ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
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「シン・ゴジラ:オルソ」を見て

2024-07-08 07:47:42 | 特撮
 2016年の映画「シン・ゴジラ」のモノクロ版である「シン・ゴジラ:オルソ」を視聴しました。

 正直いくら初代ゴジラや逆襲がモノクロ作品とはいえ、カラー作品のシン・ゴジラをモノクロにしたら違和感があるのでは?見づらいのでは?と思っていましたが、思っていたよりも違和感なく見られました。ただ、それはカラーの「シン・ゴジラ」を何度か見ているからかもしれず、全くの初見であれば別の感想を抱くかもしれません。

 さすがにゴジラが初めて熱戦を使用するシーンなど、カラーの方が良い!というシーンはあるものの、個人的にモノクロ版の方が好き!と言えるのはは以下の2シーンです。
 1つ目はゴジラ第4形態に対し誘導弾を使用したシーン。頭部に誘導弾が命中した後、黒煙の中から現れたゴジラのギョロっとした瞳の不気味さ、恐ろしさはモノクロ版の方が印象的でした。モノクロになることで体の赤色が目立たなくなっているため、より一層瞳が印象に残るのかなと。
 2つ目はヤシオリ作戦において、ゴジラをキルポイント1に固定するまでのシーン。作戦内容や舞台は現代なのに、モノクロとBGMの相乗効果によって昭和感を覚えました。矢口の近くにX星人が一人ぐらい紛れ込んでいても分からなかったかもしれません(笑。

 そんなこんなでモノクロ版の「シン・ゴジラ」、堪能させていただきました。しかし何回見ても面白いよなぁ、シン・ゴジラ。会話のテンポも慣れると心地よくなってきます。
 そして、シン・ゴジラのモノクロ版を見たということは……アイツのモノクロ版は今日明日にでも見るとします。
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家族とゴジラ、とヘドラ?

2023-12-05 07:59:11 | 特撮
 何だかんだ、うちでは家族でゴジラを見る機会が多いです。幼い頃のVSキングギドラに始まり、モスラ、メカゴジラ、スペースゴジラ、ゴジラ2000、FINAL WARS、そんでもってシン・ゴジラ。そのいずれも家族と見に行ったものでしたし、録画したKOMを家族で見たりもしました。
 思い起こせば高校時代。ウルトラシリーズに復帰し、久々にゴジラが見たくなって、親に「怪獣総進撃」を借りてきて欲しいと頼んだつもりが、間違えて「怪獣大戦争」を頼んでしまい、「出てくる怪獣少なくね?」と思いながら見たのも懐かしいですね(苦笑。

 あとは居間のテレビで放送していた初代ゴジラや対ヘドラを見たりもしたっけねぇ……あれが私とヘドラのファーストコンタクトでし
 「小さい頃にヘドラ借りてきたでしょ」
 ……は?母上?今何と?

 「見たいって言ってたでしょ」
 ……小学校入学前の私が!?ヘドラを見たいって言ったの!?何考えてたの私!(笑。確かに家にVSキングギドラの頃に買ってもらったゴジラ関連の本はありますが、まさかそれを見てヘドラを見たいって言ったのか、私。マジで全く覚えてないぞ……これまでずっと、高校の頃にBSで見て寝落ちしかけたのが初見だとばかり思っていました。そっかー、私とヘドラの出会いはプラス10年遡るんだなぁ……

 
 そんな思いがけない記憶が呼び起こされた今日この頃。雪の夜にスペースゴジラのソフビを買ってもらった記憶も併せて、何だかんだでゴジラと家族は切り離せない関係にあるなと再認識させられました。
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「ゴジラ-1.0」を見て

2023-11-04 06:50:18 | 特撮
「ゴジラ-1.0」を見ました。

 2024年はゴジラ生誕70周年。第1作「ゴジラ」から始まり、昭和シリーズ後半にかけては正義の味方として活躍する機会が多く、VSシリーズでは人類の敵としての側面のみならず「親」としての一面も見せ、ミレニアムシリーズでは多種多彩な描かれ方をしてきたゴジラ。節目の70周年を目前に登場したゴジラは、まさしく「ゴジラ」に他なりませんでした。以下、若干のネタバレを含みます。
 
