「その着せ替え人形は恋をする」第14巻を読みました。若干のネタバレを含みます。
原作者すらも巻き込んだ盛り上がりを見せた海夢ちゃんのハニエルコス。一方で渦中の二人、海夢ちゃんと五条くんは静かにぎくしゃくしたまま……という、不安な終わり方をした前巻。五条くんの感情については塗りつぶされてはいたものの、ある程度推測できるものではありました。
加えて前述の盛り上がりの影響で、海夢ちゃんと五条くんの距離が物理的にも離れてしまうのでは、という不安もあったために、どうなるんだろうと緊張しながらページをめくっていましたが……ありがとう「着せ恋」。大好きです。あんなん笑うしかありません。最高です。海夢ちゃんの一挙手一投足、一言一句から感情が溢れ出ていました。すげぇよ「着せ恋」……
さて、14巻では五条くんがたびたびお世話になっているお店の店員さん・宇佐美さんの話も少しだけですが描かれています。宇佐美さんが進みたかった道、父親に言われた言葉、宇佐美さんの後悔……会話自体は短いものの、じんわりと心に染み入り、優しく背中を押してくれるエピソードでした。
そして、個人的にラスボス、最後の盛り上がりに登場するんだろうなと予想していた人物が登場。
改めてその人物について振り返ると、「気持ち悪い」から「大嫌い」に繋がるのも違和感がありますし、突き放された側ではなく突き放した側が泣いていたのは何故かなど、短いセリフや表情からでも色々思いを巡らせることは出来たんだなと感じさせられました。
6巻では同じく「気持ち悪い」と言われた過去を持つあまねさんの話が描かれていましたが、あの時も元カノから「気持ち悪い」とは言われたものの「嫌い」という感情には繋がっておらず、表情もまるで違っています。そして、決めつけや思い込みにより視野が狭まり、気づけることにも気づけないとは宇佐美さんの談。今回登場した人物とのやり取りに、宇佐美さんの過去を絡めて来たのも、6巻のやり取りを思い出すと自然な流れでした。
もしもコスプレ衣装を作っていなかったら、あまねさんや宇佐美さんに出会うこともなく、気づけることにも気づけないまま、あの人物ともぎくしゃくしたままだったでしょう。色んな事をやって、色んなものを見れば、いつか必ず身になる。おじいちゃんの言葉がより一層重みを増した14巻でした。
空気は変わったものの、ハニエルコスの盛り上がりは未だ衰え知らず。何やら新しい動きもありそうですが、果たしてどうなるのか。旭(あきら)さんとの出会いを思い返すと、勘違いパターンもあり得るよなぁ。だとしても物語がどう動くのか。ここから先も楽しみですね。
……しかし、今回の話を見ると、実写ドラマ1話のあのシーンに他の子を出したのはどうだったんだと思ってしまいますが……うーん。あ、実写ドラマは2話で止まってます。その内見ます。
原作者すらも巻き込んだ盛り上がりを見せた海夢ちゃんのハニエルコス。一方で渦中の二人、海夢ちゃんと五条くんは静かにぎくしゃくしたまま……という、不安な終わり方をした前巻。五条くんの感情については塗りつぶされてはいたものの、ある程度推測できるものではありました。
加えて前述の盛り上がりの影響で、海夢ちゃんと五条くんの距離が物理的にも離れてしまうのでは、という不安もあったために、どうなるんだろうと緊張しながらページをめくっていましたが……ありがとう「着せ恋」。大好きです。あんなん笑うしかありません。最高です。海夢ちゃんの一挙手一投足、一言一句から感情が溢れ出ていました。すげぇよ「着せ恋」……
さて、14巻では五条くんがたびたびお世話になっているお店の店員さん・宇佐美さんの話も少しだけですが描かれています。宇佐美さんが進みたかった道、父親に言われた言葉、宇佐美さんの後悔……会話自体は短いものの、じんわりと心に染み入り、優しく背中を押してくれるエピソードでした。
そして、個人的にラスボス、最後の盛り上がりに登場するんだろうなと予想していた人物が登場。
改めてその人物について振り返ると、「気持ち悪い」から「大嫌い」に繋がるのも違和感がありますし、突き放された側ではなく突き放した側が泣いていたのは何故かなど、短いセリフや表情からでも色々思いを巡らせることは出来たんだなと感じさせられました。
6巻では同じく「気持ち悪い」と言われた過去を持つあまねさんの話が描かれていましたが、あの時も元カノから「気持ち悪い」とは言われたものの「嫌い」という感情には繋がっておらず、表情もまるで違っています。そして、決めつけや思い込みにより視野が狭まり、気づけることにも気づけないとは宇佐美さんの談。今回登場した人物とのやり取りに、宇佐美さんの過去を絡めて来たのも、6巻のやり取りを思い出すと自然な流れでした。
もしもコスプレ衣装を作っていなかったら、あまねさんや宇佐美さんに出会うこともなく、気づけることにも気づけないまま、あの人物ともぎくしゃくしたままだったでしょう。色んな事をやって、色んなものを見れば、いつか必ず身になる。おじいちゃんの言葉がより一層重みを増した14巻でした。
空気は変わったものの、ハニエルコスの盛り上がりは未だ衰え知らず。何やら新しい動きもありそうですが、果たしてどうなるのか。旭(あきら)さんとの出会いを思い返すと、勘違いパターンもあり得るよなぁ。だとしても物語がどう動くのか。ここから先も楽しみですね。
……しかし、今回の話を見ると、実写ドラマ1話のあのシーンに他の子を出したのはどうだったんだと思ってしまいますが……うーん。あ、実写ドラマは2話で止まってます。その内見ます。