はアニメ化ということで刊行ペースが落ちそうですが、引き続き期待しています。

○やはり俺の青春ラブコメは間違っている6
ぼっちあるあるに定評のある本作ですが、今回ばかりは納得のいかない部分が多かった。そして、それも含めて最高巻でした。読んでいて何度も、いやいやそうじゃないだろ!って突っ込みを入れたくなった。
日常では、自分の立ち位置を分かっていて、それなりに上手く立ち回ることの出来る八幡や雪乃だけど、文化祭という非日常には不慣れなんですね。だ から、良かれと思ってやったことが裏目に出たり、やるべきことは分かっているのに正しい手段が分からなかったり。それでも、文化祭を成功させようという気 持ちだけは皆と同じようにあって、不器用ながら頑張る姿がカッコ良かったと思います。

ただ、八幡の働きたくない、社蓄社蓄言いまくりなのはちょっとうんざりしたかも。作者の過去の体験を活かすのは構わないんですが、現在の自分を投影してどうすんのw

○のうりん5
久々のマジ泣きでございました。
どうして泣けたのか自分でもよくわかりません。命のやり取りに対する真摯な姿勢に心を打たれたとかそんな感じでしょうかね。言葉にするのは無粋な気もするし、しかしきちんと書いてくれた作者には素直に敬意を表したい。
しかしこれだけのものを書けるのに、前半のくだらなさはどうにかならんのか。イラスト芸やフォント芸は全然OK、パロネタもギリギリ許せるレベルなのですが、汚いのは勘弁。

○東雲侑子シリーズ
このラノでコメントを載せたいがために、上から目線で知ったかコメントを書いて投票したら、見事に掲載ヒャッホー!ラブコメは好みじゃないんだぜと思っていましたが、コメ抜きのラブストーリーは結構いけることに気づきました。
全三巻、たっぷりと悶えさせていただきましたので、ここに記載しておきます。


(2)キャラ部門
【男性】
○クースラ(マグダラで眠れ)
頭脳明晰で冷酷な錬金術師……と思いきや、意外とロマンチスト。そして自分にそんな一面があることを自覚し、それをはっきりと口に出しちゃう。夢を追うという一点に関しては、とことん素直で正直な、主人公らしい主人公だと思います。

○鹿狩雅孝(断章のグリム)
今年完結した断章のグリムのキーパーソン。彼なくしてこの物語はなかった。
神は信じないけど、宗教という文化には敬意を表する。推測ですが、作者自身の考えを投影した姿なんじゃないかなと思います。主人公たちにとっては頼れる味方で、読者にとっては楽しい解説役で、そして物語における真のラスボスが神狩屋さんでした。

○薬屋大輔(ムシウタ)
最近流行りの「俺TUEEEE」な主人公、だったはずが、実はもうとっくに満身創痍。それでも背負った「一号指定」の期待に応えようと無様にもがく姿が素敵。主人公無双というのは、こういうのを言うんじゃないのかね。

【女性】
○青山七海(さくら荘のペットな彼女)
6巻が最高巻だと思ってたけど、8巻はメーター振り切っちゃってよくわかりません。
「私はね」「神田君に恋をしたから、今日までがんばってこられたんだと思う」
「お願い……早く行って!」「じゃないと、ウチ、泣かれへん」
真っ直ぐすぎて眩しいです。
ななみんの門出に、今はただ静かに声援を送りたいです、はい。

○ラピス・ラズリーヌ(魔法少女育成計画restart)
作品部門でも挙げたのでやめようかとも思ったんだけど、書かずにはいられない。
どんな時でも明るく前向きに、正義の心を忘れず、自分の身の危険を顧みず仲間を助け、仲間の死には素直に涙し、戦うときは全力投球。魔法少女という存在をこれでもかというほど具現化した、素敵な女の子でございました。あとビジュアルがストライク。
無印含め32人の魔法少女の中で一等賞です。

○フォト(キノの旅)
本当は去年書いておくべきだったかも。15巻からレギュラー入りした新キャラ。
キノ、シズ、師匠の各一行が、どちらかというと後味の悪い寓話的な話になるのに対し、彼女のエピソードはどれもいわゆる「いい話」。もちろん安易なハッピーエンドにはならないのだけど。善意が善意として機能するのは救われた感じがしてイイネ。
フォトが好きというより、フォトの出てくる話が好きです。

