刀語 第11話「毒刀・鍍」2010-10-17 Sun 16:09
刀語 第11話「毒刀・鍍」
脚本:上江洲誠 絵コンテ:こでらかつゆき、元永慶太郎 演出:元永慶太郎 作画監督:中田正彦、佐藤天昭 「刀語オールナイト 第二夜」で幸運なことにも先に見ることができたので簡単に感想をば。どういった展開になるのか?などどんどんネタバレもしていってるので、原作を読んでどうなっていくのか分かっている人やネタバレ上等!という人以外は見ることをオススメしません。純粋に見て記憶が薄れる前に感想を書いてしまおうと考えただけですので。 旅の終わりはすべての終わり。ここまで順調に順調すぎるほどの旅をしてきた、という事実が何とも重くのしかかってきている気がしました。順調すぎた旅路と、順調すぎた二人の関係。だからこそ、このお話で描かれた二人の関係や今後の未来図がすべてフラグにしか見えなくなってしまっていた自分がいました。よく考えなくても、ここまでの刀収集が順調すぎだったんですよね。可愛らしいとがめを見ても、可愛いんだけどもしかして・・・?という具合で。 そんなわけで、お話はクライマックスへ。ラストへ向けての転換となる重要な回となりました。なぜ四季崎記紀は「変体刀」を作ったのか?そしてどのように作ったのか?こんな部分が明らかになります。まさか四季崎記紀が鍛冶ではなく占術師だったとは!未来を予知することができる。いや、もはや未来を知ることができると言っても過言ではないようで。ではどのようにしてあのような何でも有りな「完成形変体刀」を作り上げたかというと、予知した未来からそれらを逆輸入してきた・・・ということだったんですね。そしてその刀によって歴史の改変・改竄を行なおうとした・・・というのが四季崎記紀だったのです。そして「完成形変体刀」を経て出来上がったものが完了形変体刀・虚刀「鑢」。つまりは七花の血ですね。鑢一根と四季崎記紀が考えた型は七代目の七花でようやく完了したわけなのでした。 そんな感じでいよいよ壮大な物語になってきました。これまでもなかなか壮大なお話だったんですがね。なんと言っても七花たちは未来からの産物と戦ってきていたわけですから。つまり七花は「未来」と戦っていたわけなんですかね?未来を改竄しようとした四季崎記紀の思惑に、そのつもりはなくとも巻き込まれていき未来と戦うこととなっていた七花たち。なんと壮大な物語なのでしょう! そうそう。真庭鳳凰の身体を乗っ取っていた毒刀「鍍」ですが、これまた四季崎記紀がこの件の仕組みを説明してくれただけで、真庭鳳凰自体は拍子抜けしてしまうほどにあっさりと七花の手によって倒されてしまいました。最後の最後まで噛ませ犬である「真庭らしさ」というものを貫き通して描いてくれたのには清々しさすら感じるというものであります(笑) そして、いともあっさりと11本もの「完成形変体刀」を手に入れた七花ととがめを待ち受けていたのは・・・右衛門左衛門でした。ここまで来ると、七花の人間らしさというのは違和感ないものとなってきていましたね。刀のようで刀ではない。そんな関係。それが強く感じられたからこそ、それすらフラグである・・・と感じてしまうんですよね。彼が登場する直前まで仲睦まじくしている二人。そしてこれからの話をして、二人で手を繋いで・・・繋いだ二人の手を裂くこととなったのが右衛門左衛門でした。繋がれた手が離れていき、彼が階段下から登場する。ここまで分かりやすく意図された構図はないですよね。これから二人の関係を右衛門左衛門が裂きますよーと言わんとばかりの演出です。 とがめは、幕府に謀反を企てた飛弾鷹比等の娘の容赦姫である。それが明らかとなってしまい、上記の演出の通り、右衛門左衛門が炎刀「銃」から銃弾がとがめの元へ放たれて・・・?10話で自分はとがめのために戦っている、ということはしっかりと自ら確かめることができた七花の横を無情にも銃弾が横切っていくわけですよね。あぁ、なんと無情なものなのでしょうか。それがとがめを貫通し、七花が叫ぶ。そんなところで11話は幕引きとなります。 次回へ続く幕引きとなったことによって、シリーズを通して初の2話に跨ぐお話となるわけですね。この引きで1ヶ月待たされることになるのは素直にツライ!11・12話を続けて見ることができた自分は非常に幸運なんだと思いつつも、他の人より『刀語』という作品が先に終わりを迎えようとしていることはどこか寂しくも感じました。やっぱり11話と12話はセットですよね。うん。とにかく次回が気になる!といったところで最終話となる12話へ続くのです! 注目だった四季崎記紀を演じていたのは森功至さん。そして鑢一根を演じていたのは阿部敦さんでした(たぶん。見間違いでなければ)。そして今回のエンディングは飛蘭。なかなかかっこいい曲でしたね。脚本は上江洲さんで絵コンテはこでらかつゆきさんと元永監督の共同コンテで演出は元永監督というスタッフ陣です。作画は目立っている部分は少ないものの、相変わらず堅実で誠実な作画を見せてくれました。右衛門左衛門が真庭人鳥の口に銃を向けた恐怖のカットが筆っぽい主線で描かれていて目を惹きましたね。 そんなわけで大河アニメ『刀語』はいよいよ次回で最終話!果たしてどんなラストを迎えるのか?歴史は改竄されるのか?否定姫と右衛門左衛門は?そして七花ととがめは? 最終話の感想は、また別の機会にでも。ひとまず11話の簡単な感想は以上です。 〔↓気に入ってもらえたら、一押ししてくれると感謝です〕
テーマ:刀語(カタナガタリ) - ジャンル:アニメ・コミック |
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