数多くの島々から成るインドネシアには、地域ごとに異なる食文化があります。
インドネシア語で「ソト」と呼ばれるスープも各地でさまざまなレシピがあり、「ソト+地名」という料理名がついていることが多いそう。
「ソトベタウィ(ソトブタウィ)」は、首都ジャカルタの先住民族ベタウィ族に由来する“ジャカルタ風”のスープ。
牛肉や牛モツ(内臓)、トマト、フライドポテトなどをココナッツミルクで煮込んだものです。
ジャカルタを代表する料理のひとつで、白いご飯&ピクルスと一緒に食べるのが定番。
現地では、屋台や食堂など庶民的なお店から、少し高級なレストランまで、多くのお店で提供されているそうです。
神田小川町の「ソトベタウィ宮本」でいただきました。
クリームシチューのようなスープの中に、牛肉、牛モツ、トマト、フライドポテト、ネギ、フライドオニオンが入っています。
浮いている白っぽいものは、「ウンピン」という揚げせんべいです。
牛骨の出汁にココナッツミルクを加えたスープは、まろやかで旨みたっぷり。
トマトの酸味や
フライドオニオンの香ばしさ
パクチーやターメリックの香りが
ココナッツミルクと混ざり合い、
エスニックな味わい。
ご飯と一緒に食べると、辛くないタイカレーのようです。
クリームシチューにはライスを合わせたくない派ですが、ソトベタウィにはご飯が合います!
途中で辛味調味料「サンバル」を入れて味変すると、レッドカレー風になってこれまた美味でした。