アルファシステムズは2009年10月1日,ネットワークを介して複数のパソコンの画面を閲覧し操作できるオープンソース・ソフトウエアの新版「MultiVNC 3.0」を公開した。新版では管理対象として従来のLinuxに加えWindowsにも対応した。
MultiVNCは,ネットワークを介してパソコンの画面を転送し遠隔操作するオープンソース・ソフトウエアVNCをベースにアルファシステムズが多画面に対応するよう拡張したソフトウエア。独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が行ったオープンソースソフトウェア活用基盤整備事業として開発され,2004年12月にGPLで公開した。
2年ぶりの新版となるMultiVNC 3.0では,閲覧,操作の対象となるクライアントOSとして,従来のLinuxに加えWindows Vista Business,Windows 7 Professionalを追加した。WindowsクライアントもGPLで配布している。そのほか,複数台環境で画面転送などで転送が遅れる,止まるなどの現象が発生しにくくなるよう性能を改善した。
またアルファシステムズは同日,MultiVNCと連携する授業支援ソフトウエア「V-Class」を発売した。V-Classは学生のパソコン(クライアント機)の電源管理,OSへの一斉ログオン,メッセージ送信などの機能を備える。2010年2月には,アプリケーション起動制限や出席管理などの機能を追加する予定。価格は教師パソコン用のサーバー・ライセンスが10万円。学生パソコン用のクライアント・ライセンスが1万円。
◎関連リンク
◆MultiVNC公式サイト
第2段落で「多画面に対応するよう格調した」としていましたが,正しくは「多画面に対応するよう拡張した」です。また,Windows 7 Proは正しくはWindows 7 Professionalです。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2009/10/03 12:49]