スポーツつれづれ観戦日記
野球、アメリカンフットボール、サッカー・・・・・実際に見て感動したことを中心に綴ってゆきます。
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 接戦になるだろうな、あるいは早稲田が勝つかも、なんて思いながら、アミノバイタルフィールドに向かった。
 まさか、ここまで大変な試合になるなんて、誰が予測しただろうか。

  1Q 2Q 3Q 4Q OT 2OT 3OT 4OT 5OT TOTAL
法政大学 41
早稲田大学 33


 オムツ替えなど、幼児用の設備がないからということで、本日は妻子は観戦なし。
 結果的に、それでよかった。
 もし来ていたら、寒さに震えながらおろおろしていたか、この壮絶な試合に後ろ髪を引かれつつ退散していたか、どちらかだったろう。

 この試合、両サイドのスタンドは満員。
 詰めて座るようにとのアナウンスが、ひんぱんにあった。



 両チームのQBは、共に前試合温存していたエース。
 出来は悪くなかったものの、肝心なところで決めきれなかったのが、後々に尾を引いた。





 早稲田としては、4Qに決定的なチャンスが2度あったのに、いずれもFGが左にそれ、得点できず。近距離でのFGを3発も外してしまったのは、本当に痛かった。法政も2発外しているが、これは相当遠くからの「入ればラッキー」キック。

 引き分けなら総得点の多い方が順列上位と思い込んでいたので、残り1秒でインターセプトによりボールを奪った早稲田がニーダウンしたときには仰天した。
 タイブレークを行うという。
 両チーム主将・副将が再び歩み寄り、コイントス。そして密集、雄叫び。



 まさかこの光景が、このあと5回繰り返されるなんて、想像もしていなかった。
 「3OTからのトライフォーポイントは、キックは選択できず、必ず2点コンバージョンを狙わなければならない」なんてルール、初めて聞いた。


 5回とも法政が先攻、早稲田が後攻。
 4回タッチダウンをあげた早稲田は、逆転サヨナラ勝ちできるチャンスを4回迎え、ことごとくつぶしたことになる。2回は同点狙いのキックを選択。あと2回はTFPの失敗。

 しかし全体的に感じたのは、ミスや油断で攻めきれなかったというより、両チームのディフェンスが崖っぷちで集中力を切らさず、踏ん張り続けたからこんなゲームになったのではないかということ。

 試合終了後、法政側スタンドからも「早稲田よくやった!」の声。
 監督・コーチが、お辞儀だけでなく、早稲田の主将・副将に駆け寄り、肩を叩いていた。
 そして、一部のOB・関係者だけでなく、スタンド全体から、「若き我らが…」の大合唱。

 長く寒いゲームだったが、いいゲームだった。






 余談だが、私の正面に見えていた「昼間の白い月」が、どんどん光り輝いていった。
 16時15分。試合開始から2時間30分の時点。


 16時30分。


 16時45分。


 試合終了直前の17時21分。
 もう真っ暗です。



Hosei Univ Tomahawks(T)
Waseda Univ BigBears(B)

1Q & 2Q
1200 B20 B - Field Goal (NG)
1029 T20 T - Punt
0858 B04 B - Punt
0452 T29 T - Punt
0259 B14 B - Downs
0955 T20 T - Touchdown (Kick Good) T 7-0 B
0749 B25 B - Punt
0546 B36 T - Field Goal (NG)
0419 B20 B - Punt
0219 T24 T - Intercept
0138 T49 B - Touchdown (Kick Good) T 7-7 B
0106 T20 T - Field Goal (NG)

3Q&4Q
1200 T27 T - Fumble
0710 B39 B - Fumble
0431 T26 T - Punt
0405 B18 B - Punt
0050 T19 T - Intercept
1102 B06 B - Field Goal (NG)
0505 T21 T - Punt
0306 B46 B - Field Goal (NG)
0052 T22 T - Intercept
0001 B37 B - Downs

Overtime
1200 B25 T - Touchdown (Kick Good) T 14-7 B
1200 T25 B - Touchdown (Kick Good) T 14-14 B
1200 B25 T - Touchdown (Kick Good) T 21-14 B
1200 T25 B - Touchdown (Kick Good) T 21-21 B
1200 B25 T - Touchdown (Pass NG) T 27-21 B
1200 T25 B - Touchdown (Pass NG) T 27-27 B
1200 B25 T - Touchdown (Pass NG) T 33-27 B
1200 T25 B - Touchdown (Run NG) T 33-33 B
1200 B25 T - Touchdown (Pass Good) T 41-33 B
1200 T25 B - Downs


 法政 41-33 早稲田 (5OT)



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 最近の一橋は本当に強い。何があったのだろう。
 今年は、早稲田が本当に食われかけた。
 21-0とリードされたときは、ああこれで全勝は法政だけになっちゃった、今年も法政が楽々とブロック優勝だなと思ったものだった。