(3)作者部門
特にこれといって言及したい作家がいないので、ツイッターについてでも。
作風の好き嫌いはさておき、作品や仕事に対する考え方は一流だなと思う作家がいる。渡航とか、藤原祐とか、十文字青とか。
一方で、あんまり政治絡みの思想を垂れ流されても、と思うこともしばしば。俺の感じていたことをそっくりそのまま書いてくれたツイートがあるので勝手に転記します。

・:*:・゜☆,。・:*:・゜☆,。

藤原祐@煉獄姫六巻1月発売予定 ‏@fujiwarayu
特に売名商売をしている身だと、筆者がべらべら政治思想を語ったことが原因でお客が減るほどバカバカしいことはないし、少なくとも僕はそういう政 治的なバイアスをかけた状態で自分の本を読んでもらいたくはないので、これからもこの手の話題からはびくびくしながらそっぽを向いていたいです。

今の時代、思想を伝えたり意見を世間に知らしめたいのなら筆名の元でなくてもできます。八百屋の店先で野菜と抱き合わせに聖書を売るような真似はしたくないなという意味で書きました。

・:*:・゜☆,。・:*:・゜☆,。

そういう意味で、時雨沢恵一とか三枝零一とか橋本紡とか、作品は大好きだけどツイッターは見なければよかったと思う作家が今年は結構いましたね。


(4)絵師部門
○鵜飼沙紀
(ブラックブレッド、飛べない蝶と空の鯱、黒猫の水曜日など)
俺このラノで投票したもんね!なんだか幻想的な雰囲気が好きです。
……と思いきや、黒猫の水曜日の口絵が非常に格好良かった。まじクール。

絵師はあんまりよくわからんので、これだけで。


(5)新作部門
○チェンライ・エクスプレス
1巻も2巻も、文庫本1冊分、たった一晩の出来事を描いただけなのに、凄まじいボリューム感のある物語。人間以上に人間らしい人外たちの織りなす群像劇。その終点で展開するハッピーエンドの連鎖反応、この疾走感がたまらない。
接点のなかったはずの彼らの行動が、最後は一点に集約されて最高のショーを演出する、その瞬間覚えた高揚感は、ちょっと言葉に出来ません。

○飛べない蝶と空の鯱
物語もキャラもいいのだけど、何より世界観を好きになった。
空戦ものというのは他にもあるけど、地上での不満の反動として空を飛ぶことへの希望があるのではなく、多くの選択肢から自らの手で飛ぶことを選んだ少年少女の物語。
魔法バトル展開がビミョーですが、今後改良されると信じて、お気に入り候補にしておきます。

(6)メディアミックス部門
○氷菓
アニメ化直前に原作を読んだ組。
アニメの感想でも書くけど、今年はこれが全てだった。アニメは原作を超えたと思い米田が、なかなかどうして、アニメを観た後に原作を読み返してみ ると、アニメでは表現しきれなかった面白さが原作に隠されていたことに気づきます。登場人物の心情描写とか、文字ならではのちょっとした小ネタとか。
奉太郎はアニメほどあからさまに千反田を意識していないのだけど、それでもめっちゃ気になっちゃってるのが伝わってきますね。

○中二病でも恋がしたい!
アニメ化直前に原作を読んだ組。
氷菓が「原作を忠実に表現」だとしたら、こちらは原型だけ残して改変しまくりでした。どっちに転んでも満足に仕上げてくれる京アニに拍手喝采です。
アニメと比べて中二ネタが控えめな分、真っ直ぐに恋愛している感じです。人物も少ないので物足りないと感じる人も多そうですが、中二病全開のまま勇太に恋をする六花も可愛いです。
ちょっと特殊?な文庫だったので一時期は手に入りにくいこともあったようですが、今はどうなんでしょうか。みんな京アニショップ行こうぜ!

(7)自由枠
○烙印の紋章
今年の一気読み枠。
激動の世界と、そこで生きる人々を描いた傑作。
しかし売れないだろうな……打ち切られなかったのが不思議。
ひとつの世界の歴史の一ページを描いた、いわば戦記物。以前感想日記で少し触れたけど、作者の「作中の歴史」に対する真摯な姿勢は見事です。

◇今年切った作品たち……
・アクセルワールド
・ロウきゅーぶ!
・楽聖少女
・神様のいない日曜日
・@HOME

・:*:・゜☆,。・:*:・゜☆,。

というわけで、まとめでした。
そろそろ、質より量スタイルも改めなきゃいけないのかもしれません。

2013年もごひいきにお願いします。
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4
この人がこのテーマで書いて外れるわけがないと思い購入。
はい、外れるわけがありませんでした。もう鉄板ですよ!鉄板!

