TBSホールディングスは2012年1月24日、24時間無料のクラシック専門インターネットラジオ「OTTAVA」の聴取登録者が同日に100万を突破したと発表した。
OTTAVAは、クラシック音楽をシンボルとしたライフスタイルを提案する「新しい感覚のラジオステーション」として、2007年4月に開局したインターネットラジオ局。アートやカルチャー、文学、映画などを紹介しながら、長いクラシックの楽曲をサビの部分を抜粋、楽章単位でオンエアするというクラシック音楽の新しい放送スタイルを試みてきた。番組の聴取には、最初に簡単な登録(性別、居住地、聴取場所などを選択)を行う必要がある。この登録者の延べ数が100万人を超えた。
2009年には、iPhoneでストリーミング放送が聴けるアプリを開発した。2010年にはIR情報を閲覧できる機能も追加し、現在のアプリダウンロードは約5万に上るという。またチャリティコンサートを番組内で紹介するなどクラシック音楽による震災復興支援を続けてきた。2012年3月31日には仙台フィルハーモニー管弦楽団と復興支援コンサートを実施する予定という。
100万という聴取登録者は、日本のクラシック愛好者人口と同数といい、クラシック音楽の専門ステーションとして一定の評価を得たことになるとしている。これまでの調査によると、利用者には高所得者が多く、またアートやカルチャーなどへの感度の高いリスナーが多い傾向にあると紹介した、「100万人にこのような特定層が存在することがメディア特性といえる」と、媒体特性を位置付けている。