  
 主人公は元特攻隊員の敷島。大戸島でゴジラに遭遇した後に帰還するも、仲間は失い、家もなく、近所に住む人からも非難の声を浴びてしまう。「無」に叩き落された敷島でしたが、偶然の出会いから居ついてしまった典子と明子との共同生活を送る中で、友人と呼べる存在もでき「無」から「正」へと歩みを進める様が描かれています。
 ですが、それを「負」に叩き落すのが本作のゴジラ。兎にも角にも容赦がありません。後になって振り返ると、初登場シーンは初代のみならずVSシリーズのとあるシーンのオマージュとも取れそうなシーンではあるのですが、そんなことを考える余裕がないくらい、初登場シーンはゴジラの恐ろしさがこれでもか!と言わんばかりに描かれていましたね。
 では何故敷島はゴジラと遭遇したにも関わらず生き延びられたのか。それが敷島の心に暗い影を落とし、自身の「生」や自身が何かを得る=「正」への対する自問自答を繰り返す原因となっています。「戦争はいつ終わるのか」が本作のテーマの一つかなと。
 

 苦悩し絶叫する敷島、圧倒的な存在感を放つゴジラ、命を未来に繋ぐために戦う人々、お馴染みながらも最高に盛り上がるBGM……と、これ以上「負」に叩き落そうとするゴジラに必死で抗う人々が描かれている映画でした。
 満足できる部分もありましたし、敷島と因縁のある人物の言葉には思わずホロリとさせられました……が、良くも悪くも真っ当な「ゴジラ」映画なので、「シン・ゴジラ」のような「これまでに見たことが無いゴジラ」を想定していると、やや物足りなさを感じてしまうところもあるかな?とは思いました。まぁ下手にいじくって「実は全部が映画『ゴジラ』の撮影でした!」なんて展開されたら冷めるってレベルじゃないですからね(汗。とはいえ、ゴジラを見ていれば見ているほど展開に察しがついてしまう部分もあったのは確かです。「アイツが出てくる初代ゴジラ」的な。


 そんな感じの「ゴジラ-1.0」でした。あ、映画はスタッフロールの最後まで見ましょう。あの演出も初代ゴジラとの対比なのかな?
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シン・ゴジラから7年という衝撃

2023-07-12 07:35:40 | 特撮
ゴジラ7年ぶり新作タイトルは『ゴジラ-1.0』戦後日本を破壊する特報公開

 「初代ゴジラから69年」と聞くと「ずいぶん遠くまで来たんだなぁ」と感じます。
 「VSデストロイアから28年」と聞くと「マジかよ……」と軽くひきます。
 「ファイナルウォーズから19年」は、まぁそんな感じがします。「KOMから4年」も同様です。
 でも「シン・ゴジラから7年」は「ウソでしょ……」と言いたくなる。そんな心境の違い。

 ということで、合間にKOMやアニメ映画・アニメがあったためにそんなに久しぶりという感じはしませんが、ゴジラの新たな作品「ゴジラ-1.0」が公開されることとなりました。戦後、「無(ゼロ)」になった日本を「負(マイナス)」に叩き落すゴジラの姿が描かれるようです。「シン・ゴジラ」は現代日本にゴジラが出た場合の対応などが描かれていましたが、こちらは時代や雰囲気的には初代ゴジラに近しい感じになりそうだなと。
 「無」から「負」に叩き落されるということは、ゴジラに対抗するオキシジェン・デストロイヤーやスーパーX、無人在来線爆弾などの戦力すら無いはず。となると本作はゴジラを倒すことが目的ではなく、嵐が過ぎ去るのを待つように、ゴジラの恐怖に怯えつつも懸命に生き抜き「負」から「正」へと這い上がろうとする人々の様子が中心になるのかな?と思ったり。

 ゴジラの外見はミレニアムシリーズと最近のハリウッド版を足して割ったような印象を受けました。シン・ゴジラは群像劇も然ることながら、従来の「ゴジラ」に対するの固定観念を覆す様々な仕掛けが施されていましたが、果たしてこちらのゴジラは何を隠し持っているのか……シン・ゴジラは最後に復興の兆しを見せていましたが、こちらは仮に撃退、あるいは撤退していった後も影響残していきそうですね……

 そんな新しいゴジラの公開は11月3日とのこと。劇場で楽しみたいと思います……が、その前にKOMの続き見ないとな……あと久々に初代とシン・ゴジラ見直そう。あぁ、怪獣総進撃と対メカゴジラ、対ヘドラ、VSメカゴジラ、VSデストロイアも良いぞ……
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何はともあれシャケを食え!

