業務未経験のITエンジニアに「5年のJava開発経験がある」などと詐称させ、システム開発現場に送り込んでいたシステム・エンジニアリング・サービス(SES)企業の社長らが元社員らに提訴された。裁判はSESという業態がはらむ問題を白日の下にさらした。なぜ「経歴詐称SES裁判」が起こったのか、関係者への独自取材を通じて明らかにした上で、IT業界に潜む構造的な問題に切り込む。