 いやー、いいです。すごくいいです。というかすごく好みです。
やましいゲーム作りに関するこだわりとか、ライターとしてのプライドとか、そのあたりが上手く描写されてたのがなによりよかったと思います。

ただやましいゲーム作りといえば必ずあるはずの、なれるSEばりの修羅場がなかったなーと思ったらどうやら続きがあるようで。いやー、よかったよかった(ぉぃ

最近だと同やましいゲームライターな丸戸さんが書いたゲーム作りの本『冴えない彼女の育てかた』が売れてますが、そのブームに乗って上手く売れちゃわないかなーという一冊でした。
まあ難しいかなー。主人公オッサンだしな……

レビュー:yuu_be


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4
この作者の作品はいくつか読んでますけど、純粋なバトルものって実は初めてなんですねー。

ただ、バトルものとは言っても、やっぱりラブコメが強いのは作風なんでしょうけど…… 正直に言って、この作品のラブコメシーンは蛇足でしかないと思います。
テンプレのツンデレ系ヒロインが二人に、鈍感主人公。
特に主人公の「ん? なんだって?」がやたらと多用されるのがつらい(一字一句違わず、作中に何度も出てくる)


ただ、キャラの微妙さを補って余りあるレベルで、バトルシーンが面白かった。
最低レベルの能力しか持たない主人公が、いかにすれば戦いで役にたてるのか、考え、実行し、それが原因で仲間と衝突したりと、常にワクワクドキドキさせて貰いました。

まだまだ話は始まったばかりで、もっと大きな敵や謎もちらりと姿を見せているので続きが非常に楽しみです。

この作者はラブコメだけじゃないことは「殺×愛」を見れば明らかなので、期待して続きを待ちます。

レビュアー:ぼくだ
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前巻が出たのが、去年の2月なので実に二年振りに近い新刊ですね。

作者があとがきでも言ってるように、すこしづつ終わりが見えてきました。
とは言っても、どういう落としどころになるのかは全くわかりませんがw
というか、若干の和樹の夕菜に対する態度の変化があった以外は全く持って平常運転なんですよねぇ……

ただ、ラストに新キャラを投入してきたりして、今までよりも大きく話が動きそうな気はします。

というわけで、ここまで読んできたので最後まで付き合いたいと思います。

レビュアー:ぼくだ
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4
ナッシェタニアァァァァァァ!!!

叫ぶだけ。
叫ぶだけなら許されると思うんですがいかがでしょうか。

しかし今回は本当に回りくどかった。とくにテグネウ。
そういうキャラだというのは理解してるんですが、とにかく遊びがすぎますね。
他頭領たちとの約束があるんだから六花の殺害をなにより優先すべきなのに、ちょっと遊びすぎかなと。
展開の都合によって動かしやすいキャラだなーという気がしてしまいますね。

あと設定のフリーダムさも目立ったなと。
凶魔の変身能力やら擬態能力やら聖具の能力やら、もはやなんでもありなんですね感が強まってきた気がしますね。
個人的には、ファンタジーものはもう少し落ち着いた作風のほうが好みです。

ただラストの二人はよかった。
ラストに至るまでに明かされた二人の関係には鳥肌が立ちました。
やっぱり好きですナッシェタニア。PLEASE MORE DEBAN!!
あ、ゴルドフくんもがんばってね!

レビュー:yuu_be


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3
窓口公務員ラノベと聞いて買わずにいられなかった。
 結論から言うと、地方公務員は読んだら面白いかと。それ以外は、別に読まなくてもいいんじゃないかな。

半透明でぷにぷにした「つきたま」処理窓口に勤める主人公(24歳・埼玉県職員)。
 彼の視点から、出張先で出逢った変な女子高生とか、窓口にやってきたロックバンドのボーカルとか、国から派遣されてきたエリート課長補佐とか、役立たずの臨時職員とか、彼女らとの交流を描く話。

「つきたま」という非現実的な要素を媒介にしつつも、住民と接する地方公務員の「あるあるネタ」を存分にやってくれました。 多分、一般的に想像する公務員像と合致するところもあるだろうし、民間企業に勤めている人には想像もつかないであろう側面もある。
一つ言えるのは、ここで描かれる公務員像は、大体あってる。地方公務員の俺が言うのだから間違いない。

そういうわけで、そんなに面白い話ではなかったけど、地方公務員あるあるとして存分に楽しめました。

レビュー:tartarous

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おおお面白くなってきましたよ!?
一巻は浅く軽くだなぁ……と思ったらやっぱり導入だったんですねごめんなさい。←

薔薇マリと比べるとややこしい伏線とか難しい言い回しとかグロ展開とかはほとんどというか全くないですが、そこが引っかかって薔薇マリを敬遠してた読者層が買ってくれそうな予感!ていうか買ってください!