2023-03-08 07:43:50 | 特撮
農水省のSNS、怪人がジャック 「シャケを食え」 スーパー戦隊のギャグに便乗


 「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」から早数年。第45話「クリスマスを楽しみに」に登場した怪人サモーン・シャケキスタンチン。「クリスマスにはシャケを食え!」「突然押し入っておいてなんだが、クリスマスにチキンを売るな!」「(改めてチキンを売り出した店主に対し)人の話を聞け!モラルだ!」などの強烈なまでのシャケ推し怪人。
 以来、私の脳裏に強く刻まれ、クリスマスになるたびに「シャケを食え!」というワードが頭をよぎるのは最早恒例行事。それ以外の時期のシャケも全て彼に結びつけるのは何か違う気がしなくもないですが、それでも連想せざるを得ない。それほどまでに印象深い怪人です。

 そんなサモーンが昨日3月7日、魚の日に農林水産省のTwitterに登場!……嘘みたいだろ?これ、悪役として倒された怪人なんだぜ…?アバレンジャーのヤツデンワニ(CVはサモーンと同じ津久井教生さん)、ジェットマンのドライヤージゲンなど、改心した怪人ならともかくサモーンは最後まで敵役・ギャングラーの一人であった存在。そんなサモーンが番組終了後にもこうした影響力を持つとは当時は思いもしませんでしたね。

 サモーンは前述のセリフのインパクトは元より、魚の骨やイクラ、シャケの切り身をあしらったデザインも秀逸。しかも謎のイメージ空間でパトレン2号とパトレンエックスを調理する強さを発揮したほか、押し付けられるシャケも普通に美味い。更にパトレンエックス=ノエルはサモーンを誘き出すチキンを入手法がぶっ飛んでますし、シャケを押しつけられた商店街の人々も商魂たくましかったりと、サモーン周りも面白いことになっています。
 
 
 果たしてサモーンを倒し、平和なクリスマスを取り戻すことは出来るのか!……という心温まる……温まる?お話で済めば、一怪人で終わっていたかもしれません。
 こいつが登場した第45話は物語の佳境。第43話、44話は先代パトレン2号にまつわる衝撃の事実が明らかとなり、第45話内においてもサモーンがシャケを推す傍らで、警察側ではギャングラーが変装に使っている「化けの皮」の出所を突き止めようとする様子が描かれています。この「化けの皮」周りが非常にエグくてですね……この話題が取り上げられた回に、自身の頭部に皮は無いけれど、皮のついたシャケを置いていくサモーンが登場するというのが何とも。
 パトレン1号=圭一郎、パトレン3号=つかさが心を痛める中、子供たちからパーティーに誘われたパトレン2号=咲也は、圭一郎たちにも元気になってもらいたいと思い、魁利たちと共に準備を進めている時にサモーンが出現する……という、ドシリアスとギャグが見事に入り混じった話となっています。仕事が佳境とはいえ、子供たちにはクリスマスを楽しんでもらいたい。そんな国際警察の優しさが光っています。


 物語もクライマックス。シリアスの箸休めとしてシャケを食え!と言わんばかりに登場し、クリスマスを盛り上げてくれたサモーン・シャケキスタンチン。数年経って尚こうして現実に影響を及ぼす怪人の魅力は、彼が登場した第45話だけではなく、ルパパト全体を通して見るとより引き立つと思います。
 ルパパトは良いぞ……私は定期的に快盗と警察が己の信念を曲げずに立ち向かう第42話を視聴するくらいには大好きな作品です。最後まで「VS」を貫いたルパパトは良いぞ……「いきなり飛んできたキツツキ」とか「言いなりダンシング」とかネタ回もあるけど、「『強制帰宅ビーム』てwww」と予告で笑ってたら、笑えない展開が繰り広げたりと、マジで魅力的な作品だから見て……

 
 なお、昨日のおにぎりの具はシャケでした(笑。
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「ゴジラVSガイガンレクス」を見て

2022-11-04 06:55:16 | 特撮
「ゴジラVSガイガンレクス」を見ました。

……まさかVSシリーズの続きを思わせる演出から始まるとは!しかもナレーションが……!

