今年も、夢には一歩届かなかった。
神奈川大学アトムズ。
関東学生2部では、常に上位。
12月の入替戦に、毎年上がってくる。
そしてその度に、はね返されている。
今シーズンは全勝でブロック優勝。内容も良かった。
完封勝ちが多かった。つまりディフェンスが強いということだ。
入替戦の相手は、今シーズン1部に昇格し、力の差に苦しんで全敗だった一橋大学。
今年こそは勝てる、はずだった。
前半。
力の差を見せつけようと、4th down gamble を繰り返す一橋。
神大ディフェンスはそれを何度も止めて、相手を慌てさせた。
1本のビハインドで前半終了。観客席では、まだまだこれからだとみんな思っていた。
ただ気になったのは、ほとんどのチョイスがランプレーだったこと。
ランに比べ、パスは難しいものだ。的確な指導、根気よい反復練習が必要。
ランが多いのは2部チームの特徴でもある。
後半。
踏ん張っていた選手たちに、疲れが見え始めてきた。
じわじわと攻められ、2本決められる。3本差。
3本差は、少々のことではひっくり返せない。
神大の応援席が、だんだん静かになってきた。
そのころから突如!QB#7鎌田がパスを多用し始めた。
前半では山なりの中距離パス成功1本くらいしか記憶になかったのだが、どんどん投げ出したのだ。これが意外とヒットする。
何だ!それならもっと早いうちに使っとけよ~!
もっとも、セーフティリードと判断した一橋ディフェンスが、わざとパスをケアしなくなったから、かなり成功したのだとも考えられるが。
TDを狙った惜しいパス失敗が何本かあった。
結果として、今年も夢は叶わなかった。
一橋の選手たちは大きく見えた。中盤以降はプレーに余裕が感じられた。
神大も、落ち着いた雰囲気という点では負けていなかったのだが…。
実力負けというより、ゲームプランで負けたように感じた。
それにしても本当に、今年は勝ってほしかった。
私見だが、決勝戦というのは、四回生を次のステージの試合に連れて行こうと、三回生が踏ん張る試合なのではないだろうか。
この間の関学-立命。キックを外してうなだれるK#11小笠原。三回生。それを迎えに行く四回生、キャプテン#52佐岡。
そして入替戦というのは、三回生を来年1部でやらせてやろうと、四回生が死力を尽くす試合なのではないだろうか。
負けたら来年は2部である。2部に落ちたくないという気持ちと、1部に上がりたいという気持ち。たぶん、落ちたくないという方が強力なのだろう。だから、這い上がろうとする2部のチームは、よほど1部のチームの力を凌駕していないと、なかなか勝てない。
神奈川大の選手・スタッフの皆さん。また来年の入替戦でお会いしましょう。
追記。
昨年の入替戦は、実は一橋側で見ていた(^^;。
大井第二のバックスタンドを埋めた「大観衆」。
そして今日も。
客席が一丸となった一橋の応援は素晴らしい。
一橋 27-13 神奈川
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