mamekoが出会った 世界の食べもの

世界の料理やお菓子など、おいしいものを綴っていきます
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ビフンゴレン@秋葉原

「ビフンゴレン」は、インドネシアの焼きビーフン。

「ビフン=ビーフン」、「ゴレン=炒める、揚げる」という意味です。

ビーフンとエビや鶏肉と卵、キャベツ・もやし・ネギなどの野菜を炒め、
甘辛ソース「ケチャップマニス」や醤油、オイスターソースなどで味付け。
辛口好きな人は、辛味調味料「サンバル」を混ぜたり・添えたりするそうです。

インドネシアの麺料理と言えば、中華麺を使った焼きそば「ミーゴレン」が有名ですが、米粉麺でつくるビフン・ゴレンも人気で、「ワルン」と呼ばれる庶民的な食堂やレストランでも定番のメニューだとか。

秋葉原の「チンタジャワカフェ」で、ビフンゴレンと副菜を盛り合わせた「ビフンゴレンプレート」をいただきました。

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真ん中がビフンゴレン。
細いビーフンと、エビ、卵、キャベツ、もやし、小松菜を炒めています。
やや甘めの醤油ベースの味付けで、辛さはなくあっさりした味。
台湾の焼きビーフンに似ています。

副菜は手前から時計回りに
・揚げ春巻き「ルンピア」
・フライドチキン「アヤムゴレン
・ピクルス「アチャール」
・えびせん「クルプック」
・ゆで野菜にピーナッツソースをかけた「ガドガド」

ビフンゴレンがあっさり味なので、
パンチのある揚げ物や
サクサク食感のクルプック
こってり味のガドガドが
味と食感に変化をつけてくれ、
バランスのよい組み合わせだと思いました。

ダギンバラド@小川町

「バラド」は、インドネシアの唐辛子ソース。

唐辛子とニンニク、トマト、「パワンメラ」と呼ばれる小さな赤玉ねぎなどをミキサーにかけてペースト状にし、油で炒めて砂糖と塩、ライムジュースなどを加えたものです。

スマトラ島・パダン地方発祥と言われており、食材を油で揚げてバラドと炒め合わせるのが定番の調理法。
例えば

ナスと炒めた「テロンバラド」
ゆで卵を使った「テロールバラド」
鶏肉に絡めた「アヤムバラド」

など、さまざまなバリエーションがあります。

「ダギンバラド」は、直訳すると「肉のバラド炒め」。
ざっくり「肉」と名乗っていますが、牛肉を使うのが一般的です。

神田小川町の「ソトベタウィ宮本」でいただきました。

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牛肉、玉ねぎ、トマト、ピーマンをバラドと炒め、フライドオニオンをトッピングしています。

中華料理の炒め物のように見えますが、バラド由来の辛さとほのかな酸味があり、東南アジアらしい味。

ダギンバラドだけ食べ続けると口内がひりひりするので、ごはんと一緒に食べたり、ソトベタウィで中和しながらいただきました。


ソトベタウィ@小川町

数多くの島々から成るインドネシアには、地域ごとに異なる食文化があります。

インドネシア語で「ソト」と呼ばれるスープも各地でさまざまなレシピがあり、「ソト+地名」という料理名がついていることが多いそう。

「ソトベタウィ(ソトブタウィ)」は、首都ジャカルタの先住民族ベタウィ族に由来する“ジャカルタ風”のスープ。

牛肉や牛モツ(内臓)、トマト、フライドポテトなどをココナッツミルクで煮込んだものです。

ジャカルタを代表する料理のひとつで、白いご飯&ピクルスと一緒に食べるのが定番。

現地では、屋台や食堂など庶民的なお店から、少し高級なレストランまで、多くのお店で提供されているそうです。

神田小川町の「ソトベタウィ宮本」でいただきました。

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クリームシチューのようなスープの中に、牛肉、牛モツ、トマト、フライドポテト、ネギ、フライドオニオンが入っています。
浮いている白っぽいものは、「ウンピン」という揚げせんべいです。

牛骨の出汁にココナッツミルクを加えたスープは、まろやかで旨みたっぷり。

トマトの酸味や
フライドオニオンの香ばしさ
パクチーやターメリックの香りが
ココナッツミルクと混ざり合い、
エスニックな味わい。

ご飯と一緒に食べると、辛くないタイカレーのようです。

クリームシチューにはライスを合わせたくない派ですが、ソトベタウィにはご飯が合います!

