英Sophosは現地時間8月28日,米軍基地や学校,病院などのパソコン計5万台にボット(悪質なプログラム)を感染させた米国人の男に対して,25万ドルの罰金および禁固3年の実刑判決が下されたことを明らかにした。
21歳のこの男は,二人の少年とともに,国防総省(Department of Defense)やシアトルの病院,南カルフォルニアの学校などのパソコンにボットを感染させて,それらのパソコンを自由に操れる状態にした。そして,それらのパソコンにアドウエア(広告などを勝手に表示するプログラム)をインストールすることで,10万ドルを超える収益を上げたとされる。
このボット感染により,国防総省では被害額が13万5000ドルを超え,南カルフォルニアの学校では復旧などに7万5000ドルの費用がかかったという。また,シアトルの病院では,集中治療室のパソコンがシャットダウンさせられたり,医者を呼び出すためのポケベルが正常に機能しなくなったりしたと伝えられている。