ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
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「その着せ替え人形は恋をする」第14巻を読んで

2024-11-27 07:59:31 | 本・音楽
 「その着せ替え人形は恋をする」第14巻を読みました。若干のネタバレを含みます。

 原作者すらも巻き込んだ盛り上がりを見せた海夢ちゃんのハニエルコス。一方で渦中の二人、海夢ちゃんと五条くんは静かにぎくしゃくしたまま……という、不安な終わり方をした前巻。五条くんの感情については塗りつぶされてはいたものの、ある程度推測できるものではありました。
 加えて前述の盛り上がりの影響で、海夢ちゃんと五条くんの距離が物理的にも離れてしまうのでは、という不安もあったために、どうなるんだろうと緊張しながらページをめくっていましたが……ありがとう「着せ恋」。大好きです。あんなん笑うしかありません。最高です。海夢ちゃんの一挙手一投足、一言一句から感情が溢れ出ていました。すげぇよ「着せ恋」……


 さて、14巻では五条くんがたびたびお世話になっているお店の店員さん・宇佐美さんの話も少しだけですが描かれています。宇佐美さんが進みたかった道、父親に言われた言葉、宇佐美さんの後悔……会話自体は短いものの、じんわりと心に染み入り、優しく背中を押してくれるエピソードでした。

 そして、個人的にラスボス、最後の盛り上がりに登場するんだろうなと予想していた人物が登場。
 改めてその人物について振り返ると、「気持ち悪い」から「大嫌い」に繋がるのも違和感がありますし、突き放された側ではなく突き放した側が泣いていたのは何故かなど、短いセリフや表情からでも色々思いを巡らせることは出来たんだなと感じさせられました。
 6巻では同じく「気持ち悪い」と言われた過去を持つあまねさんの話が描かれていましたが、あの時も元カノから「気持ち悪い」とは言われたものの「嫌い」という感情には繋がっておらず、表情もまるで違っています。そして、決めつけや思い込みにより視野が狭まり、気づけることにも気づけないとは宇佐美さんの談。今回登場した人物とのやり取りに、宇佐美さんの過去を絡めて来たのも、6巻のやり取りを思い出すと自然な流れでした。

 もしもコスプレ衣装を作っていなかったら、あまねさんや宇佐美さんに出会うこともなく、気づけることにも気づけないまま、あの人物ともぎくしゃくしたままだったでしょう。色んな事をやって、色んなものを見れば、いつか必ず身になる。おじいちゃんの言葉がより一層重みを増した14巻でした。

 空気は変わったものの、ハニエルコスの盛り上がりは未だ衰え知らず。何やら新しい動きもありそうですが、果たしてどうなるのか。旭(あきら)さんとの出会いを思い返すと、勘違いパターンもあり得るよなぁ。だとしても物語がどう動くのか。ここから先も楽しみですね。


 ……しかし、今回の話を見ると、実写ドラマ1話のあのシーンに他の子を出したのはどうだったんだと思ってしまいますが……うーん。あ、実写ドラマは2話で止まってます。その内見ます。
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「レジェンド・オブ・モスラ」を買った話

2024-10-22 07:56:15 | 本・音楽
 先日「レジェンド・オブ・モスラ」という本を買いまして。
 その名のとおり怪獣モスラを特集した本であり、モスラが登場した作品のポスターや場面写、スチール写真、作品ごとのモスラをはじめとした怪獣の設定、作品解説、VSシリーズに登場された小高恵美さんへのインタビュー、ならびに平成モスラ2作品の監督を務められた米田さんへのインタビューなどが掲載されています。