途中で辛味調味料「サンバル」を入れて味変すると、レッドカレー風になってこれまた美味でした。


ブブルアヤム@秋葉原

人口の9割弱がイスラム教を信仰するインドネシア。
ムスリムには日の出前から夜にかけて1日5回の礼拝が義務付けられており、最初のお祈りは朝4時30分頃行われます。

お祈りの後に摂る朝食の定番が「ブブルアヤム」。
ブブル=お粥、アヤム=鶏という意味で、その名の通り鶏肉入りのお粥です。

鶏の出汁で炊いたお粥に、裂いた鶏肉、ゆで卵、揚げ大豆、油條(揚げパン)、フライドオニオン、クルプック(えびせんべい)などをトッピング。
地域やお店によっては、サテ(串焼き)やアヤムゴレン(フライドチキン)をのせることもあります。

インドネシア人は食事の中で朝食が最も大事だと考える人が多いため、お粥といえどもトッピングが豊富でボリュームがあり、栄養満点です。

秋葉原の「チンタジャワカフェ」でいただきました。

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イエローカレーのようなスープの中に、お粥が沈んでいます。
トッピングは、裂いた鶏肉、ゆで卵、鶏皮の串焼き「サテ・クリット・アヤム」、クルプック、キャベツ、ネギなど。

スープはターメリック風味で、ハーブのよい香りがします。
辛さは全くなく、控え目な味付け。
甘じょっぱいケチャップマニスをひとたらしすると、カレーライスにソースや醤油をかけるのに似て、味に深みが出ます。

お粥は水分が少なく、つぶ感のあるお餅のよう。
このかたまりがお粥です↓

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もっちりしたお粥に、鶏皮の脂がコクを、クルプックがサクサク食感をプラス。
多様な味わいで、食が進みます。

インドネシアのマクドナルドには、朝マックメニューにブブルアヤムがあるそう。
マックでお粥、食べてみたいです!


ミーゴレン@秋葉原

「ミーゴレン」は、インドネシアやマレーシア、シンガポールなどで食されている焼きそば。

ミー=麺、ゴレン=揚げるという意味ですが、揚げた麺を使う「かた焼きそば」ではなく、日本のソース焼きそばと同じ“炒めるタイプ”の焼きそばです。

インドネシアやマレーシアはムスリムが多いため、具材には禁忌とされる豚肉は使用せず、エビや鶏肉を使うのが一般的。
これと野菜を中華麺とともに炒め、甘辛のソース「ケチャップマニス」や辛味調味料「サンバル」、オイスターソースなどで味付けします。

インドネシアでは、庶民的なワルン(食堂)から少しかしこまったレストランまでさまざまなお店で提供されている他、スーパーのインスタント麺コーナーには袋麺やカップ麺のミーゴレンが販売されているとか。
ナシゴレンと並んで、インドネシアを代表する料理のひとつです。

秋葉原の「チンタジャワカフェ」でいただきました。

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細めの中華麺とエビ、炒り卵、小松菜、にんじん、もやし、キャベツを炒め、フライドオニオンをトッピングしています。

ケチャップマニスで味付けしており、ほんのり甘くてコクのある醤油っぽい味。
あっさりしていますが、干しエビのような風味が漂います。
干しエビの姿は見えないので、調味料でしょうか?
旨味があって、とても好みです。

麺と具の量が同じくらいなのでは?と思うほど具だくさん。
野菜たっぷりでヘルシーなところも気に入りました。