チリは南アメリカの西海岸に位置し、
北はペルー、東はボリビアとアルゼンチンに接する国。
南北約4,300km、東西約170kmと細長い国土の東側に、
南米大陸を縦断するアンデス山脈がそびえています。
先住民が暮らしていた土地に、16世紀にスペイン人が入植。
1818年に独立するまで植民地支配を受けていたことから、
チリの食文化は、先住民の伝統とスペインの文化が融合しているそう。
料理には牛肉や鶏肉、トウモロコシ、ジャガイモ、豆類がよく使われる他、
海沿いの町では魚介類も食されます。
興味深いのは、パンをたくさん食べること。
チリの一人当たりパン消費量は世界第2位で、日本の5倍も食べています。
(ちなみに1位はトルコです)
「アヴェ・パルタ」は、チリの人々が大好きな、パンを使った軽食。
「アヴェ=鳥」、「パルタ=アボカド」という意味で、
ゆでてほぐした鶏肉にマヨネーズや調味料を混ぜ、
潰したアボカドとともにパンに挟んだサンドイッチです。
チリでは大変ポピュラーで、スターバックスでも提供されているとか。
明治神宮前の「キボン!サンドイッチスタンド」でいただきました。
長さ15cm、厚さ8cmほどと、予想を上回る大きさ!
マスタードを塗ったパンに、レタスとルッコラを敷いて、
鶏肉とアボカドをモリモリのせています。
パンはソフトフランスとコッペパンを足して2で割った感じ。
フィリングの引き立て役に徹する、軽くてシンプルな味です。
鶏肉はマヨ感はあまりなく、強めの塩味。
アボカドはぽってり濃厚で、鶏肉の塩味を薄めてくれます。
フレッシュなレタスとルッコラがよいアクセント。
アボカド好きにはたまらないサンドイッチでした。