 それこそ昔、ウルトラマンやゴジラシリーズを再び見始めた時はこういった特集本を買いあさっていましたが、今回久々に購入しました。
 というのも、平成モスラ三部作にも触れてくれていたから、ですね。私はVSシリーズ世代なので、「ゴジラVSキングギドラ」から「ゴジラVSスペースゴジラ」までは全て劇場に足を運んでいる……はずです。パンフレットあるし。とはいえ「ソフビを買ってもらった」「入場者特典をもらった」こと以外当時の記憶があまり無く。
 で、VSデストロイアが終わり、平成モスラ三部作が始まり、「モスラ2 海底の大決戦」「モスラ3 キングギドラ来襲」でした。ここら辺は物心ついていたこともあってか劇場に足を運んだことも、内容も覚えていたので、ある意味ではVSシリーズ以上に思い出深い作品です。以前「モスラ2」に触れた時は何故見に行ったのか覚えていないようでしたが、恐らく主人公の女の子を演じた満島ひかりさんが、当時「Folder」の一員として「ポンキッキーズ」に出演されていましたし、確か番組内で映画の主題歌を披露していた気がしますので、それがきっかけなんじゃないかと……子供ながらに主題歌の「NOW AND FOREVER」はめっちゃ好きだったなぁ。
 なお平成モスラ1作目の「モスラ」を見たのはだいぶ後の話です。

 てなわけで購入して読みまして。初めて見るスチール写真やら、南海の大決戦制作に至るまでの経緯、VSモスラは「極彩色の大決戦」というキャッチコピーもポスターイラストも完璧だよなぁ……と楽しく読んでいた一方、またも昔ウルトラマンの技を特集した本を読んでいた影響もあってか、平成モスラの技も全部見せてくれよ!とかアクアモスラはあるのに光速モードが無いじゃん!?とか、結構な写真で糸が見えるな……とか、色々と言いたいことが無くも無いのですが、概ね満足です。でっかい写真で最高にカッコいい鎧モスラが見られたのも嬉しかったですね。
 ただ、モスラ2の怪獣紹介に誤植があったのは残念でした。一体何をどうしたらダガーラの画像に「ヤマトタケル」の海神ムーバの画像が混ざるんだ……?最初に見た時は「え、こんなんいたっけ。ダガーラの幼体とか?」と思ってしまいました(苦笑。
 加えて同ページ内ではダガーラが放出する「ベーレム」についての紹介もあるのですが、そのページ内まるごと「ベレーム」と表記されています。劇中では「ベーレム」、本書の作品解説でも「ベーレム」表記なのですが、何故ここだけまるっと「ベレーム」表記なんだろうか……


 とまぁ、そんなこともありつつ、久々にモスラシリーズが見たくなった本でした……あの、ここまでモスラ良いよね!って書いておいてなんなんですけど、私、初代「モスラ」って見たことありましたっけ?……無い気がする……今晩見ます(苦笑。
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大事に、読む

2024-07-17 08:05:56 | 本・音楽
 先日帰省した際、久々に「ブラック・ジャック」を読み漁っていました。

 うちには新書版と文庫版の2種類ありまして。新書版の殆どは親戚が読んでいたものを譲り受けたもの、文庫版は私が読むようになってからチラホラと買っていたものですが、いずれも全巻揃っているわけではありません。
 後々300を超えるキャラクターを紹介した「BLACK JACK 300STARS’ Encyclopedia」や各話のダイジェストが掲載された「BLACK JACK ザ・コンプリート・ダイジェスト」本も購入したのですが、そこで初めて文庫版には収録されていない話があることに気づかされました。飛び飛びで買っていたため、「他の巻に収録されているのだろう」と思ったらまさかの……でした。

 例えば第41話「植物人間」。こちらは先ほど紹介した本のうち、前者の全作品リストによると新書版は後に別の話に差し替えられ、文庫版や手塚治虫漫画全集には未収録とのこと。20年以上前のリストなので、現在の収録状況は把握していません。当時は収録状況など全く気にせず読んでいたなぁ……
 他にも、これは以前も書いたかもしれませんが、新書版と文庫版とで表現が違う話もありました。その中で最も印象に残っているのが第19話「木の芽」です。体から木の芽が生えてくる弟に「○○○」と差別用語を用いた兄を、自身もそう呼ばれた経験があるブラック・ジャックが激しく叱責するシーンがあるのですが、これが文庫版だと差別用語の個所が「病人」に置き換わっています。やむを得ないこととは思いますが、軽々しくそのような言葉を口にしてはならない、言われた者の気持ちを考えなければならないという意図が全く伝わらないため、元の表現を残して欲しかったとも思ってしまいましたね。

