米IBMは米国時間2010年2月18日、ナレッジ共有ソフト「CoScripter Reusable History」を発表した。Webブラウザを操作した手順や表示画面を、再利用できる形で記録し、ユーザー同士が共有できるようにする。同社サイトを通じてベータ版を入手可能。

 CoScripter Reusable Historyは、IBMの研究機関であるAlmaden Research Centerが開発した。ベースにした技術は、Webブラウザ上の操作をスクリプトとして記録し、繰り返し自動実行できるようにする「CoScripter」と呼ばれるAlmaden発の技術である。例えば、企業内で会議出席登録、出張の計画作成、予算申請、特定データの解析といった操作の履歴を共有できれば、他の社員の効率的な操作方法を再利用して、時間を短縮できる。

 操作手順を一覧表示するリスト・ビュー、操作したページ画面を表示するタイムライン・ビュー、実行した操作をハイライト表示するディテール・ビューの3種類の画面で操作履歴を一覧し、一度記録した手順を編集することも可能。「Facebook」や「Twitter」とも連携するため、手軽に操作手順の説明をSNSサイトに投稿したり、スニペット(簡単な説明文)をブログに組み込んだり、電子メールで送信したりできる。
 CoScripter Reusable Historyのデモ動画を、IBM Researchの公式ブログで公開している。

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