今回のガイガンはFW版ではなく昭和版に似ています。FW版ガイガンの、トゲトゲしい見た目から漂う如何にもな悪人感も好きですが、今回は立ち位置的に昭和版の方がしっくり来ますね。FW版が大挙して押し寄せて来るのは、あまりにも画面の圧が強いです(苦笑。

人類では歯が立たないガイガンを前に現れたのはゴジラ!このゴジラが、あのジュニアが成長した姿だったとしたら、来てくれるのも納得です。あるいはガイガン襲来に際して、平穏な暮らしを送っていた三枝さんを引っ張り出して、VSデストロイアよろしくテレパシーで誘導した……そんな妄想も広がりますね。

姿を表したゴジラは、VSシリーズの面影を残しつつ、あのゴジラとは別人だと分かる感じが良いですね。ここぞというタイミングで体内放射を決めてくれたのが個人的にめっちゃ嬉しかったです。

そして真の敵であるガイガンレクス登場。両腕の武装は何と蛇腹剣!ここら辺はFW版っぽい武装ですね。ゴジラを吹き飛ばす攻撃力、熱戦を受け止める防御力を有してはいるものの、それだけではゴジラを圧倒するまでには至らない。この互いの絶妙なパワーバランスもいい味を出しています。

ラストバトルでは互いに奥の手を出し合うわけですが……「ゴジラ」で「白」。非常に馴染みのある組み合わせ。それなのに、ここまでグッとくるとは……!
また、このゴジラには、あのゴジラのみならず、ファイヤーラドンの魂も宿っている可能性を考えると……一見数で圧倒されているようにも見えますが、実際には一人じゃなかったのかなって……


といった感じのVSガイガンレクスでした。VSシリーズの続きを思わせる演出と、頼もしいゴジラの姿を見られてとても嬉しかったです。ありがとうございました!
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ミラーマン 第51話(最終回)「さよならミラーマン」

2022-06-02 07:49:41 | 特撮
ミラーマン 第51話(最終回)「さよならミラーマン」

 惑星Xが地球に衝突するまであと僅か。新たに出現した角獣デッドキングとの戦いに際して、京太郎は遂にその正体を朝子に知られてしまうことに。
 「ウルトラセブン」ではダン=ウルトラセブンの告白はドラマチックなものとなっていましたが、それとは対照的にこちらは何とも静かな雰囲気に包まれていました。戦いが終われば、ミラーマンとしてではなく、一人の地球人として平穏に暮らせる。あともう少しでその夢が叶うと思っていた矢先、朝子に正体を知られてしまった。その後の朝子の態度を見るに、朝子の鏡京太郎を想う気持ちに変わりは無いように見えますが、京太郎としては秘密を貫き通したかったんでしょうね……戦いの疲れも相まってか、静かに崩れ落ちていく様が印象的な正体バレとなりました。

 惑星X接近により頻発する天変地異。それを受けて「全ての地球人よ。全世界の人々よ!動揺してはいけない!理性を失ってはいけない!我々には不可能を可能に変える科学の力がある!そしてその科学の力に人類の勇気と愛と理性が加われば、必ずこの試練が乗り切れるのだ!!全世界の人々よ!今こそ地球人の素晴らしさを見せる時だ!!どうか、頑張ってくれ…頑張ってくれ!」と、30秒以上もの祈りを捧げたのは御手洗博士。最初このシーンを見た時は、何が始まったのかさっぱりでした(汗。「全ての地球人よ」なんて言い出すものだから、インベーダーの勝利宣言でも始まったのかと。この祈りに捧げられた熱量もすさまじく、最初は御手洗博士が喋っているとは気づけないほどでした。

 科学は素晴らしいものだが決して万能ではない。そこに人類の勇気と愛と理性が加わらなければ、不可能を可能にすることなんて出来ない。こうした局面を目の当たりにして「もう終わりだ」と動揺してしまっては、反引力装置も完成しえなかったことでしょう。しかしその動揺は鎮められるかどうかは本人次第。ジャンボフェニックスを完成させるほどの科学力を持つSGMのトップである御手洗博士が取った手段が、原始的な「祈る」という手段なのが印象的なシーンでした。


 そしていよいよ最終決戦に赴く京太郎と、彼が変身に使用した鏡に泣きながらすがりつく朝子、彼女の肩を抱く御手洗博士……残された2人の表情が鏡に映っているところに何とも切なさを感じます。人間である朝子たちが鏡を覗き込んだところで、返ってくるのは自分の顔だけ。改めて京太郎と朝子たちの違い、距離感を覚えさせるシーンだったかと。
 反引力装置から飛び出てきたミラーマンが相手取るのはデッドキングと前回登場したエレキザウル…ス……まさか前回やられたまんまの姿で出てくるとは……パンドンよろしく改造されたりしなかったんですね…
 2体ともそこまでの強さを感じさせる怪獣ではありませんでしたが、カラータイマーが点滅する中でのシルバークロス、道連れと言わんばかりにミラーマンに覆いかぶさって爆発するデッドキングなど、緊張感のある戦いとなっていました。しかし反引力装置って、そういう仕組みだったんですね…(汗。