 他にも文庫版未収録の話だとは気づかず、新書版で読んでいた話がチラホラと……今回改めて「ブラック・ジャック」という作品に改めて触れて、今となっては貴重なものを読んでいたんだなーと再認識していました。
 私は20年以上も前の夏に読んだのが初めてですが、それ以前から読まれていたため割とボロボロなものばかりですが、これからも大切に読んでいきたいと思います。

 ……ちなみに。親戚が「ブラック・ジャック」を持っていると知りつつもなかなか読み出せずにいたのは、表紙の「恐怖コミックス」が一因だと思います(苦笑。手術の描写が「恐怖」扱いだったんですかね?
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「アナゲ超特急 サザンクロス」を見て

2024-07-04 07:52:24 | 本・音楽
 磨伸映一郎先生の「アナゲ超特急」の続刊「アナゲ超特急 サザンクロス」を読みました。表紙の凡ちゃん可愛すぎでは?「氷室の天地」もそうですが、磨伸先生の描かれる眼鏡キャラはもちろんのこと、メカクレっ子も良いよね……八重歯も良いよね!


 さて、相も変わらず奇想天外、十人十色なアナログゲームが紹介されている本作ですが、収録されている最初の話「第15夜 そこに行けばどんな夢でもかなうというよ」の2ページ目で笑いが堪えきれませんでした(笑。アレ、学生時代に読んだきりのはずなのに覚えているから不思議。それだけ名作というか、オタク心にぶっ刺さる内容だったんだろうなぁと。
 
 この中でも特に印象に残ったのは「エレガンツ」。アナログゲームというと、その発想力に驚かされつつも、ルールが複雑なのでは?と少々身構えてしまう気持ちもあるため、少々ハードルが高く感じてしまうこともあります。ですが「エレガンツ」のルールは至ってシンプルで「山札を引く」。そこに「マナー」の要素を加えるという着眼点が素晴らしいですね。誰でも楽しめそうなゲームです。
 また、同話では「おじぎハンコ」と「そそぎ口使わず」といったマナーも挙げられていましたが、何そのマナー知らない……と思って調べてみたら……め、めんどくせぇーーー!!???こういうのを細々と指摘くる人にこそ、このゲームをやってもらいたい気がしないでもない。

 この他、これまたシンプルで楽しそうな「あいうえバトル」、アナログゲームに疎い私でも名前だけは知っている「枯山水」、タイトルが強すぎる「即身仏になろう!」なども紹介されています。
 そんな中で「QR衰弱」「ほしあつめ」は前刊で紹介されていた「渡辺」「渡部」「渡邊」など、様々な「わたなべ」さんの「なべ」の字で神経衰弱をする「渡る世間はナベばかり」を作られた中村誠さんの作品とのこと。身近なものをゲームに採用するセンスに脱帽です。
 更には「オールサイ藤ニッポン」という、「斎藤」「斉藤」「齋藤」など、様々な「さいとう」さんの「さい」の字で神経衰弱をするゲームの作者でもあると……真ん中が「弓」「了」のさいとうさんもいらっしゃるのは初めて知りました。このゲームをやればやるほど、わたなべさん、さいとうさんよりも苗字に詳しくなれそうですね(汗。

 そんなこんなで、今作も様々なアナログゲームを楽しませていただきました。興味はあるけどなかなかやる相手がね……あと「将太の寿司「あ・・・・」神経衰弱」は、とりあえず原作を読むところから始めないとなと思いました(笑。
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「その着せ替え人形は恋をする」第13巻を読んで