 QB#18加藤は、パスはそれほどでもなかったが、うまくランナーを使い分ける、よいクオーターバッキングをしていた。




 対する早稲田は、エースQB#5井上が、負傷のためか出ていない。1年生の#14芳賀がゲームを通して奮闘。
 4Qに入って早々、一橋がTDをあげて28-14となった。今度こそ勝負あったと思ったのだが、早稲田の諸君は諦めていなかった。
 1本返した後、自陣深くからの攻撃で、パスを受けた#7田谷野が77ヤードを走りきってタッチダウン(冒頭の写真)。
 そして続く一橋の攻撃をインターセプトで仕留め、タイムコントロールした後FGで大逆転勝利。
 一橋、歴史的勝利を逃してしまった。






 久しぶりに「これぞアメフト!」の醍醐味を味わわせていただきました。


 ところで、後半時間がなくなってからの早稲田のノーハドルオフェンス。
 みんなでサイドラインを見やる。




 視線の先には、サインが書いてある(と思われる)プレートが。




 そして、手許の暗号表(と思われる)を見つめる選手たち。



 揃ったヘルメットの動きが、何だかコントみたいで楽しい!笑える。
 動画も撮った。



 早稲田 31-28 一橋



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 オンスカ対鹿島の試合を見に、横浜スタジアムへ。
 よい天気だった。

 しかし、時間がたつに連れて寒くなってきたねえ。
 コートを着て応援。



 おとなしく座ってるようですが、ほんの10秒程度。
 すぐに滑り降りて、スタジアムの階段をえっちらおっちら、登ったり降りたり。
 ついて回るのが大変でした。



 試合は接戦だったが、何となく両チームとも、オフェンスが空回り。
 いいゲインをしたなと思ったら、反則で下げられたり。
 いい位置で攻撃権を得たなと思ったら、反則やQBサックでどんどん下がって、パントを余儀なくされたり。
 共にディフェンスがいいので、こんな風になったのかも。



 ↑悩める作戦会議?
 でもレジーは楽しそう。(?)


 ロースコアゲームとなり、3-0、そして10-0、10-3。
 残り3分余りでオンスカのパントとなり、ああこれでおおむね勝ちだなと思った矢先、スナップをパンターがこぼしてしまう。エンドゾーンに向かって転々とするボールを、オンスカの選手がエンドゾーンの外に蹴り出してしまう。
 鹿島側は、セーフティーでなく、「不正なキック」の反則を選択し、オンスカ陣3ヤードから攻撃を開始。難なくTDをあげて10-9。

 ここで鹿島が、キックでなくプレーを選択したのに驚いた。キックで同点とし引き分ければ、4勝1分で優勝なのに…。
 そして、そのランプレーを必死で止めたオンスカが、10-9で逃げ切った。

 下の3枚の写真はその直後のものだが、もうグラウンドが暗くなってきて、デジカメにうまく写らない。








 それにしても、何であの場面で鹿島は2ポイントを選択したのだろう。
 帰宅して、星取表を見て納得した。

 鹿島が負けてIBMが勝った場合、オンスカを含めた3チームが4勝1敗で並ぶものの、この3チーム間での得失点差において鹿島が優位に立っており、
・5点差以上で負けなければ優勝
・13点差以上で負けなければプレーオフ進出
という状況だったのだ。
 だから、1点差にした時点で優勝はほとんど決まりだったので、勝ち点10を取って明日のシルバースターにプレッシャーをかけようとした訳だ。

 それにしても可哀想だったのは、第3試合を行うIBM。
 オンスカが引き分けだったら、自力のプレーオフ進出の目があったのに。


 鹿島ディアーズ 9-10 オンワード・スカイラークス


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 9回表。落合監督と主審が何か話している。森繁和ピッチングコーチがマウンドへ。そして、その手には白球が握られていた。
 思わず、僕は悲鳴を上げた。

 ドラゴンズの山井投手は、8回を投げきって無安打、無四球。打者24人に対して、パーフェクトピッチングだった。
 その山井を、落合監督は交代させた。
 日本シリーズ初の完全試合が、山井によって達成される可能性がなくなった瞬間だった。
 これを落合の暴挙と言わずして、何と言おうか!

 ナゴヤドームが、ひとときながら妙に静かになっていた。
 お客さんも、不思議な心境だったに違いない。

 100年を超えるMLBの歴史でも、ワールドシリーズでの完全試合は1回しかない。ヤンキースのドン・ラーセンによって達成されたものである(最後の打者は見逃し三振だったという)。もし山井が達成していたら、永久にその名は語り継がれたことであろう。
 なぜ投手交代を!

 1対0という投手戦。緊張感満点だった。
 山井が9回表を抑えきる確率は、かなり高かったのではないだろうか。

 1点差で後を託された岩瀬のプレッシャーも、大変なものだったに違いない。
 幸いにして、岩瀬も大投手であった。3人を抑えきって、2投手によるリレーながら、完全試合で日本シリーズを制することができた。結果オーライというなら、全くそのとおり。

 しかし、釈然としないなあ。
 願わくは、私がふだん主張する「現場の判断が一番正しい」という状態であったことを祈りたい。
 山井が緊張に耐えられなくて降板を懇願したとか、指の爪が割れて限界に近かった、とか。
 ともあれ、朝日新聞の西村欣也さんの明日のコメントが楽しみである。

 日本シリーズ第5戦 中日 1-0 北海道日本ハム


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