業務未経験のITエンジニアに「5年のJava開発経験がある」などと詐称させ、システム開発現場に送り込んでいたシステム・エンジニアリング・サービス(SES)企業の社長らが元社員らに提訴された。裁判はSESという業態がはらむ問題を白日の下にさらした。なぜ「経歴詐称SES裁判」が起こったのか、関係者への独自取材を通じて明らかにした上で、IT業界に潜む構造的な問題に切り込む。
特集
「経歴詐称」強いられるITエンジニア
目次
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第3回 経歴詐称の根底にエンジニア不足、「未経験者は門前払い」のままでは先がない
未経験エンジニアの経歴詐称は、SESで人材を受け入れる開発現場にも影響がある。経歴を偽った人員がいれば現場は混乱し、業務の遂行が妨げられ、開発事業全体に影響を及ぼすかもしれない。コンプライアンスが求められる社会情勢において、こうした人材を受け入れること自体にリスクが生じかねない。
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第2回 ベテラン技術者装う「経歴詐称マニュアル」を入手、サクラ動員し未経験者を誘導
システム・エンジニアリング・サービス(SES)はシステム開発において、人材と現場をつなげるのに必要不可欠な業態だ。だが「経歴詐称」をはじめ問題を抱えやすい。2024年7月に判決が出た「経歴詐称SES裁判」を巡り、未経験エンジニアの「経歴詐称スキーム」が取材から明らかになった。その流れを解説する。
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第1回 未経験エンジニアなのに「Java開発5年」、経歴詐称を強要した経営者に賠償命令
業務未経験のITエンジニアに「5年のJava開発経験がある」などと詐称させ、システム開発現場に送り込んでいたSES企業の社長らが元社員らに提訴された。裁判はSESという業態がはらむ問題を白日の下にさらした。なぜ「経歴詐称SES裁判」が起こったのか、IT業界にどんな問題があるのかを解説する。
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