 ともあれ、朝子に正体がバレはしたものの、これからは平穏無事な暮らせるな!ハッピーエンドだな!と思っていました。まさか最後の最後に思いがけない存在が京太郎の地球人としての幸せを奪うことになろうとは……既に京太郎にはミラーマンとしての覚悟が決まっていたとはいえ、この展開は正直京太郎や朝子が可哀想に思えてなりませんでした。御手洗博士も「喜んでお返しします!」とは言っていたものの、口調からは苦渋の決断であることが滲んでいたように思えます。
 元々は地球人として育てられていた青年が、ある日突然ミラーマンだと告げられ、苦悩の果てにインベーダーを倒して地球人として暮らせるかと思いきや……運命に振り回されながらも、それを自らの意思で受け入れ、笑顔で別れを告げる京太郎の、どこか哀愁漂うカッコよさが印象的なラストでした。


 というわけでミラーマン全51話視聴終了!長いようであっという間の1年間でした。途中から配信終了間際の更新となりましたが、無事最後まで視聴出来て良かったです。序盤のミステリー・ホラー感強めの話も、ジャンボフェニックス加入後の展開も、どれも楽しませていただきました。個人的にはザイラスやキングザイガー、ブラックゴンとの戦いが印象に残っています。また、インベーダーの作戦には最初から最後まで驚かされっぱなしでした。ああも頻繁にヒーローや防衛隊を直接狙ってくる敵組織ってのは個人的には新鮮に感じたもので。
 鏡を介しての変身・移動こそ出来るものの、空を飛ぶことは出来ず、宇宙空間での戦いにも制限がある。京太郎の負けず嫌いな性格を利用されてピンチに陥ったこともあるなど、決して万能ではないからこそ、それを如何にして乗り越えていくかが面白い作品だったなと。
 
 1年間の配信ありがとうございました!
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ミラーマン 第50話「地球最後の日」

2022-05-30 07:44:03 | 特撮
ミラーマン 第50話「地球最後の日」

 いよいよインベーダーは最後の作戦を決行。それは何と惑星Xを地球に衝突させるという大胆極まりないものでした。自分たちのものにならないのなら、いっそこの手で!という自滅覚悟の作戦かと思いきや、地球を破壊した後に惑星Xを太陽系の軌道を周らせて地球と同じ気象条件とし、新しい星として生まれ変わらせるのが目的とのこと。それでも衝突時の衝撃は惑星Xをも滅ぼすのでは?と思いましたが、大きさは地球の2倍、重さは4倍とのことなので、地球だけ滅びる計算なんでしょう。
 惑星Xは、見る人によっては「ルビーのような星」。しかし実際には、インベーダー自身も認める「気味の悪い星」。見るのと住むのとでは大きな違いがあることも描写されていました。ところで御手洗博士が一度だけ「デビル星」と読んでましたが、あれは何故…?

 ともあれ、惑星Xとの衝突を避けるべく、地球ではひらりマント反引力装置の建設が進められることになったわけですが、正直自分たちの星の軌道を変えられるインベーダー相手に効果があるとはあまり思えませんでした(苦笑。
 そんな反引力装置を狙って出現したのが、電気怪獣エレキザウルス。終盤に登場する怪獣なのだからさぞかし強いのだろうと思いきや、背中の羽?は防衛隊の攻撃であっさり破壊され、アンカーのようになっている両腕のハサミでミラーマンを捕らえた際には「電気を流してカラータイマーの点滅を早めるのか!?」とハラハラしたものの、そういったことはせず。力任せに振りほどかれて、光線を放つ角をサクッと破壊されてダウン……一応生存してますが……君、イエズと出番変わった方が良かったのでは…?(汗。

 また、SGMにも壊滅の危機が迫っていました。刻一刻と近付く時限爆弾のタイムリミット。朝子たちは救えても、基地はもう駄目か……え?あの、それ目覚まし時計感覚で止まるもんなの!?インベーダー自身がうっかり起動しても簡単に止められるようになっている、簡単に止められるからこそ、体が思うように動かず止めたくても止められないじれったさを感じさせる……という点では効果的かもしれませんが、良いのか、それで…


 残り時間はあと僅か。果たして人類の未来は!といったところで、今回は何と次回予告無し!地球と惑星Xの衝突までのタイムリミットだけが示されて終わるという、なかなかに印象的なラストとなっていました。最終回に出てくる怪獣も展開も一切分からないまま。次回予告が無いだけで、こんなに緊張感が増すもんなんだなーと。
 いよいよ次回最終回。長いようで短かったミラーマンとの一年間も終わりかぁ…
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ミラーマン 第49話「怒りをこめたこの一撃」

2022-05-25 07:43:33 | 特撮
ミラーマン 第49話「怒りをこめたこの一撃」(ナレーションではサブタイトル後に「吸盤怪獣登場」)

 ミラーマン第49話が「怒りをこめたこの一撃」。
 帰マン第46話が「この一撃に怒りをこめて」。怒りこめすぎでは?