内容といえば特にバトルと人間模様が面白くなってまいりました。熱かったり痛かったりエロかったりするので非常にいいんじゃないですかねはい。はい。

どうやらシェアワールド的に薔薇マリとの関連もありそうなのでそちらの方も楽しみです!


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泣いた。
泣いていることに、ページに涙が落ちて気づいた。
334ページ、「花、持った?」「ネクタイ曲がってない?」の会話で、これから何が始まるのか分かって、その時点でかなり来ていたと思う。
畜産とは、人の命の糧とするために、動物の命を奪うことです。
生まれてくる命と対面すること。その命を殺すために育てること。
糧となるために命をささげてくれた動物たちに、心から感謝すること。

自分の手で家畜を殺したことも、屠殺の映像を観たことすらもない俺に、このテーマについて云々言う権利はないでしょう。この作品に感動し泣くことすらも薄っぺらくておこがましいのかも知れません。最後の慰霊式で、誰一人泣いていなかったのに、なんで当事者ですらない俺に泣く資格があるのか。

永遠に正解の出ないテーマに挑み、向き合った作者に拍手。

※ちなみに良かったのは最後の40ページくらいで、それまでの280ページはいつも以上に下品で微妙。パロネタも節操がないし。

レビュー:tartarous
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5
(※注:ライトノベルのレビューではないのでご注意ください)

凸守ィィィィィィィィィ!?!?

dekodeko3
終わった。
私の心の支えであったアニメが終わってしまいました。

今回はAパートの大変身誰だよこれ凸守が全て持っていったと思うのですがいかがでしょうか。
確かにBパートの勇太はがんばったと思いますがそれでも凸守の大活躍(みんなを車に乗せて運んであげた的な意味で)には敵わなかったですよね。

そして凸守的に話は全然これからだと思うので次はぜひこれを。

第二期「凸守も恋がしたい!」

神様仏様京アニ様、期待しています。

記事担当:yuu_be

※アニメ11話の感想はこちら。
http://blog.livedoor.jp/akinator/archives/21235817.html


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4

私がラノベにはまるきっかけであるMissingの著者、甲田学人さんの新作。
和製ホラーの代表(?)、黒髪で白いお肌の日本人形さんが大活躍!

今までにないストレートなタイトルですねー。
作品の雰囲気は過去の2作と比べたらMissing寄りの、得体のしれない何かがじわじわくる系。

お約束の蘊蓄も、Missingが民俗学・都市伝説、グリムは童話・宗教的モチーフときて、今作ノロワレはタイトルに違わずひたすら呪いに特化してます。
グリム同様続ける気になれば呪いの数だけいくらでもいけそうなシリーズになりそうかなと思いましたが、きっと動機が先に尽きますよね。

前作グリムの完結からあまり期間が開かずにの新刊なので比べちゃうと少々薄味な印象。
シリーズ始まったばかりでキャラ見せと雰囲気掴みにしてはじゅうぶん濃かったですし、作品の性質は全然違うんですけどね。
グロも痛い描写ほんのちょっと、でも作品の空気は甲田学人なのでグリムよりはとっつきやすいかも…?

メインが「呪い」ということで「誰が」「どうして」を推測する楽しみもあり。
今回に限って言えばちょっとわかりやす過ぎた気もしますが。

キャラに関しては現人の扱いがなんとも…。主人公でいいんだよ、ね?
一方サブキャラの須田さんがなかなかいいキャラしてて好き。
今後絡んでこないわけがないって信じてます。
ところでジョン・デルタはまだですか?

そして相変わらず行間の取り方や擬音の使い方が秀逸。
質感が、空気が、キャラの緊張感が、ありありと感じられます。
これだから甲田さんの作品は好きなんですよー。

夜中に押し入れやドアを少し開けて、窓やドアを背にして読むのがオススメの読み方です。嘘です。
どうでもいいですが深夜2時過ぎにアドレス変更のメールを送るのは、私のような人がすごくびっくりするのでやめた方がいいと思います。


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