2024-05-30 08:18:05 | 本・音楽
 「その着せ替え人形は恋をする」第13巻を読みました。若干のネタバレを含みます。


 11巻から続いていた、漫画「天命」に登場する大天使ハニエルのコスプレ編は一区切り……でしょうか?
 これまで描かれていた「天命」原作者の人物像からして「こうなるんじゃないか」という予想は立てていました。立てていましたが、想像以上のものが返ってきました。
 撮影開始前は「衣装は素晴らしいが、表情が海夢ちゃん過ぎる」的な理由で不評を買ってしまうなどもあり得るのではないかと思っていたら……あんなんお出しされたら、そりゃああなるわと。アキラさん、初登場時のクールさの面影が全く見られないほどに感動していて可愛かったです。

 ただ、その一方で何やら五条くんの様子がおかしい。最初は「我がままに付き合わせてしまった後悔」かと思いましたが、その件は13巻の冒頭で決着がついているから多分違う。となると、思い浮かぶのは「独占欲」ぐらいでした。
 そもそも五条くんの夢は「頭師になること」(1巻より)で、幼い五条くんが語った夢は「お雛様作れるようになりたい」(3巻より)。もしかすると、五条くんが雛人形の練習に励んでいたのは「頭師として生計を立てる」ためではなく、ただただ単純に「奇麗なものを手元に置いておきたい」「自分だけのものにしたい」という独占欲に由来するものだったのではないかと。これまでは少人数の撮影で自分の目の届くところにいたから気づけなかった感情を、今回のような事態になって初めて「海夢ちゃんは自分だけのものではない」ことを痛感させられてしまったのかもしれません。

 7巻、8巻のあのシーンを回想していたのは、それぞれ「自分の着せ替え人形が他人に着せ替えられている」「自分だけの奇麗なものであって欲しいのに、大勢の人の目にさらされている」とも読み取れるシーン。もしかすると、あの時既に暗い感情が渦巻いていたことを示唆したものかもしれません。
 13巻ラストのセリフも、海夢ちゃんを放っておけば「奇麗」が台無しになるのは明らかだから、距離は置きつつ今後は食事処的な感じで接していくつもりですかね……?

 奇麗な衣装とメイクを施すことで、理想の着せ替え人形に近づいていくが、一方で自分だけの着せ替え人形ではなくなっていく。そんな矛盾が感じられた13巻でした。単行本勢故、五条くんの本当の気持ちは分かりません。何やら二人の距離が離れる可能性もありますし、どうなることやら……助けてジュジュ様!涼香さんたち!


 余談ですが、本作のフィギュアやグッズはチラホラ見かけますが、もうちょっとジュジュ様のをですね、充実させていただけると大変嬉しく……え?アニメ新作の出番?……うるせぇ!くれ!(笑。
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「地雷グリコ」を読んで

2024-05-27 07:12:46 | 本・音楽
 青崎有吾さんの小説「地雷グリコ」を読みました。

 射守矢真兎(いもりや・まと)は、友人・鉱田ちゃんから頼まれ、文化祭における屋上の使用権をかけた勝負に挑むことに。勝負の内容は、じゃんけんで勝った手に応じて階段を登っていく「グリコ」に「地雷」要素を加えた「地雷グリコ」。それを皮切りに様々な勝負に身を投じていくこととなります。

 いずれの勝負も「じゃんけん」「神経衰弱」「だるまさんが転んだ」など、誰もが一度は遊んだことがあるであろうゲームがルールの追加によって、緊張感漂う頭脳戦・心理戦が繰り広げられる勝負に様変わりしています。ルールや勝敗の経緯、状況などについては図解もされているため、理解の助けになります。
 「ルールの追加」とだけ聞くと、ゲームが難しくなってしまうのでは?と思われるかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。話の流れを理解した後は、ルールが提示された際に「自分だったらどうするか?」を考え、答え合わせをしながら楽しく読み進めることが出来ました。
 勝負として一番好きなのは「だるまさんがかぞえた」で、それ以外で印象に残ったのは「自由律じゃんけん」の冒頭で描写された真兎の考え方です。私自身、相手の行動の理由を知りたくなるので、どこか親近感を覚えました。勝負の面白さはもちろんのこと、それに挑む登場人物たちもまた魅力的でした。

