みずほ銀行の西堀利頭取は2011年3月21日夜に記者会見し、15日から続いているシステムトラブルに対応するため、22日も正午まで店頭窓口における入出金や振り込み、ATMを使った振り込みなどの業務を停止することを明らかにした。店舗内ATMでは午前8時から入出金が可能。正午から窓口や店舗内/コンビニエンスストア内ATMでの入出金や振り込みが可能になる。コンビニ内を除く店舗外ATMは、東京電力の計画停電に対応するため、終日停止する。

 みずほ銀行は18日夜の時点で、91万件の振り込みが未完了だった。19日から21日の三連休はATMを停止して、積み残し処理の解消に当たった。その結果、22日朝までに91万件の振り込みに関するバッチ処理を完了するメドが付いた。みずほ銀行の西堀頭取によれば、15日午前5時までに終了すべき夜間バッチ処理は、「一部が成功し、38万件が未完了として残った」(西堀頭取)ため、バッチ処理を再実行するのが難しかったという。16日以降のバッチ処理は、すべてが行われていなかったため、再実行が容易だった。そのため、15日付38万件の処理を終わらせた20日以降、未完了バッチ処理は比較的順調に進行した。

 22日は正午までオンラインシステムの利用を制限することで、連休中にバッチ処理を実行した91万件に関する送金処理を実行する。正午以降に、22日付振り込み3万件のバッチ処理と送金処理を実行する。オンラインシステムを稼働しながらバッチ処理を実行するため、22日正午以降もオンラインシステムの一部に制限をかける。具体的には法人向けインターネットサービスに関して、照会処理を不可能にするほか、インターネットバンキングやATMを使った振り込みを15時で終了する。

 みずほ銀行の西堀頭取は「22日付振り込みに関しては、送金が22日内に完了せず、23日にずれ込む恐れがある」と説明する。オンラインシステムが通常通り利用可能になるのは、23日朝の見込みだ。25日に予定されている大量の給与振り込みや、月末の企業間決済などに関しては、「このままうまく行けば、問題はクリアできる」(西堀頭取)として、問題なく処理される見通しだと述べた。