 さて今回は安田隊員の妹がインベーダーに洗脳され、京太郎を襲撃。なるほど、今回は安田隊員の怒りのこもった一撃が怪獣に浴びせられるわけだな!……と思っていたのですが、確かに怒りには燃えていたものの、期待していたほどの活躍はなく…
 ですが、家族を大事に思いつつも自身の使命を全うしようとする姿勢や、行方不明の妹が帰らぬままSGMに戻ろうとした際、自分が戻るという京太郎に対してきっぱりと「いや、君に僕の代わりは無理だ」と告げた様は印象に残りました。自分の仕事に誇りと責任をもって臨んでいる様がカッコよかったですね。また、安田隊員は以前、建物倒壊に巻き込まれた少女を救助しています。この際一緒に歌っていたのが印象的でしたが、もしかすると幼い頃の妹との触れ合いが、救助の際に役立ったのかなーと。

 今回は吸盤怪獣イエズが登場。ミラーマンの光エネルギーを吸収するというのは次回予告で分かっていましたから、さぞや強敵なのだろうと思ったら、触手がサクサクと切られていく様に驚きました。てっきりアロザみたいに光エネルギーを使った攻撃そのものを無効化すると思っていたため、その時点では切られた触手に重要な役割があるとは思いもしませんでした。あんな厄介そうな触手があったら、切りたくもなるでしょう(笑。
 迂闊に攻撃すると光エネルギーを吸収されかねない相手にどう立ち向かうか……可能性があるとすれば、ミラクル・キックか…?と思っていたら、ミラーマンが取った選択肢はこれまた予想外のものでした。新技ミラーファイヤーまで飛び出した、怒りをこめたこの一撃(一発だけとは言ってない)。カッコよかったです。

 また、京太郎はとある理由から、父から授かったペンダントによる変身を止められていましたが、これまでペンダントを使って変身したことって無いんでしたっけ…そこまで気にしたことは無かったな…こういう描写があると、ますます終わりが近いことを感じます。


 そんなこんなでまた次回。残り2話です。
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ミラーマン 第48話「赤い怪鳥は三度来た!」

2022-05-23 07:45:55 | 特撮
ミラーマン 第48話「赤い怪鳥は三度来た!」

 今回は京太郎と朝子の友人であり、防衛隊の樋口参謀長の息子でもある雄一が登場。1話限りのゲストキャラクターではありますが、父の意向に反して南米の農園で働こうとする強い意思、京太郎に負けず劣らずの腕っぷし、インベーダーに命を狙われる彼を心から案じる様などなど、妙に印象に残るキャラクターだったなと。

 彼と京太郎は、2人とも「親が地球防衛の任務に就いている」という点で共通しているものの、「戦うこと以外にも生きる道がある」と説く雄一と、命を捨てて恐ろしいインベーダーの侵略から地球を守ることを選んだ京太郎とでは、選んだ道は正反対。京太郎が「雄一くんはこれで良いんだ」と言っていたように、出自はどうあれ、どの道に進むかは個人の自由。それを理解したうえで、京太郎は命を捨てる覚悟をしており、他人に危険を背負わせっるようなこともしない……今回は、最終回が近い本作において、改めてミラーマン=京太郎の決意を確認する話だったと思います。

 そんなミラーマンが相手取ったのは、巨大宇宙怪獣ボアザウルスⅡでした。手元の書籍だと別個体っぽい扱いですが、本編中の描写を見ると同一個体っぽくも思えますね。ボアザウルスⅡ、更には地球防衛の要となる人物を次々にさらった赤い怪鳥こと宇宙船との戦いは、体感でいつもより長めに感じました。工業地帯での1対2の戦いはなかなかに見ごたえがあったなーと。

 次回はミラーマンの光エネルギーを吸収する吸盤怪獣イエズ登場!残すところあと3話。来週には最終回配信か……その次はファイヤーマンを配信してくれると嬉しいのですが……
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