ひびレビ

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相棒16 第8話「ドグマ」

2017-12-07 07:58:09 | 相棒シリーズ
相棒16 第8話「ドグマ」

 右京と冠城は偶然見つけたジゴクバチの駆除に協力する中で、ジゴクバチが群がっていた民家の住人・小関豊子が死亡しているのを発見する。痛みはあるが致死性は無い。逃げることも出来たはずなのでは・・・という疑いから、特命係は小関の関係者への聞き込みを行っている最中、新たに小関と関係のあった人物もジゴクバチによる被害にあっていることが判明し、事件は連続殺人の可能性が浮上してきた。

 捜査は公安に引き継がれたうえ、日下部からの妨害、上からのストップも入り思うように捜査を進めることが出来ない特命係。しかし冠城の知り合いである黒崎が仕入れてきた情報によって、事件の裏には国策としての武器売買が関与していることが発覚し、そこまで知った特命係を「止まれと言って止まる人たちではない」と判断した公安の嗣永の意向により、特命係も捜査に参加することとなる。

 かくして犯人と思しきテロリストの逮捕に協力することになった特命係だったが、武器売買をしていた会社の社長もまた、ジゴクバチによる制裁を受けて死亡するに至ってしまった。
 右京は改めて事件を見つめなおす中で、テロリストではない真犯人にたどり着く。苛烈なまでに正義を貫こうとする真犯人だったが、道は違えど彼もまた正義の道を行く人物。そう信じた右京たちは自分たちが武装していないことを明らかにする。武装もせずにテロリストと対抗する。それが特命係のドグマ。それを見せ付けられた真犯人は観念し、銃を捨てる。そして捜査権が無いからと手錠すら持っていないことを知り、乾いた笑いを漏らすのだった・・・


感想
 陣川くんは元気そうですが、そろそろ顔を見せて欲しいなーって。「女性のことで相談がある」とのことですから、前回の事件からいくらか立ち直ることが出来ていると良いのですが・・・

 さて今回は正義、行き過ぎとも思えるくらいに正義を貫こうとする犯人の物語でした。地元の掟に従い、愚直なまでにジゴクバチでの報復にこだわった犯人。スコットランドヤードでの研修経験や、時に正義が暴走してしまうあたりなど、右京さんとも共通点のある人物でした。

 しかし、上からのストップがかかっても、どうにかこうにか真相にたどり着こうと暴走するのが右京さんの正義。一方で犯人の正義は、上からのストップがかかるのならば、全うな方法で真相にたどり着くのは諦め、殺人という手段をもって相手に罰を与えようと試みる。人を生かすか殺すかという点において、2人は決定的に違うと思います。
 悪事を見捨てては置けないという気持ちは同じ。そのためならば時に「暴走」とまで言われる行為に及ぶのもまた同じ。それでも、暴走しながらも最後の一線を越えないのが右京さんの正義。その最後の一線を越えてしまうか踏みとどまれるかによって、同じ正義であっても、大きな隔たりがあると思います。
 正義の反対はもう一つの正義という、とあるゲームの言葉を思い出す。今回はそんな正義のぶつかり合いでした。

 また、これまで時折登場していた黒崎でしたが、今回で高松に異動になったようで。となると今後の出番は無いんでしょうね・・・今の特命係の置かれている状況下では貴重な味方だったのですが。陣川くーん!早く帰ってこーい!

 珍しい終わり方をしたところでまた次回。冠城くんが刺されてそうですが、まぁ何かしら備えはしてあるでしょう・・・多分。
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