「うん。銀河帝国が攻めてこない日くらい、牛めしをのんびり食べたいもんだろう?」
――首都星ハイネセンの片隅にある松屋・ハイネセン中央店は、昼時でほどよく混んでいた。
自由惑星同盟軍第十三艦隊司令官ヤン・ウェンリーは、制服の上着を椅子の背に掛け、トレイの上の牛めしを前に、どこか申し訳なさそうに座っていた。
少し離れた席には、偶然通りかかった元上官アレックス・キャゼルヌと、その妻ジェシカが腰を下ろしている。
「ところで、提督。」
ユリアンが湯気の立つ味噌汁をすすりながら、メニューの隅を指さした。
「“松弁ポイント”って知ってますか? それと、ここPayPayも使えるみたいですけど。」
「ユリアン。」
フレデリカが小さく苦笑する。
「ヤン提督にそういうことを聞くのは、どこか間違っている気がします。」
「ひどいなあ、フレデリカ。」
ヤンは肩をすくめた。
「歴史家志望の軍人が、ポイントの歴史をまるで知らないとでも?」
「知らないんですね。」
「……まあ、これから学べばいい。」
「おい、諸君。」
トレイを片手に近づいてきたキャゼルヌが、隣の席から半ば強引に会話へ割り込んできた。
「ポイントの話なら、軍務省補給部に聞くのが筋というものだ。」
「アレックスさん、ポイントは軍需物資じゃありませんよ。」とジェシカ。
「似たようなものさ。補給を軽視する者に勝利はない。ポイントもまた、庶民の補給線だ。」
キャゼルヌはポケットからスマホを取り出して、画面をテーブルに向けた。
だからPayPayポイントを取りこぼしたくないなら、PayPayアプリをちゃんと用意しておくのが第一歩だ。」
「つまり、券売機で“QRコード決済”を選んで、PayPayのコードをかざせば、その時点でPayPayポイントが勝手に貯まる、ということですね。」とユリアン。
「そういうことだ。
それとは別に、松弁ネットやモバイルオーダーを使えば“松弁ポイント”が付く。
あとは支払いにPayPayを使えば、“松弁ポイント”と“PayPayポイント”の二つが同時に貯まる。
キャンペーン時には、PayPay側の還元が上乗せされて、実質“多重取り”になることもある。」
「それに加えて、だ。」
キャゼルヌは画面をスクロールして、別の画面を見せた。
「最近は“PayPayクーポン”というのがあってね。事前にこのクーポンをアプリで取得しておいて、対象期間中に条件額――たとえば800クレジット以上――をPayPayで払うと、還元率がさらに跳ね上がる。」
「クーポンを取っているかどうかで、同じ牛めしでも戻ってくるポイントが違う、ってことですか?」とユリアン。
「そのとおり。松弁ネットのポイントアップや、PayPay側のキャンペーンと、クーポンを重ねられるときもある。
松屋の公式アプリ経由で配られるクーポンや、“スーパーPayPayクーポン”の対象月なんかは、まさに“補給線フル稼働”のチャンスだ。」
ヤンは牛めしの上の肉をつつきながら、どこか考え込む顔をした。
「つまりアレックス、今あなたが言ったことをざっくりまとめると――
“同じ牛めしでも、松弁ネットやPayPay、それにクーポンまで組み合わせた者と、そうでない者では、補給量が違う”ということかい?」
「いや、いつもと方向が違うだけで、やってることは戦略と同じだよ。
同じ艦隊でも、補給線を工夫すれば、持久力が倍になるようなものだ。」 <h3>o- **</h3>
フレデリカは、テーブルの上の紙ナプキンに小さな図を書き始めた。
「整理しましょうか。
まず、“券売機だけで完結させるとき”と、“松弁ネットやモバイルオーダーを使うとき”で、ちょっと分かれます。」
・PayPayアプリでコードを出してかざせば、その分のPayPayポイントが自動で貯まる
“ポイントカードをレジで出す”みたいな手順は、松屋では基本、要らないんです。」
