「キンボンボ」は、スペイン語でオクラのこと。
スペイン語を公用語とするキューバでは、オクラを使ったシチューのことも
同名で呼びます。
オクラシチュー「キンボンボ」は、キューバの代表的な家庭料理のひとつ。
家庭ごとにさまざまなレシピがありますが、
オクラと肉類(豚、鶏、牛、チョリソなど)、玉ねぎ、パプリカなどを
トマトソースとともに煮込み、塩・胡椒とスパイスで調味。
付け合わせに、調理用青バナナ「プランテン」を揚げた「トストネス」や
プランテンを加熱後マッシュした「フフ」などを添えるのが一般的です。
オクラはもともとアフリカ原産。
奴隷貿易で連れて来られたアフリカ人がキューバにオクラを持ち込み、
この料理が生まれたと言われています。
新宿御苑前の「コントントン」でいただきました。
シチューというよりは、炒め物な感じ。
オクラと豚肉、玉ねぎ、トマト、パプリカ、ピーマンを炒め煮しています。
オクラのとろみの中に、クミンやオレガノなどのスパイスが効いており、とても美味。
ごはんによく合います。
付け合わせは、トストネスとサラダ。
トストネスは、見た目はバナナですが甘味はなく、ほんのり塩味がついています。
お店の方の話によると、キューバではプランテンを揚げたり、煮たり、
スープにしたりと、ジャガイモのように料理することが多いそう。
プランテンを揚げたトストネスは、ホクホクした食感でフライドポテトのようでした。
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