オーストラリアは、200を超える国からの移民が暮らす多民族国家。
そのためオーストラリアの料理は、先住民アボリジニの食文化に加えて、植民地支配を受けていたイギリスや、他のヨーロッパ諸国、アジア、中東などの影響を受けていると言われています。
「ミートパイ」と「ソーセージロール」は、イギリス発祥。
どちらもオーストラリアの人々が熱愛する料理です。
ミートパイは、グレービーソースで味付けした牛のひき肉や角切り肉を、パイ生地で包んで焼いたもの。
オーストラリアの国民食と言われています。
ケチャップをかけて食べるのがポピュラーですが、マッシュしたじゃがいもとグリーンピースをのせ、グレービーソースをかけた「タイガー」という食べ方も人気だそう。
ソーセージロールは、みじん切りした玉ねぎとにんじん、ひき肉などを混ぜて棒状に成形し、パイ生地で包んで焼いたもの。
ソーセージは入っておらず、ソーセージをそのままパイ生地で包んだような見た目からその名がついたとか(諸説あり)。
東京・日本橋の「オージーオールデーダイニング N2 Brunch club」でいただきました。
手前がミートパイ。
奥がソーセージロールです。
ミートパイは、直径5~6cmと小ぶり。
マッシュポテトとマッシュピー(グリンピース)がこんもりと載せられ、グレービーソースがかかっています。
パイの中には、牛ひき肉がたっぷり。
牛ひき肉とマッシュポテトの組み合わせから、
シェパーズパイを連想しました。
ソーセージロールは、長さ6~7cm。
切ってみると、確かにソーセージが入っているように見えます。
ソーセージ状のフィリングは、豚ひき肉、玉ねぎ、にんじん、アーモンド、フェンネルなどを練ったもの。
ジューシーでフェンネルの風味が効いており、アーモンドの歯ごたえが楽しいです。
ミートパイのほうが見映えしますが、
味はソーセージロールが好みでした。