 また、何となくではありますが「アニメ化したら面白そう」とも感じた作品ですね。とはいえ、例えば「地雷グリコ」で爆発の演出をやり過ぎてしまうと、日常の一幕の中で繰り広げられる真剣勝負の良さが薄れてしまいかねないので、そこら辺の塩梅が難しいな……と、存在しない映像作品への注文が出てきてしまうほどの魅力が溢れていました。1クール、いや2時間ぐらいの映画とかどうっすかね。

 そんなこんなで、思えば割と久々の読書だった気がしますが、とても楽しかったです。
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実は買い続けている「ゆるゆり」

2024-03-26 06:15:45 | 本・音楽
 先日「ゆるゆり」のスピンオフ「大室家」の新刊を購入しまして。

 「ゆるゆり」はアニメを楽しく見させていただいていましたが、放送当時は原作を買うまでには至らず、後に図書カードで何を買ったものか思案しているときに目についたため購入。以来ずっと楽しく読ませていただいております。個人的にはハイテンションじゃんけん回のあかりがすげぇ好き。あれはあれで可愛いと思うんだ。何だかんだで本編で一番好きなのはあかりかなと。

 で「大室家」。大室家三姉妹とその友人たちの日常が描かれており、こちらも毎回癒やされています。個人的一押しは三女の花子様。ちょっと頼りない次女・櫻子に振り回されつつも、長女・撫子同様に慕っており、仲が良いのが良いんですよね……最新刊で収録されていた姉妹への愛情が感じられる話はとても印象的です。櫻子のおつかいでわいわい楽しむ様も微笑ましくて好き。
 映画もできれば見に行きたかったのですが、ちょうど体調が優れない時と重なっちゃったのが惜しまれます。

 そんなこんなで気づけばスピンオフ共々楽しませてもらっている「ゆるゆり」。今後も楽しみにしております。
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無料だ!急げ!いや急ぐな!

2024-02-09 06:58:08 | 本・音楽
 お。気になってた漫画が話数限定で無料配信されてる。じゃあ読んでみようか!

 ……結構な話数が無料配信されてるから、急いで読まなくちゃ!急げ、急げ、急げ……よーし読み切った!面白かった!……で、何で敵対していたはずの勢力同士が協力し合ってるんでしたっけ?(汗。

 とまぁ、そんな感じで無料配信に釣られて読んだは良いものの、駆け足で読み進めた結果上辺をなぞった程度に留まってしまい、一部何が何やら状態に陥るという……紙の単行本を何度も読み返していた作品は駆け足で読んでも問題ありませんでしたが、全くの初見の漫画は駆け足で読むもんじゃないですね……
 長いと駆け足になって雰囲気を理解するので精いっぱいで、短いと「もっと読みてぇ!」ってなるし……配分が、配分が難しい……!

 今から単行本を買い集めるとなると、それなりにスペース取るしなぁ。折角実家と自宅の両方で大々的な本の整理をしたというのに、今から新しく単行本を増やすというのも考え物だよなぁ……かといって電子版はこういった無料配信の時には頼れるけど、じっくり読むなら紙の方が好きだし……ドラえもーん!去年も言ったけど、チッポケット二次元カメラ出してよー!あれさえあれば、「ゴールデンカムイ」と「アイシールド21」を全巻揃えるのに……!
 「アイシールド21」良いよね……先日久々の読み切りを読んだけど、良いよね……全話きちんと読んだかはうろ覚えですが、個人的にはヒル魔とまもりの関係性とか、謎の包帯男の件とかがすごく好きでした……
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「ハクメイとミコチ」第12巻を呼んで

2024-01-18 08:00:30 | 本・音楽
 「ハクメイとミコチ」第12巻を読みました。単行本派としては毎年1月中旬あたりに出版されるのは覚えやすくてありがたいです。

 さて第12巻はハクメイが本の一節に記されたサンドイッチの作り方に試行錯誤する第90話「キュウリのサンドイッチ」から、副長もといフクチヨさんが柱の修理をしながらナライとの関係性を語る第98話「内緒の仕事」が収録されています。

