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「関西ゼロ年代映画祭 『GHOST OF YESTEDAY』 (舞台挨拶:松野泉監督×寿美菜子)」 感想

渋谷UPLINKで現在開催中の関西ゼロ年代映画祭
その中で上映中の『GHOST OF YESTERDAY』を見てきました。
そして今回は松野泉監督と寿美菜子さんの舞台挨拶がアリ!

この『GHOST OF YESTERDAY』は美菜ちゃんが14歳の時に出演していた映画なのです。
これは見るしかない!…と思い、UPLINKへと向かいました。

まぁ上映前の整理券云々に関しても色々思うことはありますが割愛。




そしていよいよ舞台挨拶へ!
松野泉監督と美菜ちゃんが登場。

「寿さんに喋って頂いた方が…」と言う松野監督と、
「いやいや、そんな…」と謙遜する美菜ちゃん。

監督は京都出身らしく、監督と喋ると関西弁がつい出ちゃいます…なんて言っておりました。
実際、映画内で彼女はずっと関西弁なのです!
今ではなんとなく新鮮な感じもしますが、当時のことを考えれば当たり前と言えば当たり前なんですけどねw

この映画は彼女が中学2年の時、あんまり芝居をやったことないときに撮った映画だそうです。
『GHOST OF YESTERDAY』は中2のときに高校生の役をやったのですが、
同じ映画祭で上映されている『-×-』は高1のときに中学生の役をやったそうですよ。

美菜ちゃんが印象的だったシーンは…
クリスマスのシーンお兄ちゃんにパンッと押されるシーン
押されるシーンでは本当にイラッとしたそうです。
それだけ役に入り込んでいたんでしょう…なんて言っていましたw

今後の映画出演への興味は?という質問には、
役者としては(声で表現するか、身体全体で表現するか、演技すること自体は)変わらない。機会があればまたやってみたい。
…なんて言っていました。
もしかしたら、今後に期待してもいいのかもしれませんねw

最後に監督から映画の見どころは、
長い作品だけれども、シナリオは綿密に練った作品です
…と、やや緊張気味に答えて下さりました。

そんな感じで、5分もない短い舞台挨拶ではありましたが、
昔撮影したこの映画への想いを聞くことができ、非常に貴重な時間となりました。
美菜ちゃんも今回のことはブログに書いておりますので是非どうぞ。
舞台挨拶では色々と思うことがあったのですが、それは最後に書こうかと思います…。



さて、映画の感想もちょっと書こうかと思います。

どうしてもアニメばかり見てしまうため、アニメと比較して見てしまうのですが…やっぱり間の使い方が独特で、アニメではこういう演出はできないよなぁ…なんて感じてしまいましたw
完全に御旗違いなのは百も承知ではありますが。。。

作品自体は美菜ちゃんも言っていたように、「家族の在り方」なんてものを考えさせられました。
他人であっても、家族になりうることができる。
最初は、母の笑顔がみたいから…なんていうような理由ではあります。
けれども、次第にそれは母の幸せのために…と変化していくのです。
その母のための幸せ…というものを中心に、家族というものがちょっとずつ形成されていくのが描かれていた気がします。
あー…なんて説明すればいいのかなぁ…。

色々と説明されない部分もありますが、
そこは見てる人が考える部分なんだろうな…と思いましたね。
(正直、演出意図が全く見えてこないカットも存在したりしたのですが…)
ただ、投げているわけではなく、明確な答えはあるのではないのでしょうか。
そこを直接的に表現せず、微妙な感じでぼやかしているのがこの作品らしさなのだと感じました。

音楽と共にどこか気怠さを感じさせつつ、
音楽が急に止まることによって、ハッとさせる…画面を締める演出。
なんとなく主人公の青年期らしい気怠さを上手く演出させつつ、
その中でもどこか父親が違うという違和感を表現してたのかな?…と思ったり。

亀の存在は、単純に父親の代わりだったのでしょうか。
代理の父親がやってきたと同時にいなくなってしまったわけですしね。

たまに子ども同士遊んでいるシーンがありましたが、
あのシーンは主人公の状況と比較して描かれている感じでしょうか?
“子ども”が拳銃での撃ち合いのマネをするという“大人”のことをやっている。
主人公自身も、自分は大人だとおもっているけれども実際の行動は自分の気持ちを優先してしまった子どもっぽい行動である…と。
そんな部分を婉曲で表現しているのが気味の悪い子どもの遊びのシーンの意図でしょうか?

ただ、「風船」の存在がいまいち理解できないんですよね。
あの風船になんの意味があるのか…。
風船が飛んでいき、気味が悪いほどに笑い出す母親。
あの風船が飛んでったことによって、母親自身になにか変化があったということなのでしょうか…。

…と、考えれば考えるほど深い作品です。
見終わってみて、なんとも言葉にしづらいものを感じました。
…というのも、どう言葉で表現すればいいのかわからないのです。
言うのであれば、「家族の在り方を考えさせられた」…ということしか言えない難しさ。
うーむ…。

ただ、それぞれが考えることに意味があるのだと思います。
見終わった。面白かった。つまらなかった。
…その程度で終わってしまうのが一番寂しいものです。
声優さんがきっかけとは言え、せっかく見たのですから、
ちょっとこの作品について考えてみるのもよいのではないのでしょうか?
作り手も、何かを感じて何かを考えてくれるのを望んでいるのだと思います…。

もちろん美菜ちゃんは可愛らしかったです。
ファンなら見ておいて損はない作品だと思います。
…が、あんまりそういうことを言うもんではないと思いますので自重しておきます。



そんなわけで、非常に良い舞台挨拶と映画でした!
…と言いたいのですが、そうもいかないのです。

舞台挨拶で美菜ちゃんが登場した途端叫ぶ輩はなんなんですか?
今回は「声優イベント」ではないのですよ。
あくまで、映画を主とした監督と出演した人の舞台挨拶。
なぜこんな場をわきまえない行動ができるのか不思議でなりません。
もちろん叫びたい気持ちも分かります。自分もファンなのですから。
けれども、そこはおさえるのが人としてのモラルなのでは?

しかも挙句の果てには客の携帯が鳴り出す始末。
美菜ちゃんにまで携帯の電源は切ろうね、とやんわり注意されてしまいます。
映画を見る上で携帯電話の電源を切るなんてのは人としての一般常識なのでは?
それができないというのは、もうなんなんでしょうね…。

これだからオタクは…なんて偏見をもって言われたりもしますが、
そう言われてしまうだけの行動を行ってる輩もいるんだなぁ…と改めて感じてしまいました。

愚痴ってばかりでも仕方ないのでここら辺で。
見てお気を悪くされた方がいらっしゃいましたら、お詫び申し上げます。
申し訳ありませんでした。


映画自体は素晴らしかったですし、美菜ちゃんはやっぱり可愛かったです。
最後にそこだけはしっかりとお伝えしておこうと思いますw

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