「なるほど。店員さんにカードを渡す場面は、そもそもないわけだ。」ヤンが首をかしげる。
「はい。
・松弁ポイントが貯まる
・支払いにPayPayを選んでおけば、その分のPayPayポイントも決済側で貯まる
・キャンペーン期間中なら、事前にPayPayクーポンを取っておけば、同じ注文金額でも戻ってくるポイントが増える
この三本立てになります。」
「クーポンを取るかどうかで差が出るのか。」
「ええ。たとえば“800クレジット以上で最大○%戻ってくる”みたいなクーポンが出ることがありますから、
そういうときは、どうせ食べる予定の牛めしを、その期間にまとめると効率がいいんです。」
「聞いているだけで頭が痛くなってきた。」
「提督は“最高効率”じゃなくて“手間が少なくてそこそこ得”を狙うタイプですよね。」
「見抜かれているなあ。」 <h3>o- **</h3>
「まず、提督みたいに“できれば並びたくない人”向けには――
・松弁ネットやモバイルオーダーで注文すれば、松弁ポイントが貯まる
・支払いは、PayPayにして、PayPayポイントももらう
・キャンペーン中なら、PayPayアプリで松屋のクーポンを事前に取得しておく
つまり、“松弁ポイント”+“PayPayポイント”+“クーポンによる上乗せ”でかなりお得になって、
『列に並ばないで済むうえに、ポイントもそれなりに貯まる』という作戦です。」
「悪くないね。」
・PayPayで払って、PayPayポイントを貯める
・もしその月が“スーパーPayPayクーポン”の対象月で、松屋のクーポンを取っていれば、そのぶん還元も増える 」
ヤンは、半分ほど残っていた牛めしを眺めて、しみじみと言った。
「ユリアン、君は立派な軍略家になるよ。
敵艦隊への対応も、牛めしへの対応も、手順さえ押さえれば合理的に片づく。」
「……誉められているような、いないような。」 <h3>o- **</h3>
「でも、忘れちゃいけないことがひとつあるわ。」
沈黙して話を聞いていたジェシカが、湯飲みをテーブルに置いた。
「ポイントのために、必要以上に食べたり、通いすぎたりしないこと。
還元率が良くても、健康と家計を壊したら意味がないでしょう?」
「勝利のために国力を使いすぎて、戦後に国家が持たないのでは、本末転倒です。」
「だからこそ、ポイントも“戦略的撤退”が必要だ。」とキャゼルヌが言う。
「たとえキャンペーン中でも、予算と胃袋の許容量を超えれば、そこで打ち切る。
ヤンは苦笑し、箸を置いた。
「僕としては、牛めしとポイントが、人間を不幸にしない範囲であれば、それでいいと思うけどね。
歴史を見れば、欲張りすぎた国家も人間も、ろくな末路をたどっていないから。」
「“寝不足と飲みすぎと仕事のしすぎ”のポイントも、そろそろ上限に達してます。」
「……そこは、ぜひ“失効”してほしいものだね。」 <h3>o- **</h3>
食後のコーヒーを前に、ヤンは紙ナプキンに、乱雑な字で三行を書いた。
「まとめておこうか。
未来の歴史家が、“自由惑星同盟軍の一提督が牛めし屋で考えた庶民の戦略”として記録するかもしれない。」
1. 並びたくない日は、モバイルオーダーで松弁ポイント+PayPayポイント(二重取り)、クーポンがあればそれも重ねて使う。
2. 店内でサクッと食べる日は、券売機でQRコード決済を選び、PayPayで支払ってポイントを貯め、対象月ならクーポンで還元を上乗せする。
3. キャンペーンやアプリのランクアップ期間だけ“頑張って通い”、それ以外は無理をしない。
「……こんなところかな。」
ユリアンがそれを覗き込んで、少し笑った。
ポイントも、ほどほどに賢く使って、あとは普通に牛めしを楽しめばいい。」
「さて、ユリアン。」
「はい。」
「……結局、そこに行きつくんですね、提督。」