 個人的なお気に入りは第91話「宿と地のもの」ですね。
 ハクメイの出張先に着いていったミコチ。ハクメイ曰く宿の近くには夜間営業している飯屋が無いとのこと。しかし暗闇の中、ミコチが匂いを頼りに向かった先には……という旅先のエピソード。
 私の話になりますが、一人の出張・旅行の際は食事はコンビニの弁当や牛丼屋等のチェーン店で済ませる機会が圧倒的に多く、加えて自分用・他人用にその土地ならではの特産品を買うことも滅多にありません。それ故に旅先の思い出といえば景色が中心だったのですが、このエピソードを読んで当たり前のことに気づかされました。何もその土地の味を楽しむのに、飯屋である必要は無いのだと。駅や空港等で特産品を購入し、ホテルでちょっと豪華な夕食を味わう。そんな楽しみ方もあるのだと気づかされました。思いがけず巡り合えた楽しさに驚くハクメイに、ミコチが告げた言葉が私の身にもじんわりと染み入ります。あのコマの雰囲気、めっちゃ良いなぁ……狭い宿の一室なのに、どこかの飯屋の個室に思えてくるあの感じ、最高に素敵です。

 また、第93話「お菓子と刃物」には、第8巻に収録されている第60話「ひと振りの包丁」に登場した鍛冶屋・ハルシナさんが再登場。第60話はミコチが、ハクメイが研いだことのない包丁を持って出かけるところを尾行する話なのですが、そこで登場したのがハルシナさん。妙に色気を感じるミンクの女性です。今回は最後のコマの色っぽさというか、蠱惑的な感じが素敵でした。
 で、そのミコチのみならずハクメイもハルシナさんといつの間にやら知り合いになっていたものの、ハクメイの暑苦しさは少々苦手な様子。そんなハクメイからの頼みをきっかけに……というお話。最初は鬱陶しく、どこか警戒するような態度だったハルシナさんの変化が見所です。そんな二人の共通の友人であるミコチの様子が描かれたコラムも面白かったです(笑。


 共通の友人といえば、第94話「お祝いの手料理」ではコンジュとセンが、シュンカのバーの修繕祝いの料理作りに挑戦。センの料理知識の確認、「一口大に切って」と言われた時のコンジュの反応が見所の一つです。
 元はハクメイとミコチを介して知り合った二人が、いつの間にやらこうして料理を一緒に作る間柄に。特に最後の件は二人の付き合いの長さを感じさせられて良かったですね……

 他にもこれまでとは一味違うハクメイが見られたり、敷居が高い喫茶店に背伸びして入ろうとするウルムちゃんが可愛かったりと、今回も楽しませていただきました。また来年、この時期に新しい物語を読めることを心待ちにしつつ、既刊を読み返すとします。
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「最近」の概念が

2023-11-27 08:13:42 | 本・音楽
 先日知人から「ONE PIECE読みたいんだけど全巻持ってる?」と問われたので、とりあえず新世界に突入するの61巻までを実家から引っ張り出してきまして。で、久々に読みふけっていたのですが……さすがにアラバスタ編は家族でアニメを見ていた時期ですし、エネルと戦っていたあたりは「あー、エネルの能力について友人と話したっけなー」などという記憶があるため、それ相応の懐かしさを覚えるのですが……

 シャボンディ諸島のあたりはもう50巻以上、15年近く前の話だというのに今読んでも「最近の話だなー」と感じてしまいますね(苦笑。
 最早全体で考えるとローやキッドたちが登場してからの物語の方が長いというのに、「最近」だと感じてしまうこの感覚。私にとっては新世界編はまるっと「最近の話」なんだなと、妙な納得を得ながら振り返っておりました。

 とはいえ、それは物語が今も続いているからの話かもしれません。いつか完結し、再び一から読み直した時は全てが懐かしく思えてしまうのかもしれないと感じる今日この頃でした。
 ……まぁ、完結から10年経っている頃には「え?ONE PIECE?終わったの去年ぐらいでしょ?」などと、更に時間感覚がゆっくりになっている気がしないでもないですが(汗。こち亀とかいいともとか、終わったのつい最近って感じてしまいますしね……
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